独り暮らしをしている父の家へ行ってきた。
その日は、秋に入る予定の高齢者住宅の本契約をする日だった。
ケアマネージャーさんをはじめ、高齢者住宅の方、入所後新しく行く予定のデイサービスの方、そしてやはり新しく変わることなるヘルパーステーションと、今までやっていただいていた旧ヘルパーステーションの方々などが一同にいらっしゃった。
家にいらっしゃる何日か前には、やはりそれぞれ関係する事業所の担当者が集まって会議を開いて、今後の父の介護計画を話し合って下さったそうだ。
それが仕事とはいえ、本当にありがたいと心から思う。
どうしたら父にとっても家族にとっても、よい介護方法になるのかを考えてくれる事が伝わってきた。
利益優先の福祉事業者も多いと聞くが、少なくても今回お話をした方々は、そのような感じはしなかった。
さて父と妹そして私の3人が、各担当者から説明を受けて、次々と契約書にサインをしていかなければいけない。
父は、予想通りまったく話を聞く気なし・・・
父曰く「昔はちゃんと理解できた話が、最近は聞いてもよく分からなくなってきて、話を聞くのも面倒になったから、よろしく頼む」とのことだった。
まぁ仕方がないか・・・
脳が萎縮してきているので、話を聞いてという方が無理なのかもしれない。
たまにトンチンカンな質問を入れてくる父に相槌を打ちながら、各担当者からの説明を受けたが、聞いていて難しかったのは、介護サービスが受けられる単位と自己負担額。
単位数というのは専門的なことなので、それは聞き流しておいたとして、こちらとしては一ヶ月にかかる代金の総額を知りたい。
それぞれ別の事業者なので、書類も別で金額も別々に出してきていたため、ケアマネージャーさんが急遽計算をしてくれた。
「これ以上は他にかかるものはないですね!ファイナルアンサー?」と聞くと「ファイナルアンサー」と答えが返ってきた。
出た金額は、大体父の年金でまかなえる額になったので、ひとまず安心する。
特別養護老人ホームなどは分からないが、サービス付き高齢者住宅の場合、サービスや建物の違い、また地方によっての違いもあるだろうが、大体月額12万円から20万円~くらいの中で暮らすことができるのではないだろうかと思う。
父の場合は中堅クラスの高齢者住宅なので、大体その金額の真ん中くらいだった。
しかし中には歯科医院あり、理容室あり、近くにある大きな病院から医師の往診がある。
そして、食事に関しては持病によって減塩食やきざみ食などが配慮されている。
また近所の散歩にも職員が見守りで同行など、24時間対応できるようになっているそうだ。
これは父が住む予定の高齢者住宅の場合だが、それぞれの住宅によって仕組みが違うので、よくよく話を聞いたほうがよいと思う。
また、その住宅内でヘルパーさんにどのようなことをお願いするのかなど、父と関ってくださる関係部署とも細かい部分まで話をつめておかなければいけない。
実は期間は短かったが、以前やって頂いたヘルパーさんは、こちらがやってほしいといったことをほとんどやってくれず、上司に直接お願いしてみたものの改善がなかったという苦い思い出がある。
私も同じヘルパーとして仕事をしているが、なぜここまで言っても改善しないのだろうかと、ヘルパーさん個人に対してよりも、その事業所に不信感を持った。
そんなわけで、話し合いは4時間にも及んだ。
きっと父も疲れたと思う。
でもそんなそぶりはみせず、打ち合わせに忙しくしている娘達に話しかけても無駄だと思ったのか、話好きな父は空いている担当者の方を掴まえては、上機嫌で話しまくっていた。
やっと契約をすべて済ませ、担当者の方々がお帰りになって、ホッと一息ついていると、父が「やっぱり高齢者住宅へ行くのは、まだまだ先でいい」と言いだした。
じぇ、じぇ、じぇ!(←毎朝みているドラマのせりふ。驚いたときに使う岩手の方言)
私と妹でおもわず顔を見合わせる。
契約を交わしたばかりなのに、この場に及んで行きたくないとは・・・・
お父さん、もう一人暮らしは無理なんですよ。
・・・と言いたいのをがまんして「そうだ!部屋の中を、おとうさんがびっくりするくらい素敵にしてあげる!きっと快適に過ごせるからね」と言い、「そう、そう!」と妹も同意する。
長年暮らした住み慣れた家を離れなければならない父の気持ちは、痛いほどよく分かる。
ゴメンね、でも仕方がないんだよ。
「家はそのままにしておくから、時々帰ってきてもいいんだからね」
そういうと、「そうだな・・・」と父がうなづいた。
さて、しばらく父のことで忙しかったが、今日はひさしぶりにゆっくり過ごすことができた。
毎日作る3人分のお弁当も、ここしばらくは冷凍食品に頼って手抜きだったが、今朝はちゃんと作ることができた。
エビチリ・大根とさつま揚げのきんぴら・ブロッコリーとコーンのサラダ・梅肉とシソを挟んだかまぼこ
エビチリ用の海老は前夜にかるく味をつけて焼いておき、朝、混ぜておいた調味料をからめるだけ。
