ちょびっと♪日記

映画やドラマ、好きなモノについて、日々のいろいろなことをちょびっと♪書いてます。

「カエルの王女さま」第1話

2012-05-01 | 2012春ドラマ


『カエルの王女さま』第1話

倉坂 澪   …  天海祐希
井坂 忠子  …  石田ゆり子
野々村真昼  …  大島優子
馬場みぞれ  …  大島蓉子
皆川 玉子  …  菊池美香
羽田 南   …  福原美穂
高垣 忍   …  千葉雄大
乾 一希   …  玉山鉄二
井坂 哲郎  …  小泉孝太郎
井坂 清忠  …  岸辺一徳

小泉孝太郎と石田ゆり子が夫婦役!!←そこビックリするところか?
いや年の差が…ドラマだしいいですけどね。
そうじゃなくて、天海さんがスター、超宝塚スター!
ブロードウェイで代役でコーラスラインのステージを踏んでその後も頑張ってたんだけど
事務所から契約切られちゃって、アメリカに帰れなくなっちゃうんだよねぇ。

事務所から仕事と偽られて帰国させられ、恩師からのオファーで嫌々田舎のママさんコーラスの指導をすることになった倉坂。
田舎の市で合併を機に音楽堂の取り壊しが決まったところから、かつての栄光のママさんコーラスチーム『シャンソンズ』の再建に乗り出す。
メンバーは最初は井坂忠子を初めたったの3人だったんだけどオーディションで7人に増やしたんだけど、
まあ色々みんな家庭とか仕事とか抱えてるから音楽だけってわけにはいかないんだよね。
自分のクビっていう状況とも相まって苛立つ倉坂。
コテンパンに言われたら、自分なら悔しくて悔しくてそこに立ち止まってなんかいないって言って厳しく指導する倉坂。

なんか重なるなー…
厳しくすればするほど孤立する感じとか、上手くなるための努力を諦めたくない、現状維持くそくらえって思えば思う程、必ず出てくる言い訳は
「そんな時間ないよ。」「仕事があるから」「ただの主婦なんだから」「楽しければそれでいい」
それを聞くのが嫌で嫌で諦めて逃げ出した私に。
で、倉坂ハマり役過ぎててサイコー。かっこいい、サイコー!!!
歌が上手過ぎる。
声が前にガッツンガッツン出てる。耳にくる~~!!いい意味でッ!

いやあ、熱いよ、このドラマは。
多分数字は取れないけどね、熱いっす。
もう倉坂が隣の市のママさんコーラスに圧倒されて軽く負けを認めちゃったメンバーに渇入れるところとか、ちょっと泣いた。
「あんたたち、悔しくないのッ!!闘う前から負けを認めるのは大っきらいッ!」
感涙…。
歌好き、音楽好き、諦めて妥協したくない私にぴったりのドラマだ。琴線に触れ過ぎてちょっと痛いが。

あ、コレって『天使にラブソングを』かあ。 
そりゃがっつり掴まれるわ、ハート。ただのママさんコーラスじゃなくてショークワイヤやりましょう!なんて。
なんという私得展開。
それに音楽的な面でも勉強にもなるな。
とりあえず早く玉山がメンバーになってほしい。どんな歌歌うんだろうか…気になるで。

「ストロベリーナイト」 第9話~最終話

2012-03-29 | 2012春ドラマ


『ストロベリーナイト』 第9話~最終話 -ソウルケイジ-

わあ。ゲスト出演が石黒賢である。ステキなおじさんになったのである。『振り返ればヤツがいる』で織田祐二と張り合っていた日々が懐かしいぜ。←年バレ。
割と最近までとっちゃん坊や的雰囲気から抜け出せなかった(のか抜け出さなかったのか)石黒であるが、意外とあっさり味のある中年俳優の位置に居座った。もちろんいい意味で。
女優さんだとこうはいかないのだろうが、男性の俳優さんというのは老いが味になり演技に優しさとか深さが滲み出るケースが多い。
若い時は二枚目、とかカッコいい、とかいう路線で売っていても老いは等しく訪れるので、あまり悪あがきせず年齢相応に年を経ていく方が俳優さんは成功するケースが多い気がする。むしろいつまでも若くてカッコいい~というところに拘り過ぎるとおかしな感じになって違和感アリアリになっちゃうというか。
その辺りは女優さんにも言えることなのだけど、女優さんの場合は皺とかシミとか外見的なことに対する世間のハードルがかなり高いので無理に若さを維持しようとして必死、ということになってしまうのは気の毒としか言いようがない。
「そんな年に見えなくて若いですねぇ」が褒め言葉は40まで、だそうである。男性の場合。40になっても年より若くしか見えないというのは人生経験が浅薄であるということと同意なのだそうだ。

