「判官贔屓」

先週は選挙特番で一週飛んだ「半沢直樹」。

各局似たような内容の選挙特番をやって、
低い視聴率を争うくらいなら、
そこに「半沢」を持ってきたら、
独り勝ちやったんちゃうのん？と思ったのは、
ワタシだけではないはずｗ。

ハナシはちょっとかわるが、
選挙特番の中でも群を抜いて視聴率が高かった池上さんの特番は、
やはり多局とはちょっと違う視点からの番組作りだったし、
この際、どんぐりの背比べはやめた方がえぇんちゃうか？と思う次第で…。

さて、半沢ｗ。

大阪に住む人なら誰でも知っている梅田阪急百貨店にある（のだろう）という設定の
メガバンク「東京中央銀行大阪西支店」融資課長の半沢が、
銀行内外の悪に立ち向かっていく…という非常にわかりやすい設定のドラマ。

銀行の支店⇔本店の対立は、
（いまのところ）大阪⇔東京の対立としても描かれている。

そういえば以前、市役所の市民税課にいたときも、
職員さんは「税務署」のことを「ムショ」と呼んでいたし、
たぶん「ムショ」の人は国税局や国税庁に対して、
同じような思いがあるのかもしれない（かなり推測）。

ドラマで描かれる悪者は、芸達者な役者さんがずらりと並び、
マジで「いらっ！」とくるくらい感情移入してしまうｗ。

それに対する大阪サイドは、
関西のお笑い芸人（赤井さんはお笑いちゃうけれど…）がほとんどで、
中でも小村建設の元会長役をやってはったレッツゴー三匹のじゅんちゃんは、
あまりにも自然な大阪弁の演技に引き込まれるほどであった。

一方、西大阪スチール社長役の宇梶さんの大阪弁は、
「勘弁してーっ！（叫）」ってくらいのレベルだが、
流石、元暴走族総長というだけあって、
相当な迫力で「悪」を演じきっているｗ。

ある意味、どこか人情味さえ感じる個性的な悪役と、
それに立ち向かう戦隊ヒーロー（ウルトラマンなら３分しか持たないがｗ）といったところか。

そうなると、お色気部門担当の壇蜜さんはモモレンジャーｗ。

半沢の妻役の上戸彩ちゃんは、
どう見ても「ビールのＣＭ］にしか見えず、
アイドルから抜けきれないところが残念というか…それも狙いなのか？

ま、現実的には上司や得意先に向かって、
あんなズバズバとモノを言えるサラリーマンなんてそうそういないだろうし、
「願望」みたいなもんがかなり含まれてはいるものの、
「明日からまた仕事やーん」という憂鬱な日曜日の夜を、
なんだか待ち遠しくさえしてしまうドラマの存在は大きい。

正義が勝つ。
それも倍返し（時には十倍返し）で…。

たかだか５億円をめぐって、
最終話まで引っ張るのか？
それともまた新たな展開が始まるのか？

ドキドキしながらも、
いまから既に「終わってしまうのが残念」と思わせるドラマである。


あぁー、熱く語ってしまった～ｗ。