ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

新そば

2023-09-29 16:42:42 | 日記

蕎麦とうどん、どちらが好きかと問われたら断然そばと答える。

でも子どもの頃は、うどんの方が好きだった。

昔、母がおやつに蕎麦粉を練ったそばがきをよく作ってくれたのだが、散々食べた記憶のふかしたじゃがいもと同じで、最初は美味しいのだが徐々に飽きてきて、そのうちに見るのも嫌になってしまった。

だからお蕎麦もイマイチ好きではなくて、うどんの方が好きだった。

でも大人になるにつれてまた蕎麦が美味しいと思うようになった。

家では週に3〜4日は蕎麦を食べ、お気に入りの蕎麦屋も月一で通っている。

ところである方に「新そばの粉が出来たので、蕎麦打ちをしませんか」とのお誘いを受けた。

もちろん二つ返事ですぐに「行きます」と答えた。

実は蕎麦打ちは、昔一度だけやったことがある。

長男が中学一年で、長女と次女が小学生だった頃、子ども向けの蕎麦打ち講習会に三人を引き連れて参加した。

参加者が少なくて「お母さんもどうぞ」と言われて、蕎麦を練るところをやらせてもらったのだが、菊ねりというのが難しくてなかなかうまくできなかった記憶がある。

ところが意外や長男が上手で「中学出たら蕎麦屋にならないか?」と誘われていたっけ。長男には蕎麦屋になるという道もあったのだなあ、、なんて思う。

さて誘われた蕎麦打ち。

初心者という事で、ほぼマンツーマンで教えて頂けた。

教えてくれたのは、お蕎麦が好き過ぎて、自ら蕎麦打ちを始めた方々のサークル。

男性も女性も同じくらいの割合で、年齢層はやや高めだが、聞くところによると定年後の人もいれば、まだ現役世代の人もいらっしゃるとか。

みなさん、本業ではなく趣味で蕎麦打ちをやっていらっしゃる方ばかりだそうだが、揃いのユニフォーム姿は、どう見ても本物のお蕎麦屋さんに見える。

そして、いよいよ蕎麦打ち体験をした。

最初にお手本を見せてもらったのだが、蕎麦打ちから蕎麦を切る動作まで実にリズミカルで無駄がない。

練っている最中に新そばの良い香りが漂ってきて、蕎麦を打つより早く食べたい気持ちの方が強くなる。

お手本の蕎麦が出来上がったところで、いよいよ蕎麦打ち体験をしたのだが、先生方のようにリズミカルには全然いかない。

最初はぎこちない動作で打っていたのだけど、途中から「おやっ、もしかしてこんな感じ?」と覚醒(笑)した。

「上手です」と褒め上手の先生におだてられ、その気になってそばを打っていたら、いつの間にか汗びっしょりになっていた。でも達成感ある、、

出来上がったお蕎麦は、器に入れて自宅に持ち帰ることになり、最後に先生の打った蕎麦をご馳走になったが、蕎麦の香りが鼻に抜けてめちゃくちゃ美味しいお蕎麦だった。

そして蕎麦つゆもお手製とのことで、作り方は教えてもらったものの、出来たつゆを安くわけてくださるとのことで買ってきた。

こちらの蕎麦つゆも原材料から作り方までこだわり抜いたつゆで、最後まで残さず飲み干すほどの美味しさだった。

最後にお蕎麦を食べながら、先生方が熱く語る蕎麦に対する熱意を伺ったが、「蕎麦愛」とも言える情熱は、羨ましいと思うほどだった。

こんなに好きで、情熱を傾けることができるものを持っているのが羨ましい。

さて、そろそろ街のお蕎麦屋さんにも新蕎麦が並ぶ季節。

自宅に持ち帰った新そばを、二日に分けてお腹いっぱい食べたにもかかわらず、すでに今、お蕎麦が食べたいと思っている。


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身体の声

2023-09-26 22:57:05 | 健康

最近、身近な人が相次いで大きな病気になり、なんとか元気になってほしいと思っている。

一人は前にも書いたが、大腸癌に罹った知人。

癌は手術できれいに取れたそうだが、後から検査でがん細胞が血管の中にあることがわかり、今は抗癌剤治療をしている。

抗癌剤治療をすると、再発の可能性が、ゼロではないが少なくなるそうだ。

コロナに加えてインフルエンザも流行ってきているので、治療で免疫力が低下している知人に何か移してしまっては大変と、直接会いに行くことは控えて、もっぱらメールでのやり取りをしている。

