デリカシー

奥の院にかけてある１０月のカレンダーは
研修やら、仕事の予定やら、
それぞれの休みの予定やら、
宴会の予定やら（笑）でぎっしり。

そこへ総務の補佐がやってきて、
助っ人としての作業依頼があった。

予定としては各グループから一人ずつの３人で二日間、とのこと。

その業務の担当は（他部署の）Ｋさんですから…という説明を聞いて、
なにげに「Ｋって元の旦那の名前やから、なんとなく嫌やわぁー」とつぶやいたところ、
ゴシップ・噂バナシ大好きのＣさんの目がキラーンと輝いた。

ふとカレンダーを見ると、
担当：Ｋ

そっから大胆な「↑」で枠外へと続いた先には
「元の旦那の名前」と書いてあるではないか。

「これはちょっとひどいんちゃう？」と言うと、
「え？おもろいやん」と一言。

自分でも「なんでもない」と思っていたし、
そう思えるはずだったのだが、
思いのほか、その矢はグサリと刺さり、
心がざわざわ言い始めた。

「お願いやから、それはやめてほしいねん。
　ワタシにとっていい思い出じゃないねんし…」と頼むと、
「ほな、黄色い付箋貼って隠しとこか？
　なに書いてあんのかめくったらおもろいし。」とＣさん。

「いや、修正テープで消してちょーだい」と言うワタシの顔が
かなりマジやったのに、
Ｃさんもちょっとびっくりしたようで、
修正テープで消しながらも、
「でも、裏から見えるもんねぇ～」と舌を出していた（かなりツワモノ）。

「もぅ、あんたにはなんも言わんっ！」
…そう言いながら、すーっと涙が頬をつたった。

またこんなことで涙してしもた。

まわりはなんともいえん空気が流れてるし、
なんかフォローせなあかんな、と思いながら、
背中を向けて鼻をかむしかできなかったワタシ。

元はと言えば、
いらんことを口走ったワタシがいかんかったんよね。

反省。