ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

富良野

2024-07-14 15:33:24 | 旅行

日帰りで富良野へ行ってきた。

そろそろラベンダーも終盤だが、とてもきれいだった。

写真の場所は、ラベンダー畑で有名な「ファーム富田

平日にも関わらず、多くの人で賑わっていたが、今はそのほとんどが海外からの観光客。

多くはアジア系の方だが、日本人より外国人の方が多いほどで、あちこちから韓国語や中国語が聞こえてきて、園内のお土産店も飲食店も混んでいるし、ラベンダー色のアイスクリームを販売している店の前にも長い行列ができていた。

行列に並んで買ったアイスクリームを食べながら、ツレと話をした。

「ほとんどが外国人だね」

「そうだなぁ、でも外国から観光客が来ないと、こういう観光施設はやっていけないんじゃないか?」とツレが言った。

たしかに、ここから外国人観光客がいなくなった事を想像してみたら、園内は、がらがらに空いているだろうと思う。

見学する側からすれば、その方が良いのだけど、お店のことを考えると、それでは経営が成り立たなくなるのかもしれない。

それにしても円安だからなのか、久しぶりに行った富良野は、これまでにないくらい外国からの観光客が多かった。

この後、富良野のとある町でお昼ご飯を食べようと、小さな食堂に入ったのだけど、いきなり英語で話しかけられて驚いた。

話しかけてきたのは、日本人の店員さん。

返す言葉に詰まっていたら「あ、日本人のお客さんね」と言われて、日本語での応対をしてもらったのだが、席についてから英語で話しかけられた意味がわかった。

そこは、とにかく外国人観光客が多い店だった。(もしかすると、海外のガイドブックに紹介されているのかも?)

入ってくるお客さんの半数以上が外国人観光客で、日本人の店員さんは皆カタコトの英語で接客していた。

こんな小さな町の小さな食堂でも、外国人観光客がいることにちょっとびっくりだったが、やはり外国人観光客が来てくれることで、ずいぶん助かっているのかもしれない。

「外国から観光に来てくれるのは、ありがたいことだね」と話していたが、良いことばかりではないらしい。

オーバーツーリズム(観光公害)と言うそうで、京都でも問題になっていたが、函館では観光客が多すぎて、市民の足である市電が大混雑しているのだとか。

外国人の団体客が市電になだれ込み、身動きができないほど混雑して、後方に押し込められた人が、降りられない事態になったこともあるそうだ。

「降りまーす、通してくださーい」と声を張りあげても、周囲に日本語が通じず、運転士さんが気づいて後方の扉を開けてくれたため、やっと降りることができたとか。

また立ち入り禁止の場所に入るというマナー違反も問題になっているそうだ。

外国からたくさん観光に来て欲しいけど、来過ぎるのもまた問題というので、なかなか難しい問題だと思う。

とはいえ北海道を観光するなら、個人的には今が一番よい季節ではないかと思う。

富良野では、ラベンダー以外にも美しい景色をみてきました。

まるで黄色の絨毯のような菜の花畑。

 

新富良野プリンスホテルのニングルテラス。


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オベリベリ(帯広)

2024-07-04 15:41:07 | 旅行

用事があって一泊二日で帯広へ行って来た。

十勝地方は毎年一度は行くので、十勝の中心都市である帯広も毎年のように訪れている。

食料自給率1200%以上という日本最大の食料基地 十勝地方は、広大な大地に豊かな大地の恵みが感じられる土地で、札幌で森林そばに住んでいると言うのに、帯広の方が自然を身近に感じられるのは何故なのだろうと思う。

さて朝に家を出て、帯広に着いたのがお昼を過ぎだったため、有名なインディアンカレーで遅い昼食を摂り、次にどこへ行こうかと連れと相談した。

用事があるのは夕方で、時間はたっぷりあると言うので、帯広市内の銭湯へ行くことにした。

オベリベリ温泉 水光園。

源泉掛け流しの茶褐色のモール温泉で、驚いたことに洗い場のシャワーや蛇口から出てくるのも茶褐色の温泉水。

お湯から上がった後は、お肌がツルツルになり、これで入浴料が480円とは、帯広の人がうらやましい。

ちなみにオベリベリとは「おびひろ」の意味で、元々はアイヌ語の「オペレペレケプ」がなまって「オベリベリ」になり、最終的に帯広となったのだそうだ。

そして翌日。朝食はホテルで摂らず、車でパン屋さん「麦音」へ行った。

こちらはすべて十勝産小麦粉を使ったパンで、他の食材も十勝でとれた食材を使っている。

有名なのか外国人の方もいらしていて、皆さん外で朝ごはんを食べていた。

私も小麦畑を眺めながら、美味しいパンを頂いて来ました。

さて帯広最後は、行きたかった六花亭の施設で「六花の森」

六花亭が好きで、どこへ行っても六花亭があると、必ず入るほどの六花亭ファン。

ちょっとした贈り物は六花亭でお菓子を買うし、自宅でたまに食べるおやつも六花亭。お茶を飲みに行くのも六花亭のカフェが多い。

このように六花亭はほとんど行ったが、唯一行ったことがなかったのが「六花の森」だった。

100,000平方メートルの広大な土地に、六花亭の包装紙に描かれている山野草が植えられていて、坂本直行さんの絵が飾られたギャラリーが点在している。

坂本直行さんといえば坂本龍馬の子孫であるが、それよりも画家というイメージの方が強い。

北大農学部を卒業後、一旦は就職したものの開拓農民となって十勝の原野に入った。

その後三十年あまりの開拓者としての生活は、想像を絶する厳しさで離農。晩年は画業に専念したそうだ。

坂本直行さんの絵は、山野草と日高山脈が多い。

「自然というものは 人間を簡単に殺しもするし 生かすこともある。また暖かく抱いてもくれるし 冷酷極まる圧力で迫ってくるが 要はそれを受けとめる 人間の考え方次第である」