と、石黒賢の話題からドラマとは関係ないところへ突っ走ったところで『ソウルケイジ』である。
原作はこのシリーズの中でも好きだという人の多い同名の一作。
事件の始まりは大量の血液に浸されてビニール袋に入れられた左手が見つかったことから、という姫川シリーズのグロさが前面に出るスタートである。
かえすがえすも、このドラマを9時台に放映するというのはどうなの?と思わされるわけであるが。
前半はガンテツ(武田鉄也)と姫川とのぶつかり合いを描いておいて、7話以降は主に日下主任(遠藤憲一)とのやりとりを上手く使いながら姫川を成長させていく、というドラマ全体を通して一本筋の通った展開は評価に値すると思う。
オリジナル脚本ドラマではないのでその辺りは持っていきようというか、事件そのものやキャラづけは原作があるため、ドラマ制作陣の腕の見せ所は映像としてそれぞれのシーンをどう切り取ってみせるか、オムニバス的な短編ものを連続ドラマとしてどう繋いでいくかにあった。
その点、近頃見たドラマの中では良い出来だったと思う。
事件の後半では胴体のみの遺体が見つかり、左手と胴体のDNAが一致したため同一人物と断定→実は別の人物でした、胴体の血液に左手を浸していたためDNAが一致したというちょっと強引なところもあったが、おおむね満足。
最後の石黒賢演じる被疑者に、「私、会ってる~」となったところは引き込まれていたので、ドラマの最終回としても充分満足のいく仕上がりだったのではないだろうか。
特に日下班と姫川班が組むことで、姫川のただ勘に頼る推理劇から日下の地道な捜査による証拠固めとの連携で、刑事ものとしてのクオリティを上げてきたのには唸った。
ストーリーの要は親子関係、特に父性を題材にしていて、17歳の姫川をレイプした犯人の懲役に納得がいかず、父親(大和田獏)が夜中に「殺してやる」とキッチンで包丁を手に泣く姿を姫川が見ていて、犯人を殺したいと思う姫川自身が自分は狂い始めているのではないか、と恐れていたのを父が代わりに犯人を心の中で殺してくれたと、己の殺意が誰の心にも巣食うものだと知って救われたあたりの話は秀逸。
姫川と腫れものに触るように接していた母親も、一度も泣いたことがない、泣いたら姫川に失礼だからと気丈に振る舞い続けていたと父に聞かされ、姫川は母とのわだかまりもとけて、すっきり、である。

ん?ちょっと待て。

前回『姫川と菊田の恋の行方は?』とあおられた割に大したこと無かった恋の行方。
あの菊田が姫川主任を抱きしめたのは大したことなのかもしれんが、それだけかいっとTVに向かってツッコミを入れたのも事実。
あれだけ煽っといて…!!と歯がみしたのだが、庁舎の廊下で菊田が姫川の頭を撫でて「職場でやったら殺すッ」って言ってたシーンが最後の方にあったのだが、ん?
職場でやったら、ってことはプライベートではやってるわけか、撫で撫でを。
そうなのか、菊田!!
と、心穏やかでないままのワタクシなのであった。

