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井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

風不死岳(ふっぷしだけ)楓沢を降る!

2013-07-19 06:15:08 | 札幌近郊の山
 苫小牧市に住んでいるHkさんとどこかへ一緒に登りましょうと言う話をしていました。
苫小牧市と札幌市の中間にある山と言えば恵庭岳、樽前山、風不死岳などがあります。
楓沢の話をしているとHkさんは行ったことがないと言います。
そこで、昨年に引き続き楓沢を降ることにしました。

 7月11日

 支笏湖湖岸にある国道の樽前の入口で待ち合わせをします。
ここで合流後、まず、下山場所となる紋別橋に車を1台止めておきます。
そこから樽前山7合目駐車場へ行きます。
   

 登山準備を終えると風不死岳に向かって歩きます。
樽前山7合目の登山口からは左手に樽前山の外輪山、右手には支笏湖を見ながら歩きます。
20分ほど歩くと登山道が左手の尾根に延びる辺りで登山道を外れ右手に進みます。

 ここからは藪漕ぎです。
鹿道があちらこちらにあるのでそれらを上手く利用しながら北へ向かって歩きます。
枝沢を何本も越えながら楓沢の入口となる545m地点を目指します。
   
   30分ほどの藪漕ぎでどうやら目的の場所に到着したようです。

 ここで一休み、足下は細かな砂です。
そこに鹿の足跡が沢山ついています。
沢型を歩いていくと苔むした沢が現れてきます。
どうやら楓沢に入ったようです。
   

 ここからは両岸の緑色を楽しみながら歩きます。
苔は先日の雨でしっとりしており緑色が鮮やかです。
   

 水の力で不思議な形にえぐられています。
   

   
   両岸がドンドン高くなってきます。

   

   

 苔を楽しんでいるとすっぽり切れ落ちています。
ここは懸垂下降で降ります。
この楓沢は3カ所ほど懸垂下降をしなければなりません。
   
 
   

   毛足の長いビロウドのような苔が出てきます。
   

   

   

 やがて、両岸が広くなってくるとこの苔も終わりです。
砂防ダムを越え、倒木が目立ってくると終点が近くなってきます。

 車の走る音がしてくると紋別橋の近くです。

 夏の暑い一日、涼しい日陰のの中、苔を楽しむ!
ちょっと変わった山を楽しみました。


    

キロロで遊ぶ!

2013-03-16 21:04:17 | 札幌近郊の山
 3月15日

 昨日の羊蹄山に引き続く余市岳で山スキーをしに出かけました。
しかし、キロロスキー場に着くと強風のためゴンドラが運休とのことです。
これでは、ゴンドラを利用して山頂から手軽に山スキーをと考えていたもくろみがもろくも崩れ去ってしまいました。

 仕方がないので目の前に見えるコブ山に登り、そこで山スキーを楽しむことにしました。
これが思った以上に楽しめました。

 センターハウスの右手から山に取り付きます。
駐車場にある壁のような斜面を登り、小さな沢をスノーブリッジを探して渡渉します。
そこから急な斜面に取り付きあえぎながら登ると平坦な斜面に出ます。

 この平坦な斜面を歩いて一番奥にあるコブ山を目指します。
今日は地図も持ってきていないので斜面を見ながら適当にルートを取ります。
目の前に見えてきた開放斜面にうっすらとスキーで滑ったトレースが見えています。

 この開放斜面を傷つけないように左手の急な斜面を登ります。
この斜面も木の混み具合からなかなかよさげな斜面です。
しかし、膝が埋まるほどの雪ですのでなかなか捗りません。

 それも頑張って登っているとやっと山頂部が見えてきます。
   
   登っている途中に見えたキロロスキー場の全景です。
このように天気はいいのに風のためゴンドラが動かないとは・・・トホホな状況です。

 山頂部へ近づくとさすがに強い風が吹いています。
この風を避けてシールを外します。
そして、日陰となっている斜面を谷に向かって滑ります。

 この斜面が最上の雪でした!!
膝丈ほどのちょっと重い感じのする新雪でしたが気持ちよく曲がれるのです。
自分はこんなにスキーが巧かったかと錯覚したくらいです。

 気持ちよく滑ることができたのでもう1本滑ろうということになり登り返します。
20分ほど登ったところからもう1本。
この1本も気持ちよく滑りました。

 すっかり気をよくした私たちは、最後に残しておいた開放斜面を滑るべく、またまた登ります。
開放斜面は雪崩の恐れがあるので雪の状態を確認します。
数日前の暖気で斜面の下がクラストしており、その上に新雪が降り積もっているのです。
注意して滑らなければいけません。

