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井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

今シーズンのバックカントリーはキロロから!

2014-12-24 23:07:40 | 札幌近郊の山
 12月24日、今日は今シーズン初めてとなるバックカントリースキーをキロロで楽しんできました。

 ここ数年、この時期には黒岳でのバックカントリースキーの初滑りを楽しんでいました。
しかし、今年は天気が荒れており黒岳のロープウェイも数日間運休が続いています。
そんなことで、手軽にバックカントリースキーを楽しむことができるキロロへ足を運ぶことにしました。

 スキー場の前からシールをつけて登ります。
ファミリーコースの横を登ってから沢を渡ります。
渡渉点は沢が顔を出しており、流れている水量も多いのです。
スノーブリッジが崩れないことを祈りつつ渡ります。

 あとは沢沿いにどんどん登ります。
小さな尾根の上をジグを切って登ります。
なかなかの傾斜でしかも膝が埋まるくらいの新雪が積もっています。
小1時間ほどで山頂部に出ました。
ここは風が強いので、風下に避けてシールを外します。

スキーを外すと腰まで埋まる粉雪です。


   メンバーはいつも一緒のSz氏、On氏、Sg氏です。
 
 さあ、まだブッシュが顔を出している斜面を滑ります。
雪が深いのでターンをすると小さな雪崩のようになって雪が崩れてきます。
短く区切って滑りを楽しみます。

 ほどなく、傾斜のない斜面に到着。
あっけなく今日のスキーが終わります。

 まあ、今日は初滑りですので雪の感触を思い出すだけで十分です。
ラッセルも楽しくすることができました。

2015シーズン最初はキロロへ
 

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  10月17日から12月17日まで福島県において除染作業に従事していました。
 昨年の春に行った飯舘村の除染に引き続き2度目の除染作業となりました。
 今回は、飯舘村の隣町、川俣町山木屋地区での作業を行ってきました。
 このことは、別に書きたいと思います。

  福島県に行って感じたことは、まだまだ放射線の影響を受ける地区が
 沢山残っているということです。
 そして、テレビを見ていても毎日のように原発や避難生活などの記事が
 放送されています。
 それに比べると福島県以外でテレビを見るとなんとこれらに関する放送が
 少ないのでしょう。

  こういった福島県以外の地域で「原発事故は過去のもの」といったものとして
 とらえられている現状に福島県の人々が焦燥感を感じるのだと思います。

 皆さん、東京オリンピックに浮かれている場合ではありません!!

万計山荘(空沼岳)に泊まる!

2014-09-11 20:49:42 | 札幌近郊の山
 札幌の中心部から南の方に向かって小1時間ほど走ったところに空沼岳の登山口があります。
この空沼岳は札幌市民にとてもよく登られている山なのです。
中腹に万計沼がありその畔に万計山荘という山小屋が建てられています。

 この山小屋は木造建築でとても古い小屋です。
小屋が倒壊しかかったことがあるのですが多くの札幌市民や団体の寄付により修理され、現在もボランティア団体が小屋の管理を行っています。

 この小屋の管理に友達のKm氏夫妻が行くというので私も万計山荘での小屋泊まり楽しみに登ってきました。

 8月30日(土曜日)

 家の用事を済ませて登山口に着いたのが午後4時です。
早速登山準備をして万計山荘を目指します。
こんな遅い時間に登山口を出発するのは初めてです。

   
   登山口からいきなり沢を跨ぐ橋を渡ります。

 ここからは快適な登山道を飛ばします。
上からは下山する人たちがドンドン降りてきます。
挨拶を交わしながら登りますが、太陽さんがドンドン低くなってきます。

 何か所か沢を渡ります。
   
    かなり危なっかしい橋が架かっています。

 沢沿いの登山道となれば万計沼が近くなっている証拠です。
やがて前方に綺麗な滝が見えてきます。
   
   この滝の左岸を登り切って滝の落ち口を少し歩くと万計山荘が見えてきました。

   
   
 ここまで約1時間10分ほどで登ってきました。
御覧のように万計山荘は2階建ての大きな小屋です。
小屋の中には手押しポンプで水を汲むことができるし、大きな薪ストーブも据えつけられています。
   