そして映画化。まあそうだとは思ったがやっぱり映画化。
ドラマで基本的な筋は回収されたのでいいかなとは思うが、日下の家庭の事情が放置されているのだが、まさか映画で回収とかやめてくれ。
ガンテツとノリの話も気味の悪い終わり方をしているし、やっぱり映画で回収なのか…。
禁じ手も堂々と使うようになれば王道ということなのか。
東映あたりが絡んでいれば必然的に興行収入も期待するわけで、『相棒』や『踊る大捜査線』『アンフェア』『SP』あたりで味を占めたテレビ局がその手を使わないはずないか。いやしかし、映画…。
邦画を映画館で見るほど味気ないことはないと思ってしまう私は特殊な層なのかなー。
洋画をテレビで見ると、これ大画面で見たいなーってのは結構あるんだけど、邦画はなあ。
ドラマ見てて、これ映画館で見たいなあなんてのは皆無だ。決定的な制作費の差の壁、これは乗り越えられないだろうなあ。
画面や音楽の壮大さを補って余りある物語性というのも稀にあるのだろうが、映画という媒体は壮大さがウリだからな。

とにかくドラマの最終回を映画で、というのだけはやめて欲しいところではある。

「ストロベリーナイト」第7話 第8話

2012-03-07 | 2012春ドラマ


『ストロベリーナイト』 第7話 第8話-悪しき実-

また二話完結になった。事件面に関しては二話の方ががっつり描写できるというのはある。
特に今回のエピとして、日下主任の捜査方法はしっかり足で稼ぐタイプの堅実派。生真面目に証拠証拠で固める分、事件解決の展開に時間がかかる。
7話は日下主任の帳場と姫川班に回ってきた自殺か他殺か分からない案件が繋がり、それが更に連続殺人に繋がっているのではないか、被疑者が一人の女性なのではないか―というところまでなのだが、8話冒頭で日下に
「お前の捜査は勘で捜査員を振り回すだけで捜査とは言えない」
と言われてしまう。ていうかそこは的を得てるよね。
推理だけで犯人逮捕できるんなら警察いらないですよ。いや最近の相棒も結構近いもんがあるけど。
いわゆる探偵もの、推理小説ならそれでもいいけどさ、刑事ものとしてはダメでしょう。
日下が言うところの「姫川のやり方ではいつかとんでもない失敗をするんじゃないかとひやひやする」というのもまさにその通り。冤罪を生んだり。誰かを不要に追い詰めたりするんじゃないかという綱渡り的な感じ。
見てるこっちもひやひやする。
現状では令状も取れない程度の勘でしかない。ただその勘を信じるファンクラブの皆さんとありがたーい上司・今泉のおかげですべてが成り立っているのである。
で、その勘だけで被疑者と思われる女性(木村タエ)を見つけ出し令状もなしに確保って…
自供を引き出した後に証拠探して裏ドリするとか、そういうのナシだろうと。

ストーリーの仕立ては悪くない。原作ものだけあって今期の相棒に比べると面白いと思う。それだけに鍵になるところが全部姫川主任の勘ってのが。
そもそも事件の糸口になった自殺か他殺か分からない遺体(プロの殺し屋だった)の右半身と左半身の死後硬直の解ける時間が違う点。それを先に解明してから確保でしょうに。確保した後に解明するなよ。解明もまた勘かよ。
それ、事実だとしても証拠がなければただの推理ですから。人ひとり逮捕するに足る理由にはならない。推理で逮捕されたらこっちはたまらんっつー話である。聴取も違法だしなあ。男性捜査官に被疑者が聞かれたくないかも、という気をまわしたとしても

私個人としては姫川さんには是非!日下主任を見習っていただきたいと思う次第である。
「あてずっぽうでも当たれば文句ないだろうっていうお前の捜査など認めん!!」私も認めんっ!!←
姫川が日下の“いつまでも重箱の隅をねちねちと突っつくような捜査”が嫌いでも、捜査は重箱の隅からなんか掘り出してなんぼだろうと思うのですが。
まあ姫川は探偵向き。ファンクラブのみんなとラッ○ー探偵社でもやったらどうかと。
でも今回わざわざ日下を出して2話使って姫川の捜査の弱点を付いたんだから、最終回までに回収はするんだろうな。

それと予告。
いきなり『二人の恋の行方は?(姫川と菊田)』って煽りが分からん…唐突過ぎますがな、恋あったんだ~あるかな?とは思ってたけどさ、回収するんだ、ソレ。という感じである。