それにしても抗癌剤治療というのは、副作用がかなりきついそうだ。

知人も吐き気に悩まされて、かなり痩せてしまったという。

そしてもう一人は、今年になって間質性肺炎と診断された。

間質性肺炎は、肺が硬くなっていく病で、進行すると少しの動作でも息苦しくなる。

間質性肺炎は、今のところ有効な治療法が見つかっておらず、いずれ酸素ボンベを使うことになるそうだ。

短い会話でも呼吸が荒くなる知人に、何か少しでもラクになる治療は無いものか、また先の知人の癌に有効な方法はないのだろうかといつも思っている。

そして二人に頼まれた訳でもないのに、良い方法を求めてせっせと本を読んでいる。

ところが色々と調べていると、これはどうかというものが見つかる。

でも見つかったところで、それを伝えるべきかとても迷い、結局は伝えることはしていない。

もしもこれが有効なら、伝えないことはよくないのではないかと思ったこともあるが、それが有効な手段かどうかなんて誰もわからない。

個人によって効く人、効かない人があるのかもしれない。

もしも自分だったらきっと試すと思うが、二人がそれを試そうと思うかは疑問がある。

医師を信じ、現代の西洋医学を信じて、治療に専念している二人に余計なことを言って迷わせてしまってはいけない、、、などなど色々な思いが交錯する。

ただ人間を含めて、あらゆる動物は自分の身体の声を聴けるのではないかと思う。

私が大腸にできたポリープを取る前に、大腸カメラに行った方がいいという想いがずっとしていたことも、もしかしたら身体の声だったのかもしれない。

縄文人たちもきっと身体の声を聴いていたのではないのかなぁ。

いつからか私たちは、自分の身体の声よりも外側にある情報を信じるようになった。

科学の発達によって医学も進歩して、昔は治らなかった病気が治る時代になった。が、中には外側の情報が間違っていることもあるかもしれない。

自分の身体を、すべて任せっきりにしていいものだろうかと思ってしまう。

でもこれはあくまでも個人的意見。

今日も伝えることのない情報を探して本を読んでいる。

 


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縄文世界

2023-09-22 18:49:48 | 日記

ずっと観に行きたいと思っていた「北の縄文世界と国宝展」が7月22日から10月1日まで北海道博物館でやっている。

なかなか行くことができずにいたが、そろそろ終了するということで慌てて三連休に行ってきた。

休日ということもあって、入場券売り場にはすでに長い列ができていて、待つこと30分あまり。

並んでいる多くの人のお目当ては、北の縄文世界と国宝の特別展だが、いま縄文世界がこんなに人気とは知らなかった。

博物館職員の方が「特別展は只今たいへん混みあっておりますので、最初に常設展をご覧ください」と叫んでいたので、まずは常設展を観に行った。

こちらも縄文時代を含めて、120万年前からの北海道の成り立ちや歴史を知ることができる展示物が並んでいて興味深い。

そしてついに特別展の方へ行ってみると、ありました。

ひときわ多くの人が覗き込んでいる所があって、そこを背伸びで覗いてみると土偶がいた。

青森県で出土した遮光器土偶ですね。北方民族が使用する雪中でつけるメガネ(遮光器)をつけているように見えることから、その名前がつけられたとか。

それにしてもメガネといい服装といい、まるで宇宙人のようにも見える。

でもひとことで言うなら、、、可愛い。自宅に飾っておきたいような可愛らしい土偶だった。

他にもたくさん土偶や仮面のようなものが展示されていたが、可愛いと思うデザインが多くて、もしかしたら縄文時代のデザインが現代人の好みに合っていて、この人気なのかもしれない。

