仕事で出かけたときの事。
利用者さん(お客様)の部屋は高層住宅の4階にあり、私はいつもエレベーターを利用する。
いつものようにエレベーターに乗ったところ、こちらに向かって走ってくる女性の姿が見えた。
「あぁ、このエレベーターに乗りたいのね」
そう思い、女性が来るのを「開」のボタンを押して待っていた。
案の定、走ってきたその女性は、礼を言いながら同じエレベーターに乗り込んできた。
「何階ですか?」と聞くと「6階です」とおっしゃったので、6階のボタンを押してあげて、そのまま前を向いて立っていると、私の斜め後ろに立っていた女性が「あっ」と小さく声を上げられた。
そして、「もしや・・・」とつぶやいた。
エレベーターには私とその女性の二人だけしか乗っていないので、それは明らかに私に向かって話している!?
女性の方を振り返ると見知らぬ人だった。
女性は、ややためらいがちに「もしかして日曜日に●●ホームセンターにいらっしゃいませんでした?」と聞いてきた。
私はびっくり!
頭の中で、日曜日の記憶を必死にたぐり寄せていた。
一体、いつの日曜日なんだ?
●●ホームセンターは、ほとんど毎週と言ってもいいくらい日曜日に買い物に行く。
そして、ホームセンターと名のつく店は近隣に数店あるのだけど、私は●●ホームセンターへ行く確立が一番高い。
なぜなら隣に建っている食品スーパーにも行くことが多いから・・・
「えっと・・・確か居たと思いますっ」と答えると、「やっぱり!そうだと思いました」と、その女性はにこにこ嬉しそうにそう言いながら「私もいたんですが、お見かけしました」と続けた。
「そうなんですか~」と言って話の続きを待ったが、その方はそれだけを言いたかったらしい。
私が4階で降りるまでの短い時間で、それ以外の会話はほとんどできなかったが、彼女は多分同業者(ヘルパー)で、たまにこの高層住宅で私と会っていたらしかった。
いつも見かける私を●●ホームセンターで見かけ、今回またエレベーターの中で会ったので、思わず声をかけてくれたのだった。
私の方はと言えば、彼女の顔はまったく覚えていなかったが、そういえば何度か同じエレベーターに乗ったことがあるかもと言うくらいのかすかな記憶がよみがえってきた。
普段、私があまり周囲の人を見ていないからなのかもしれないが、その方はよく覚えているものだと感心してしまった。
4階に着き扉が開くと、お互いに「それではまた」とにこにこ手を振って別れたのだったが、なんとも奇妙な縁ができた。
でも、こうして声をかけてくれたことが、なんだか嬉しい気もした。
これが見知らぬ男性だったら、こういう気持ちにはならなかっただろう。
バッグを握り締め、疑いのマナコを向けていたかもしれない。(まぁ、そんな事態は起こらないでしょうが・・・)
さて、こんな出来事があって、ふと思うことがあった。
それは、夫に言われた一言だった。
「えーっ、その格好で来たの?着替えて来なかった?それは女としてどうかと思うよ」
実は今年になってジョギングを始めてからというもの、ジャージにすっかりハマってしまった。
あの履き心地のよさといったらない!もうぴったりジーンズやスラックスなんて着る気がしないくらい。
ウエストのゴムは苦しくなくフィットするし、なんといっても伸縮する生地のジャージは動きやすいこと、この上ない。
今まではジョギングのたびに着替えていたのだが、掃除をするのにもジャージの方が動きやすいので、ついついジャージでいる時間が延びていた。
そしてある日、夫と買い物に行った際、着替えるのを忘れてジャージ姿のまま来てしまい、先に書いたように夫に指摘された。
これが若い人ならジャージやスェットで外出してもOKなのだろうが、自分の歳を考えると、やはりいつもジャージってのはマズイかもしれない。
・・というわけで、その女性が私を見かけたという日曜日、はたして私はジャージ姿だったのか否か、とても気になっている。
利用者さん(お客様)の部屋は高層住宅の4階にあり、私はいつもエレベーターを利用する。
いつものようにエレベーターに乗ったところ、こちらに向かって走ってくる女性の姿が見えた。
「あぁ、このエレベーターに乗りたいのね」
そう思い、女性が来るのを「開」のボタンを押して待っていた。
案の定、走ってきたその女性は、礼を言いながら同じエレベーターに乗り込んできた。
「何階ですか?」と聞くと「6階です」とおっしゃったので、6階のボタンを押してあげて、そのまま前を向いて立っていると、私の斜め後ろに立っていた女性が「あっ」と小さく声を上げられた。
そして、「もしや・・・」とつぶやいた。
エレベーターには私とその女性の二人だけしか乗っていないので、それは明らかに私に向かって話している!?