  
   
   上の2枚は1階の様子です。

   
   2階は寝る場所となっています。

 すでに夕食を食べているKm夫妻とお友達2人に加わって焼き肉をごちそうになります。
汗をかいた身体にビールがしみ込んでいきます。
楽しい会話と美味しい食べ物、小屋での快適な食事を堪能しました。

 この夜は、空沼岳から札幌岳に向かって縦走する4人グループのほか、子供連れの家族が2グループ泊まります。
そのうち1グループは、何と南アフリカからきている家族でした。

 8月31日(日曜日)

 朝一番に起き出したのは札幌岳へ縦走するグループでした。
私は朝寝を楽しんで6時ころ起き出しました。
外へ出ると万計沼の林に陽が差し込んできたところです。
   
   こんな朝の風景が楽しめるのですから、札幌は自然に恵まれた場所だと思います。

 朝食を食べてから天気もいいので空沼岳の山頂を目指すことにします。
Km氏と愛犬のミミちゃんと私、2人と1匹での登山です。

 万計沼の上には真簾沼があります。
   
   風のない沼の湖面には空の雲が映っていました。

 そして、竜神様の石像もあります。
   

 万計山荘から1時間半ほどで空沼岳の山頂です。
   
   山頂での記念写真、Km氏と愛犬のミミちゃんです。

 この山頂からは札幌市が望めます。
   

 そして、羊蹄山の見えました。
   

 山ガールを案内した恵庭岳も間近に見えます。
   

 山頂は岩場となっています。
その一番右端の岩陰に慰霊のレリーフが埋められています。
   
   人目に触れない場所にひっそりと据えつけられています。

 この日は天気に恵まれて1日でした。
万計山荘で登った人を数えていると100人の方々が登ったようです。

 札幌市民に愛される山、空沼岳です。

恵庭岳へ山ガールをガイドする!

2014-08-26 21:30:45 | 札幌近郊の山
 8月24日、恵庭岳へ山ガールお二人を案内してきました。

 一緒に行ったのは、今まで何回か一緒に登ったことのあるIwさんとそのお友達のOtさんです。
Iwさんとは以前この恵庭岳の登山口まで来たのですが、雨が降り止まず登山を中止したということがあります。
今回も天気予報が安定せず雨のマークが消えずやきもきさせられましたが、前日の予報では曇りとのことです。

 しかし、当日の朝、札幌の天気は青空が顔を出しいい天気なのです。
ホッとして、朝7時に市内で合流。
そこから一路、恵庭岳の登山口を目指します。

 8時過ぎに登山口につきましたが、すでに駐車場は満杯近い状況です。
やっと見つけた隙間に車を止めて出発の準備をします。

 8:10分、いよいよ出発です。
上空は曇っているのですが視界はあります。
途中で見た恵庭岳は山頂だけが雲で隠れていました。

 Otさんは、昨年樽前山に登ったのが初めての登山のようです。
まずはゆっくりゆっくりと歩き出します。
それにしても気温が高いのか汗が噴き出てきます。

 この登山ルートは結構な急斜面があります。
息が切れないようにゆっくり登りますが、30分も歩くと汗が頬からしたたり落ちてきます。
林の中で風がないのも一因ですが、それにしても汗が出すぎです。

 アッという間に3合目に到着。
あまりの近さにもう少し頑張ります。
そして6合目の標識で休憩を取ります。

  
抜きつ抜かれつドンドン高度を上げていきます。

 登りと降りのコース分けが出来ている急で溝になっている所にきました。
ここは、崩落が激しいのでこのようにコース分けが出来ています。
落石の恐れがありますので間隔を空けて登ります。

 ここを登るとほどなく林の中を抜け見晴らしのいい場所へ出ます。
噴気口からあがる硫黄臭のにおいが鼻をくすぐります。
稜線は風が当たり気持ちがいいのですが、汗でずぶぬれの身体がすぐに冷えてきます。
長居をせず、写真を写すと歩き出します。