野原に咲く草花と山。

どちらもちょっこうさんが愛したものだったことが、絵からもその言葉からも伝わってくる。

ちょっこうさんの絵を鑑賞しながら六花の森を歩き、どうしてこんなに六花亭が好きなのか、わかった様な気がした。

お菓子の包装紙から、六花亭の各店舗の庭から、自然が感じられるからだった。

妖精が居そうな六花の森でした。

 


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仙台、山形

2024-06-08 16:42:34 | 旅行

今週は旅行に行っていた。

行った先は仙台と山形。

山形は初めてで、宮城県は今回で三回目だが、仙台に行くのは初めてだった。

久しぶりの東北旅行だが、距離的に近いからなのか、言葉に共通点があるからなのか、なぜか東北はとても落ち着く。

まずは朝市へ行った。

市場好きなので、ここでは目の色が変わった(らしい)

観光客が多いので、高めの価格設定なのかと思ったら、そんなことはなくてむしろ安いくらい。

最近、価格が高騰していた野菜類がお買い得だし、いちごも安くて美味しそうだし、三陸産の塩蔵わかめもお買い得価格で美味しそうだった。

「これ持ち歩きで何日くらい大丈夫でしょう?」

わかめが欲しくて店員さんに聞いたら「この気温なら三日くらいですね」とのことだった。

あぁ仙台市内観光が最終日だったら、全部背負って帰ったのに、、、

後ろ髪をひかれながら、仙台を観光した翌日は山形へ向かった。

本当は出羽三山へ行く予定だったが、急遽予定を変更して熊野大社へ行った。

あらゆる命を生み出し育む「むすひ」の神様がいらっしゃる熊野大社。

1200年以上もの歴史があり、東北の伊勢とも言われているそうだ。

参拝者が奉納した風鈴が涼やかな音をかなで、とても気持ちの良い神社だった。

気持ちが良いと言えば、こちらも、、、蔵王温泉の大露天風呂。

硫黄の香り漂う長い階段を降って行くと、自然の中に大露天風呂がある。

掛け湯だけで洗い場はないが、強酸性の硫黄泉が皮脂も洗い流してくれるそうだ。

頭に手ぬぐいをのせてお湯に浸かっていたら、旅の疲れも吹き飛ぶようだった。

まだまだ良かった場所はたくさんあるのだけど、長くなるのでこの辺にして、、、

ところで最終日、飛行機の時間には少し間があったので、空港近くの名取市へ行って来た。

名取市は、東日本大震災の時の津波で、大きな被害を受けた町。住民の一割が、犠牲になられたという。

メモリアル公園にある慰霊碑に刻まれたお名前を一つ一つ見ていたら、どんなに怖かったことだろうと思う。

今一度、あらためて防災を考えなければいけないのかもしれない。

 

 


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宮崎と鹿児島へ(続き)

2024-04-15 21:50:11 | 旅行

レンタカーで次に向かったのは鹿児島県指宿市。

ところで「指宿」という名前、何と読むかわかりますか?

