196万PV達成!漫画史研究家・本間正幸監修【少年画報大全】(少年画報社・現在三刷)更新復活

【20世紀冒険活劇の少年世界】メトロポリス漫画総合研究所(since1997)から、昭和の映画、出版美術、音楽を!

石森史郎先生とウルトラマンA 女優親子

2009-06-30 11:12:17 | 映画「銀河鉄道999・愛と誠・同棲時代」脚本家石森史郎の「新宿伝説」(論創社)
今日の画像は、石森史郎先生とウルトラマンAの南夕子役の星光子さんと実の娘、紫子さんです。


昨日の午後2時より新宿中村屋2Fでお逢いした時の一枚。
石森史郎先生は、ウルトラマンAの脚本に関わっており、南夕子こと星光子さんのキャスティング劇についてなど関係者として当時のことを知る貴重な生き証人の一人なので37年振りの再会劇をセッティングしました。
3時間にわたるよもやま話は、オフレコですが、紫子さん、星光子さん共にアメーバでブログをやられているので、最近の活動は、そちらを御覧いただけたら幸いです。

紫子さんは、
紫子style!

星光子さんは、
星光子のブログ

のタイトルにてお探し下さいね。
石森史郎先生の近況については、引き続き私のブログで隔週の金曜日にお知らせ致します。

次の報告は、7月3日の金曜日の予定です。

私が店長を務める漫画の匠では、7月から漫画やアニメ、特撮に関するデータベースなども構築していく予定です。
まず手始めに東映の子供番組の名プロデューサーとして知られる平山亨師匠のインタービューとプロデュースした作品のリストを公開していきます。
その他、様々なデータを準備が出来次第無料で、順次公開してまいりますのでお楽しみに。
各種イベント案内も考えております。


今日の所は、(ウルトラマンA)の簡単なデータ紹介となります。


ウルトラマンA放映データ
放映期間 1972年4月7日~1973年3月30日/全52回/TBS系金曜PM7:00~7:30


石森史郎先生の脚本は、次の2本


第37回 友情の星よ永遠に監督 筧正典
怪獣 マッハレス


第44回 節分怪談!光る豆
監督 筧正典
怪獣 オニデビル、ウルトラセブン


キャスト
北斗星司:高峰圭二/南夕子:星光子/竜五郎:瑳川哲朗/山中一郎:沖田駿一/今野勉:山本正明/美川のり子:西恵子/吉村公三:佐野光洋/梶洋一:中山克己/梅津香代子:宮野リエ/梅津ダン:梅津昭典/ナレーター:岸田森/ウルトラマンA:中西正、武内正治/超獣・宇宙人:河合徹、図師勲、久須美護、高泰司、八島登喜夫 他


スタッフ
プロデューサー:熊谷健、橋本洋二(TBS)、伊藤久夫/特撮撮影:向井賢哉、山本武、鶴見孝夫、長谷川光広/美術:青木利郎、高橋昭彦、井口昭彦/音楽:冬木透/特殊技術:川北紘一、佐川和夫、高野宏一、田渕吉男、神沢信一/タイトル:中野稔/制作:円谷プロダクション・TBS


脚本
市川森一、上原正三、田口成光、石堂淑朗、斎藤正夫、真船禎、平野一夫、長坂秀佳、山田正弘、久保田圭司、石森史郎(登場順)


2004年7月23日(金)DVDリリース開始!

シリーズ最高のデジタルリマスターで甦る、鮮烈なる(ウルトラマンA)の世界!
販売元 ビクターエンタテインメント

発売元 デジタルウルトラプロジェクト
全13巻・各3990円(税込)

DVD発売に際し、小学館から(小学二年生)昭和47年5月号~48年3月号に連載された内山まもる版ウルトラコミック第2弾!(ウルトラマンA)完全復刻版
のタイトルでMy First BIGの一冊として発売された。

参考文献

YU MOOK
きたぞ!!われらのウルトラマン大全科
2003年・雄出版

ウルトラマンA
2004年・小学館
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ビリーパックと金魚屋古書店出納帳!!