 山頂には相変わらず雲がかかっています。
ここからは傾斜も緩くなり快適に歩けます。
彼女たちの足取りもしっかりしています。

 仮の山頂まで来ましたが、今日は本当の山頂まで登ります。
ここからは自己責任の世界です。

 山頂手前の岩場を慎重に登ります。
ザイルが2カ所固定されていますが、左側の方が登りやすそうですのでこちらから登ります。
最後の岩の割れ目を抜けるとそこが山頂でした。
山頂の溶岩ドームは以前気と気よりも崩壊が進んでいます。
社の直ぐ下にも亀裂が入っています。
行かれる方はくれぐれも十分に注意してください。

   
   山頂はガスに包まれ視界がありません。
   記念に3人で写真を撮ります。

 11:05分、山頂へ無事に登ることが出来ました。

 山頂は狭い上崩落の危険があるので早々に退去します。
固定ザイルがある場所は、1人ずつ持ってきたザイルを使い確保しながら降ってもらいます。
ほんの5mほどですが、危険な箇所があるのです。
ここを降りて岩場をゆっくり慎重に降るとホッと一息です。

   
   この岩場にイワキキョウが咲いていました。

 11:40分、仮の山頂に戻りました。
大きな岩陰で昼食を取ります。
今日は寒いのでスープを用意しました。
風が当たり寒いのでツエルトも出して身体を冷えから守ります。

 ドンドン登ってくる人がいます。
賑やかになった山頂、でも、溶岩ドームの山頂は雲の中です。

 30分ほど休んで下山します。
時々細かな霧状の水滴が顔に当たります。
それも少し降ると気にならなくなります。

 見晴らしの良い場所に来ると日が差しており、目の下に見える支笏湖の湖面がブルーに光っています。
   
 
 しかし、山頂方面は厚い雲の中です。
   

 降り専用と書かれたコースの上に来ました。
登山道は深くえぐれ急斜面となっています。
ここは落石の恐れがあるので1人ずつ慎重に降ります。

   
   
   

 あとは危険なところはないのでドンドン降ります。

下に来ると雨がポツポツしてきますが、何とか雨に当たらず駐車場まで帰ってきました。

 14:35分、無事に下山することが出来ました。

 山頂からオコタンペ湖を見ることは出来なかったのですが、山ガールのお二人を溶岩ドームの山頂まで案内できました。

 ちょっとした岩登りも経験できました。
次はどこへ行きますか?
紅葉の山を楽しむのも良いですね。


 

風不死岳から樽前山を歩く!

2014-07-13 21:49:47 | 札幌近郊の山
 台風8号が週末に北海道の太平洋沖を抜けましたが、札幌近辺にはそれほどの被害もなく天気が回復しそうなので近郊の山へ出掛けてきました。
今回は、支笏湖の周りにある二山を歩くことにしました。

 この二山は、隣り合わせにある山なのですが対照的な山容となっています。
風不死岳は支笏湖に面した山ですが、緑が濃く、山頂部も低木に囲まれています。
一方、樽前山は今も噴煙を上げている活火山ですので地肌は砂礫地となっています。

 今回は、風不死岳の北尾根を登り、樽前山の外輪山をほぼ一週しようというものです。


 7月5日(土曜日)

 まずは樽前山五合目にある駐車場で一緒に登るウッチーさんと合流します。
1台の車をこの駐車場に残し、その後、風不死岳の登山口へ向かいます。
駐車場はすでに満杯の有様です。
ここは、人気の山のようです。

 7:40分、北尾根の登山口を出発します。
   
   林の中ですので空気がヒンヤリして気持ちがいいです。

 この林の中を歩くのですが、登山道はいきなりからかなりの急勾配となっています。
この急勾配に負けないようにゆっくりとした足取りで歩くのですが、すぐにジワーッと汗がにじんできます。
汗が目に入りそうですので時々拭いながら登ります。