「ゆびやど?」「ゆびしゅく?」などと思っていたら、正解は「いぶすき」と読むそうだ。

それは絶対に読めないわと思ったら、やっぱり正しく読める人は半数もいないと地元ガイドさんが仰っていた。

指宿の名前の由来だが、第三十八代の天智天皇が行幸の折「今夜の宿はあの湯煙の立つ場所にしよう」と指をさしたのが由来になったとか。

「本当かどうかはわかりませんけど」と、由来を教えてくれたガイドさん。

それにしても古い歴史がある町なのだなぁと思う。

和人が住み始めてからの歴史が新しい北海道から行くと、日本各地の古い歴史に驚かされる。歴史で習った人名や地名がたくさん出てきて興味深い。

それはさておき指宿に行ったのは目的があった。

それは砂風呂に入ることで、砂風呂にはデトックス効果があるそうで、ぜひ一度体験してみたいと思っていた。

その前に少し時間があったので、夫が途中で調べて見つけた「鹿屋航空基地資料館」へ行ってみることにした。

こちらは海上自衛隊の航空基地にある海軍航空の歴史資料館で、「自衛隊の飛行機が見られるようだ」と夫が言った。

夫の言う通り資料館の前には、たくさんの古い飛行機が並んでいた。

さっそく資料館の中へ入ると、係の方がまず最初にビデオを観るように案内してくれる。

しかしビデオを見始めて思った。「まずい場所へ来てしまった、、、」と。

てっきり海上自衛隊の紹介がメインの資料館だとばかり思っていたら、特攻隊の話が始まってしまった。

実はここ指宿は、海軍の特攻隊が飛び立つ場所であったと、ビデオを観て初めてわかった。

若い人たちが片道だけの燃料を積んで、次々に飛び立ってゆく映像に涙が溢れそうになる。

泣いてはいけないと涙を必死にこらえてビデオをやっと観終わると、次は資料を見学。

資料館は一階と二階になっているのだが、一階は航空機についての資料などが展示されている。

ところが二階へ上がった途端に空気がガラッと変わった。

室温が一階より1〜2度下がったような冷んやりとした部屋の中に、かすかにユリの花の香りが漂ってくる。

たくさんの千羽鶴が飾られ、特攻隊で飛び立って行った若者たちの遺書が展示されていた。

どの手紙も達筆ばかり。このような美しい文字を書く優秀な若い人たちが、むざむざと命を落としたのかと思うと、とても悲しくて悔しい。

本当はじっくりと遺書を読んだ方が良かったのかもしれないが、感情が乱れて、また彼らに同調するのが怖くてできなかった。

さらに奥に進むと、ここから飛び立っていった若者たちの遺影がずらりと並んでいた。

とても近くへ行って観ることができず、離れた所から見ることしかできなかった。

鹿児島で有名な特攻隊の資料館は、知覧特攻平和会館だが、知覧は陸軍の特攻隊で、指宿は海軍の特攻隊だそうだ。

戦時中、女学生など多くの人に見送られて飛び立って行った知覧の特攻隊比べて、指宿は滑走路が海沿いに造られたため、見送りは僅か数名の関係者だけだったそうだ。

単純に見送りの数が多い方が良いかと言われると違うのかもしれないが、それでも命をかけて国を守ろうとした若者たちの最期にしては、寂しいものだったのではないかと思う。

ところで指宿に薩摩富士と呼ばれる開聞岳という美しい山がある。

指宿の基地から飛んだ特攻隊の飛行機は、必ず開聞岳の上を飛んだそうで、ここが祖国で最後に見る山だったそうだ。

開聞岳の標高は924メートル。

若者たちは、924に語呂合わせをして「国よ(924)さらば」と言って飛んで行ったという。

こうして書いているだけで胸が痛く、鼻の奥がつーんとなる。

戦争は絶対にだめだ。もう二度としてはいけない。

「繰り返しません、過ちは」というスローガンがあったが、今の時代すっかり聞くことは無くなった。

この国が同じ過ちを二度とおかすことがないように、私たちはしっかり目を見開いていなければいけないと思う。

というわけで話は戻るが、砂風呂について。

砂風呂はとても良かった。

温かい砂に埋もれているとじわじわと汗をかく。

15分ほど入ってから出たら汗の匂いが違っていて、初めて嗅ぐような酸っぱい?臭いがした。これはデトックスしたかも〜

鹿児島では桜島や霧島神宮など他にも良い所を見てきたのだけど、長くなるのでこの辺で終わります。

宮崎と鹿児島、とても良い所でした。。。

 


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宮崎と鹿児島へ

2024-04-13 22:07:25 | 旅行

月曜日から九州へ行っていた。

今回行ったのは宮崎県と鹿児島県。どちらも初めての土地なのでとても楽しみにしていた。

飛行機は福岡空港で宮崎行きに乗り継ぐことになったのだが、福岡に飛行機が到着してスマホの電源を入れたら、宮崎県日南市で地震というニュースが飛び込んできた。

日南市は翌日行く予定だったので心配だったが、さらに心配なことが起きてしまった。

当時の九州のお天気は風をともなう雨。

天候が悪いため、乗り継いだ飛行機が宮崎空港に降りられない可能性があり、出発はするが福岡へ引き返すかもしれないとのアナウンスがあった。

すでに宮崎ではホテルやレンタカーを予約していたので、どうしても行きたい、、、飛行機がだめなら新幹線。そう思うと気が重かった。

飛行機の中で祈るような気持ちでいたが、なんとか宮崎に着陸することができた。

到着後は雨の中、靴もびしょびしょになって宮崎市内を観光したが、ブーゲンビリアの花やヤシの木が、気分を一気に明るくさせてくれた。

翌日は雨が上がり、予定していた青島神社と鵜戸神社の参拝に行った。

どちらの神社でも参拝をすると、嬉しさが湧き上がってくる。

また九州に来ることができたことが嬉しいのか、飛行機が無事着いて嬉しいのか、はたまた参拝できたことが嬉しいのか、何が嬉しくてこんな気持ちになるのか自分でもよくわからないのだけど、嬉しさでいっぱいになりながら参拝をした。

上の写真の鵜戸神社は、洞窟の中に御本殿がある珍しい神社だった。

ところで宮崎はフルーツが豊富というイメージがあって、フルーツを食べることも楽しみだった。

特に皮ごと食べられる金柑というものを食べてみたいと思っていた。

ところが、どこのお店をのぞいてもない、、、

諦めかけた時に通りがかったお土産さんで偶然見つけることできたのだけど、なんと最後の一袋だった。

実は金柑の旬はもう終わりだそうで、食べることができるギリギリだったとお店のお姉さんが教えてくれた。

お姉さんがとても嬉しそうに金柑の美味しさや果物のことを教えてくれるので、最後の一袋を握りしめながら私も嬉しくなってしまった。

ホテルに戻って食べた金柑は、食べたことがないくらい甘くて美味しかった。

お店のお姉さんはもちろん、工事現場で交通整理をしていたおじさんも親切丁寧に観光案内をして下さって、宮崎は嬉しさいっぱいの旅になった。

というわけで、次は鹿児島へ向かいました。

 


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九州の旅

2023-12-10 14:41:02 | 旅行

旅行の続きです。

熊本の次に行ったのは長崎で、長崎はオランダや中国の文化が混ざり合う異国情緒ある街と知っていたので、一度は行ってみたいと思っていたが、一方で行きたくない、見たくないと思う気持ちがずっとあった。

これは長崎だけではなく広島も同じで、昨年広島の尾道には行ったが、原爆の落とされた広島市には行きたくなかった。

理由は多くの方が亡くなったから。

それを言えば、広島や長崎以上に多くの方が亡くなった東京大空襲の東京や民間人を巻き込んだ沖縄も同じなのだけど、東京に行く時は、華やかな大都会に心が躍り大空襲があったことを忘れている(申し訳ないです、、)