ところで博物館から帰ってきて数日後に知人に誘われて、住んでいる家からほど近くにある郷土資料館の見学に行ってきた。

札幌市にはいくつもの資料館があるが、これまで行ったことがある資料館は一つだけ、あとは行ったことがなかった。

今回行った資料館も近かったとはいえ、行くのは初めてだった。

いい機会なので行ってみると、開拓時代に使っていた農耕機、食器類や着物などがたくさん展示されていた。

粗末な家の作り、着物など開拓当時の先人の苦労が偲ばれた。

当時、開拓者は三年間、明治政府から味噌と米の支給があったが、三年以降は自前でなんとかしなさいと言われ、多くの人が脱落していったそうだ。

想像を絶する開墾の大変さや寒さで農作物が育たず、せっかく開墾した土地を捨てて帰って行かれたとか。

そのような過酷な環境の土地に根付くことができた方々の偉業を讃えて、彼らの名前がつけられた土地や川が、現在も残っている。

ところで北海道の歴史は本州に比べてずっと短くて、ほとんどが開拓が始まった150年前くらいのものが多い。

その前から住んでいたアイヌ民族についても、残っているものは同じく150年前のもので、多くは開拓時代の展示物だが、実は資料館の片隅にひっそりと土器や石類も展示されていた。

それは縄文時代の土器で、この辺りで出土したものだとわかり驚いた。

家の近隣で縄文遺跡が見つかっていたとは知らなかった。

縄文時代の人々は、ここでどんな暮らしをしていたのだろうと、想像は限りなく膨らむ。

当時、北海道はもっと温暖な気候だったと北海道博物館で知ったが、豊かな自然の恵みを頂いて、平和に暮らしていたのかもしれない。

現在住んでいる自宅近辺で、縄文人が木の実や獣を獲っていたかもしれないと思うと、もうワクワクが止まりません、、、

 


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笑いと遊び

2023-09-16 19:54:23 | 日記

散歩中にたくさんの人がパークゴルフをやっている公園の横を通りかかった。

普段はそのまま通り過ぎるのだけど、その日は天気が良くて気持ちのいい日だったので、少し見学していこうと思った。

パークゴルフのことは、ほとんど何も知らない。

多分ゴルフのようなものなのだろうと思うが、実はゴルフも知らない。

でも広い芝の上でボールを打って、旗が立っている穴の中に入れたら良いということはなんとなくわかる。

公園内に入って遠くから見ていたら、一人の女性がニコニコしながら近づいてきて声をかけてくれた。

「初めてですか?よかったら一緒にやって行きませんか?」

いきなりのお誘いになんと答えてよいのかと迷っていたら「楽しいですよ。少しだけでも体験してみたら」と言われて、好奇心がむくむく湧いてきてやってみることにした。

本当は数百円のお金がかかるのだけど、「私の顔パスで無料よ」と言われ、散歩中ということもあってお財布を持っていなかったため、お言葉に甘えることにした。

ゴルフクラブもボールもすべて貸して頂いて、早速やってみた。

ゴルフボールより少し大きめのボールを置いて、パークゴルフ用のクラブで打つ。

出来るだけ穴(カップと言うらしい)の近くまでボールを転がすといいと聞いて、思い切りクラブを振ってみたら、なんと豪快な空振りをしてしまった。

「初めてならそんなもんよー。気にしない」と女性に励まされ、再び打ってみたら、またもや空振り。

見ていたら簡単そうだけど意外と難しい。

周囲をあらためて見回してみると、五十代と見える方もいるが、多くは七十代から上といった年齢の方で、誘ってくれた女性も七十代かなという感じだった。

でもパークゴルフ自体は、子どもからお年寄りまで楽しめるスポーツで、パークゴルフの大会では「小学生の部」なんていうのもあるそうだ。

皆さん、長くやっているだけあってすごく上手で、もちろん豪快な空振りをしている人はいない。

ゴルフクラブの持ち方から打ち方まで教えてもらって、なんとか打てるようになり、カップにも入れることができてすごく嬉しかった。

「ねっ、入ると嬉しいでしょ?慣れてくれば打つ時の力加減がわかるから上手になるよ」と女性は励ましてくれた。

本当はハーフで9ホールあるそうだが、初心者が一緒だと、回るスピードが遅くなって、後ろからは次のグループが迫ってきていたりして、申し訳なくなってしまい、4ホールで抜けさせて頂いた。