 開放斜面の上部は先ほどの斜面と変わらず気持ちよく曲がったのですが、昼間部から下部が問題でした。
スキーを曲げた途端に雪が切れていきます。
そして下に向かって雪が流れます。
その流れに足を取られて転んでしまいました。
何と、プチ表層雪崩が発生したのです。

新雪の下はクラストした斜面です。
5mほど雪と一緒に流されたところで止まりました。
雪の切れた破断面を見ると一番高いところで20cmはあったでしょうか?
幅5m、長さ30mほどの表層雪崩でした。
   
    これが雪崩れた斜面です。

 ここから下の斜面は開放斜面の左手にある林の中を滑ります。
最後は、アクシデントがありましたが、怪我もなく幸いでした。

 雪崩には十分な注意が必要ですね!!

 最後に、今回滑った斜面のログが入った地図を貼り付けておきます。
   

 キロロは、スキー場のすぐ横で新雪を楽しむことができます。
バックカントリースキーを楽しむには最上の場所といえるでしょう。

   キロロでバックカントリースキーを楽しむ!


 私が滑っているところです。

雪洞宿泊訓練

2013-02-06 21:03:20 | 札幌近郊の山
 いつも一緒に山スキーを楽しんでいる仲間で雪洞に泊まったことがないという人がいます。
そこで、万が一山から下山できないことなどに備え雪洞で1泊の宿泊を体験しようということになりました。
私やSz氏は日高で何泊も雪洞に泊まっていますが、Sg氏やSd氏は雪の山に泊まったことがありません。

 場所はいつも山スキーを楽しんでいる朝里岳にしました。

 2月1日、修学旅行生のスキー学習で激込みのゴンドラに乗り込みまずは山頂駅を目指します。
山頂駅からは、いつものように朝里岳の山頂をかすめて朝里岳沢の源頭部へ向かいます。
   
   ゴンドラの駅から少し降るとほどなく急な斜面が目の前に現れます。
この斜面を登るとなだらかな斜面が続きます。
しかし、このなだらかな斜面が曲者なのです。
写真のように目の前を遮る物があまり無いので吹雪かれるとどちらへ進んでいるか分からなくなります。

 今日の天気は、曇りで風が強いのですが視界があるので予定の行動を取ります。

  
   うっすらとゴンドラの山頂駅が見えています。

  
   重い荷物を担いでスキーに乗るのは初めてのSd氏です。
彼は、フルマラソンを走りきる大量がある人なのですが重い荷物が肩に食い込み、ちょっと勝手が違うようです。

 さて、朝里岳の山頂下から斜面を横切るようにして進みます。
この辺りで視界が無くなりホワイトアウト気味なのですが、何度も来ている場所ですのでコースを間違わずに朝里岳沢の源頭にある尾根に到着です。

 今日はここにある雪庇を利用して雪洞を掘ります。
まずはゾンデを使って雪の深さを測ります。
先週来た時よりずっと雪が深くなっています。
これなら大丈夫です。

 雪庇をL字形に削ってステップを作ります。
そこから2個所、2mほど離して2人1組になって掘り進めます。
奥に向かって2mほど掘り進めながら天井を削ります。
しかし、今日は雪庇の下にしすぎたせいか雪が固くて思うように掘れません。

 固い雪と苦闘すること2時間、やっと、2人用テントが2張り張れる大きさの雪洞が完成です。
テントを張って大きさを確認します。
それから掘り進めた入口をブロック状の雪で塞ぎます。

  
  
   テントとテントの間で食事ができるスペースを作ったので5~6m×2mほどの広さでしょうか。

 今夜の食事は、Sd氏の希望により豚シャブを食べます。
たれは、ポン酢とゴマだれです。

  
   ガソリンストーブが真っ赤になって燃えます。
入口を閉じてしまったので外の音はほとんど聞こえません。
入口を閉じたブロックの隙間からゴーという風の音が聞こえてきます。
外は荒れ模様のようですが、雪洞の中は別天地です。

  
   ロウソクを2本立てます。
   実際にはこれほど暗くはありません。
  
   こんな感じです。

  
   豚シャブの宴会が始まります。
お酒もタップリあります。
男4人のおしゃべりはスキーの話からランニングと尽きません。

 締めのうどんも食べて、さあ、あとは寝るだけです。

 初めて雪洞に泊まる2人の感想は思ったより暖かいので寝られそうだといいます。

 いい夢を見ることができますか?
  

