ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

サイクリング

2023-05-26 17:28:27 | 旅行

倉敷、尾道への旅行の続きです。

最終日は、いよいよ旅のメインイベント。

夫が最も楽しみにしていたしまなみ海道のサイクリングをしてきた。

しまなみ海道のサイクリングロードは、全長70キロ近くあって瀬戸内海に浮かぶ島々を自転車だけで渡ることができる。

といっても、前期高齢者と呼ばれる年齢が視野に入ってきている初心者が、いきなり70キロのサイクリングは無理なので、夫は向島から大三島の40キロを行こうと計画していた。

嬉々としながら計画を立てる夫を横目に、私と一緒に行く長女には、いくら電動自転車を借りたとしても無理なのではないかと思っていた。

平坦な道であればまだしも、幾つもの橋を渡らなければならず、それらの橋はずいぶん上の方にかかっている。

つまりそこまで自転車で登らなければいけない訳で、同じように標高の高い丘の上に建つ我が家までだって自転車で上るのはキツいのに、それ以上のきつさなのは明らかだ。

さてサイクリングをする前日。

気が進まず暗い(陰の)私と、ルンルン明るい(陽の)夫、さらに意外にもサイクリングをしたい派の長女の三人で尾道のレンタル店に行くと、電動自転車は全て借りられており、普通自転車しか残っていないとのことだった。

電動自転車が無いのなら益々無理だと思った。

しかもサイクリングに行く為にフェリーに乗り込む方々を見れば、欧米の若い方が多く、サイクリング用のピシーッとした服装をした方ばかり。

ママチャリでちょっと近所のスーパーへお買い物といった格好(私です)の同年代のおばちゃんなど一人もいない。

「これはもう絶対に無理だーー!やめる、サイクリングはやめる。どこかで待ってるから行ってきて」と言ったら、夫が「じゃあ生口島から大三島までの20キロにしよう」と妥協案を出してきた。

せっかく夫と長女が楽しみに来たので、とりあえずは生口島まで行って、そこで二人が帰って来るのを待っていれば良いかと思った。

フェリーで生口島まで行き、とりあえず自転車のレンタル店まで行くと、奇跡的に電動自転車が一台だけ残っているという。

夫と娘が口を揃えて「これはお母さんに譲る」と言うので、とりあえず借りてみて、途中で無理だと思ったらやめてもいいと、サイクリングロードを走ることになった。

ところが走り始めてみれば、なんということでしょう〜!
めちゃくちゃ楽しーー!

きれいな海岸沿いを潮風を受けて自転車で走ることが、こんなに気持ち良いものだったとは思ってもいなかった。

心配していた橋までの登り坂は、蛇行して登っていくせいか比較的楽に感じた。直線を登る自宅までの坂よりもきつさはあまり感じない。

さらに途中で、近所のスーパーへ行くような格好の同世代のおばちゃんサイクリストたちを何人も見かけて、私でも大丈夫なんだと安心した。

「ガンバ〜」と声をかけられ、思わず高校の体育会系の部活かと思った。

でも、もしかしたら普段の買い物で自転車に乗り馴れているおばちゃんたちの方が、サイクリングに向いているのかもしれない。

多々羅大橋の真ん中に「多々羅鳴き龍」の看板が立っている。

この場所で手を叩くと、200m以上もある橋の鉄塔を登って行く龍のように音が反響しながら上へあがって行く。なんとも不思議な感じ。

多々羅大橋を渡ると、道の駅多々羅しまなみ公園に到着し、ここで少しの休憩をとって、また生口島まで引き返した。

疲れたけれど、この充実感は何なんだ!いやだーやめると騒いだけれど、やって良かったサイクリングというお話でした。

さて話は旅の前半に戻る。

岡山空港へ向かう飛行機の中でふと窓の外を見ると、龍にそっくりな形をした大きな雲が浮かんでいて驚いた。

まるで乗っている飛行機と一緒に空を飛んでいるように、巨大な龍の形の雲。

しばらく見惚れていたのだが、「そうだ、写真」と気づいて写真を撮った時には既に遅かった。

ずいぶん形が崩れていた。しかも飛行機の翼が邪魔でよく見えないという、、、(汗)