「ストロベリーナイト」第6話

2012-02-25 | 2012春ドラマ



『ストロベリーナイト』 第6話-感染遊戯-


あれ、いきなり1話完結になったぞ。

今回は葉山エピ。そろそろノリの過去話を回収しとかんとねえ。ノリの警察学校の同期・高野役に加藤あい。
しかしノリ、キャラ違い過ぎてついていけないぞ、と。すごい勢いで暴走してますし。一緒に組んでる所轄の刑事さん、まあまあって完全になだめ役になっておる。
ノリは目の前で家庭教師の女の先生を殺されたのに、目撃したことを証言できなかった自分を責めていて、その先生のことを好きだったんだろうな、完全にトラウマになってナイフを見ると固まってしまうのだった。
ノリの過去話を高野に菊田が聞いているところを見かけた姫川は高野に「菊田と何話してたの?」って聞いてるけど、まあこれ軽い嫉妬だよな。で、高野の返事が「口説かれてました」だって。女は怖いわ。

事件自体はメッタ刺しという言葉以外はそんなに猟奇的ではなかった。薬害問題で当時の厚生省の責任者の息子が父親と間違えて殺された。被疑者は薬害のため亡くなった女性の元交際相手が怨恨を動機に―という展開。
狙われていたのはそもそも父親なので、もう一度狙うだろうと推測した姫川はノリ(と所轄のノリのお守りをさせられた刑事)に、被害者の家を張り込ませ、姫川と高野は狙われている父親に張り付いた。
で、ナイフを振り回す被疑者と大捕り物になった。所轄の刑事さん脚ざっくりいかれるし、動けないノリの替わりに姫川が飛び出して腕ざっくりいかれるし。なのにまだ動けないノリ。これは厄介な。
まあ姫川主任の危機には菊田ですけどね。

ところで姫川と菊田の関係ってどうなっとんの?冒頭で葉山と呑んでるところを臨場で呼び出されて「彼女と呑んでたの?」って咎めるように言われてるし。
当たり前のように「菊田。送って」言うてるし。まあ菊田が姫川に惚れてんだなーってのは分かるんだけどさ、女の相談は俺はねぇぞって言ってるところ見ると、片想いし続けてんだわーってことなのか?
あと小ネタ的に高野と自分がシャンプーが被ってるのを気にする姫川ってのは、何?姫川も女性らしいとこあるのさっていうアピールか?
これ、ちょっと原作読みたくなってきた。えげつないのは勘弁だけど。

あと加藤あいってかなりの美人だと思うんだけど(まあちょっと男顔だけど)、竹内結子と並ぶと霞むような気がする。
主演女優の有無をも言わさぬオーラってやつでしょうか。
ヘアメイクとか衣装とかいろいろあるのか?いや女ってコワイね、やっぱり。


「ストロベリーナイト」第4話・第5話

2012-02-14 | 2012春ドラマ



『ストロベリーナイト』 第4話、第5話 -過ぎた正義-

姫川玲子 : 竹内結子
菊田和男 : 西島秀俊
葉山則之 : 小出恵介
石倉 保 : 宇梶剛士
湯田康平 : 丸山隆平
姫川瑞江 : 手塚理美
姫川忠幸 : 大和田漠
國奥定之助: 津川雅彦
橋爪俊介 : 渡辺いっけい
日下 守 : 遠藤憲一
今泉春男 : 高嶋政宏
井岡博満 : 生瀬勝久
勝俣健作 : 武田鉄矢


なるほど、2話完結形式でいこうという企画か。もともと二時間枠のドラマでもあったし、事件と登場人物に複雑な関連性を持たせようとすれば1時間でおさめるのは難しいだろうとは思ってたけど。
うちのおやじは「2話連続は反則!」と怒っておった。知らんがな。
んなこと言ってあの人は大河ドラマを1年間延々と見続けるのであるよ。2話連続くらいで怒るなよ。