超お手軽な山、砥石山(826m)

2012-11-05 20:26:18 | 札幌近郊の山
 10月も下旬になると登る山が限られてきます。
ちょっと高い山は雪の降る恐れがあり二の足を踏みます。

 10月27日(土)

 朝の天気はまあまあ、今日は晴れのようですので超お手軽な山へ出掛けることにしました。
私の家から見えている砥石山(826m)です。
この山の登山口まで家から車で15分しかかかりません。
 
 9時過ぎの家を出て登山口へ向かいます。
この砥石山へ登る登山口は3個所あります。
家から一番近いのが小林峠からの登山口になります。
   
    小林峠には立派な石碑が建っています。
    その奥に見える階段が登山口です。

 向かいの山も紅葉が進んでいます。
札幌近郊もすっかり紅葉に染まっています。
   

 さて、登山口からまずは急な坂を登ります。
砥石山は標高は低いのですが登り返しが沢山あるため標高以上に登り応えがあります。
   
   
   
   落ち葉に覆われた土の道をゆっくり歩きます。

 時折差してくる日差しが黄色い葉を輝かせています。
こんな林の中の道を登ったり降りたりしていると汗が噴き出してきます。
   
   

 登山口から2時間弱で山頂に到着です。
   
    山頂には10人ほどの人が休んでいました。
その中に外人の3人組がいます。
白人の中年男性です。
その外人さん達におばさん達が食べ物を分けてあげています。
ちょっとした異文化交流となっています。

   
    山頂の向こうには神威岳、その奥に先日登った定山渓天狗岳も見えています。

 30分ほど休んで日差しの中でノンビリしました。
汗も引いてきたので帰ります。

 今日は、身近な山で紅葉を楽しむことが出来ました。

定山渓天狗岳で紅葉狩り!

2012-10-25 21:33:52 | 札幌近郊の山
 すっかり秋色が濃くなった札幌です。
10月21日、札幌近郊にある定山渓天狗岳に紅葉狩りへ行ってきました。
同行者はSz氏です。

 今日は札幌近郊ということもあって自宅を8時半に出ます。
9時半に登山口到着。
辺りはすっかり紅葉が進んでいます。
   
   登山口辺りの紅葉はこんな具合です。

 そして、ここから林道を20分ほど歩くのですが、紅葉が綺麗です。
   

   

 登山口には5~6台の車が止まっています。
この山は、手短なところであり、そこそこの難易度もあり人気の山なのです。

   
    北海道の紅葉は白樺が中心ですので黄色が多いです。
    やはり、赤が入ると引き締まった印象になります。

   
    落ち葉が敷き詰められた登山道を歩きます。

   
    苔むした岩などが目を休ませてくれます。
   

 この山は、標高7百メートルまでは緩い沢登りです。
しかし、2個所ほど難所があります。
1個所は土の急斜面を登りますが、もう1個所は沢沿いの岩壁を上ります。
   
    正面の岩を5~6mほど登り、左へトラバースします。
   
    そして、この滝の落ち口へ登ります。
    ここの岩が濡れていると足元が滑り、滝の下までの高度感もありちょっと嫌な場所です。
   
    こんな滝のそばも登ります。

 これらの滝を過ぎて7百メートルから上は一気に傾斜が増します。
その傾斜が山頂まで続くのです。
そして、下半分は沢登りのような登山道が続きます。
沢登りといっても沢水はそれほど流れていないのですが、足場が悪いので注意が必要です。
   
    こんな岩がゴロゴロした急な沢を登ります。

 そして、最後が15mほどロープの張られたルンゼを登ります。
風がゴウゴウ音を立てて吹き抜けます。
冷たくて強い風です。
身体が一気に冷えてきます。

 やっと着いた山頂には標識が2つあります。
    

 山頂の木陰にツエルトを出して風を防ぎ、コーヒー牛乳を湧かします。
温かい飲み物が冷たく冷えた身体には最高の飲み物です。

 若い男女のグループが登ってきます。
今日は老若男女いろいろな人達が登っています。
こんなに人の多い山はしばらく振りです。
20人は登っていたでしょうか。
特に若い人達が登ってくれるのは嬉しいことです。

