不思議ちゃん ３

そんな不思議ちゃんとまわりのみんなとの間に入り、
（気を遣ってるようには見えないだろうけど）
実は結構気を遣っているワタシは、
職場でちょこっと揉め事があったりすると、
（統計的に見て）その日の夜中にクチビルゲに変身することが多い。

正確に言えば「クインケ浮腫」というアレルギーによる症状で、
唇の上下どちらかの
これまた右か左の片方（もしくはど真ん中のこともある）が
ぷっくりと腫れる病気である。

ちなみに上唇が腫れると、ドナルド、
下唇が腫れると、長さん、のような風貌になる。

日々飲食したもんを書き出してみたところ、
どうやら食べ物や飲み物ではなく、
ストレスによるもの、というのが怪しい線。
（ま、はっきりしたことはわかんないままだけど）。

かかりつけの先生からはアレルギーの薬、ステロイド、
おまけに安定剤まで処方されたりして。


そんな中、毎月自宅まで椎間板ヘルニアの治療に来てもらってるカイロの先生と、
不思議ちゃんのハナシをしていたところ、
その不思議ちゃんってかわいいですか？との質問。

たしかに、ほっそりしててかわいい顔してるよ、と答えると、
そういう子は、基礎点が高いからそれだけで許されてきたんですよ、とのこと。

ワタシみたいな性格のガタイの大きな「おっさん系」は
イナバウアーやってからトリプルアクセル飛んでも、
あ、そぅ…ってなくらいの評価しかないけど、
不思議ちゃんはまっすぐ滑るだけでも
「すごい！よぅやった！」と拍手喝さいの嵐になるんだとさ。

へぇー…それって、ワタシがどんだけ頑張っても、
不思議ちゃんには勝たれへん、ってことやんねぇー、と言うと、
ま、そういうことですね、とカイロの先生。

唇腫らして、腰までいわして、がんばってるのになぁー。