2009-06-29 03:16:35 | 「金魚屋古書店出納帳」芳崎せいむ
今日の画像は、(ビリーパック)河島光広先生と(金魚屋古書店出納帳)芳崎せいむ先生。


僕がまだ、小学生の頃の話だ。
藤子不二雄@先生の(まんが道)の巻末広告に紹介されていた探偵漫画の(ビリーパック)。
黒っぽい背表紙で表紙も斬新。
近くの本屋では、大人向けの棚に置いてあった。
買って読んで見ると非常に面白い。
随分昔の作品らしいが、古さをあまり感じなかったし当時探偵物は珍しかった。いっぺんで虜になってしまった僕は、次の日、おこづかいをはたいて残り3冊をいっきに買う。
当時のおこづかいが月500円の時に一冊380円もしたから、おやつの駄菓子は我慢しなければならない。
それからの僕は、(ビリーパック)の作品世界に夢中になってしまい、思わず出版元である少年画報社に連絡を入れて、担当編集者を訪ねていったほどだった。
その時に対応してくれたのが桑村誠二郎氏。
(週刊少年キング)で(サイボーグ009)を担当し、(ヤングコミック)編集長として青年誌で日本一の売り上げを記録した伝説の編集者である。
当時は、(週刊少年キング)の編集長を更迭され、吉田竜夫先生の(忍者部隊月光)を増刊号にまとめるなど、かつての名作を復刊する仕事を担当していた。
僕は、(ビリーパック)のオリジナル単行本を見せてもらい、そのコピーを部下である戸田利吉郎さんにとって貰う。
そう、後に(少年画報大全)の担当役員であり、現在少年画報社の社長となったあの戸田さんにだ。
22年後、再び訪れた少年画報社で戸田さんと再会し、本来米澤嘉博氏に依頼され、そのまま手付かずだった企画に新人の僕が代役として大抜擢されることになる訳だから宿命的なものを感じざるをえない。
桑村さんとは、(少年画報大全)発売後に再会を果たす。
当時編集プロダクションとして(ヤングキング)の編集や、望月三起也先生の版権管理の窓口をしていたサードハウスで私は、編集の実務や版権管理について半年間学んでいく。
ただ、当時少年画報社の編集局長だった筧悟さんからは、


桑村さんと本間くんとでは、お互い我が強すぎて絶対長くは続かない


と予言されていた。
その予言は的中する。
どうやら、私は、漫画家さんの裏方に徹する編集者というよりも、漫画コレクターであり、出版プロデューサーであり、漫画史研究者である今のライフスタイルの方が向いているようだ。
神奈川県立歴史博物館で行われたFIFA ワールドカップでのサッカー漫画の展示監修を請け負う際、桑村さんと意見が対立し再びフリーとなる。
この展示は、(金魚屋古書店)で知られる漫画家の芳崎せいむ先生と一緒に見にいった思い出がある。
(少年画報大全)が発売された後の少年画報社のパーティーの席上で、戸田さんから


お前さんに逢いたがっている漫画家さんがいる


と紹介されたのだ。
芳崎先生と二人で神奈川県立歴史博物館を見学した際、私の行きつけの古本屋を案内したり、背取りの話やTVチャンピオン少年マンガ王選手権出場の裏話などと共に、(ビリーパック)の話に興味を持たれたようだ。
私が、添乗員をしていた学生時代にトレンチコートを買ったのは、(ビリーパック)に憧れてである。
その頃は、冬だけでなく一年中着ようとしたのだが、季節が変わり夏が近付いて汗をかきながら着ていたら旅行会社の皆に笑われた話をした。
その時、2002年のアジアマンガサミットのTシャツを上着のシャツの下に着ていたのだが、