また沖縄については、行くたびにここで多くの方が亡くなったことを思い出すが、あまりに深く悲しい心を持つのはよくないことだと、美しい海を見て切り替えることができる。

でもテレビなどで何度も見た原爆を落とされた長崎と広島だけは、悲惨な映像を何度も見てきたせいか行きたいという気持ちになれなかった。

今回、長崎に行くに当たって原爆資料館は行くのはやめようと思ったが、長崎に着いたら気持ちが変わり行くことにした。

資料館も平和祈念公園も、平日にも関わらず多くの方が訪れていて、今もたくさんのお花が手向けられていた。

歩いてみて驚いたのは、どこも明るいことだった。

それは悲惨な資料が展示されている原爆資料館の中も同じで、亡くなった方はみなさん成仏されたのだなと思った。

次に向かったのは、やはりあまり行きたくなかった(ごめんなさい)大浦天主堂。

長崎から始まったキリシタン弾圧もまた気持ちが暗くなるもので、その当時の弾圧しなければいけない事情はあったにしろ、10代前半の子どもまで処刑されたことは、とても悲しい出来事だったと思う。

島原の乱が起こった島原で玄関先にしめ縄を飾っているお宅があった。

地元の方にお話を聞くと「うちはキリシタンではないですよ」という意味で、昔から一年中しめ縄を玄関に飾る習慣があったそうだ。

人が人の命を奪うことは、もう二度としてはいけないのだと強く思った。

ところで長崎はまだ暖かくて花が咲いていた。雪の降る札幌から行くとまるで時間が逆もどりしたようで、何だか得した気分で嬉しくなる。

ちゃんぽんに皿うどんもカステラもしっかり食べて、地元の方々ともおしゃべりして大満足の旅になった。

歳をとって良かったことは、知らない人とでも喋れることで、これはおばちゃんの特権かもしれない。

そして旅行最後の夜は、どうしても行きたかったお店に行ってきた。

前に福岡に来た時に初めて入ったお店で、そこの料理がとても美味しくて、必ずまた来ようと思っていた。

どれを食べてもみんな美味しいのだけど、やはりモツ煮が一番のおすすめで、残った汁にご飯とチーズを入れたリゾットの様な雑炊が最高に美味しい。

「前に来て美味しかったから是非もう一度来たかった」とお店の方に話したら、とても喜びながらも驚いた表情で「間に合って良かったです」と仰った。

間に合ってとはどういう意味かと思ったら、なんと今月いっぱいで閉店するそうだ。

閉店前に来ることができて嬉しい一方で、もう福岡に来てもお店が無いんだという残念な気持ちもする。

ただもしかしたら店主は変わっても別の人が続けてくれるかもしれないそうで、そうなったらまた来ようと思う。

というわけで、盛り沢山で楽しかった九州の旅でした。

 


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くまモンが可愛かった熊本

2023-12-08 14:15:34 | 旅行

九州へ行って来た。熊本と長崎、そして福岡。

熊本と長崎は初めて行く土地で、テレビや本などで知っていたことを実際に観ることができてよかった。

実際に観るのと、テレビや本を通して観るのとでは、また違った印象があったりする。

とても良い印象に変わったのが「くまモン」で、くまモンは熊本に入るとどこに行ってもいるのだが、これまでは失礼ながら、それほど可愛いとは思っていなかった。

むしろ黒目が小さくて怖いとさえ思っていたのに、本場で見るくまモンがとても可愛くて、思わず孫にくまモンの靴下を買ってしまったほど。

何なら自分用にも欲しいと思ったが、さすがに六十代には無理があるだろうと買うのをやめた。

くまモンの幼児体型が可愛い。。

くまモンはさておき、熊本では熊本城や阿蘇山の雄大な山並みと迫力ある噴火口を見たりしたのだけど、行く前には知らなかった神社を途中で見つけてたので寄ってみた。

 

上色見熊野座(かみしきみくまのざ)神社

多分車がないと行けない神社ではないかと思うが、外国人をはじめ若い人が多く来られていて、後で映画のロケ地だったことを知った。

さっそく参拝をさせて頂こうと両脇を高い木々に囲まれた参道に入ると、突然空気が変わったように感じる。

ひんやりして澄んだ空気の中、長くて急な階段をひたすら上っていくと、御神殿には伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)が御神祭として祀られている。

九州にまた来ることができたこと、熊本に来ることができたことを感謝して手を合わせてきた。

というわけで、まだ長崎や福岡のことも書きたいのだけど、今回はこれまで以上に疲れが取れないため、今日はここまでにします。

 