一応これが龍の顔の部分ですが、珍しい雲が見れたので、なんとなく良い旅になる予感がしていた。

 

 


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今の時代に必要なこと

2023-05-23 09:02:56 | 日記

ブログ へっぴりごし さんの記事からお借りしました。

今の時代に必要なことをおっしゃっていると思います。

マドモアゼル・愛さんの「宇宙人が求めているもの」

人生の価値は何かというと、情以外にありません。情を通してしか、私たちは物事の価値も自分自身の価値も結論づけることはできません。

ビルを建てたから偉いわけでも、出世したから凄いわけでもない。人はそのことをただ褒めてもらいたいと思っている。褒めてもらえて、初めて自分がやったことの意味付けができる。

なので、いくらお金を持ってもどんなに出世しても、幸福でない人は沢山います。だれも褒めてくれない、、、こんなに頑張ってきたのに、むしろ悪く言われたりする、、、ともなれば、人類を奴隷にしたくなる気持ちもわかるわけです。

物事の最終の結論、結果は、情においてしか測れないことを、私たちは知るべきではないかと思います。

地球人なら、このことは、すぐにわかるはずです。どんなにしかめっ面した政治家も、権力者も、実は褒められたい、、、心の底から情を持って受け入れられたい、、、そう思っています

本当の結論はそれによってしか得られないからです。情的納得があれば、どのような人生でも勝利者であり、情的に不幸ならば、いくらお金があってもどんなにビルを持っていても、不幸なわけです。なので情的に不幸な人には怒りがあり、周囲のもろとも不幸に押し込めてしまいたくなる。

支配層のエリートの心境であるかも知れません。しかし何であれ、地球人ならば、一番大事なもの、一番欲しいものがそれであることが分かるはず。

これに対して、宇宙人はそのことがなかなかわからない。どんなにすぐれた宇宙人でも、実は情的なものに疎く、それが自分らが先に進む際に、必要なものであることを彼らは知っています。

それを人類から学ぶしかない。人類はバカかもしれませんが、情が本当はもっとも重要なもので、そのために、人々が活動する大元の原動力にあることを知っている。人類は情とどうかかわり、それをどう扱おうとしているのか、、、、それが宇宙人の最大の関心事であるように私は思っています。

宇宙人を持ち出すととんでも話しとなりますが、私たちは情的な納得を求めて日々生きていることを忘れてはなりません。

神との接点も情であり、信仰とは、神に対する恋愛感情のようなものでもあるでしょう。そうした信仰は死をも乗り越え、自身の存在を肯定する唯一のものなのです。

宇宙人はそのことが知りたくて仕方ない、、、自然な情を人類は取り戻し、それを表現してあげたらいいわけです。

完成した人類とは、まさに自然な情によって他者と自身を育む存在となることであり、これを無くそうとしているのが、最近の教育や未来の計画の中にある、人間ロボット化、奴隷化路線です。そうなれば、人類は危機となるでしょう。水爆もビームも人類を守りはしません。情を取り戻すことが唯一の道であり、それは人類にしかできないことで、そこに宇宙の未来がかかっているとも言えます。

 

 