そんなTシャツ一枚で歩いていたら、(まんがばか)と書いて歩いているようなものだから流石に普段は着ては歩けない


などと話しをしたものだ。
当時、金魚屋の斯波さんは、京極夏彦さんをモデルにしていると芳崎さんから聞いた。
芳崎さんは、ボーイズラブ系の作品も描いていたため、漫画オタクですら格好よく描いていた。


斯波さんをもっとコミカルな感じにした方が良いのではないか


など個人的な感想を話した。
そして、芳崎さんに(ビリーパック)の復刻版4冊を貸すことになる。
(金魚屋古書店出納帳)が少年画報社から二冊の単行本にまとまった時、サイン入りで本を送ってきてくれた。
第10話のマンガキングスペシャルコンテストの話の中で突如壁に


この奥右つきあたり(ビリーパック)問題。お手上げだ誰か頼む


やった解いたぜ!河島光広は永遠だ!!
賛成!! その通りです。


の落書きが作品の中に登場するのは、その日の私の(ビリーパック)に対する発言のせいなのかもしれないな。
コメント (7)
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手塚治虫文化賞日本漫画家協会賞

2009-06-28 01:47:43 | 手塚治虫の漫画とアニメ・特撮の世界と音楽
今日の画像は、私の好きな実写版・鉄腕アトムの主題歌を収録したLP。
懐しいテレビ・ラジオ人気番組主題歌集
販売元・キングレコード株式会社、1971


このLPを少年時代から何度聴いたことだろう。


鉄腕アトムの歌


一、
僕は無敵だ 鉄腕アトム
よい子のために 戦うぞ
勝ったつもりか 敗けはしないぞ
さあ来い 悪者 やってこい

*ジェット推進十万馬力
僕は 鉄腕アトム
七つの威力を 持っている

二、
僕はよい子だ 鉄腕アトム
困った時には とんできて
パンチだ 空手だ 正義の力だぞ
いつでもどこでも 大勝利
*くりかえし


三、
僕らのアトムは みんなのために どんなとこでも 飛んで行く
僕等も一緒に 力を合わせ
平和な世界を 作るんだ
*くりかえし


青木義夫作詞/益田克幸作曲

上高田少年合唱団


手塚治虫文化賞と日本漫画家協会賞とを比較すると、手塚治虫文化賞が、審査員の数や懇親会など年々縮小傾向にあるのに対し、日本漫画家協会賞は華やかだ。手塚治虫文化賞の主催が朝日新聞社であるためか、受賞しても辞退者が出たり、逆に本来受賞されるべき人が受賞出来なかったりするなどの騒動が起きるなど様々な問題を含んでいるのに対し、日本漫画家協会賞の方は、いつも和やかな優しさに包まれている。
漫画家達により審査され、漫画家へ賞が与えられる。
新聞社や出版社の賞が、自社の利害関係により授与されるのに対して日本漫画家協会賞は、利害関係ではなく作品本位、人物本位での授与となる。
今月の私のブログでは、歴代の受賞作品をそれぞれ紹介させてもらったし、手塚治虫文化賞の授賞式や日本漫画家協会賞の贈賞式や懇親会の様子なども報告させてもらった。


日本の漫画やアニメ市場には、現在様々な問題も起きている。


ここ最近、漫画に対して、愛情ではなく、自らの利権のために動く人達が出て来たからだ。
漫画に対して、上から目線で評論をする人達のグループに一言、云いたい。
今一度、人間としての良心に戻って、少年少女の日に漫画やアニメを楽しんだあの頃に戻って見てはどうだろうか?
映画好きな人達が純粋に映画を愛する姿を描いた不朽の名作(ニュー・シネマパラダイス)のように。
彼らは、皆、笑顔に包まれていたではないか!
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映画たそがれ清兵衛について!!