凶悪な犯罪を犯した者が精神鑑定や少年法の下、短期間の刑期を終えて出てくる。暴行殺人などの再犯性の高い犯罪ばかりで出所した彼らが3人続けて殺害された。
共通点は当時の捜査員・倉田。倉田は息子が交際相手との別れ話のもつれから彼女を殺害、その後被害者の女子高生の父親が倉田の妻を殺害。
人を殺したのならその命をもって償うべきという考え方の倉田が、刑期を終えて出所するであろう息子を殺害するのでは?と危惧した姫川はひたすら刑務所に通いついに倉田と塀の外で出会う。
「証拠はないけど動機は分かった」というその動機って、過ぎた正義からではなく息子を殺す決心が鈍らないために自分を追い詰めるため―って、あまり説得力ない。それが動機ならもはや倉田という男はまともではない。「親だって壊れる、親だから壊れる」ってことはまともではない、って言いたいのか?それにしては演出も描写も中途半端な感は否めない。

しかし「そんな気がする」とかいうことで事件を作るなよ、という話ではある。
証拠はない、立件できる自信もない、でもそう思うから息子さんは守る。それが私の警察官としての正義だから。
倉田の過ぎた正義との対比なんだろうけど、既に動機は過ぎた正義ではないと明らかにしている以上、そこで対比させる意味はない。
しかも事件の結末は殆どが姫川の想像(推理と呼べるだけの材料もない)。息子の交際相手が別の男に暴行されてそれを苦に恋人の彼に殺してくれと頼んだなんてのは、事実かどうかも分からないのにもっともらしく、ねぇ。
「私はそう確信してる」とか「そう思ってます」で済むなら地どりも鑑識も要らないだろう。
ただこの問題は姫川のトラウマと家族関係に関連する部分なんだろうと思うけど、姫川が母親に
「親が無償の愛って嘘だよね?お母さんも私がいなくなればいいって思ったことあるでしょ?」
って言うシーンがあるんだけど、それが姫川の過去と関係して―ということなのも分かっているけど、そのセリフはあまりにも幼な過ぎる。確かに親は無償の愛だけで子どもと関わるわけではないけど、無償の愛と自らの人間性との間で迷いながら親も闘っているんだと思うけどなぁ。ひとつの言葉だけで片付くような関係じゃないと思うよ、親子ってのはさ。まあ夫婦も家族もそうだけど。
それと倉田の息子の事件の捜査がずさん過ぎるよ、当時の所轄。いくら自供してるったって被害者の携帯電話くらい調べろと。

今回唯一共感したのは、倉田のセリフで
「殺す理由と殺そうと思う気持ちはまったく別のところにある。人を殺すに値する理由なんかこの世には一つもない。逆に言うと人はどんな些細な理由でも人を殺す。そこにあるのは殺すということを選択する機会しかない。」
殺意を感じるほどに誰かを憎む人生があったとしても、殺すという行為を犯すかどうかは選択にかかってるっていうのは分かる。選択するかしないかという意志がそこにあるっていうのは。
姫川が内に殺意を秘めているけれど、それを選択せず刑事としての答を探しているというのはよく分かった。

んー。竹内結子にこの役はやっぱりきつかったんだろうと思う。どうしても演技に深みを感じないというか、上っ面だけの負けず嫌いにヒステリックな喋り方がきつい。早口でまくしたてるように上司に捜査の許可をもらおうとするとき、部下に指示を出すとき、とにかくセリフを言うときに竹内はやたら首を上下に振ったり体を揺らす。それって演技の初歩レベルの問題でもあるし、竹内が姫川になりきれていないということでもありそう。
とにかく硬い演技、激昂する演技が多いのにどれも苦手なんだと思う。

姫川班の面々が新人も含めて姫川の何か(何か、がよくわからないまま)に惹かれて「主任、ついていきますっ」ていう話なんだけども、共感できない。すごーく浅く言えば姫川班は姫川ファンクラブである。会長菊田(西島)。新人もファンクラブの一員にするために指導しますよ~的な。
まだ2-3話の方が面白かったかなぁ、サブタイトルのつけ方も好きだったし。
今回のはなんかもう『相棒』で聞き飽きちゃった感のあるサブタイだったのも、頭の中で知らずに比較の対象になってたんだろうとは思う。
「杉下の正義は暴走するよ」っていう小野田官房長の声が聞こえてくるようだった。いや意味は全然違うけど。