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長野旅行

2023-10-20 16:47:07 | 旅行

長野へ行って来た。

直行便で信州まつもと空港まで一時間半のフライト。

さらに松本空港から高速バスに乗って三十分ほどで松本市内に着く。車で八時間かけて行く道東よりずっと早い。

これなら何度でも行きたい、、なんて思うほど、今回の旅は(も)よかった。

今回の旅の目的は「山」で、日本アルプスの美しい景色を見ることが最大の目的だった。

と言っても登山は無理なので、普通に観光として散策して来たのだけど、想像していた以上に素晴らしい景色だった。

まず最初に訪れたのが上高地。

レンタカーで沢渡駐車場まで行ってから、シャトルバスで上高地へ向かった。

途中の大正池でバスを下車し、そこから歩くこと三時間あまり、約10キロと少しを歩いて上高地の景色を堪能して来た。

切り立った山々、川辺の白い石と澄んだきれいな水、そして青い空のすべてが本当に美しい。

北海道でも、高い山脈と川は数多く見ることができるが、このような景色は見たことがない。

北海道の自然はもっと荒々しい感じがするが、ここは完璧に美しく整っているように見えて、ただただ感嘆するばかり、、、

山道を歩いていたら、目の前を一頭の大きなお猿が通過して行った。

お猿さんなんて動物園でしか見たことないが(ニホンザルの北限は下北半島)、こんな間近で野生のお猿を見られるなんてすごい。

もっとよく見たいと近づいたら、後ろの女性が「襲ってくるから近づかないで!」と教えてくれた。

そう言えば、お猿に襲われたというニュースを聞いたことがある。

女性は、そんな場面にあったことがあるのかもしれない。

後ろからやって来る人たちにも「近づかないで」と声がけをされていたが、当のお猿さんは、人間のことなど気にもかけず、実に堂々とした姿で消えて行った。

さて上高地は本当に素晴らしい場所だったが、次に行った白馬村の岩岳も負けず劣らず美しい景色だった。

岩岳では、ただ座って景色を見ていただけだが、気がつけば二時間も経っていて驚いた。

時間を忘れるほどの美しい自然。魅せられてしまった。

他にも松本市内観光を楽しんだり、諏訪神社の参拝をしたが、実は日本アルプスの美しい景色の印象があまりにも強過ぎて、思い出すのはこの大自然の風景ばかり。

帰りの飛行機では、窓から景色を見て、旅行に行って初めて帰るのが寂しいという気持ちになったのが、我ながら意外だった。

そんなわけで、旅から帰ったばかりだが、またいつか行こうと思っている。

 


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旅の続き

2023-07-05 16:41:54 | 旅行

前に書いた道東へ行った記事の続き。

中標津町の温泉宿に泊まったあと、知床まで足を延ばすことにして、途中で野付(のつけ)半島に寄り道した。

野付半島は、江戸時代まで国後島や千島列島へ渡る中継地点として栄え、ニシン漁場としても栄えた所だそうだ。

もちろん現在でも漁業は盛んで、有名なのは北海しまえび。

茹でた北海しまえびは、ほんのり塩味で身がぷりぷりしてとても美味しい。

まさに今が旬かもしれない。

知床峠から正面に見えるのが羅臼岳。

そして視線を右に移すと根室海峡があって、さらに国後島が遠くにうっすらと島影で見える。

国後島は、わずか16キロしか離れていないが、今はロシア。近くて遠い国だ。

 

さて知床では、知床五湖のうち知床一湖まで行って来た。

一湖までは、高架木道を歩いて往復1.6キロの距離で、景色を見ながら小一時間ほどで往復できる。

ところが、この日は日本で一番暑かった地点と報道されたくらいの暑さで、暑さにまだ慣れていなかったせいか、けっこうキツかった、、、

ところで知床はヒグマの生息地なので、高架木道の両側には電気柵が張り巡らせてある。

今はヒグマの活動期ということで、木道からもヒグマを見ることがあるそうだ。

着きました。知床五湖のうちの一湖です。

そして、この先、二湖からは、ヒグマ対策ができるガイドさんと一緒じゃないと行けないことになっている。

ヒグマに会った時に危険ということで、二湖へ行く道の扉には鍵がかかって開かないようになっている。

ガイドさんと一緒の時は、ガイドさんが鍵を開けてくれる。

最近は、すっかりヒグマは凶暴で恐ろしいイメージになってしまったけど、本来ヒグマは穏やかな動物なのだとか。

それなのに不幸な事故が多いのは、人間側にも何か問題があるのだろう。

ヒグマの家でもある生息地。よそ者の人間は、ヒグマを刺激しないように静かに見せていただきました。

 


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道東へ

2023-06-28 14:55:10 | 旅行

一昨年行ったのだけど、また行きたいと思っていた宿へ行って来た。

北海道中標津町養老牛温泉にある湯宿だいいち

札幌から400キロ以上離れていて、なかなか気軽に行こうとはならない距離なのだけど、それでも何度でも行きたくなるお宿です。

まずおすすめなのが、大自然の中にあるお風呂。

近くを流れる渓流のせせらぎと野鳥のさえずりを聴きながら、いくつかある温泉を楽しむことができる。

木々の香りと共に癒される温泉。

また食事も楽しみで、地元の食材を使った料理が美味しい。

今の時期は蕗が採れるため、蕗の料理がいくつか出ていて、山菜好きには嬉しすぎた。

特に朝食は美味しそうな料理がたくさん並び、胃袋が二つ欲しいと思ったほどだが、悲しいかな、すべての種類を食べきれなかったのが心残りだ、、

またこちらはフクロウが来るお宿としても有名で、フクロウにぜひ会いたいと、夜10時まで餌場の前で待っていたが、今回も残念ながら見ることはできなかった。次こそは、、、

ところで、前回は行かなかった混浴の露天風呂も初挑戦してきた。

「その歳になれば大丈夫だ。堂々と入れる」(失礼な!)と夫に言われていたものの、さすがに二十代の長女がいると、そういうわけにはいかない。

ところがお風呂で出会った四十代くらいの女性三人組から「これから混浴へ行く」と聞かされた。

彼女たちは東京から来たそうで、ずっとこの宿に来たいと思っていて、やっと来れたとのこと。三人ともすべてのお風呂を楽しむぞという気合が入っている。

こんな山奥にある小さな宿をよくご存知と思ったら、意外にもこちらは本州からのお客さんが多いようだ。

というわけで、三人の女性たちにくっついて初めて混浴も挑戦。

混浴露天風呂は、目の前を川が流れていてとても気持ちがよかった。

「これだけ女性の声がしていたら、男性は入って来れないんじゃない」

三人組さんのおっしゃる通り、誰一人入ってくる男性はいなかったが、やはり女性一人で入るのはやめた方がよいかもしれない。入る時はパートナーか女性数名と一緒に、、、

そしてもう一ヶ所。宿と同じくらい行きたいと思っていた場所がある。

上士幌町にあるナイタイ高原牧場

日本一広い牧場で東京ドーム358個分、1700ヘクタールあるそうだ。

とてつもなく広い牧場の中に、牛の集団が点在して放牧されている。

牛たちを呼び戻すときは、どうするのだろうと疑問がわいた。

写真の右の方に見える白い粒が、放牧されている牛たち。このような小さな粒の集団が、間隔を空けてあちこちに見えた。

ところで牧場の最上部にナイタイテラスと呼ばれる場所があり、ここでは美味しい牛乳を使ったアイスクリームを食べながら眼下に広がる十勝平野を見渡すことができる。

牛さんたちのかぐわしい匂いを嗅ぎつつ食べるアイスクリームは最高でした。

それにしてもこの広さは迫力がある。

写真では伝えきれないのが残念だが、北海道に長く住んでいる人でもきっと驚くと思う。

ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか、、、

 