 下山は風におわれるようにして降りました。

   
    下山途中に見た山肌です。

   
    帰路に見た紅葉に染まる定山渓天狗岳です。

 今日は寒い一日でしたが、いい登山が出来ました。

白水沢(しらみずさわ・無意根山)で沢登り

2012-08-15 08:47:48 | 札幌近郊の山
 十勝と違って札幌は良い天気です。
それぞれ休暇を取っていますので沢登りでうっぷんを晴らすことにします。
手短な沢として札幌近郊にある無意根山の白水沢へ入ることにします。

 8日の朝6時に無意根山の登山口へ集合です。
ここで無意根山の登山道を遡り林道の終点に車を1台デポします。
そして国道まで戻り中山峠へ少し向かったところから白水沢の林道へ入ります。

 林道はゲートで閉じられていますのでそこへ車を置いておきます。
   
    林道でこれから先のルート確認を地図を見ながら行います。

 ここから直ぐ右手に沢があるのですが林道を一番奥まで詰めることにします。
今日の目的は4人で沢訓練を行うことです。

   
   林道から沢に入ったところです。
私はこの沢は初めてですが、明るい沢で気持ちよく歩ける感じがします。

   
 天気が良く暑くなってきましたので沢歩きには最高の天気です。
この天気の中、ヌビナイを歩けたらと思いました。

 ほどなくレンが色の岩盤が現れます。
   
 沢底全体がレンが色をしています。

   
 時々小さな滝も出てきます。
しかし、私達の足取りは軽く順調に登ります。

 1時間ほど登ったところで休憩を取ります。
顔にはうっすらと汗が滲んでいますが、全員快調です。

   
 少しずつ滝が出てきます。
   
 思い思いにこれらの滝を越えていきます。

   
 On氏がシャワークライミングに挑戦です。
彼は全身ファイントラックの衣類を着ています。
その衣類の性能テストも兼ねて沢水の流れているところを登ります。
   
 気持ちよさそうですね!

 やがて前方にゴルジュが見えてきます。
この白水沢のハイライトといえる場所です。
   
 両岸が切り立っており、一番奥は5メートルほどの滝となっています。
右岸をヘッつて行くと上から固定ザイルが下がっています。
そこまで到達するのに胸まで浸かりながらへつります。
   

   
 このような難所も皆さん簡単にクリアします。

 そしてこの先を進んだところに大きな滝が出てきます。
   
   
 今日はこの滝を使って懸垂下降を練習します。
   

 懸垂下降の支点取りを相談します。
   

 この滝で約2時間ほど懸垂下降を3~4本行い、支点取りを打ち合わせします。

 そうして遊んでいると下の方から4人の方々が登ってきます。
ガイドさんがお客と登ってきた一行でした。
そのお客さんがビックリです!
お歳を聞くと77歳だというのです。

 このお客を3人のガイドがサポートしています。
このお歳でこの沢に挑戦してくる勇気に感動しました。
世間ではガイド登山の是非が論じられることもありますが、この歳でも信頼できるガイドを伴い体力さえあればこのような沢にも挑戦できるのです。
素晴らしい時代になったものです。

 私達は、ここから30分ほど登ったところでぶつかる林道で沢登を追えます。
あとは長い林道歩きでデポした車へ戻ります。

 ヌビナイを雨で敗退した嫌な気分もこれで少し晴れました!!
私が胸まで浸かってへつったのは今回が初めてでした。
思いの外落ち着いてへつれたもんです。
また一段、スキルがアップしたと思います。



    

岩登り、デビュー!

2012-07-02 20:46:46 | 札幌近郊の山
 兼ねてから誘われていた小樽・赤岩でロッククライミング・デビューです。
「60の手習い」という言葉がありますが、まさか63歳になってから岩デビューするとは思いもしなかったことです。

 熱心に誘ってくれたKo氏に感謝です。
7月1日の日曜日、Ko氏とその岩仲間のNr氏、Sk氏の4人で赤岩の初級コースに連れて行ってもらいました。

 小樽・赤岩というのは、北海道における数少ない岩のゲレンデです。
春になると全道各地から岩を登に来る人が集まります。
沢屋さんもザイルワークの練習とか体慣らしを兼ねてこの赤岩に登りに来ます。

