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超犀門的日常身辺雑事控

from Musashino
since December 8, 2009

日本100名城 八王子城跡を攻める pt. 3 +α

2021-03-22 | 山歩き



【続きです】





うーむ、当時のように再現されている石垣とは言え、野面積みのこの荒々しさが堪らない。

曲輪への出入り口は虎口と呼ばれるそうだ。

この冠木門を潜ると…

そこには広大な広場。
奥には氏照が執務などをしていた建物の礎石が残っている。
隅に移動して、その全貌を捉えてみるが、この写真じゃ伝わらないw。

この広い空間に我一人。
爽快な気持ちになる。
ここで15分ほど休憩。

礎石とオオイヌノフグリ。

そしてまた石垣。

苔にも注目。

ここにもオオイヌノフグリが。

いいねぇ。
ずっと見てても見飽きない。

さてと…

そうそう、御主殿を離れた先には御主殿の滝と呼ばれる小さな滝があるのだが、川は枯渇しているし、何より悲しく恐ろしい物語(下記参照)があるので割愛しました。

これにて八王子城跡攻めは終了!。

バスで高尾駅に戻り、続いては裏高尾の梅散策へ。

小仏川沿いの遊歩道梅林。
残念なことに盛りは過ぎてしまっていて、見応えなし。

それでも散策をする人や、カメラを向ける人が何人も。

一応、押さえておこう。





駒木野にある小仏関所跡。
ここの梅も既に淋しい状態。

かなり歩いたのでお疲れモード。
駒木野庭園で一休み。




そして、旧甲州街道をテクテク歩き、駅付近まで戻ってきた。



こんな隧道があったんだ…。

時刻は午後3時前。
ん?、間もなくあの店の開店時間じゃないか?。
喉も渇いたし、美味しいクラフトビールを一杯飲んでから帰るとするか…。



はい、また来てしまいました。
駅前にある高尾ビールタップルーム『ランタン』。
しかも口開けの客だ。

所望したのは Lantern Belgian White。
うーむ、美味い。
疲れた体に沁みる。
ややハードだった高尾散策の締めに相応しい一杯でした。
ごちそうさま!。

さーて、次は滝山城址攻めかな?。




【御主殿の滝】
八王子城の落城の際、城内にいた北条の婦女子らがこの滝の上で自刃し身を投げた為に、その血で川の水が三日三晩赤く染まったと伝えられている。



日本100名城 八王子城跡を攻める pt. 2

2021-03-19 | 山歩き


【続きです】



八王子神社を階段下から見上げる。

本殿。
とても質素だ。

本殿脇の狭く急な石段を怖々登り、さらに上を目指す。

今にも倒れそうな老木が気になったので。

そして遂に本丸跡に到着。
これで攻めきった気分w。
登山口からの所要時間は45分。
まぁまぁのペースだったかな。

本丸跡とは言ってもかなり狭く、天守は建っていなかったと推測されている。

ここで暫し休憩。
ウグイスの鳴き声が目立つが、他の野鳥も忙しなく鳴いてる。

さぁ、汗も引いたし、再出発。

八王子神社に戻り、本殿横の天狗にもご挨拶。

そうそう、昼飯はどこでか食べる?。
そうだ、その前に本丸跡直下に松木曲輪と呼ばれる場所があったので寄ってみるか。

おおっ、ここにはベンチも幾つかあり、展望も素晴らしい。
昼飯には絶好の場所じゃないか!。

大きめのテーブルを確保。
持参したウィスキー…じゃなくてルイボスティーで喉を潤す。
そして、ランチタイム!。

吹き抜ける風が心地よい。
これはつまり、小確幸のひとときなのだ。
向こうには高尾山。
ビアマウントの建物がはっきり見える。

さー、お腹も満たしたし、そろそろ下山しますかね。

最後にもう一度、展望を堪能。

この場所から下界まで2.2km。
登りが結構きつかったので、下りにも用心が必要。
足元を確かめつつ、着実に一歩一歩。
後続者に抜かされても気にしない。

危なっかしい場面もなく、無事に下界に降りて来た。

これから御主殿跡に向かう。

…だそうです。

鬱蒼とした道を歩くと、間もなく左手に小さな橋が。
この橋を渡った先が氏照の館などがあった区域だ。

大手門があったとされる場所。

更に古道と名のついた昔ながらの道を進むと…


曳橋が見えてきた!。
その先の石垣に胸が高鳴る。

さぁ、渡るよ。
この曳橋、当時は簡単な木橋で、敵の襲来があった時には壊して侵入を防ぐ造りになっていたとか。

橋の上から野面積みの石垣を愛でる。
うーむ、いいじゃないか。


【更に続く】



【八王子神社】
牛頭天王とその眷属神(主神に付き従う神々)である八人の王子を祀る信仰とともに、全国に点在。この城山の八王子権現は延喜16年(916)に権現菩薩妙行が祀り、北条氏照が城の守護神としたもので、城の名称や八王子の地名の由来になったとされている。(資料から一部抜粋掲載)