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尾道へ

2023-05-22 17:15:07 | 旅行

旅の続きです。

倉敷をあとに向かったのは尾道。

尾道は温暖な気候と穏やかな瀬戸内海のせいなのか、また古い街並みのせいなのか、とても懐かしい気持ちになる町だった。

駅を出て左手にある小高い山をロープウェイで登ると千光寺があり、そこから見下ろす風景がとてもきれい。

遠くに見えるのが尾道水道で、隣の島と驚くほど距離が近い。

千光寺へ行った下り道、ロープウェイを使わず徒歩で下りたのは「ネコの細道」に寄るためだった。

福猫石と呼ばれる猫の絵が描かれた可愛らしい石が点在している小道で、もしかしたら本物の猫に会えるかもと楽しみにしていたのだけど、まったくいなくて残念だった。

この日は暑かったので、どこか日陰で休んでいたのかもしれない。

でも代わりに犬に会えたので良しかな〜

そのワンコと出会ったのは、船乗り場だった。

尾道に着いた日、船乗り場のベンチに大人しくお座りをしている芝犬がいた。

隣には飼い主の女性が座っていて、一粒ずつドッグフードを食べさせている。

ワンコかわいいなあと横目で見ながら何度か前を通り過ぎたのだけど、いつ見ても飼い主さんが、ドッグフードを食べさせているのが不思議だった。

でも翌日にその理由がわかった。

翌朝、船に乗るため船着場へ行くと、もう飼い主さんとワンコがベンチに座って、前日と同じようにドッグフードを食べさせていた。

船が来るまで時間があったので、隣に座らせてもらってワンコを愛でていたら、飼い主さんの方から話しかけて下さった。

飼い主さんによると、このワンコは14歳になり、家でほとんどエサを食べなくなったそうだ。

でもこの場所に来ると、なぜか食べてくれるのだという。

見ていると、そのワンコは食欲旺盛という感じは全くなくて、飼い主さんが口に持って行っても食べないことが多くあった。

ワンコにご飯を食べさせるために、こうして毎日のように船着場に通って来られているのかと思ったら「幸せな子ですね。こんなに大切にされて」と言ってしまった。

すると飼い主さん。

「ううん、幸せにしてもらったのは、こっちの方。この子が居てくれて、今までどんなに幸せだったか」

そうおっしゃって、優しくワンコの頭を撫ぜていた。

目の前を流れる尾道水道と同じ様に穏やかな目をしたワンコに、ついに我慢ができなくなった。

「あの、、撫ぜさせてもらってもいいですか?」と聞くと、飼い主さんに一瞬の間があったのが気になったが、「どうぞ」と言ってワンコを抱きかかえて私の隣に座らせてくれた。

飼い主さんの手は、ワンコの口が開かないようにしっかりと口元と、そして身体を押さえている。

「この子、知らない人に触られるのが苦手なの」とおっしゃるので、撫でさせてくれなんて言って申し訳なかったと思ったが、せっかくなので声をかけながらそっと撫ぜた。

最初は緊張していたワンコだったが、顔をこちらに向けて甘えるような仕草をしてくれた。

「あらっ大丈夫みたい」と言って飼い主さんが手を離しても怖がる様子はなく「めずらしいわ。こんなことないのに」とおっしゃるので、私も嬉しくなった。

たくさん撫でて最後はワンコにハグしてお別れして来た。

こんがり小麦色のワンコの背中が温かくて、ずっとハグしていたかった。

これは今回の旅の中でも一位、二位を争うくらい思い出になった出来事で、今でもあの温かいワンコの背中とかわいい顔を思い出してはニヤけている。

あら〜、これで旅の記事は終了しようと思っていたのに、書き切れなくなってしまった。

まだ続きます。

 


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山陽地方へ

2023-05-20 17:38:33 | 旅行

15日から19日まで旅行に行って来た。

行った先は倉敷市と尾道市。

前回行ったのが山陰だったので、今回は山陽へ、、、という訳でも無いが、どちらの街もいつか行ってみたいと思っていた。

夫が退職して時間の余裕ができて、幸いな事に夫の趣味の一つが「旅」だったおかげで、短期間に色々な所へ行くことができている。(ありがたいことです)

自由に旅ができる年齢の間に、たくさんの知らない土地を見て歩きたい。

目標は、これまで行ったことがなかった県を全て制覇することで、すべての県を行き終えたら、二周目、三周目と何度でも日本を旅したい、、なんて思うほど、どこへ行っても日本は良い所が多い。海外から観光客が大勢やってくるのもわかる気がする。