「ストロベリーナイト」第2話・第3話

2012-02-06 | 2012春ドラマ



『ストロベリーナイト』 第2話、第3話 -右では殴らない-

姫川玲子 : 竹内結子
菊田和男 : 西島秀俊
葉山則之 : 小出恵介
石倉 保 : 宇梶剛士
湯田康平 : 丸山隆平
姫川瑞江 : 手塚理美
姫川忠幸 : 大和田漠
國奥定之助: 津川雅彦
橋爪俊介 : 渡辺いっけい
日下 守 : 遠藤憲一
今泉春男 : 高嶋政宏
井岡博満 : 生瀬勝久
勝俣健作 : 武田鉄矢


今回はあまりエグくなかった。
ストーリーは2話に引っ張ったけど、その分しっかり練り込んであるという印象。
スペシャルドラマ時代のガンテツ(武田鉄矢)との云々も、新キャラとして投入された葉山のキャラづけもだいたい終わった感じ。
今回はガンテツがちょっと可哀そうだったな、横暴で嫌なやつだけど、部下を殉職で失ってしまったから最後の方で気の毒な感じだった。

しかしこのドラマ、何回見ても思うけど警視庁捜査一課って徹底した男社会なんだよ、姫川みたいな女主任なんか差別されてなんぼなんだわ、みたいな演出が不快。
男と女にはそれぞれ役割があってどちらかといえば力仕事、の捜査一課としては女は邪魔ってことなんか?
でもあんなに露骨にやんなくてもいいやん…いやそれより姫川が嫌がられてるのか?
まあでもねぇ、厭味ったらしいこと言われたり凹むようなことがあったり上司に怒鳴られたり(多分コレは男の人が大きい声を出すのがコワイとかのトラウマかもしれないと思っている)するたびに、泣きはしないんだけど泣きそうなのを我慢してますって顔しちゃうんだよねぇ、姫川って。
ああいうのって男社会ではやっぱり嫌がられるような気もする。面倒くせーな、って。
だからと言ってあの扱いは許し難いが。

ここまでまったくストーリーについて語らなかった私。
事件は白と黒のカプセルに入った合成麻薬の中に仕込まれた麻酔薬の成分によって劇症肝炎を引き起こして次々に4人の男が死ぬというところから始まる。
その4人は携帯ゲームの仮想世界で同じ人物と接触していた。
で、その仮想世界を利用して、やれ援助交際だの、クレジットカードの偽造だの犯罪が横行しているという。
誰と誰がその世界で接触していたかはクレジットカードから割り出すことができるが、会話内容の履歴までは保存されていないため、なかなか本ボシに辿りつけない姫川班を出し抜いて、ガンテツが暴力団の線からホシを上げてくる。
が、それは薬の成分などの分析によって4人の殺人に関わった人物ではないと明らかに。
そして姫川班がやがて真犯人に辿りつくのであった。

当初、無差別な薬物テロの可能性があると捜査方針が決められた時点で、捜査の方向はミスリードされていく。
途中政界の大物を姫川班が任意で引っ張った時は、話が大きくなりそうだと思ったが、それ以降その大物は出てこず。
ものすごい肩すかしをくらった私であった。
総理近辺の大物がそんなもんかいな。まあいいけど。警察がきちんと仕事してるのに圧力かけてどうこうってのも不愉快極まりないし。
でも「電話で抗議があった」くらいの話で済んでしまうとは、大した人物ではなかったらしい。

西島。細すぎるきらいはあるが男前である。好みである。惚れる~である。もう姫川が「菊田」って菊ちゃんを呼ぶたびに目を皿のようにしているのである。
あとどうしても宇梶が刑事役ってのがどうも。それも穏やかないい刑事さんみたいな役ってのが。
若いころの武勇伝を語りまくってた宇梶が記憶の片隅にあって、あんたそっち側じゃないだろって思ってしまう。
よく芸能人が「若いころは結構悪さやりましてねぇ」って過去の思い出みたいに語ってるのを見ると、それで迷惑被った人にとってはたまらんだろうなーって思うんだけどなぁ。
いや、人間は誰かに迷惑をかけて生きているってのは百も承知だが。


