桜はもう終わりかけだが、それでもまだあちらこちらに満開の桜を見かけることができる。
北海道はこれから花々が一斉に咲き始めて、一番よい季節と言われる時期になってきた。
こうして気候が良くなってくると、何かを始めたいという気持ちがムクムクと湧いてくる。
そんな時にたまたま近くでやっていた「ピラティス」の講習知り、さっそく申し込みをして、先日は初めてのピラティス教室へ行ってきた。
ところで、私、ピラティス教室に申し込みをしたにもかかわらず、ピラティスが一体どんなものなのかを知らなかった。
身体を動かす運動だと言うことは分かっていて、それはストレッチ運動かな?程度の知識しかなかったのだが、教室へ行ってみてインストラクターの先生からいろいろと教えて頂くうちに少しずつピラティスについて分かってきた。
インストラクターさんから教えて頂いたお話によると、ピラティスとは、元々はドイツ人のピラティスさんが1900年代の前半に「健康な身体を取り戻すこと」を目的に考案した身体調整法だそうだ。
第一次大戦中にピラティスさんが、英国で同胞の捕虜の健康管理に応用したことが原点になっていて、慢性的な痛みの改善などに効果があるそうだ。
ちなみに皇后陛下の美智子様も公務の合間を縫ってピラティスを含む運動を行われていらっしゃるのだとか。
ピラティスとは体の深い部分の筋肉を効果的に鍛えるというもので、深い呼吸に合わせてゆっくりとした動きをすることが特徴なので、高齢者でもベッドに寝たままの病人であっても、ピラティスをすることが可能なのだそうだ。
深い呼吸とゆっくりとした動きと言うと、なんとなくヨガに似ているのだろうかと思ったが、ピラティスがヨガと異なるところは、ヨガが呼吸とポーズを連動させながら瞑想するのに対して、ピラティスは呼吸法を取り入れた体幹トレーニングといった感じで瞑想はしないが、「自分の体を頭で理解するためにイメージをしてください」と言われた。
ピラティスの呼吸は鼻からゆっくりと息を吸って肋骨を横に広げ、口から思い切り完全に息を吐きだすのだが、その時に「みぞおちから骨盤まで、コルセットのホックを上から留めるように閉じて行く」とイメージするとよいそうだ。
しかし・・・
「ハイ吸って~!ハイ吐いて~!コルセットのホックをとめるように上から体を閉じていきますよ~」
そうインストラクターの先生はおっしゃるのだが、これがえらく難しい。
「コルセットなんてつけたことないし、まして上からホックを閉じて行くなんてしたことないし。
そうだ、むかしのヨーロッパ貴族の女性がコルセットをつけて身体を細く締めつけていたわ。
あんな感じなのだろうか?でも、あれはホックじゃなくて紐で留めていたし・・・ホックで上から留めるってどんな感じ??」
頭の中でごちゃごちゃと独り言を言いながら、息を吸ったり吐いたりしていたのだが、あまりにイメージにとらわれると、かえって上手くできなくなるので、普通に胸とお腹を使って呼吸をしていた。
途中で先生が見に来てくれて、うなづきながら行ってしまわれたので、なんとなくそれっぽい呼吸ができていたのかもしれない。
ピラティスがもっと分かって来て、正しい呼吸ができるようになると、新鮮な空気をたくさん取り込むことができるようになり、毛細血管まで酸素が行き渡って免疫力も高まるそうだ。
また今回「体のバランスを意識して動いて」と言われ続けたのだが、ピラティスを続けると全身の筋肉が柔らかく使えるようになって体の可動域が広がり、その結果、体幹が安定して日頃の立ち振る舞いも美しくなるそうだ。(まさに皇后さまのように・・・)
教室は期間限定なので、あと何回かしかないのが残念なのだが、できればずっと続けてみたいなぁと思っている。