 8:30分、ほぼ1時間ほど歩いたので休憩します。
   
   ここが6合目です。
 幾分高度を稼いだので樹木の合間から支笏湖の湖面が見えてきます。

 さらに高度を稼いでいくと登山道の両側が明るくなってきます。
そろそろ山頂が近くなってきたようです。

 9:40分、約2時間で風不死岳の山頂です。
   

 ここからの眺めが素晴らしかった。
まず支笏湖が目の下に見えます。
湖岸の向こう岸には恵庭岳が聳えています。
   
   残念ながら鋭い鏃のような山頂ドームは雲の中でした。

 反対側には樽前山が見えます。
   
   外輪山とその中央に溶岩ドームが見えています。
 木の生えていない荒涼とした風景が特徴的な山です。

 ここで少し休んでいると次々に樽前山の方向から登ってくる人達がいます。
そうです、北尾根を登る人より樽前山の5合目にある駐車場から登ってくる人がメインなのです。

 軽く休憩を取った後は、いったん降ります。
この降りもなかなかの傾斜なのです。
途中1カ所には鎖場もあります。
林の中を降り終えると、今度は樽前山に向かって登ります。

   
   樽前山と駐車場に向かう分岐点です。
11:15分、監視員の方がパトロールしていました。

 樽前山の外輪山に向かって登ります。
   
   溶岩ドームがドンドン近づいてきます。

 そして後ろを振り返ると風不死岳が遠くなっています。
   
   
 外輪山にはいるとタルマエソウ(樽前山ではイワブクロのことをこう呼びます。)の群落が目に入ってきます。
   
   溶岩ドームから噴煙の吹き出している様子がよく見えるようになってきます。

   

   

 西山への登りは少し急になってきます。
それを我慢して12:10分、やっと西山に到着です。
   

 西山で昼食を取ることにします。
風が急に強くなってきました。
あたりが暗くなってきます。
風不死だけの山頂が黒い雲に隠れるとどうやら雨が降っているようです。
その黒い雲が樽前山に方にも広がってきます。
   
   ポツポツと雨が飛んできます。
降るというよりは横から吹き飛んでくるのです。
雨具を着て山頂にある観測機器の陰に隠れます。

 幸いなことに西山にはほとんど雨が降りませんでした。
黒い雲が樽前山を越えて流れて行きます。
辺りが明るくなってきたので私達も出発します。

 13:00分、樽前山神社の社に到着です。
   
   小さな社が石積に囲まれています。
中を覗いてみるとこんな様子でした。
   
   
 ここから樽前山の山頂までは20分ほどでした。
   
   これで溶岩ドームをほぼ1周したことになります。

 溶岩ドームの上部は鋭く尖っており、西山よりに火口があるようでした。
札幌からも見える樽前山です。
しかし、外輪山を1周したのは初めてでしたので新鮮な気持ちで歩くことができました。
そして、歩く度に姿を変える溶岩ドームの姿を楽しむことが出来ました。

   
   厚い雲に覆われた風不死岳です。
この雲が雨を降らせたのですが、私達は雨に当たらず歩くことが出来ました。

 山頂からは、外輪山を回り込むようにして降ります。
その登山道にも沢山のタルマエソウが咲いています。
   

 山頂から30分ほどで駐車場に到着です。
   

 これで、今日の登山は終わりです。
樹木に覆われた風不死岳と噴煙を吹き上げる溶岩ドームを持つ樽前山、山容の全く違う二つの山を楽しむことの出来た登山でした。  

一度で二つの山頂を踏む!

2014-04-28 07:40:42 | 札幌近郊の山
 先日登ったオロフレ山の近くに徳舜瞥山(1,309m)とホロホロ山(1,322m)という双子のような山があります。
伊達市大滝にある山ですので札幌からは少し遠いのですが、この山からの眺望がすばらしいので出かけてきました。

 
  4月19日(土曜日)

 今日のメンバーは、オロフレ山に登ったUchiさんとmarboさんです。

 支笏湖のほとりにある樽前山の登山口でUchiさんと合流、徳舜瞥山の登山口へ向かいます。
私は以前この山に登ったことがありますが、スタートとなる登山口を夏山の登山口としたため延々と続く林道歩きに閉口した記憶があります。