日本100名城 八王子城跡を攻める

2021-03-18 | 山歩き



定休日、晴天、体調良し…と散策の条件が揃ったので、ずっと行きたくてウズウズしていた『八王子城』を攻めて来た。

中央線の高尾駅で降りバスに10分ほど揺られ、更に歩くと…

案内板がお出迎え。

更に城跡に向かって歩くと…

何?、北条氏照の墓?。
こんな所にあるのか?。

時間もまだ早いし、行ってみるか。

「歩いて3分」とあったけど、いやいやそれ以上歩くやないかーい。
そして、最後にはこんな階段まで…。

上り詰めると…

おぉ、こんな裏寂しい所?。

ふむふむ。
ここは正式な墓所ではなく、没後100年の追悼供養の為に建立された供養塔とのこと。
【帰宅後に調べると、墓は切腹した地=小田原にあるのだね】

せっかく来たのだから、しっかり手を合わせて来た。

さて、寄り道はここまで。
ズンズン進もう。

あった、ここが八王子城についてアレコレ教えてくれるガイダンス施設だ。
入ると解説員の方が笑顔で接近して来たが、いや、解説は不要なので放っといて下さいw。

6分間にまとめてあるビデオを鑑賞し、展示物をささっとチェック。
これで充分。

おっ、このジオラマはいいね。
しかしまぁ、こんな山の中に良く城を構えたものだ。


さぁ、行こう!。

白梅が青空に映える。

登山口?に到着。

いざ!。

…と意気込んで上り始めたが…これがなかなかどうして歩き甲斐のある山道でして。
ここを攻めた豊臣の軍勢も、さぞかし息を切らせただろうな。

途中、旧道と新道の分岐があったが、「えいやっ!」と勢いで旧道を選択。

石段は高さがあるので体を持ち上げるのが大変。
汗が吹き出すぜよ。

途中に展望の開けた場所が。
八王子の市街の先に都心。
東京スカイツリーも目視出来る。

八合目の柵門跡は旧道と新道が合流する地点。
新道には『歩行注意』の看板。
何だよ、先の分岐の所にはなにも書いてなかったのに…。
結果、旧道を選択して正解だったのだ。

登りはまだまだ続く。

さらに高度を上げると、またしても展望が。

パノラマでも遊んでみる。

うーむ、絶好の散策日和。
いや、これは散策じゃない、登山だ、登山。

そして、汗をかきつつ『八王子神社』に到着したのでした。
ふううっ。


【続く】



【八王子城】
小田原に本拠を置いた北条氏の3代目氏康の三男氏照が築いた山城。天正10年(1582)頃に築城が開始され、天正15年頃までに先の滝山城から拠点をここに移した。
秀吉の関東制圧の一環で、天正18年(1590)6月23日、前田利家、上杉景勝軍に攻められて落城。この八王子城落城が決めてとなって小田原城は開城、氏照はこの時小田原に籠城中で、兄の氏政と共に城下で切腹し、北条氏は滅亡。[パンフレットより一部抜粋掲載]

晩秋の高尾を歩く(1/2)

2020-12-14 | 山歩き



思いの外の晴天となった金曜日に旧友と高尾山〜奥高尾〜裏高尾を歩いてきたので、その顛末を書き残しておく。


空は青空。
この晴天が何時まで続くか⁉️。
(京王線高尾駅ホームにて)