今回の旅も良い出会いがあり、目の保養あり、お口の保養ありでとても充実したものになった。

まず訪れたのは倉敷市。

倉敷といえば倉敷美観地区が有名だが、大原美術館も有名で、この美術館はとても見応えがあった。

昔、教科書に載っていたような有名な絵がさりげなく展示されている。

その一つがエル.グレコの受胎告知。

大天使ガブリエルがマリアに神の子をみごもったことを告げる有名な絵だが、まさか日本で観ることができるとは思ってもいなかったのでびっくり。時間をかけて堪能してきた。

大原美術館は美観地区の中にあるので、倉敷へ行ったらぜひ観られるのがおすすめです。

そして、もう一つ倉敷の美観地区観光でおすすめなのは観光ガイドさん。

ガイドさんに案内してもらうのと、案内なしで見て歩くのでは段違いで、倉敷の歴史の説明はもちろんだが、美観地区以外の見所にも連れて行って説明して下さり、何も知らずに歩くよりずっと深みのある観光ができた。

ちなみに有料のガイドさんはたくさんいらっしゃるのだけど、おすすめなのは観光案内所の前にいる無料のガイドさんで、今回お願いした七十代くらいの女性のガイドさんは、博識で親切でフレンドリーでとてもよかった。

こちらで生まれて初めて食べたサワラのたたきが、とても美味しかったと話したら、ガイドさんが美味しいサワラ料理のレシピを教えてくれるという主婦トークが楽しかった。

残念ながら北海道でサワラは売っていないので(道南では獲れるとか)、せっかく聞いたレシピを再現することはできないのだけど、その親切なお気持ちが嬉しかった。

倉敷川を挟んで両側に歴史ある美しい建物がならんでいる。

 

倉敷川にかかる橋の欄干に彫られた龍。

内側は龍が平面的に、そして外側は立体的に彫られている。陰と陽を表しているそうだ。

今回の旅は気のせいか陰と陽、そして龍が気になっていた。

続きます。

 


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自我と真我

2023-05-14 14:12:55 | 日記

一人の人間の中には二つの意識があるのだという。自我と真我。

自我は、生まれてからこれまで培ってきた様々な経験から、はこれが好きだとか嫌いだとかという自分を主体にしたもので、普段は私も含めて自我が強く出ている人が多い。

一方の真我とは、表面の自我に覆われた私ではなくて、心の奥深い部分にある調和のとれた意識のことだそうだ。

ところで先日、大腸カメラの検査を受けてきた。

昔、受けた時よりずいぶん時間が長く感じてつらかったのだけど、途中で医師が「ん?なんだこれは?大きいぞ。キャンサー(癌)ではないな」と看護師さんに話すのが聞こえて焦った。

検査が終わって医師からの説明を恐る恐る聴きに行くと、なんと1センチくらいのポリープが一つあったそうだ。

「このままにしておくと癌になる可能性があるので、切除しましょう」と言われ、来月一泊の入院をしてカメラで切除することが決まった。

ボー然と医師のお話を聞いていたら、看護師さんが「今のうちにわかってよかったですね」と仰ってくれた。

そうなのだ。今のうちにわかって本当によかった。これがもっと大きくなると、癌の可能性が高くなっていた。

でも本当は昨年のうちに、ポリープがもっと小さな時に検査を受けていたらもっとよかったのかもしれない。

特に不調があったわけでは無いのだけど、なぜかわからないが、昨年からずっと大腸カメラを受けた方がいいと思っていた。

それで何度も消化器科のある病院を調べていたのだが、大腸カメラは嫌だ、受けたくないという気持ち(自我)が強すぎて、まだいいか、、、とそれ以上進めることをしなかった。

