そして明日へ…

思えば阪神大震災は「火」の災害であった。

倒壊したビル、高速道路、
家屋から出た火で、燃え尽きた街並みは地獄絵のようだった。

そして今回の東北地方太平洋沖地震は「水」の災害ではないだろうか。

地震そのものの被害よりも、
そのあとの津波によって、
甚大な被害をおよぼし、
街ごとさらわれた、まるで悪夢のような現実が待ち受けていた。

「火」も「水」も人間にとっては必要不可欠なもの。

日常生活において、
その大切さを意識していることなんて
現代のワタシたちにはほとんどなかった。

その大切な存在のモノに、
改めて自然のパワーをまざまざと見せつけられた。

そして…
人間の生活になくてはならない「電気」をつくるために、
人間の知識と技術をもって作った原子力発電所の事故で、
これまた「電気」の大切さを思い知らされている。

「オール電化」のツケがまわってきたのか。
「絶対安全」なんてありえないのに。
これも人間の弱さのせいなのか。

ここはひとつ、
「智恵」と「強さ」を発揮する踏ん張りどころ。

争いはやめて、
駆け引きはやめて、
抜け駆けはやめて、
買占めはやめて…。

がんばれ、日本。
がんばる、日本。