前日の準備があると気がラク~~
その日は、秋に入る予定の高齢者住宅の本契約をする日だった。
ケアマネージャーさんをはじめ、高齢者住宅の方、入所後新しく行く予定のデイサービスの方、そしてやはり新しく変わることなるヘルパーステーションと、今までやっていただいていた旧ヘルパーステーションの方々などが一同にいらっしゃった。
家にいらっしゃる何日か前には、やはりそれぞれ関係する事業所の担当者が集まって会議を開いて、今後の父の介護計画を話し合って下さったそうだ。
それが仕事とはいえ、本当にありがたいと心から思う。
どうしたら父にとっても家族にとっても、よい介護方法になるのかを考えてくれる事が伝わってきた。
利益優先の福祉事業者も多いと聞くが、少なくても今回お話をした方々は、そのような感じはしなかった。
さて父と妹そして私の3人が、各担当者から説明を受けて、次々と契約書にサインをしていかなければいけない。
父は、予想通りまったく話を聞く気なし・・・
父曰く「昔はちゃんと理解できた話が、最近は聞いてもよく分からなくなってきて、話を聞くのも面倒になったから、よろしく頼む」とのことだった。
まぁ仕方がないか・・・
脳が萎縮してきているので、話を聞いてという方が無理なのかもしれない。
たまにトンチンカンな質問を入れてくる父に相槌を打ちながら、各担当者からの説明を受けたが、聞いていて難しかったのは、介護サービスが受けられる単位と自己負担額。
単位数というのは専門的なことなので、それは聞き流しておいたとして、こちらとしては一ヶ月にかかる代金の総額を知りたい。
それぞれ別の事業者なので、書類も別で金額も別々に出してきていたため、ケアマネージャーさんが急遽計算をしてくれた。
「これ以上は他にかかるものはないですね!ファイナルアンサー?」と聞くと「ファイナルアンサー」と答えが返ってきた。
出た金額は、大体父の年金でまかなえる額になったので、ひとまず安心する。
特別養護老人ホームなどは分からないが、サービス付き高齢者住宅の場合、サービスや建物の違い、また地方によっての違いもあるだろうが、大体月額12万円から20万円~くらいの中で暮らすことができるのではないだろうかと思う。
父の場合は中堅クラスの高齢者住宅なので、大体その金額の真ん中くらいだった。
しかし中には歯科医院あり、理容室あり、近くにある大きな病院から医師の往診がある。
そして、食事に関しては持病によって減塩食やきざみ食などが配慮されている。
また近所の散歩にも職員が見守りで同行など、24時間対応できるようになっているそうだ。
これは父が住む予定の高齢者住宅の場合だが、それぞれの住宅によって仕組みが違うので、よくよく話を聞いたほうがよいと思う。
また、その住宅内でヘルパーさんにどのようなことをお願いするのかなど、父と関ってくださる関係部署とも細かい部分まで話をつめておかなければいけない。
実は期間は短かったが、以前やって頂いたヘルパーさんは、こちらがやってほしいといったことをほとんどやってくれず、上司に直接お願いしてみたものの改善がなかったという苦い思い出がある。
私も同じヘルパーとして仕事をしているが、なぜここまで言っても改善しないのだろうかと、ヘルパーさん個人に対してよりも、その事業所に不信感を持った。
そんなわけで、話し合いは4時間にも及んだ。
きっと父も疲れたと思う。
でもそんなそぶりはみせず、打ち合わせに忙しくしている娘達に話しかけても無駄だと思ったのか、話好きな父は空いている担当者の方を掴まえては、上機嫌で話しまくっていた。
やっと契約をすべて済ませ、担当者の方々がお帰りになって、ホッと一息ついていると、父が「やっぱり高齢者住宅へ行くのは、まだまだ先でいい」と言いだした。
じぇ、じぇ、じぇ!(←毎朝みているドラマのせりふ。驚いたときに使う岩手の方言)
私と妹でおもわず顔を見合わせる。
契約を交わしたばかりなのに、この場に及んで行きたくないとは・・・・
お父さん、もう一人暮らしは無理なんですよ。
・・・と言いたいのをがまんして「そうだ!部屋の中を、おとうさんがびっくりするくらい素敵にしてあげる!きっと快適に過ごせるからね」と言い、「そう、そう!」と妹も同意する。
長年暮らした住み慣れた家を離れなければならない父の気持ちは、痛いほどよく分かる。
ゴメンね、でも仕方がないんだよ。
「家はそのままにしておくから、時々帰ってきてもいいんだからね」
そういうと、「そうだな・・・」と父がうなづいた。
さて、しばらく父のことで忙しかったが、今日はひさしぶりにゆっくり過ごすことができた。
毎日作る3人分のお弁当も、ここしばらくは冷凍食品に頼って手抜きだったが、今朝はちゃんと作ることができた。
エビチリ・大根とさつま揚げのきんぴら・ブロッコリーとコーンのサラダ・梅肉とシソを挟んだかまぼこ
エビチリ用の海老は前夜にかるく味をつけて焼いておき、朝、混ぜておいた調味料をからめるだけ。
前日の準備があると気がラク~~