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サイクリング

2023-05-26 17:28:27 | 旅行

倉敷、尾道への旅行の続きです。

最終日は、いよいよ旅のメインイベント。

夫が最も楽しみにしていたしまなみ海道のサイクリングをしてきた。

しまなみ海道のサイクリングロードは、全長70キロ近くあって瀬戸内海に浮かぶ島々を自転車だけで渡ることができる。

といっても、前期高齢者と呼ばれる年齢が視野に入ってきている初心者が、いきなり70キロのサイクリングは無理なので、夫は向島から大三島の40キロを行こうと計画していた。

嬉々としながら計画を立てる夫を横目に、私と一緒に行く長女には、いくら電動自転車を借りたとしても無理なのではないかと思っていた。

平坦な道であればまだしも、幾つもの橋を渡らなければならず、それらの橋はずいぶん上の方にかかっている。

つまりそこまで自転車で登らなければいけない訳で、同じように標高の高い丘の上に建つ我が家までだって自転車で上るのはキツいのに、それ以上のきつさなのは明らかだ。

さてサイクリングをする前日。

気が進まず暗い(陰の)私と、ルンルン明るい(陽の)夫、さらに意外にもサイクリングをしたい派の長女の三人で尾道のレンタル店に行くと、電動自転車は全て借りられており、普通自転車しか残っていないとのことだった。

電動自転車が無いのなら益々無理だと思った。

しかもサイクリングに行く為にフェリーに乗り込む方々を見れば、欧米の若い方が多く、サイクリング用のピシーッとした服装をした方ばかり。

ママチャリでちょっと近所のスーパーへお買い物といった格好(私です)の同年代のおばちゃんなど一人もいない。

「これはもう絶対に無理だーー!やめる、サイクリングはやめる。どこかで待ってるから行ってきて」と言ったら、夫が「じゃあ生口島から大三島までの20キロにしよう」と妥協案を出してきた。

せっかく夫と長女が楽しみに来たので、とりあえずは生口島まで行って、そこで二人が帰って来るのを待っていれば良いかと思った。

フェリーで生口島まで行き、とりあえず自転車のレンタル店まで行くと、奇跡的に電動自転車が一台だけ残っているという。

夫と娘が口を揃えて「これはお母さんに譲る」と言うので、とりあえず借りてみて、途中で無理だと思ったらやめてもいいと、サイクリングロードを走ることになった。

ところが走り始めてみれば、なんということでしょう〜!
めちゃくちゃ楽しーー!

きれいな海岸沿いを潮風を受けて自転車で走ることが、こんなに気持ち良いものだったとは思ってもいなかった。

心配していた橋までの登り坂は、蛇行して登っていくせいか比較的楽に感じた。直線を登る自宅までの坂よりもきつさはあまり感じない。

さらに途中で、近所のスーパーへ行くような格好の同世代のおばちゃんサイクリストたちを何人も見かけて、私でも大丈夫なんだと安心した。

「ガンバ〜」と声をかけられ、思わず高校の体育会系の部活かと思った。

でも、もしかしたら普段の買い物で自転車に乗り馴れているおばちゃんたちの方が、サイクリングに向いているのかもしれない。

多々羅大橋の真ん中に「多々羅鳴き龍」の看板が立っている。

この場所で手を叩くと、200m以上もある橋の鉄塔を登って行く龍のように音が反響しながら上へあがって行く。なんとも不思議な感じ。

多々羅大橋を渡ると、道の駅多々羅しまなみ公園に到着し、ここで少しの休憩をとって、また生口島まで引き返した。

疲れたけれど、この充実感は何なんだ!いやだーやめると騒いだけれど、やって良かったサイクリングというお話でした。

さて話は旅の前半に戻る。

岡山空港へ向かう飛行機の中でふと窓の外を見ると、龍にそっくりな形をした大きな雲が浮かんでいて驚いた。

まるで乗っている飛行機と一緒に空を飛んでいるように、巨大な龍の形の雲。

しばらく見惚れていたのだが、「そうだ、写真」と気づいて写真を撮った時には既に遅かった。

ずいぶん形が崩れていた。しかも飛行機の翼が邪魔でよく見えないという、、、(汗)

一応これが龍の顔の部分ですが、珍しい雲が見れたので、なんとなく良い旅になる予感がしていた。

 

 