2009-06-27 15:51:52 | NHK「ファミリーヒストリー」、東北庄内「たそがれ清兵衛」「おくりびと」
昨日の金曜ロードショーは、庄内藩がモデルの架空の海坂藩が舞台の藤沢周平原作・山田洋次監督作品・映画(たそがれ清兵衛)だった。
今回のアカデミー賞受賞の映画(おくりびと)も我が父の故郷である庄内地方が舞台だったし、最近なにかと庄内地方が話題となって嬉しい限りである。
今日の画像も昨日に引き続き、ビデオのパッケージから。今日は裏面。


昨日の表面


そんな父のことを、私は誇りに思っておりますーー


のコピーがこの作品の本質を語っている。


裏面には、


日本映画史に残る時代劇の最高傑作!


時代小説の第一人者
藤沢周平作品初の映画化


山形県庄内地方を中心に、長野県望月町、秋田県角館町など日本の原風景を丹念にロケーション。
"海坂藩"を見事に描く。


のコピーが踊る。
庄内藩は、城下町がある鶴岡と商業都市であり、港がある酒田とに分かれている。
たそがれ清兵衛は、庄内藩のサムライをモデルに架空の藩である海坂藩を舞台にサムライの生きざまを描いている。
藤沢周平の小品、(龍を見た男)の舞台となる善宝寺近くの父の実家の風景は、自然が今もそのまま残された、日本の美しい故郷の原風景だ。


昨今はサムライブームであり、猫も杓子も直ぐにサムライとなる。
けれども、本来のサムライの姿は、それほど格好良いものではなく、下級武士ともなれば、清兵衛のように生活も質素でつつましやかだ。
華々しい活躍などする機会も滅多にない。
サムライと言っても、戦国時代や幕末と江戸時代中頃とではその生きざまも変わってくる。
藤沢周平の作品は、そんな海坂藩の下級武士の生活を多く描いている。
たそがれ清兵衛は、幕末となるため、何かと周囲が騒がしいのだが・・・


戊辰戦争を描いた壬生義士伝と幕末が舞台となる、たそがれ清兵衛は共にサムライの悲哀を描いている。

庄内藩の戦いは、会津藩と違ってあまり知られていない。

西郷隆盛との逸話も残っているのだが・・・


お金などなく、貧乏でつつましやかな暮らしでも、誠実に生きてきた人達は素晴らしい。
この名作は、今更私が解説をするよりも、数々の受賞データがその素晴らしさを語ってくれているようだ。作品の鑑賞については、CMがはいり、一部場面や、エンドロールがカットされる事が多いテレビでの放送よりも、ビデオやDVDでの鑑賞を、そして、出来ることなら、スクリーンでの鑑賞を、おすすめしたい。


以下は、ビデオのパッケージから。


幕末の庄内、海坂藩。
平侍の井口清兵衛(真田広之)は妻を亡くし、二人の娘と老母のために下城の太鼓が鳴ると家路を急ぐ毎日。
同僚たちはそんな彼を"たそがれ清兵衛"と呼んでいた。
ある日、幼なじみの朋江(宮沢りえ)を救ったことから剣の腕が噂になり、上意討ちの討手として清兵衛が選ばれてしまう。
清兵衛は藩命に逆らえず、朋江への想いを打ち明け、切腹を不服とする余吾善右衛門(田中みん)が立てこもる死地に向かった・・・。


日本アカデミー賞最優秀賞

作品賞/監督賞/脚本賞/主演男優賞/主演女優賞/助演男優賞/音楽賞/撮影賞/照明賞/美術賞/録音賞/編集賞


キネマ旬報ベスト・テン


ベスト・テン第1位/読者選出第1位/監督賞/読者選出監督賞/脚本賞/主演男優賞/主演女優賞/新人男優賞


毎日映画コンクール


日本映画大賞/男優主演賞/女優助演賞/撮影賞/録音賞/技術賞


ブルーリボン賞


作品賞/助演女優賞


報知映画賞最優秀賞


作品賞/監督賞/主演女優賞

日刊スポーツ映画大賞


作品賞/監督賞/主演男優賞/助演女優賞


ベルリン国際映画祭 コンペティション部門出品


真田広之/宮沢りえ/田中みん/小林稔侍/岸恵子/丹波哲郎/大杉漣/吹越満/深浦加奈子/神戸浩/伊藤未希/橋口恵莉奈/草村礼子/嵐圭史/中村梅雀/赤塚真人/佐藤正宏/桜井センリ/北山雅康/尾美としのり/中村信二郎