 私は初めてですので、見るもの全てが珍しくキョロキョロしてばかりいました。
   
   
    ここが駐車場です。ここにはトイレもあります。

 赤岩には遊歩道もありますが、昔から霊場として修行の場として使われた歴史もあるようです。
いたる所にお不動さんなどの石仏があります。

   
    トイレの横に赤岩の鳥瞰図があり各岩場の説明が書かれています。
この鳥瞰図を見ましたが、実際の岩場を目にしていませんので、どうもピンと来ません。
まあ、そのうち分かるようになるでしょう。

 このトイレを中心にして東と西に岩場が別れているようです。
今日は西の岩場で救助訓練が行われているとかで東の岩場に向かいます。

   
    赤岩霊場です。
    沢山の石仏の他、修行に使われるお寺の建物もあります。

 この前を通って坂道を登ります。
すると目の前に海岸に突き出た岩場が見えてきました。
   
    一番上にある岩場が東のチムニーです。

 近くに行くとこんな感じです。
   
    この岩が東のチムニーです。

 まずはこの岩の裏側から降りて岩ノ下へ行きます。
誰もいないので落ち着いていろいろと教えてもらいます。
まずは一番大事なセルフビレイです。
その次はザイルワークですが、人のやっているのを見ると簡単なのですが、いざやってみると上手くできません。

ザイルの結び目を確認してもらっています。
 あれ、変だな~あ! と首を傾げる場面ばかりです。
それでも何とか教えてもらったようにできたので、まずは登る岩をよく見ます。

   
    これが最初に登る岩です。

 真ん中に溝ができているので何とかなりそうです。
4人いますので2人づつ組んで登ります。
私は、Nr氏のセコンドに付きます。

 Nr氏は慣れているのスムーズに登っていきます。
その登る姿をよく見てホールドとかスタンスの場所を覚えます。

 ほどなく岩の向こうに姿が見えなくなってしまいました。
ビレーを解除して、今度は私の番です。
「ゆっくり足元を確かめながら登りなさい。」とKo氏からのアドバイスが飛びます。

 足場を確かめながらホールドを探します。
フリークライミングで少し練習しているので身体に使い方は何とかなります。
ゆっくりゆっくり3点確保で登ります。
1個所だけホールドに指の掛かりずらい所がありましたが、何とかクリアしました。
   
     
 初めてのロッククライミングとしてはまあまあの出来です。
上についたら、メインロープとスリングを使ってそれぞれセルフビレイを取って・・・などと忙しいです。
それらの手順とやり方を覚えるのに忙しく、景色を見る暇もありません。

 そして、懸垂下降です。
   
    これは、Sk氏の華麗な姿です。

    
    続いて私も降ります。

 この東のチムニーで2本登りました。
何とか登れています。

 そこで、場所を移動してテーブルリッジという3ピッチほどの岩を降ることになりました。
   
    一番上の岩がテーブルのように平になっています。
    その岩の上にお不動さんが鎮座しています。

 昼食後、横の方から海岸に向かって降ります。
急な坂道でところどころ梯子が据え付けられています。
岩登り用に造られた道かと思いましたが、ところどころに石仏があります。
   
    これらの石仏をお参りするための道のようです。

 かなり下がったところでストップします。
ここがテーブルリッジのスタート地点のようです。
狭い登山道で登坂準備をします。

 先ほどの復習をします。
ビレイを取って、メインザイルをハーネスに結び・・・エトセトラ、エトセトラ・・・
何とか準備を整えます。

 Nr氏がトップで登ります。
それを確保してザイルを出します。
これがなかなか難しいのです。
ザイルを張りすぎると登るのに支障をきたしますし、ゆるめ過ぎろと万が一滑落した場合に止めることができません。

 お互いの呼吸と慣れが必要です。
Nr氏が1ピッチ目を切ったので、次は私が登ります。
ホールドがしっかりしているので何とか登って行けます。
   

   
    最後の壁がこの左側の岩です。
    この岩の右面を登ります。
 Nr氏の助言を受けて何とか登りきることが出来ました。
途中で指係の悪いホールドだったのでかなりきつい登りでした。
でも、登りきった満足感は最高です。

   
    Ko氏が登ってきます。

   
   
    そして、Sk氏です。

 2ピッチ目も何とか登ったのですが、3ピッチ目に難所が待ってました。
それは、ほんの2メートルほどなのですが、ちょっと岩が膨らんでおりホールドが小さいのです。
指の掛かりが悪く身体を上手く引き上げることができません。
何度かやり直して何とか登ることができました。
ちょっと冷や汗がでました。

 後は最後のテーブルに上がるところ(2メートルほどの岩)で難儀しましたが、最後の力を振り絞ってクリア、よかった~ぁ!