 今回は、その登山口ではなく、もっと、西側にある農道を登りそこからスタートします。
目の前には畑が広がり、その向こうに徳舜瞥山の山頂が見えています。
   

 8:45分、目の前の畑をドンドン山頂目指して歩きます。
天気は雲一つ無い快晴です。
風もないので少し歩くと暑くなってきます。
この辺りが春を感じさせます。

 畑を登り切ると林になります。
所々にピンクテープの目印がありますが、山頂の方向がはっきりしているのでそこを目指して登ります。
しばらく登ると視界が開けてきます。
後ろを振り返ると羊蹄山がクッキリと端正な姿を見せています。
   
 
 途中に不思議な窪地がありました。
   
   池のように水が溜まりそれが凍っていました。

 山頂部がかなり近づいてきました。
   
 この上は一気に傾斜が増します。
灌木がうるさくなってきますが、山頂下までスキーで頑張って登ります。

 山頂のすぐ下でスキーをデポします。
ここからほんの10分ほどで徳舜瞥山の山頂でした。
   

 11:00分、山頂に到着です。
ここからの眺めは最高でした。
すぐ近くには先日登ったオロフレ山が見えています。
   

 遠くには有珠山と洞爺湖が見えています。
   

 その他には、南西の方角には噴火湾の向こうに駒ヶ岳や狩場山、積丹半島の山々、夕張・芦別岳、日高山脈
360度にいろいろな山が見えています。

 今日は天気がいいのですぐ目の前に見えているホロホロ山へ行ってみることにします。
吊尾根を降って登る30分の行程で、12:10分に山頂です。
   
 
 こちらからは太平洋が一望できます。
近くには支笏湖が見えています。
   

 ここから来た道を引き返して徳舜瞥山に戻るとスキーで登ってきた人達が2人いました。
挨拶を交わして、私達はスキーをデポした場所まで降ります。
ここからはスキーですが、最初の斜面は灌木が細かく生えており、さらに階段状の斜面ですのでスキーを楽しむことは出来ません。
しかし、1段降りきるとここからは林の中の緩斜面です。
スキーが楽しめる斜面ですのでザラメの雪を気持ちよく滑り降ります。

 途中何度か休んで降りますが、ちょっと方向を間違ってしまい谷を1本登り返してスタート地点まで帰りました。

 今日はUchiさんが生ラムを用意してくれていますので、生ラムジンギスカンを空きっ腹に詰め込みます。
本当はここでビールでもあれば最高なのですが、それでは帰りの車を運転できないのでノンアルビールで我慢します。

 自分たちが登った山を見ながらの生ラムは最高でした!!
    

無意根山で春スキーを楽しむ!

2014-04-25 09:03:34 | 札幌近郊の山
 4月に入ると札幌近郊も雪融けが進み、日中の気温が10度を超えるようになってきます。
こうなると山スキーはザラメ雪を楽しむ春スキーのシーズンとなります。


 4月14日(月曜日)

 Omさんの希望で札幌近郊にある無意根山へ春スキーを楽しみに行って来ました。
この山の麓には豊羽鉱山という施設がありましたが、今は廃鉱となっています。
しかし、廃鉱後も後始末のため鉱山には人が入っています。

 そのため、鉱山の入り口にゲートが設けられ、以前の登山口まで入れなかったことがあります。
今回もこの点が気になりましたので、事前に入山記録などを調べたところ、その様なことがないようですので安心して入山しました。

 札幌の天気は快晴です。

   
   登山口まで除雪もされていました。

 8:00分、準備を終えて、さあ、スタートです。
まずは、スキー場跡の急な斜面を登ります。
そこから、林の中をドンドン登っていきます。
登るにしたがって周りの視界が開けてきます。
その中で異彩を放っているのは、定山渓天狗岳です。
   
   この山は、札幌近郊に山に登ると、どこからでも見える山です。
一番右の三角が山頂です。

 1時間半ほど登ると稜線に到着です。
この稜線に出た所が標高で1,150mほどある千尺高原と呼ばれているところです。
ここからは羊蹄山や余市岳、無意根山の山頂など360度の眺望が楽しめます。

さて、さて、この千尺高原はスノーモービルがつけたキャタピラの跡が縦横無尽についています。
まるで、モービルの運動場のような有様です。
モービルの皆さん、もう少し登山ルートを離れた場所で遊んでいただけないでしょうか。
このような状況が続くとモービルとスキーヤーの衝突事故を起こしかねません。