しかし大腸カメラを受けた方がいいという気持ち(真我)は、今年になってから益々強くなり、今年の二月に毎年受けている健診を、初めて消化器科専門の病院にした。

そこで大腸カメラを受けようと思って、看護師さんに受けたいことを告げると、「まずは便潜血検査の結果を見てからでよいのではないでしょうか」と言われた。

健診では便潜血検査もすることになっていたので、看護師さんにそう言われて「それもそうだよね」と納得してしまったのだけど、なんとなくモヤッとした気持ちになったことを覚えている。

これは、本心(真我)が納得していなかったのだと思う。

しかしここでも受けたくないという自我が勝り、便潜血検査で陰性だったことに安心して大腸カメラを受けずに終わらせてしまった。

そして、これが最後のチャンスだったのかもしれない。

前のブログ記事でも書いたが、友人からの連絡で初めて(真我に沿って)受けてみようと思うことができた。

友人からの連絡がなければ、まだまだ受けていなかったはずなので、友人には感謝してもしきれない。

というわけで、自我と真我のお話。

ちなみに真我は誰にでもあるもので、特別なことではない。

これからはもっともっと真我に耳を傾けようと思う出来事だった。

 


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検査に行く

2023-05-09 15:46:34 | 健康

最近、周りで身体の調子が良くないという人が多い。

一番ショックだったのは、友人に癌が見つかったことで、入院する前日に連絡をもらった。

友人が罹ったのは大腸癌で、人間ドックの便潜血検査が陽性になり、念のため大腸カメラを受けたところ癌が見つかったそうだ。

幸い初期で「ささっと取ってしまいましょう」と医師に言われ、即入院して手術をすることになった。

友人本人が一番ショックのはずだが、そのような素振りはまったく見せず「この年齢(60過ぎ)になったら、たまに大腸カメラを受けておいた方がいいよ。ポリープならカメラで切除できるみたいだから」と言ってくれた。

お見舞いに行きたかったが、今はどこの病院も面会ができないらしい。

退院して体調が良くなったら顔を見に行こうと思う。

さて友人にも勧められた大腸カメラ。

実はもう10年以上前に一度だけ受けたことがある。

その時は友人と同じく人間ドックの便潜血検査で陽性が出たためで、カメラ検査の結果、幸い何でもなかったのだが、検査自体よりも受ける為の準備が大変だったという記憶がある。

前日は食事制限をして、水分たっぷりの下剤を飲んで、トイレに何度も通って、、、など。

それを思い出すと、受けた方がいいとは思ってもなかなか実行に移すことができなかった。

でも友人に言われてやっと受ける気になり、早速病院へ行って来た。

まずは診察をしてから検査の予約をする。

今回は、毎年やっている胃カメラ検査の予約も一緒に入れて来た。

「どうします?胃カメラと大腸カメラ、同じ日に入れます?」と受付嬢に言われた。

「えっ、あんなに(私にとっては)大変な検査を二つ、同じ日にできるんですか?」と聞くと、「はい、そうしている方もいます」とのことだった。

大腸カメラもさることながら、胃カメラは毎年やっても全然慣れないほど苦手。胃カメラの数日前から、検査の夢を見るほどブルーな気分になる。

嫌なことは一度に済ませるという選択肢もあるが、やはり一つずつ心の準備をしてからのぞみたい。

というわけで胃カメラと大腸カメラは別々の日にしてもらって、今日はまず胃カメラを受けてきた。

胃カメラは、私の鼻からは入らないそうでいつも口からするのだが、これがまた非常に苦しいのでだいたいは鎮静剤を使ってもらう。

病院によっては鎮静剤を入れてからしばらく置いて、ほとんど意識がない状態でカメラを入れる所もあるのだが、ここ数年行ってる病院は「意識がない状態でカメラを入れるのは危険」という考えで、鎮静剤を入れるのとほぼ同時にカメラを入れ始める。