松竹株式会社/日本テレビ放送網株式会社/住友商事株式会社/株式会社博報堂/日本出版販売株式会社/株式会社衛星劇場 提携作品

製作代表:大谷信義・萩原敏雄・岡素之・宮川智雄・菅徹夫・石川富康/プロデューサー:中川滋弘・深澤宏・山本一郎


原作:藤沢周平(たそがれ清兵衛)(竹光始末)(祝い人助八)新潮文庫/脚本:山田洋次・朝間義隆
撮影:長沼六男/美術:出川三男/美術監修:西岡善信/音楽:冨田勲/照明:中岡源権/編集:石井巌/録音:岸田和美/衣裳:黒澤和子/監督助手:花輪金一

主題歌:(決められたリズム)作詞・作曲・歌:井上陽水(フォーライフ ミュージックエンタテイメント)

撮影協力:山形県鶴岡市・羽黒町・櫛引町・長野県望月町・秋田県角館町/製作協力:松竹京都映画株式会社
監督:山田洋次


平成14年度文化庁映画芸術振興事業


2002年作品 カラー129分公開・収録:ビスタサイズ

コピーライト2002 松竹/日本テレビ/住友商事/博報堂/日販/衛星劇場
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今夜の映画は、たそがれ清兵衛! !

2009-06-26 11:07:29 | NHK「ファミリーヒストリー」、東北庄内「たそがれ清兵衛」「おくりびと」
今夜の金曜ロードショーは、庄内藩がモデルの海坂藩が舞台の藤沢周平原作・山田洋次監督作品・映画(たそがれ清兵衛)だ。
今回のアカデミー賞受賞の映画(おくりびと)も我が父の故郷である庄内地方が舞台だったし、最近なにかと庄内地方が話題となって嬉しい限りである。
今日の画像は、ビデオのパッケージから。


そんな父のことを、私は誇りに思っておりますーー


のコピーがこの作品の本質を語っている。


日本映画史に残る時代劇の最高傑作!


時代小説の第一人者
藤沢周平作品初の映画化


山形県庄内地方を中心に、長野県望月町、秋田県角館町など日本の原風景を丹念にロケーション。
"海坂藩"を見事に描く。


のコピーが踊る。
庄内藩は、城下町がある鶴岡と商業都市酒田とに分かれている。
たそがれ清兵衛は、庄内藩のサムライをモデルに架空の藩である海坂藩を舞台にサムライの生きざまを描いている。
藤沢周平の小品、(龍をみた男)の舞台となる善宝寺近くの父の実家の風景は、自然が今もそのまま残された、日本の美しい故郷の原風景だ。
我が一族の菩提寺となり、代々檀家の代表を務める善宝寺の本山である総持寺のある横浜鶴見を父は活動拠点としたのだが、私には子供の頃から京浜工業地帯の一角となるこの鶴見の地はどうしても好きになれなかった。
子供の頃、父と母そして姉の家族4人で訪れる鶴岡市郊外の自然に囲まれたあの風景がすきだった。
私にとっての庄内鶴岡は今もあの頃となんら変わることのない心の故郷である。

感想は、明日のブログにて!
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昨日は、611 回無声映画鑑賞会!!