でも楽しかった!今度はちゃんとお金を払ってコースを回ってみようと思う。

少しの時間だったが、なんだかスポーツを久しぶりにした感があって、その日の夜はぐっすりと眠ることができた。

見知らぬ私に「やって行きませんか」と声をかけてくれた女性には感謝しかない。

最近、趣味の会で六十代以上の方と交流することが多いのだが、パークゴルフをやりませんかと声をかけてくれた女性と、趣味の会で一緒の方々が、どこか共通する雰囲気がある。

それは何だろうと思ったら、みんな遊びを楽しんでいることじゃないかと思った。

これまで接する高齢者と言えば、介護の仕事で出会う高齢者の方やお姑さんだったが、その時とはまったく違う。

介護されている方は、お腹の底から笑っている人は少なく、いつも諦めたような顔で椅子にじっと座っている方が多かった。

元気だからこそ遊びを楽しめるのかもしれないが、でもそうじゃないのかもしれない。

歳をとって介護されても、まだ楽しむことはできるのではないか、、、

今はまだ私にはわからないことだけど、いつかわかる日が来るのかもしれない。

もっと楽しめ、遊べ遊べと言ったら、叱られるだろうか。

障害児の教育に心血を注がれて、生涯現役で107歳でお亡くなりになられた曻地三郎さんの言葉が心に残っている。

「我々、年齢を重ねた人間は、ただでさえ心も体も硬直してくる。それをほぐすには笑いや遊びが一番である」

 


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詐欺に遭わないために

2023-09-12 12:09:59 | 日記

特殊詐欺に遭わないためにできる事、また気をつける事を聞いた。

特殊詐欺の被害は、これほどニュースで報道されているにも関わらず、一向に減らない。

2022年の全国の被害総額がなんと約370億円。

被害者が多いのは、やはり首都圏を始めとした大都市圏だが、北海道もなかなか多いそうだ。

ちなみに北海道は令和4年に届け出のあった被害総額が12億円で、前年の3年の6億円に比べて倍増していた。

理由は、令和4年は特殊詐欺グループが北海道を狙ったことによるものだとか。(年によって狙う地域を変える?)

被害額370億とか、12億でもすごいと思うが、これはあくまで警察に届け出があった金額で、実際は届け出ていない人もいるため、この倍のお金が騙し盗られている可能性がある。