まだあまり効いていない状態なので、けっこうな回数でオエオエしてしまうのだけど、鎮静剤を使わないよりはずっとマシなのだろうと信じている、、、

結果はすぐに医師から説明されて、特に異常はなくホッとした。

実はここ最近、果物のキウイを食べると、決まって胃がシクシク痛むので、それを医師に聞いてみたところ「アレルギーかもしれません」とのことだった。

キウイのアレルギーは多いそうで、蕁麻疹の症状などがあるそうだが、私の場合は胃の痛みで出ているらしい。

キウイは好きだったが、食べられなくなってしまったのが残念だ。

それにしても、いつものことながら病院は大混雑だった。

救急車はひっきりなしに到着するし、突然待合室の患者さんは倒れるしで、その度に看護師さんらは走り回っている。

本当に医療関係者の方々には頭が下がる。

さて残るは大腸カメラ。友人が勧めてくれなければ、きっと受けていなかったと思う。

受けてくることを友人に伝えると「行っておいで」と背中を押してもらった。勇気百倍。行ってこようと思う。

 

 


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桜海

2023-05-02 21:16:09 | 日記

半年ぶりに相馬神社へ行ってきた。

年々登るのがつらくなってきた急勾配の参道を、今年は長女が手を繋いで引っ張って登ってくれた。

あと20年くらいは、長女に引っ張ってもらいながらも自分で登れるかな。(欲を言えばあと30年)

大好きなこの場所に来るためにも足腰を鍛えておかねば。

参道を登りきって見えてきたのが、こちらの景色。

御神木の大きな栗の木と満開の桜、新緑に彩られた木々、そして境内の上に広がる青い空。

それらすべてが、小さいけれど威厳のある相馬神社と一体になり美しい空間を造り出している。

神さまというと、なんとなく個人を想像してしまうが、実はそうではなくて、このような調和のとれた場というのか、空間のことをいうのかもしれない。

前に相馬神社に来た時に、これまで感じていた厳しさだけではなくて「よく来た」と言われたような気がしたのは、この場所にやっと受け入れてもらえたからだったのかもしれない。

そして、こういった調和の取れた場とは逆に、決して足を踏み入れてはいけない場というのも、見える世界と見えない世界の両方に存在すると思う。

見えない世界で、行ってはいけない場に行ってしまったかもしれないことが、かつて二ヶ所ほどある。

そのうちのひとつは、もう何年も前のことで、一年に数回の割合で、必ず同じ場所に行く夢を見ていた時期があった。

それは地下へ続く階段がある場所から夢が始まる。

階段を降りると長い廊下があり、そこを進んでいくと左側にドアが見えてくる。

もう何度もそこへ行っているので、部屋の中がどうなっているかわかっているのだが、木製の重たい扉を開けて中へ入ると、そこは雑然とした薄暗い部屋になっている。

薄暗いのは、古いけど立派なカーテンが窓にかけられているからで、部屋の中には、ヨーロッパにあるような古い赤いビロード生地の一人用の椅子があって、周りに古い家具や絵画などが雑然と置かれている。

その時の気持ちは決して楽しいものではなくて「またここへ来てしまった」といつも思う。

そして目覚めると、必ず後味の悪さだけが残った。

ある時、またいつものようにその部屋へ行く夢を見ていたら、突然耳元で大きな声が聴こえた。

「もうここへ来てはいけない」

男の人の声だったが、不思議なことにそれ以来、ぱったりとその夢は見なくなった。

なぜ同じ部屋にいつも行くのか、もしかしたら前世と関係しているのかなど思ったが、それはいまだにわからず、分かったのは、行ってはいけない場所だったと言うことだけで、まさに神から遠く離れた場だったと思う。

そして一番問題だったのは、そこへ何度も行く自分の内面の問題だったと思う。

見える世界でも自分の心一つで、どこでも神さまを感じることができるのだと、最近やっとわかってきた。

雲海ならぬ桜の海のような美しい景色だった。

 


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