道内旅行の続きです。
今回の旅行で、男山自然公園に続いて行きたかった場所。
それは美唄市にある宮島沼。
宮島沼は渡り鳥マガンの飛来地として、日本の最北端の沼になる。
本州で越冬したマガンが、シベリアへ北上する途中に立ち寄って羽を休める日本の最終地で、まさに今は渡りの途中で、宮島沼には多くのマガンがいる。
と言っても、もう半数近くのマガンがシベリアへ向けて飛び立って行ったと、環境省が管理しているセンターの方が教えてくれた。
それでも、まだこの時は四万羽以上のマガンがいて、一斉に飛び立つ姿は圧巻だった。
宮島沼には春(4月中旬〜下旬)と秋(9月下旬〜10月上旬)にやって来る。
繁殖地ロシアのアナディルから飛び立ち、途中でロシアのハルチンスコエ湖、それから北海道の宮島沼、ウトナイ湖で休み、秋田県の八郎潟を経由し、そして宮城県の伊豆沼、内沼、蕪栗沼で冬を越すそうだ。
空を見上げていると、ウトナイ湖から次々とマガンが、美しい編隊を組んで飛来してくる。
その編隊は、ほとんどが家族単位だそうだ。
そして束の間の休憩の後、シベリアに向かってまた編隊を組んで次々に飛び立って行く。
宮島沼で休んだ後は、なんと24時間も飛び続けてシベリアに向かうそうだ。
体力に自信のない私などは、途中の稚内あたりで休んでいけば良いのにと思うが、そうもいかないらしい。
もしかすると途中で脱落する鳥もいるのかもしれない。
すべての鳥が無事に帰れますようにと願いながら、宮島沼を後にした。
本当は、これで道内旅行の話は終わろうと思っていたが、書き切れなくなったので、しつこくまだ続きます。