     
    山頂まではまだまだ距離があります。

   
   目の前にドーンと見えるのが羊蹄山です。
   ここから見る羊蹄山は左右の均整が一番取れていると思います。

   
   そして余市岳です。
   この南面の斜面で何度粉雪を楽しんだことでしょうか。

 ここからは山頂を眺めながら右に大きく回り込むように進みます。
視界がないとここから先は大変な場所なのですが、今日は天気がいいので迷う心配はありません。
それにしても、稜線は右手から強い風が吹いており、汗を書いた身体が冷えてきます。
ジャケットを着て歩きます。

 なだらかな斜面を登ったり降ったりしながら高度を稼ぎます。
目の前に山頂部の大きな斜面が見えてきます。
左手は急な斜面となって窪んでいるのですが、その底に無意根尻小屋の赤い屋根が見えています。
この小屋をベースにしてこの斜面を楽しむのもいいと思います。

 クラストした斜面を登ります。
右からの風に押されながらやっと登りきったのですが、山頂標識が見えません。
山頂標識を求めて歩いていると、やっと、先の方に小さな標識を見つけました。
   
 11:05分、山頂に到着です。

 しかし風が強いので休む場所がありません。
記念写真を写すとすぐに下山します。
途中の風下でシールを外して山頂部を一気に降ります。

 やっと風の当たらない場所を見つけたので休憩します。
風が当たらないと強い日差しのおかげで身体がポカポカしてきます。
こんなところは、春山のいいところです。

 休んでいると、単独の女性がスノーシューで登ってきます。
近くまで来たので、「休憩しませんか。」と声をかけます。
コーヒーをご馳走するととても喜んでくれました。

 ここからはスキーの利点を生かして降ります。
千尺高原まで多少の登り返しがありますが、それもシールを付けずにやり過ごし、さあ、千尺高原から登山口まで春スキーを楽しみます。

 途中で何度も休みます。
クラストした斜面のところどころが春の日差しで融けており、堅いところと柔らかくなった斜面を滑るのは大変なのです。
悲鳴を上げる太股の筋肉を騙しながら滑ります。

 最後のスキー場の跡を気持ちよく滑り降りると登山口です。
今日は天気に恵まれ、春スキーが存分に楽しめた1日でした。


盤の沢山で遊ぶ!

2014-04-22 21:14:58 | 札幌近郊の山
 4月9日(水曜日)

 今日は札幌近郊にある盤の沢山に登ってきました。
札幌市内から定山渓に向かって車を走らせると道路情報館という施設があります。
この施設の真向いには札幌岳があるのですが、その左手に黒々した山があり、この山が盤の沢山です。

 いつも一緒山に登っているKm氏のお友達Osさんからのお誘いでした。
道路情報館に8時集合、それから登山口に向かって車を走らせます。
10分ほどで登山口の到着。
   
   山から切り出した材木が積み上げられている土場でした。
ここには宗教施設があり盤龍山信行院というお寺がでした。
   

 8:30分、登山準備ができたので出発です。
今日はツボ足で登ります。
軽い沢状の地形をどんどん登っていくと林道にぶつかります。
その林道を右に向かってトラバース気味に登っていきます。

 調子に乗って登りすぎ、Osさんから携帯に電話があり、右に向かって進むように言われます。
声が届かないので携帯に電話したとのことです。
便利な世の中になったものです。

 いったんコルまで登り、ちょっと、休憩を取ります。
ここまで約1時間、しかしここからいきなりの急登となります。
   
   この登りがなかなかのものでした。
傾斜がきつく、おまけに雪面がクラストしているのでキックステップを2度づつ蹴りこんでステップを作ります。
20分ほど頑張ると尾根に出ました。

 この尾根もなかなかのものです。
狭い上に両側が切れ込んでいるのです。
なおかつ、雪庇が発達しており左にはあまり寄れません。
右手は林となっており枝が被ってます。
その枝を避けながら歩かなければならないので、歩きづらいのです。
   

   

 頑張って歩いていると山頂標識がありました。
   

 Osさんの話では、この先にあるコブが一番高いのでそこまで行きましょう、とのことでさらに歩きます。
10:40分、一番奥にある山頂に到着です。
ここにも山頂標識がありました。
  
   ちょっと、記念写真です。

 この山頂からは、札幌岳の荒々しい姿が目の前に広がります。
   
    なかなかの迫力です!