 こんな事で初クライミングは、東のチムニーをシングルピッチで2本、テーブルリッジはピッチを3つに区切って1本、これが精一杯の私でした。
 
 私をやさしくサポートしていただいたNr氏、Sk氏、連れて行っていただいたKo氏に感謝します。

     

楓沢に再挑戦!

2012-06-28 21:27:21 | 札幌近郊の山
  先週は楓沢に上手く降ることができなかったので再度挑戦しました。
今度は楓沢に的を絞っての再挑戦ですので樽前山側から楓沢を目指すことにしました。
同行してくれるのは、腰の痛みがやっと直ってきたKm氏にOsさんです。

 6月26日(火)

 今日は良い天気です!
札幌は久し振りに26度と高い気温の予報が出ています。
車2台で支笏湖を目指します。

 まず、楓沢となる紋別橋近くの林道の入口に私の車をデポします。
そうして樽前山の7合目にある駐車場を目指します。
樽前山の駐車場は平日のためガラガラです。
   
    50台くらいは駐車できるでしょうか?
この駐車場に車を止めて出発の準備をします。
   
    7合目にある樽前山ヒュッテです。

 風不死岳にはこのヒュッテの前から登ります。
樽前山の北斜面となる山腹をトラバースして風不死岳を目指します。  
   
    樽前山の外輪山です。

 そして目の前には支笏湖が見えています。
   

 先週はガスで覆われ何も見えなかったのですが、今日は打って変わりいい景色が広がります。
この辺りは砂礫地となっています。
そこに高山植物の花々が咲いています。
   
    綿毛に包まれたミネヤナギです。
   
    エゾイソツツジです。
   
    イワヒゲも咲いています。
   
    そしてタルマエソウです。
    (樽前山ではイワブクロをタルマエソウと呼んでいます。)

 外輪山の奥に溶岩ドームが見えてきました。
   

 30分ほど歩くと先週登山道から楓沢に向かって降った地点に到着です。
でも今日はもう少し風不死岳に向かった尾根から降ります。
   
    尾根の手前にあるアメダスのアンテナです。
    先週はこのアンテナに気が付きませんでした。

 今回は慎重に地図を見て方向を確認して降ります。
最初はエゾイソツツジの群落の中を降ります。
何度かコンパスを出して降る方向を確認します。
というのは、小さな枝沢が何本もありその沢筋が北東方向へ流れているのです。
そんなこともあり小沢を何本か西方向へ向かって越えながら降ります。
そうしてたどり着いた沢が苔むした沢です・
   
    どうやら楓沢のようです。
しかし、初めての楓沢ですので今一つ確信が持てません。

 降るにしたがって苔の状態が良くなってきます。
   
    この辺りでこの沢が楓沢だと思えるようになりました。
   
    大きな岩がところどころ進路を塞いでいます。
そんな岩を乗り越えたり脇をすり抜けたりして降ります。

   
    両岸が狭まりその岩壁が緑色の苔で覆われています。
沢底は砂を平に敷き詰めたようになっており、水は流れていません。
  
   
   水の流れが作った不思議な造形美と苔の緑色を楽しみながら降ります。
今まで経験したことのない沢降りです。
   
   
   

 そうしていると一気に沢が狭くなり滝のように落ち込んでいるところへ出ます。
ここが懸垂下降をするポイントになります。
   
    この立木がくせ者でした。ツルツルと滑って足が上手く置けないのです。

 2度目の懸垂下降をしたポイントです。
   
 立て続けに3度目の懸垂下降をします。
   
   
   

 そして、まだまだ苔むした廊下のような沢が続きます。
   
   
   
   
 両岸の壁が低くなってきます。どうやら楓沢の下口が近くなってきたようです。
川原が広くなると倒木が増えて行く手を塞いでいます。
その倒木の下を潜ったり乗り越えて降ります。

