ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

呼吸

2019-04-26 15:11:20 | 健康

前回の記事で怒りは持たない方がよいという話を書いたのだが、それを書いた翌日、偶然読んだ本の中に怒りによって起こる身体の中のことが書かれていた。(あまりにもタイミングが良すぎてびっくりだったが)

なぜ「これ」は健康にいいのか?小林弘幸氏著より

交感神経を過剰に高め、自律神経のバランスを崩してしまう最悪の習慣は「怒り」です。

みなさんは、自分が怒っているとき、体の中でどのようなことが起きているかご存知でしょうか?

よく「怒りに身を震わせる」といいますが、実際、あまり怒ると手や足が震えてくることがあります。さらにひどくなると倒れてしまう人すらいます。

こうした状態になるのは、交感神経が過剰に緊張し、血管が収縮してしまうからです。

血管が収縮すると血球破壊が生じるので、血液はドロドロになっていきます。

つまり、怒れば怒るほど体内では血液がドロドロに汚れていくのです。

血液が汚れると末梢血管の血流が悪くなります。

この血流の悪化が、震えや失神の原因です。

これだけでも充分、体に悪いのですが、怒ることが体に与えるダメージはほかにもあります。

それはホルモン調整機能が低下してしまうことです。

交感神経が活発になると、体をアクティブにするため、さまざまなホルモンが分泌されます。

興奮物質としてもよく知られているドーパミンやエピネフリンなどはその代表です。

交感神経が高くなればなるほどこうしたホルモンが分泌されるのですが、ホルモンの出すぎは体にとってとても大きな危険をはらんでいます。

なぜなら、こうしたホルモンには「フィードバック機能」が備わっており、あまり出すぎるとその反動で必要なときにホルモンが出なくなってしまうからです。

原因は必ずしも怒りだけではありませんが、ホルモンの調整機能が低下し、ドーパミンの分泌が不足し、それが過度になった状態がパーキンソン病です。

やはり怒ることは、体にとても悪いのですね・・・

ところで小林医師は本の中で自律神経のバランスは、生命活動の維持という点において、脳と同じくらい大切だと書かれている。

この分野の研究が進むにつれて、これまで謎とされてきたさまざまな病気の症状の原因が、どうやら自律神経のバランスが崩れたことにあるのではないかという事がわかってきたそうだ。

自律神経というのは交感神経と副交感神経の二つに大別される。

人間の体は、活動的な日中は交感神経が支配し、夜、リラックスするときには副交感神経が支配することで身体機能が保たれていると言われているが、体がもっともよい状態で機能するのは、交感神経も副交感神経も高いレベルで活動している状態、つまりバランスがとれた状態なのだそうだ。

と言っても、両方が同じというわけではなくて、アクティブに活動している時は「交感神経がやや優位」になり、リラックスしている時には「副交感神経がやや優位」というようにバランスが理想的な状態にある時、それが私たちの心身がもっとも健康で、心身のパワーを最大限に発揮できる状態なのだそうだ。

では、どういう時に人は病気になりやすいのかというと、交感神経活動レベルが異常に高くて、副交感神経活動レベルがきわめて低い時であり、この状態が持続すると、体のあちこちに不調が現れて、病気になるそうだ。

この逆の場合、つまり、副交感神経活動レベルが高くて、交感神経活動レベルが低すぎる場合は、うつ病傾向にあるそうだ。

また、交感神経も副交感神経も共に活動レベルが低い場合は、疲れやすく、やる気も起きない状態で、健康状態はよくもなく、悪くもなくといった感じになるとか。

ではどうしたら自律神経のバランスを上手くとることができるのか。

そのキーワードのひとつが「ゆっくり」だそうだ。

毎日、時間に追われるような生活の中で、交感神経が優位の状態が続いている時、少し「ゆっくり」を心がけることで自律神経のバランスがとれていくそうだ。

中でも「呼吸」は、とても効果があると書かれている。

呼吸には体の状態を一瞬にして変える力があるそうで、緊張した時などには深呼吸すると良いというのは昔から言われているが、それはゆっくりとした深呼吸によって、副交感神経を刺激するため、血管が開いて、末梢まで血流がよくなるからだとか。

血流をコントロールのは自律神経であり、逆をいえば自律神経をコントロールできるのが「呼吸」というわけで、交感神経が過剰に優位になって自律神経のバランスが崩れているなと思った時(例えば、緊張したり焦ったりしている時など)ゆっくりとした深い呼吸が有効だそうだ。

では副交感神経が過剰に優位になってバランスが崩れている時、例えば、がんばらなければいけないのにやる気がでない、どうしてもモチベーションが上がらないという時にはどうすればよいのかと言うと、交感神経過剰とは逆なので「浅く速い呼吸」をして交感神経を刺激すればよいそうだ。

浅く速い呼吸とは、ハアハアと胸で浅い呼吸をすればよいのだが、わかりやすいのは、両手を上にあげた、「バンザイスタイル」で速めの呼吸をすると胸式呼吸になって交感神経を刺激することができる。

私の場合、自律神経のバランスが崩れるとしたら、交感神経が過剰になっていることの方が多そうなので、やはり毎日時間をとって行う深呼吸がいいのかもしれない。

というわけで、健康でいるためにも怒らず、深呼吸をして自律神経のバランスのとれた生活をしていこうと思った次第です・・・

 

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 怒りとは | トップ | ヤチブキ »
最新の画像もっと見る

健康」カテゴリの最新記事