女性の方を振り返ると見知らぬ人だった。
女性は、ややためらいがちに「もしかして日曜日に●●ホームセンターにいらっしゃいませんでした?」と聞いてきた。
私はびっくり!
頭の中で、日曜日の記憶を必死にたぐり寄せていた。
一体、いつの日曜日なんだ?
●●ホームセンターは、ほとんど毎週と言ってもいいくらい日曜日に買い物に行く。
そして、ホームセンターと名のつく店は近隣に数店あるのだけど、私は●●ホームセンターへ行く確立が一番高い。
なぜなら隣に建っている食品スーパーにも行くことが多いから・・・
「えっと・・・確か居たと思いますっ」と答えると、「やっぱり!そうだと思いました」と、その女性はにこにこ嬉しそうにそう言いながら「私もいたんですが、お見かけしました」と続けた。
「そうなんですか~」と言って話の続きを待ったが、その方はそれだけを言いたかったらしい。
私が4階で降りるまでの短い時間で、それ以外の会話はほとんどできなかったが、彼女は多分同業者(ヘルパー)で、たまにこの高層住宅で私と会っていたらしかった。
いつも見かける私を●●ホームセンターで見かけ、今回またエレベーターの中で会ったので、思わず声をかけてくれたのだった。
私の方はと言えば、彼女の顔はまったく覚えていなかったが、そういえば何度か同じエレベーターに乗ったことがあるかもと言うくらいのかすかな記憶がよみがえってきた。
普段、私があまり周囲の人を見ていないからなのかもしれないが、その方はよく覚えているものだと感心してしまった。
4階に着き扉が開くと、お互いに「それではまた」とにこにこ手を振って別れたのだったが、なんとも奇妙な縁ができた。
でも、こうして声をかけてくれたことが、なんだか嬉しい気もした。
これが見知らぬ男性だったら、こういう気持ちにはならなかっただろう。
バッグを握り締め、疑いのマナコを向けていたかもしれない。(まぁ、そんな事態は起こらないでしょうが・・・)
さて、こんな出来事があって、ふと思うことがあった。
それは、夫に言われた一言だった。
「えーっ、その格好で来たの?着替えて来なかった?それは女としてどうかと思うよ」
実は今年になってジョギングを始めてからというもの、ジャージにすっかりハマってしまった。
あの履き心地のよさといったらない!もうぴったりジーンズやスラックスなんて着る気がしないくらい。
ウエストのゴムは苦しくなくフィットするし、なんといっても伸縮する生地のジャージは動きやすいこと、この上ない。
今まではジョギングのたびに着替えていたのだが、掃除をするのにもジャージの方が動きやすいので、ついついジャージでいる時間が延びていた。
そしてある日、夫と買い物に行った際、着替えるのを忘れてジャージ姿のまま来てしまい、先に書いたように夫に指摘された。
これが若い人ならジャージやスェットで外出してもOKなのだろうが、自分の歳を考えると、やはりいつもジャージってのはマズイかもしれない。
・・というわけで、その女性が私を見かけたという日曜日、はたして私はジャージ姿だったのか否か、とても気になっている。