ではどんな人が騙されているのか、、、

こんな大金を盗られているのなら、きっとお金持ちが多いのだろうと思うが、実はそんなことはなくて、ごく普通の人、お金がそれほどない人であっても被害に遭っている。

中には、一生かけてコツコツ貯めてきた老後資金を、全部持って行かれた人も多くいる。

このような場合、被害に遭った人はとても苦しんでいるそうだ。

なぜ騙されてしまったかと自分を責め、さらに家族からも責められて、もう気の毒で見ていられないという。

ところで、騙されたことがない人は「なぜ簡単に騙されるのか?自分は絶対に騙されない」と思っている人が多いのではないだろうか。

これはまさに夫がそのタイプで「自分は大丈夫。絶対に騙されない」と言っていた。

しかし騙されやすいのが、このタイプの人で、「詐欺に遭ったらどうしよう。怖いわー」なんて思っている人ほど、用心深くて騙されないのだとか。

詐欺に関わらず、何でも用心深さが大切な世の中になりました。。。

ところで詐欺グループというのは、一つだけではなく幾つもある。

それは、まるで会社のようなシステムになっていて、福利厚生がしっかりあって待遇がよく、研修もあったりするそうだ。

なんの研修?と思うでしょ。

それはうまく騙すためのテクニックを磨く講習で、詐欺グループは日々努力してブラッシュアップしている。

それに対して私たち善良な一般市民は、騙されないための努力をほとんどしていない。

だから、少しでも被害者を少なくして自分も被害に遭わないために、知識を持たなければいけないのだと思う。

まずどんな詐欺の手口があるのかというと、息子や孫に成りすます「オレオレ詐欺」。

これは有名な手口だが、最近はもう少し巧妙になってきて、いきなり最初からお金の話をしないそうだ。

最初の電話で「オレだけど、今度携帯電話の番号が変わったんだ。新しい番号教えるから、すぐ登録して」という。

「あんた、なんか声が変わったんじゃないの?」と返事をすると、「うん、コロナで喉をやられちゃって声が変なんだ」と言われる。

その言葉を信じて、新しい電話番号を登録すると、次はその番号から電話がかかって来る。

携帯電話には息子の名が表示されているので、すっかり息子だと信じてしまうという詐欺。

他にも区役所や警察を名乗るもの、還付金がある、必ず儲かる、老人ホーム入居の優先権があります、口座が不正に使われていますなどは、詐欺だと思った方がいい。

こう言った電話があった場合は、一旦切ってから誰かに相談することが大切で、家族や警察、公的機関に相談することが詐欺を事前に防ぐことになるのだが、中には考える余地を与えない、電話を切らせないなどやり方が巧妙になっているので注意が必要だ。

一番わかりやすいのは、電話やメールでお金の話が出たら詐欺だと疑えということかもしれない。

だから息子や娘には「お金の援助依頼など、お金の話をする時はメールや電話ではなくて、必ず会って話をしなさい」と事前に伝えておくことが必要だという。

最後に特殊詐欺の被害に遭わないために、、、

詐欺の電話のほとんどが固定電話にかかって来るので、ナンバーディスプレイにする。もしくは常に留守電にしておくことが有効で、犯人は自分の声を録音されることを嫌がるため、留守電は良い方法だそうだ。

不幸にも電話に出てしまった場合、「還付金」「ATM」そして先ほども書いたが、電話でお金の話が出たら詐欺だと疑うことだという。

大切な財産を守るために、自分が気をつけるだけではなく、離れて暮らす家族も気にかけてあげたいものです。

 


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詐欺師からの電話

2023-09-10 15:11:59 | 日記

ニュースでよく振り込め詐欺の事件を耳にするが、まさかウチに電話がかかって来るとは、、、というお話。

午後四時過ぎ頃、自宅の固定電話が鳴り夫が出た。

携帯電話が普及してから、固定電話は滅多に鳴らなくなり、たまにかかってくると、セールスだとか中古品はないかといった、すぐに断るばかりの要件なのだけど、今回は珍しく夫が話を聞いている。

私は出かける用事があって、それから四十分程いなかったが、帰ってみると夫はまだ電話をしていた。

やっと電話が終わった夫が、私の元に来ると電話の内容を教えてくれた。

電話は二回あったそうだ。

まず一回目。

中年の男性の声で「区役所の医療保険課です。三月に送った医療費の還付金のお知らせの返信がまだ来ていませんが、送り返して頂けましたか?」

夫「そんなの来てたかな?」

詐欺師「実は医療費の還付金があり、手続きをしてもらえると18570円戻ります。お手続きされますか?」

夫「とりあえずもう一度書類を送ってください」

詐欺師「わかりました」と電話が切れる。

一回目が切れた後、時間を空けずすぐに二度目の電話がかかって来たそうだ。

今度は先の電話とは別人の若い男性の声。

詐欺師「医療保険課の〇〇と申します。お手続きをされるということで二、三お伺いすることがあります」

このあと振込先の銀行名など聞かれたそうだ。

そして電話の最後に「明日、午前九時過ぎに振込先になっている銀行からお電話が行きますので、よろしくお願いします」と言われたという。

夫は半信半疑で、その話をしてくれたのだが、夫の話を聞いただけで、すぐに詐欺だとわかった。

これは別に自慢しているのではなく、第三者として話を聞くと大部分の人が詐欺だとわかるのではないだろうか。

ところが電話を受けた本人は、なめらかで丁寧な口調にすっかり騙される可能性がある。

夫は「そうだよな、やっぱり変だよな」と言いつつも、1%くらい信じているようだったので「じゃあ区役所に電話してみたら?そうしたら詐欺か本物かハッキリするでしょ?」というと、夫はすぐに区役所に電話をかけた。

結果はやっぱり詐欺。そもそも医療保険課なんて言う課はないそうで、たとえ還付金の返信が無くても、区役所から直接電話をかけて来ることはないそうだ。電話がかかって来た時点でそれは「詐欺」

仕事から帰ってきた次女にこの事を話すと「それは警察に連絡しておかないと」と言うので、夫が警察に電話した。

「明日の朝、また電話が来ることになっているのですが」と夫がいうと、「電話に出なくてもよいですし、詐欺だとわかっている事を伝えれば、すぐに電話は切られると思いますよ」とのことだった。(なーんだ、捜査して捕まえてくれるんじゃないのか)