「ストロベリーナイト」第1話

2012-01-26 | 2012春ドラマ


『ストロベリーナイト』 第1話-シンメトリー-



姫川玲子 : 竹内結子
菊田和男 : 西島秀俊
葉山則之 : 小出恵介
石倉 保 : 宇梶剛士
湯田康平 : 丸山隆平
姫川瑞江 : 手塚理美
姫川忠幸 : 大和田漠
國奥定之助: 津川雅彦
橋爪俊介 : 渡辺いっけい
日下 守 : 遠藤憲一
今泉春男 : 高嶋政宏
井岡博満 : 生瀬勝久
勝俣健作 : 武田鉄矢


シンメトリーというサブタイトルが視聴者を事件の結論へとどんどん導く。

几帳面に左右対称であることに執着のある性癖の男。
目の前で電車の事故で死んでいった片想いの女へ異常に執着するあまり、電車事故を起こした男を電車で縦に轢断されるように仕向けた元駅員。
その電車事故の被害者遺族と被害者を調べるうちに、その元駅員が無理に彼女を助けようとして、バランスを崩した電車が横転したという証言を得た姫川たち。
被害者遺族の会の会長(彼女の父親)も自宅で左右対称に殺されていた。
片想い(と言えるかどうかはともかく)の女子高生が横倒しになった電車に身体の片側を潰されて亡くなったのを見た元駅員は、それから自分の性癖を抑えることが難しくなった、と姫川は結論づける。
無論、事故を起こした男のことを恨んでいた(この場合は逆恨みだろうか)だろうし、自分が彼女を助けようとしたことが結果として彼女を一番自分にとって不幸な形(まさに“形”)で失うことになったのは気の毒と思えなくはない。
警察官や駅員などの仕事としての役割があるとはいえ、人は自分の大切なものを失いそうになったとき冷静に行動できるはずもない。
しかし、彼がしたことは結局最も美しい生命への冒涜だと姫川は慟哭する。


さて、このドラマ。
もともと土曜プレミアムか何かでやった二時間もののスペシャルドラマから連ドラへの昇格である。
竹内結子主演でもあるし、近頃はこういった刺激の強い傾向のあるドラマもそこそこ人気があるんだろう。
でもこれ、9時はどうだろうか。10時枠くらいの内容だと思うが。
あくまでも1話と過去のスペシャルのときの印象だが、直接的に絵を見せるシーンこそないもののかなり猟奇的な事件ばかりを扱うのである。
現実に猟奇的な事件もあって、そういった社会への警鐘や刑事たちの葛藤を見せたいという向きは理解するが、毎回1話のような事件が続くとなると9時枠が適切とは思えない。
嫌な人は見なきゃいいわけで―と言う選択の自由はもちろん視聴者側にあるし、表現の自由が不必要に制限されてはいけないとも思うが、轢断された遺体を見て「鯵の開き」発言は不謹慎を通り越していないだろうか。
姫川のキャラづけとか、犯人の「干物のような~」という最後の方の発言とのシンメトリーとしての脚本上のテクニックだと分かっていてもやはり行き過ぎ感は否めない。

2話以降がどうなるかにもよると思うけど、姫川班の刑事たちのトラウマに触れていく展開になると思うので恐らく傾向としては猟奇的な事件を扱う方向で行くんだろうなーと思うと、やっぱり10時枠が妥当という気がする。

なんかドリフターズが不謹慎って騒いでたPTAの人たちみたいなこと言ってるか、私。
実際はこのドラマをリアルタイムで見る人はそう多くないと予想。もちろん子どもと一緒に見る人がいるとも思わない。
だから9時枠でも構わないけど、まあこういう内容を扱うってのは諸刃の剣だとは思う。
このドラマはフィクションです―では済まないような事が起こるのも現実だから。悲しいことに。

そう言えば木曜8時の『科捜研の女』も水曜9時の『相棒』も10時枠へ行くべきと思う回があるけど、毎回じゃないからなー。
とりあえず刑事ドラマが多過ぎるな。差別化を図ろうと必死にも見える。
マンネリに悩むドラマ・個性を打ち出すのに悩むドラマ・マンネリでいいよね的位置に落ち着くドラマ。
私の中では『相棒』『ストロベリーナイト』『ハンチョウ(科捜研の女でも可)』の順。

いや、ほんとのところは分からないけど。