 右手から強い風が吹いているので山頂で休めず、少し戻ったところで雪庇を少し下り風下で休みます。
すぐ近くには札幌市内が見えています。
この山は、札幌市内からすぐ近くにあるのですが、山頂部の尾根までの急登と雪庇のある細い尾根は日高に匹敵するものでした。
小粒だがピリリと辛い山でした。
登り約2時間、下りは1時間ほどの山でしたが、内容の濃い山でした。


 下山すると、お寺の横にある小屋で水を汲んでいる人達がいました。
この水も札幌にある名水の一つだということです。
 
  
   地図を付けておきますので興味のある方は登ってみてください。

オロフレ山に登る!

2014-04-06 20:35:54 | 札幌近郊の山
 札幌近郊というには遠い山ですが、胆振管内にあるオロフレ山(1,230m)に登ってきました。
この山は、登別温泉と洞爺湖温泉を繋ぐオロフレ峠にあります。


 3月21日(金曜日)

 今日からお彼岸の入りなのですが、北海道のお彼岸は荒れる日が多いのです。
今日もご多分に漏れず爆弾低気圧が北海道の南岸を通り抜け道東で発達して暴風雪が吹き荒れています。
そんな中、比較的天気に恵まれている胆振管内のオロフレ山へ行った来ました。

 このオロフレ峠は、午前9時まで夜間は通行止めになっています。
したがって、朝9時にカルルス温泉側にあるゲート前に集合します。
今回のメンバーは、Uchiさん、Mocoさん、彼女らの師匠Marboさんに私の4人です。

 9時過ぎゲート前に集合したので直ちにオロフレトンネルへ向かいます。
    
    時折強い風が吹く天気です。
    稜線の風が強ければ撤退もあり得るかなという気持ちで登ります。

   
   駐車場は、トンネルの出口側にありました。

 この場所に駐車してトンネルの出口へ向かいます。
   
 トンネルの出口からいきなりの急登が続きます。
   
   ここの斜面は急な上表面がクラストしておりなかなか難儀な斜面です。
それを騙し騙し登ります。
私が一番先に稜線に出ましたが、真向かいから強い風が吹き付けており、正直、撤退かなと思ったほどです。

 しかし、3人が登ってくる数分の間に風が少し弱まり、視界も少し開けてきました。
そこで、まずは山頂へ向かって歩きます。
   
   どんどん視界が開けてきます。
この様子なら山頂まで登れるでしょう。
   
   
   山頂下でスキーをデポします。
   
Uchiさんはスノーシュー、残りのメンバーはツボ足で登ります。
斜面の表面はクラストしているのですが、所々薄いところがあり踏み抜いてしまいます。
その落とし穴にも耐えて何とか山頂部へ到達です。
ここまで2時間半ほどかかりました。
   
 山頂で記念写真を写すとすぐに風下へ回り込み休憩を取ります。
   
 
 今日はお彼岸に入りということもあって、Uchiさんが山で亡くなった友人達に捧げるお花を用意して来ていました。
 4人でお花を前にしてお線香を点し手を合わせます。

   
   山頂から下を見ながらお喋りをしていましたが、風が強くなってきたので下山します。

 始終風が吹く中の登山でしたが、最後の稜線から登山口にかけての沢はスキーが楽しめました。


   

漁岳にスキーで登る!