明朝、夫はどんな風に撃退するのかと楽しみに電話を一緒に待っていた。

こんな時、亡き父なら罵詈雑言などを吐いて怒鳴り散らすはずだと、血の気が多かった父を思い出していた。

でも夫は性格上そんなことはしない。あくまでも穏やかに応対するのだろう、、、と思ったらやはり穏やかに対応していた。

とりあえず相手に喋るだけ喋らせておいてから、区役所に確認したことを伝えた。そしたら途端に電話を切られた。これで一件落着。

夫の横で、銀行員になりすました詐欺師の話を聞いていたが、喋りの上手いこと。やはり詐欺師だけのことはある。

落ち着いた声のトーン、丁寧な言葉遣い、よどみなく、なめらかな口調で説明など、多くの高齢者が騙されるのもわかるような気がする。

というわけで、次は実際に警察官から聞いた特殊詐欺に遭わないための方法を書こうと思います。

 


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秋の気配

2023-09-05 21:52:22 | 日記

昼間の気温は27〜29度とまだ高いが、夕方になると急に涼しくなる。

日が落ちると寒く感じるほどで、秋の気配が感じられる。

ところで関西に住む夫の友人から電話があった。

「この前はすまなかった」という謝罪の電話で、実は二週間くらい前に、この友人と道東の町で会う予定だったが、なんと数日前から道東に滞在していた友人が、熱中症になってしまったという。

病院へ行くほどの重症だったようで、残念ながら会うことは叶わなかった。

「あの町で熱中症?」

夫から話を聞いて驚いたが、当時の町の気温は、これまでに無いほどの暑さで、、、と言っても30度に届くか届かないくらいで、夫や私はもちろん、地元民はピンピンしているのに、なぜ暑さ厳しい関西に長く住んでいる人が熱中症になるのかと不思議だった。

友人も電話で「まさか自分があそこで熱中症になるとは思わなかった」と言った。

友人曰く、関西では家も職場もすべてクーラーがついているし、移動は車を使っているので車も涼しい。それが、こちらでは家にクーラーがついていないので、暑さが身体にこたえたという。(友人は道東にセカンドハウスを持っている)

なるほど、、、常に涼しい環境で過ごしていたら、いくら暑い場所でも身体が暑さに慣れないのだろうか。

暑い所に住んでいるからといって、暑さに強いとは言えない。

寒い所に住んでいるから寒さに強いかというと、そうでもないのと同じかもしれない。

冬は半袖でも過ごせるくらい暖かい部屋にいるせいか、寒さにはめっぽう弱いというのと同じなのかもしれない。

倒れない程度に暑ければ暑さを、寒ければ寒さを、多少は感じた方が身体には良いのだろうか。

ところで、今年の夏も家にクーラーをつけることは出来なかったが、その代わりに持ち運びができるパーソナルクーラーというものを買ってみた。

お値段はセール価格で、なんと三千円を切る安さだった。

お値段相応にコンパクトで力も弱く、とても部屋全体を涼しくすることはできないが、これが寝るときに大活躍してくれて、顔の前で動かすと、丁度良い風力の涼しい風がきて気持ちよく眠ることができる。

なんでも気加熱で涼しくするそうで、付属のタンクに水を入れるのだけど、水切れと充電式の電池切れで、四時間くらいで自動的に止まっている。

もっとも暑さが厳しいところでは、これだと物足りなくて使えないのかもしれないが、これくらいの時間で十分によく眠れた。

だから今年の夏は、パーソナルクーラーに救われたと言っても過言ではない。

ちなみにモーター音もそれなりにするため、音に敏感な人は難しいかもしれないが。

以上のように、大活躍してくれたパーソナルクーラーだが、最近はずいぶん涼しくなり、しばらく使っていなかった為、ついに今日片付けた。(ついでに扇風機も片付けた)

そして壁に飾った絵も秋仕様に変更。

夏が終わったと思うと、寂しいようなホッとしたような複雑な心境だが、秋は秋で紅葉や美味しい食べ物など楽しみがたくさんある。

今度はどこへ行こうかと思うとワクワクする。

 


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