 右岸にピンクテープがあるので岸に上がってみると林道があります。
その林道を歩いていくと私の車が止まっています。
これで、楓沢を無事に降ったことになります。

 思いの外楽しめました。
こんな苔むした沢を降ったのは初めてでした。 
同行のKm氏やOsさんも喜んでくれました。
私は先週の宿題を果たせて満足な一日を過ごせました。

 樽前山の駐車場へ戻ってビックリしました。
駐車場の手前の道路に車が溢れているのです。
駐車場も車で一杯でした。
こんなに沢山の車を見たことがありません。
樽前山はとても人気のある山なのです。

ログの入った地図を貼り付けておきます。
 (ログは電池切れのため途中で途絶えています。)
     
    

風不死岳(フップシダケ)に登り楓沢を降る

2012-06-27 05:18:41 | 札幌近郊の山
 先日(6月17日)行われた「故星野道夫の見た風景」と名付けられた星野道夫さんが撮影した写真をスライド上映し、そのスライドを奥様の直子さんが解説するという催しは会場が満員と盛況でした。

 あらためて、星野道夫さんの写真が持つ魅力に惹かれている人達の多いことに驚かせられました。

 このスライド上映会に東京から来たNkさんが1日時間があるので札幌近郊の山へ登るという話があり、彼女の友達mocoさんと3人で風不死岳に登り、下山は楓沢という苔むした沢を降ることになりました。

 6月17日〔火)

 天気は曇り空です。
風不死岳は支笏湖に面した火山です。
すぐ隣が樽前山でこの山は今でも溶岩ドームの噴気口から白い煙を噴き上げています。

 まずは下山口となる楓沢に車をデポします。
紋別橋の近くに林道の入口があるのでそこへ駐車します。
そして、風不死岳の北尾根の登山口へ向かいます。
   
    mocoさんの車は車高が低いので国道沿いに駐車します。

   
    国道から100mほど入ったところが登山口となります。

 さあ、ここから急登が続きます。
天気が良ければ少し登ると目の前に支笏湖やその対岸に恵庭岳が見えるはずですが、今日は雲の中ですので何も見えません。
モクモクと登ります。
8合目から一層急になった斜面を登ると山頂です。
この山は標高が低いので山頂近くまで樹木が生い茂っています。
   
    山頂はゴロゴロとした岩があります。
 ここまで約2時間の行程でした。
山頂は風が強いので少し降ったところで休みます。

   
   

 風不死岳から樽前山に向かって降ると途中から地面の土が変わります。
火山性の砂礫の土になります。
この辺りから高山植物の花が咲いています。
   
    この樽前山で代表的な花がタルマエソウ(イワブクロ)です。

   
    そして一面のエゾイソツツジです。

   
    マルバシモツケかな?

 樽前山の外輪山を7合目のヒュッテに向かって降ります。
そしていよいよ楓沢へ降るのですが、この楓沢の入口はなかなか難しい場所にあります。
何故かといいますと、広い斜面の先に沢の入り口があ里、しかも小沢が何本もあります。
そんなことで楓沢の源頭部に上手くはいるのが難しいのです。
しっかりとした地図読みが要求されます。

 楓沢に向かって降り前に昼食と取ります。
曇り空で視界はないものの暖かく回りに咲く高山植物を見ながら贅沢な時間を過ごします。

 さて、いよいよ楓沢へ向かって降ります。
まずはコンパスで当たりを付けて降ります。
エゾイソツツジなどの小灌木を踏みながらちょっと気の引ける下山です。

 少し降ると林の中に突入です。
しかし、下草の草丈は低く、快適な藪漕ぎです。
林の中は一気に視界が悪くなります。

 どうも予定したコースを右に外れているようです。
地図を見ながら降りますが地図に現れない小さな沢が何本も出てきます。
結局、どうやら楓沢と思われる大きな沢に出ましたのでそれを降ります。
   
    4mほどの落差がある落ち込みです。
この落ち込みは狭くて降れません。
ここから左岸の藪漕ぎをして下降点を探します。

 しかしなかなかいい下降点が見つかりません。
そうこうして降っていると何と沢のほとんどを高巻いてしまいました。
やっと沢に降りてみると少し苔が生えています。
   
 
 こんなところを降りました。
   

   
   こんな地形が所々にあります。

 沢底は砂です。
平なので歩きやすいですが、あちらこちらに倒木があり沢を塞ぐように倒れています。
   
   そんな倒木は飛びます。

 こんな事でやっと国道まで降りました。

 そこでハッキリしたことは、楓沢ではなくて1本隣の沢を降ったようです。
東京から来たNkさんが林の中の歩きが楽しかったと言ってくれたのが救いです。

 もう一度きっちり楓沢を歩かなければいけないと心に誓いを立てました。

恵庭岳(札幌近郊の山)に登る

2012-06-06 20:36:35 | 札幌近郊の山
 6月3日(日)は札幌近郊にある恵庭岳に登ってきました。
今回は、定山渓天狗岳に一緒に登ったIwさんを連れて行くはずでしたが、彼女があいにく風邪を引いてしまったために単独で登りました。