2009-06-25 10:34:30 | スカパー!衛星劇場・無声映画の時代とニュー・シネマパラダイス
映画が昔、無声であった頃、わが国の"活動常設館"では、それぞれに専属の弁士や和洋合奏団がいて、いわば手作りの楽しい上映をしていたのです。
トーキー化と共に失われてしまった、そんな映画のいろいろな楽しみ・・・・活弁という話芸や、西洋楽器と和楽器とのアンサンブルというなんとも前衛的であった試み等々は、大先輩の映画ファン達が活動写真への限りない愛情をこめて育てあげた、実にこれは、世界にも類のない、映画をより楽しむための演出であったのです。
今、埋もれ、見捨てられてしまったそうしたフィルムを発掘し、出来る限り当時の上映形態にそって毎月一回上映会を開いているのが、(無声映画鑑賞会)なのです。

会員の特典は(一般会員には、A会員とB会員がございます。)
A会員は・・・入会金500円・年会費10,500円
初年度合計11,000円(税込)*本人以外の方も御利用できる1年間有効の無料鑑賞券を12枚差上げます。
B会員は・・・入会金500円・年会費2,100円
初年度合計2,600円(税込) *本人以外の方も御利用できる1年間有効の優待券を12枚差上げます。
(一般1,800円を1,000円に割引)

A・B会員すべての方に・・*会員証を発行します。
*毎月、例会の御案内(会員通信)をお送りします。
*会報(活狂・カツキチ)を年4回(1・4・7・10月)お送りします。
*事務局で取扱う無声映画関係商品(書籍・DVD等)の一部が割引きになります。*例会のプログラムを兼ねた(クラシック映画ニュース・毎月発行一部150円)を送料とも年額2,000円で予約購読出来ます。
*無声映画鑑賞会と提携した映画会に会員証の呈示で割引き入場出来ます。(2年目から入会金は不要です。)

上映会場は
主に門仲天井ホール(地下鉄門前仲町駅・東西線出口三番徒歩三分・大江戸線出口六番徒歩一分)にて開催しております。
又、毎年一回程度、新宿・紀伊國屋ホールに於いても開催しております。

上映作品は
マツダフィルムライブラリーに保存されている作品を中心に、毎回趣向を凝らした番組を提供します。
又、当会ではいわゆる名作と呼ばれている作品だけでなく、大衆映画や珍品映画、それに部分的にしか残存していない作品なども積極的に上映しております。

地方にお住まいの方にも
例会になかなか参加出来ない地方にお住まいの方にも、会員通信、会報、クラシック映画ニュースなどで、出来る限り地方で開催される活動写真上映会や種々の情報をお伝えしております。

入会御希望の方は
A会員、B会員の別、クラシック映画ニュース購読の有無と、氏名、住所、年齢、電話番号を明記の上、郵送、FAX、又はE-mailにて、無声映画鑑賞会事務局宛にお送りください。
お申し込みいただいた方に振込用紙をお送りし、御入金確認後に会員証等をお送りします。

無声映画鑑賞会事務局
〒120-0003
東京都足立区東和3-18-4
㈱マツダ映画社内
Tel 03-3605-9981
Fax 03-3605-9982
E-mail
katuben@attglobal.net

以上最新のチラシより

おすすめは、まずB会員としての入会です。
門仲での上映会は、毎月25日前後の平日夜6時会場・6時30分開演予定となり、9時頃終演となるので、参加出来る方はどうしても限られてしまいます。
そのため、お客様の層も、大半は60歳以上となり、後は映画、マスコミなどの業界人や学生といった感じでしょうか?
毎回100名前後の観客となります。

昨日の門仲での番組スケジュールは

6月24日水曜日
"笑"の製作者ハル・ローチと題して

ロイドの要心無用(67分)
safety Last
1923年米パテー作品 監督/フレッド・ニューメイヤー、他 主演/ハロルド・ロイド、ミルドレッド・デイウ゛ィス

ロイドのコック(10分)
The Flirt
1917年米ロリン・フィルム作品 製作/ハル・ローチ 監督/サム・テイラー 主演/ハロルド・ロイド、ビービー・ダニエルス

ローレル&ハーディのキルトとズボン(20分)
Putting Pants on Philip
1928年MGM作品 監督/クライド・ブルックマン 主演/スタン・ローレル、オリバー・ハーディ