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尾道へ

2023-05-22 17:15:07 | 旅行

旅の続きです。

倉敷をあとに向かったのは尾道。

尾道は温暖な気候と穏やかな瀬戸内海のせいなのか、また古い街並みのせいなのか、とても懐かしい気持ちになる町だった。

駅を出て左手にある小高い山をロープウェイで登ると千光寺があり、そこから見下ろす風景がとてもきれい。

遠くに見えるのが尾道水道で、隣の島と驚くほど距離が近い。

千光寺へ行った下り道、ロープウェイを使わず徒歩で下りたのは「ネコの細道」に寄るためだった。

福猫石と呼ばれる猫の絵が描かれた可愛らしい石が点在している小道で、もしかしたら本物の猫に会えるかもと楽しみにしていたのだけど、まったくいなくて残念だった。

この日は暑かったので、どこか日陰で休んでいたのかもしれない。

でも代わりに犬に会えたので良しかな〜

そのワンコと出会ったのは、船乗り場だった。

尾道に着いた日、船乗り場のベンチに大人しくお座りをしている芝犬がいた。

隣には飼い主の女性が座っていて、一粒ずつドッグフードを食べさせている。

ワンコかわいいなあと横目で見ながら何度か前を通り過ぎたのだけど、いつ見ても飼い主さんが、ドッグフードを食べさせているのが不思議だった。

でも翌日にその理由がわかった。

翌朝、船に乗るため船着場へ行くと、もう飼い主さんとワンコがベンチに座って、前日と同じようにドッグフードを食べさせていた。

船が来るまで時間があったので、隣に座らせてもらってワンコを愛でていたら、飼い主さんの方から話しかけて下さった。

飼い主さんによると、このワンコは14歳になり、家でほとんどエサを食べなくなったそうだ。

でもこの場所に来ると、なぜか食べてくれるのだという。

見ていると、そのワンコは食欲旺盛という感じは全くなくて、飼い主さんが口に持って行っても食べないことが多くあった。

ワンコにご飯を食べさせるために、こうして毎日のように船着場に通って来られているのかと思ったら「幸せな子ですね。こんなに大切にされて」と言ってしまった。

すると飼い主さん。

「ううん、幸せにしてもらったのは、こっちの方。この子が居てくれて、今までどんなに幸せだったか」

そうおっしゃって、優しくワンコの頭を撫ぜていた。

目の前を流れる尾道水道と同じ様に穏やかな目をしたワンコに、ついに我慢ができなくなった。

「あの、、撫ぜさせてもらってもいいですか?」と聞くと、飼い主さんに一瞬の間があったのが気になったが、「どうぞ」と言ってワンコを抱きかかえて私の隣に座らせてくれた。

飼い主さんの手は、ワンコの口が開かないようにしっかりと口元と、そして身体を押さえている。

「この子、知らない人に触られるのが苦手なの」とおっしゃるので、撫でさせてくれなんて言って申し訳なかったと思ったが、せっかくなので声をかけながらそっと撫ぜた。

最初は緊張していたワンコだったが、顔をこちらに向けて甘えるような仕草をしてくれた。

「あらっ大丈夫みたい」と言って飼い主さんが手を離しても怖がる様子はなく「めずらしいわ。こんなことないのに」とおっしゃるので、私も嬉しくなった。

たくさん撫でて最後はワンコにハグしてお別れして来た。

こんがり小麦色のワンコの背中が温かくて、ずっとハグしていたかった。

これは今回の旅の中でも一位、二位を争うくらい思い出になった出来事で、今でもあの温かいワンコの背中とかわいい顔を思い出してはニヤけている。

あら〜、これで旅の記事は終了しようと思っていたのに、書き切れなくなってしまった。

まだ続きます。

 


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山陽地方へ

2023-05-20 17:38:33 | 旅行

15日から19日まで旅行に行って来た。

行った先は倉敷市と尾道市。

前回行ったのが山陰だったので、今回は山陽へ、、、という訳でも無いが、どちらの街もいつか行ってみたいと思っていた。

夫が退職して時間の余裕ができて、幸いな事に夫の趣味の一つが「旅」だったおかげで、短期間に色々な所へ行くことができている。(ありがたいことです)

自由に旅ができる年齢の間に、たくさんの知らない土地を見て歩きたい。

目標は、これまで行ったことがなかった県を全て制覇することで、すべての県を行き終えたら、二周目、三周目と何度でも日本を旅したい、、なんて思うほど、どこへ行っても日本は良い所が多い。海外から観光客が大勢やってくるのもわかる気がする。

今回の旅も良い出会いがあり、目の保養あり、お口の保養ありでとても充実したものになった。

まず訪れたのは倉敷市。

倉敷といえば倉敷美観地区が有名だが、大原美術館も有名で、この美術館はとても見応えがあった。

昔、教科書に載っていたような有名な絵がさりげなく展示されている。

その一つがエル.グレコの受胎告知。

大天使ガブリエルがマリアに神の子をみごもったことを告げる有名な絵だが、まさか日本で観ることができるとは思ってもいなかったのでびっくり。時間をかけて堪能してきた。

大原美術館は美観地区の中にあるので、倉敷へ行ったらぜひ観られるのがおすすめです。

そして、もう一つ倉敷の美観地区観光でおすすめなのは観光ガイドさん。

ガイドさんに案内してもらうのと、案内なしで見て歩くのでは段違いで、倉敷の歴史の説明はもちろんだが、美観地区以外の見所にも連れて行って説明して下さり、何も知らずに歩くよりずっと深みのある観光ができた。

ちなみに有料のガイドさんはたくさんいらっしゃるのだけど、おすすめなのは観光案内所の前にいる無料のガイドさんで、今回お願いした七十代くらいの女性のガイドさんは、博識で親切でフレンドリーでとてもよかった。

こちらで生まれて初めて食べたサワラのたたきが、とても美味しかったと話したら、ガイドさんが美味しいサワラ料理のレシピを教えてくれるという主婦トークが楽しかった。

残念ながら北海道でサワラは売っていないので(道南では獲れるとか)、せっかく聞いたレシピを再現することはできないのだけど、その親切なお気持ちが嬉しかった。

倉敷川を挟んで両側に歴史ある美しい建物がならんでいる。

 

倉敷川にかかる橋の欄干に彫られた龍。

内側は龍が平面的に、そして外側は立体的に彫られている。陰と陽を表しているそうだ。

今回の旅は気のせいか陰と陽、そして龍が気になっていた。

続きます。

 