2014-04-04 20:29:59 | 札幌近郊の山
 友達のOmさんからスキーでいける札幌近郊の山へ登りたいとの話がありました。
スキーでラッセルを楽しみたいということでしたので、支笏湖に向かって小1時間ほどで行ける漁岳(1,317m)に登ることにしました。

 
 3月14日(金曜日)

 朝6時にOmさんを迎えに行き、一路登山口を目指します。
漁岳は、夏道がない山ですので夏は沢から冬は雪が降り積もってから登る山となっています。
今年の夏に沢から登って、山頂手前でルートを間違え、密生したくま笹に行く手を阻まれ心が折れそうになった苦い経験のある山です。

 今回はスキーですのでそんなことはないと思います。
天気はいいのですが、低気圧の影響で風が強いようです。

 まずは、林道歩きです。
8:20分に登山口から歩き出します。
   

 先行者のトレースが付いています。
スノーシューで単独の方が先行しているようです。
最初は私が先行してトレースを付けます。
そして、Omさんにトップを変わってもらってどんどん歩きます。

 1時間ほど歩いたところで林道の消える地点まで来ました。
ここから稜線目指して傾斜のある斜面にジグを切って登ります。
快調に登っていくと、やがて、視界が一気に開け、目の前に恵庭岳の大きな姿が見えるようになります。
   

 そして、下を見ると手前に凍って白くなっているオコタンペ湖が見え、その隣に黒く見える水を湛えている支笏湖が見えます。
支笏湖は、北海道では珍しく冬でも凍ることのない湖といわれています。
稜線は風が強いので尾根から風下に移動して休憩を取ります。
   

 ここからは稜線を外さないように登っていきます。
山頂手前にあるコブ山(1,175m)の上から単独の男性が降りてきます。
どうやら彼が私達より先にスノーシューで歩いていた人のようです。
軽く挨拶を交わして、私達はこのコブ山を左手からトラバースします。

   
   山頂部がやっと望める場所まで来ました。
しかし、コルから先は強い風が吹いています。
天気が良く視界があるのでとりあえず行ける所まで進むことにします。
この辺りでOmさんは疲れており、私の後ろで「そろそろ止めようか?」というのを期待していたようでした。
私は、「この風でどこまで行けるかな?」と思いつつ、「せっかくOmさんが初めて来た山だから何とか山頂を踏ませたい」と考えていました。

 コルまで来ると案の定強い風が右手から吹いています。
足下は風紋でデコボコした堅い雪です。
とりあえず、山頂までの3分の1ほど登った灌木にスキーをデポしてさらに登ることにします。

 アイゼンは持ってきていないので、1歩1歩確実にキックステップして足下を固めます。
そうして頑張った甲斐があり11:40分、山頂に到着です。

   
   山頂には、夏に見た大きな看板があります。
しかし、看板の色がずいぶん剥げていました。
風の強い山頂では記念写真を写すだけで直ちに下山します。

 そして、スキーをデポしたところから一気にコブ山を回り込みます。
ここまで来ると尾根の支笏湖側は風が和らぐので、ここで休憩を取ります。
   
   正面に見えるのは、小漁岳です。

 ゆっくり休むと後はスキーで降るだけです。
登った苦労もスキーで降るとアッという間です。

 林道に出ると先に降っていたスノーシューの先行者も追い抜いてしまいました。
この辺がスキーの有利なところですね。

 今日は風が強いものの天気に恵まれ、いいスキーが出来ました。
Omさんも満足してくれたので、ヨシヨシの山でした。

 

2014.3.12.今年3度目の余市岳

2014-03-22 23:01:03 | 札幌近郊の山
昨日の幌天狗に引き続き今日は余市岳です!!

 3月12日(水曜日)

 天気は快晴!!
今日もスキー日和です。
   
   キロロのセンターハウスから見たスキー場は、くっきりと晴れ上がっています。

 ゴンドラの運航は9時からですが、待ち遠しいくらいです。
ゴンドラの駅を降りると、そこには青空に浮かぶ余市岳がきれいな姿を見せてくれています。

 さあ、早速ハイク開始です。
ドンドン近くなってくる余市岳です。
   

 いつもの様にシールを外して斜面に飛び込むときの気持ちは何とも言えないくらい興奮します。
そして、滑り降りて見るシュプールは自分の滑りがどうだったか思い出させてくれます。
   

 北斜面には私たち以外にボーダーさん達も楽しんでいました。
結局、今日は南側を2本、そして北側を1本滑りましたが、この北側の雪が最高でした。

 それでは、この日の滑りを見てください。

2014.3.12.今年3度目の余市岳