おねえさま

昼食を食べながらワインを飲んでいたら、兄嫁から電話がかかってきた。
リビングに置いてるソファーを買い換えたいので、
今から家具屋に行くから時間があるのなら一緒に見て欲しい、とのこと。
兄夫婦と私と３人で近所にある大型家具専門店へ出かけた。

いろいろ座ってみて座り心地やら、デザインやら、を検証した結果、一つのソファーに辿りついた。
お店のおにいちゃんを呼んで、形や色・サイズやらの説明を聞き、いよいよ値段の交渉へ。
３人掛けソファーと２人掛けソファーと二つでなんぼにしてくれるか？という話になり、
なぜか折衝役はわたし担当に

とりあえず店側の提示額よりもかなり低い値段を言ってみる。
すると、そのおにいちゃんでは話が決められないらしく、奥からエライさん登場。
ここで引いては話にならないので、
テーブルも一緒に買うつもりだというエサをちらつかせながら値切りまくり

この時点で兄貴はまったく口を挟む隙はなく、
お店の人も電卓を持って私に向かって必死の形相
結局、そこそこ思惑どおりの値段に落ち着いたので、買うことになった。

お店のおにいちゃんが私に向かって「奥様」と呼びかけたので、
「奥様ちゃうよ」と言うと「じゃぁ、おねえさま」だと・・・
いやいや、見ず知らずのアンタにまで「ねぇさん扱い」される覚えはないのだけれど
私たち３人はいったいどういう関係だと思われていたのだろうか・・・