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出雲へ

2023-03-26 22:35:33 | 旅行

前回の記事で鳥取にいることを書いたが、旅行は20日から24日までの予定で行って来た。

これまで何度も旅行に行っているが、今回は体の疲労度がめちゃくちゃ大きく、今もまだ疲れが取れない。

とはいえ、ずっと行きたかった場所に行くことができて大満足の旅だった。

ずっと行きたかった場所。

それは鳥取もそうだが、実は出雲大社へ行きたいと思っていた。

出雲大社まではかなりの時間がかかるので、なかなか思い切って行くことができなかったが、我が家のツアーコンダクター(夫)から「行きたいんでしょ。だったら行ってみよう」というありがたい提案があり、二ヶ月前に行くことが決まった。(ありがたや、ありがたや、、、)

まず千歳空港から伊丹空港まで飛行機で二時間。(この日は大阪で一泊)

翌日の早朝に高速バスに乗って出雲まで五時間半かかった。

疲れは長距離の移動が原因だったのかもしれないし、もしかしたら歳のせいなのかもしれないが、それにしてもこの疲労感は、、、

ところで、この旅の間ずっと心の中で口ずさんでいた言葉があった。

それは大祓詞。

特に意識して大祓詞を口ずさんでいたわけではなく、自分でも「なぜこんなに大祓詞が出てくるのだろう?」と思いながら止めることができなかった。

「やめられない、止まらない」というお菓子(かっぱえびせん)のコマーシャルがあったが、実は思い当たることがあった。

それは今からひと月ほど前。

毎朝恒例の神棚へのお参りをして、これまた恒例の大祓詞をあげていたら、途中で言葉につまってしまった。

どうしても次の言葉が出てこない。

あれほど暗記していて、いつもならすらすらと出てくるのに、次の言葉が記憶から抜け落ちたように思い出せなくなってしまった。

それは何度やり直しても同じで、なぜか途中でわからなくなってしまう。

これはいよいよ(認知機能低下が)始まったか、、、と焦ったが、仕方がないのでカンニングペーパーを見ながら読むことにした。

すると間違って覚えている所を2箇所発見した。

暗記したと思い込まず、時々見直すべきだったと反省し、このことがあってから正しい大祓詞を覚える為に、普段でも心の中や声に出してなど大祓詞を口ずさむのが習慣になっていた。

さて、そうやって大祓詞を唱えているうちについに出雲に到着。

ホテルに荷物を置いて、出雲大社へ参拝に行ってきた。

この日は時折小雨が降る曇り空の天気だったが、参拝を終えて顔を上げたタイミングで、雲の隙間から太陽が現れて、一瞬だったがピカピカの良いお天気になった。

それを見た夫は「やっぱり俺の日ごろの行いが良いからだな〜」と大喜び。すっかり出雲大社のファンになったようだ(笑)

ところで出雲大社へ来たかったわりに、私はほとんど出雲大社のことを知らずに来てしまった。

知っていたのは御祭神が大国主大神であることと、二礼四拍手一礼ということ、10月に全国の八百万の神さまが出雲大社に集まられるということくらい。

境内にどのようなお社があるのかなどは知らずに行ったので、祓社(はらえのやしろ)の前に立ったときに、祀られている四神が大祓詞の中に出てくる神さま達であったことを知ってとても嬉しかった。

出雲大社は、神話に出てくる神さまたちが勢揃いで、子どもの頃に読んだ神話の神さまが、そのまま神として出雲大社に祀られていることに日本の歴史の凄さを感じてしまう。

高天原の使者で武御雷神が、大国主大神と国譲りの話し合いをしたと言われる稲佐の浜。

つがいだろうか、二羽の水鳥が海の上を泳いでいて目が離せなくなってしまった。

ところで東北大学名誉教授の田中英道氏が著書に次のように書かれている。

日本の神話というのは自然がいかに自然現象を生み、その一つ一つが神になっていくかを記しているのです。

つまり自然が神となっているということを語っているのです。

今の自然科学でまだ解明されていない部分に、神の名前をつけて呼んでいるといってもいいでしょう。

昔の人々は、自然から様々なものが生み出されたその過程がどうしてそうなったかを自然科学として追究しているのです。

そこに精神性を与えて神と名付けているのです。(日本の宗教 本当は何がすごいのかより)

今回の旅では、出雲大社だけではなく、足立美術館なども見て歩き、あらためて昔の日本人の精神性の高さを感じた。

これから先、再び高い精神性を取り戻すことができるのだろうか。

きっとできる。そう思う。

 


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鳥取へ

2023-03-23 21:29:35 | 旅行

 

名峰大山(だいせん)

そして松江城(こちらは島根県)

初めて鳥取に来た。

昔、母がよく鳥取という地名を口にしていたので、初めてなのになぜか懐かしさを感じる。

といっても、母も来たことはなかったと思う。

母もまた親や祖父母から鳥取のことを伝え聞いていた。

曾祖父が知人の借金の保証人になり、財産すべてを失い遠く北海道まで逃げてきたこと。

逃げては来たものの故郷が恋しくて、故郷のことを子どもたちに話していたのだろう。

保証人にならなければ、、とよく母が言っていた。

とはいえ、曾祖父が北海道へ来なければ母も私も生まれていなかったので、やっぱりこれで良かったのかもしれない。

ところで鳥取の方は明るく親切な人が多いという印象で、何人もの人が観光情報を教えてくれた。

言い忘れたと言って、追いかけてまで教えてくれた方が、お二人ばかりいたのには感激だった。

では、たくさんの楽しい思い出話を持って、北海道に帰ります。

 


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