待ち合わせの高尾山口駅。


旧友と合流し、清滝駅へ。
いや、ケーブルカーには乗りませんよ。

足を6号路に向ける。
去年の台風19号でやられた箇所の修復工事が25日から始まり3ヶ月の通行不可となるので、その前に歩きたくなりましてね。


6号路を歩く旧友。


はて、こんな洞窟?がありましたっけ?。
最後に歩いたのは随分と前なので記憶が…。


修行の場、琵琶滝だね。


歩を進めると、やがて足元に小さな流れが。


旧友は写真活動に忙しい。


5号路(稲荷山コース方面)との分岐は4叉路。
はい、混雑してる頂上は迂回です。


またしても4叉路。
迷わず5号路を行く。


まだ紅葉が所々で楽しめる。


つぎの分岐ではもみじ台 一丁平(裏高尾)面へ。


5号路を進んだ先にまたまた分岐。
奥高尾の入口はもうちょい先か⁉︎。

…2/2に続く。


晩秋の高尾を歩く(2/2)

2020-12-14 | 山歩き



さて、パート2へようこそ!。


おっ、いよいよ奥高尾へ踏み入るぞ。


暫く歩いて『もみじ台』着。
『細田屋』では美味そうにビールを飲んでる人も。
しかし、我らは一丁平の展望デッキで昼食なので素通り。


紅葉とススキ。
あっ、白樺もあるね。


またまだ見応えのある紅葉。

薄暗い一丁平はスルーして、展望デッキを目指す。


そして到着。
高尾山口駅をスタートして2時間20分くらいかな。
さぁ、楽しみにしていた富士山の展望は如何に??。


あれっ、こんな青空なのに見えないぞ。
何処をどう見ても見えない。
がっくし。


気を取り直して昼食にする。
おにぎり、サンドウィッチ、みかん、チョコ、そして…


JR高尾駅の『Ichigen』で天狗の焼印の押されたきなこピーナッツクリームパンを買っておいたのだよ、いひひ。
何?、食べ過ぎじゃないかって?。
流石にチョコには手が伸びなかったのでしたw。

しっかり栄養補給し、さー、折り返し!。


再度、デッキから富士山方向を眺めたが、雲が多く立ち込めており見えず。
泣く泣くこの場所を離れたのでした。


ここもススキが群生。

もみじ台を過ぎ、5号路を左へ進み、1号路を経由し…


いよいよ初体験の『いろはの森コース』へ。
名前からすると和やかそうな雰囲気だけど、これがね、序盤から中盤にかけてなかなか厄介な下りでしてね。
ましてや足に疲れが来てるから、どうしても慎重に歩かざるを得ない。
一方の旧友は「膝がヤバイかも…」などと言いつつも、かなり軽快に下っていた。
いやはや、普段の鳥見で起伏のある公園を歩いているからだな。
さすがだ。


途中にはこんな注意書きが。
これは事前にネットで見ていたので、「あー、ホントなんだ」と改めて思った次第。
しかし、旧友のザックに付けていた熊除けの鈴が功を奏したか、熊にお目にかかることはありませんでした。

そんなこんなで…


日影のキャンプ場入口まで降りてきた。
日陰のバス停まで、あと少し。
ほぼほぼ予定通りの時間だ。

けど、歩きはこれで終わりではなく、日影からバス停2つ歩くよ!。


10分歩いて摺差バス亭に到着。


やはり裏高尾に来たらここに寄らなくちゃ。
そう、『峰尾豆腐店』。

バスの到着までギリだったけど、無事にお土産を購入。

15分程バスに揺られて、15:30に高尾駅北口に到着!。
いやはや、天気も終始穏やかで、とても良い山歩きとなりました。
同行してくれた旧友よ、ありがとうでした!。

って、この後に高尾駅前で打ち上げをしたのだけど、その様子はまた日を改めて。

最後に、『峰尾豆腐店』で買ったお土産紹介。


こちら、『おからドーナツ』。
これが素朴な味で美味いんだな。

そして、もう一品。


こちらも美味しい『寄せ豆腐』。
翌日の酒のツマミとなりましたとさ。

では、また後ほど。

おっと、忘れるところだった。
同行してくれた旧友は鳥見がお好き。
この日も高尾の山の中で野鳥の鳴き声に耳を傾けて、何とか姿を探そうと動いてた。
しかし、声はすれどなかなか見つからないんだな、これが。

で、何とか姿を確認できたのは…ソウシチョウ、ガビチョウ、キジバト、シロハラ、コゲラ。
ソロで歩いていたら、きっと確認できなかったよ。
ありがとー。

山歩きの楽しさは、野鳥との出会いにもあるよね。






【終わり】

《編集後記》
12/16、巡回していたTwitterにこんな投稿が…


12/5に日影の少し上で熊の目撃情報があったのだね。
事前にこれを知ってたら、かなりビビって『いろはの森コース』を下っていたかも。
くわばらくわばら。