 朝、7時に自宅を出て登山口に着いたのが7時40分、本当に手軽な山です。
でも、この山は登山道がザラザラした小石が多く足元に注意が必要です。
尾根に取り付いたところからは急登で気の抜けない登山道が続きます。

   
    駐車場はタップリあります。
 すでに7~8台の車が止まっています。
   
   左奥にある小屋で入林許可の届けをします。

 登山道は整備されています。
しかし、数年前の台風による倒木が登山道を塞いでいるところがあります。
そんな所も心配いりません。ちゃんと横に巻き道が造られています。

   
    3合目です。
    この辺りは人工林ですので同じ様な木が生えています。

 この辺りまでは快調に登ってきます。
辺りは雲の中ですので空気がしっとりと濡れており気持ちがいいので何回も深呼吸をしてしまいました。

 尾根に取り付くところからジグザグの登山道となり斜度も増していきます。
やがて、登専用の標識が見えてきます。
ここからの50m位がこの登山道のハイライトとなります。
   
    登専用の登山道は左側になります。
    降りは右側を降りてきます。

 右側の降り専用は、ロープが張られています。
足元は土ですが濡れるとツルツル滑って危ないです。
元々は1本の登山道でしたが落石が多く危険ですのでコースを分けるようになってしまいました。降りコースもドンドン削られて乾いた土の状態でも足元が滑るようになっています。

 ここを登りきるとほどなく第1展望台です。
   
    ここに来てやっと展望が開けます。
 正面に山頂部となる溶岩ドームが見えてきます。
そして、山頂から左手に続く大きな沢には数カ所の噴気口があり今でも白い噴煙を上げています。
その噴煙の硫黄臭い臭いが風に乗って流れてきます。
   
    後ろは雲海が広がります。

 第1展望台から20分ほど歩くと第2展望台です。
溶岩ドームが目の前に見えます。
   

 今日は雲海が広がり太平洋も雲の中です。
   

 通常は、この第2展望台までしか行けません。

 ここから先は自己責任で山頂部へ向かいます。
10分ほど歩いたところにシラネアオイの群落がありました。
   
   
   これほど大きな群落は、ここ1個所しかありませんでした。

 溶岩ドームの右手を回り込んで支笏湖側に進みます。
   
    最後の注意書きです。
 
 ここまでの登山道は特段危険な個所はありません。
この場所自体が溶岩ドームを3分の2ほど登った場所なのです。
この先が核心部です。

 昨年登った場所へ行ってみるとそこはすでに崩れ去った跡でここを登ることは出来ません。
   

 さて、昨年同じ場所で写した写真を見るとこんな具合でした。
   
    どうでしょうか、崩落の具合が良く分かると思います。

 結局、少し戻ると上から1本のザイルが垂れ下がっていますので、ここから登ることにします。
   
   山頂へ行くにはこの場所を登らねばなりません。

 しかし、考えなければいけないのは、このザイルを伝って登れるかではなくて、このザイルを使って降れるかです。
登っても降ることができなければ意味がありません。

 もし、この先へ登られる方がいましたらそのことを十分に考えてください。
登るよりも降ることの方が難しいものです。
このザイル自体の信頼性も確認しなければなりません。

そういう意味でもここから先は自己責任が伴います。

   
    山頂です。

   
    はるか遠くにクッキリと姿を現してくれた羊蹄山と目の下で紺碧色に輝くオコタンペ湖です。
    
    半分が雲海に隠れた支笏湖です。正面に見える山は風不死岳です。

   
   
 山頂まで約2時間強の道のりでした。

 この後、第2展望台まで降り、日陰でゆっくり休みます。
天気に恵まれいい汗をかいた山でした。

 最後に、ログを取った地図を貼り付けておきますので参考にしてください。