ローレル&ハーディの二人の水兵(22分)
Two Tars
1928年米MGM作品 監督/ジェイムズ・パロット 主演/スタン・ローレル、オリバー・ハーディ

出演弁士澤登 翠、桜井麻美。

木戸銭 1800円
前売電話予約予約 1500円
会員優待券 1000円

会場/門仲天井ホール
地下鉄/門前仲町下車徒歩3分(出口3・6)
TEL 03-3641-8275
(問)電話 03-3605-9981


さて、昨日の上映時間表と弁士は

コック 6:30桜井麻美
キルトと・・・ 6:40
二人の水兵 7:00
要心無用 7:40澤登翠
終演予定 8:50


でした。
桜井麻美さんが、二本続けて活弁の後、フィルム交換を挟み、三本目。
中入り後、真打ち澤登 翠姉さんの活弁となります。
昨日の観客席には、社団法人落語協会理事であり、無声映画鑑賞会理事でもある四代目三遊亭金馬師匠の姿と、松田春翠門下で澤登姉さんの兄弟子となる、伊達春風兄さんの姿もありました。

7月30日(木)には、亀戸・カメリアホールにて
無声映画鑑賞会創立50周年記念事業C ~落語会~


"話芸の極" 圓歌・金馬 二人会


が(18:30開場)19:00開演
料金3,500円
ティアラ友の会・無声映画鑑賞会会員3,000円(全席指定・消費税込)


にて開催されます。


社団法人落語協会最高顧問、無声映画鑑賞会理事の三代目三遊亭圓歌師匠との二人会にゲスト:澤登 翠 司会:伊達春風となります。
芸道を極めた珠玉の話芸を御堪能下さい!!


主催 お問合せ
無声映画鑑賞会事務局
TEL 03ー3605ー9981


さて、解説に戻ります。


クラシック映画ニュースの解説によると、

ハロルド・ロイドが喜劇スターへの階段を駆け上るのは、いわゆる(ロイド眼鏡)を掛けた"グラス・キャラクター"と呼ばれる主人公像を1917年に作り上げてから
とのこと。
(コック)は正にその初期作品。
(要心無用)は、ローチとロイドが組んだ最高傑作。
相手役のミルドレッド・ディウ゛イスは、本作の出演を最後にロイドと結婚。
スクリーン上でのパートナーから生涯の伴侶となった。
ロイド、キートン、チャップリンの三大喜劇王に続いて、アメリカ喜劇界のスターダムにのし上がったローレル&ハーディー。
日本では"極楽コンビ"と呼ばれたこの二人が本格的にコンビを組んだのは1927年からであり、(キルトとズボン)はコンビ結成から間もなくの作品となる。
(二人の水兵)は、無声末期に作られた二巻物の短編喜劇で、ローレル&ハーディのコンビとしても脂の乗って来た頃の作品。
三つの単純なシークエンスによって構成されており、短編作品中のコンビの代表作として挙げられることもある。
(キルトとズボン)、(二人の水兵)共に製作時日本未公開作品である。


以上全てクラシック映画ニュースからの受け売りである。
文庫サイズ16ページ、150円で買えるこのパンフレットからの情報があるかないかで無声映画の楽しみ方が随分変わって来てしまうこと間違いなし!
各作品毎に名場面、スタッフデータ、解説、略筋があり、
映画は楽し 澤登 翠 活弁ものがたり(54)
と題して澤登さんの連載もある。


さて、次回第612回無声映画鑑賞会の上映作品は、


B級映画会社のA級時代劇!

昭和16(1941)年 大都映画作品 原作/白井喬二
監督/白井戦太郎 出演/阿部九州男、近衛十四郎、琴糸路、大乗寺八郎、他、オールスター・キャスト


柘榴一角(前后篇)

トーキー作品*音声難あり、乞う、御了承!


昭和12(1937)年 大都映画作品 監督/石山 稔 出演/木下双葉、松山宗三郎、横山文彦

仇姿浮名之横櫛
切られお富

出演弁士/片岡一郎


時間表
切られお富 6:30片岡一郎
柘榴一角 7:10トーキー
終演予定9:05
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冒険活劇文庫サムライ魂伊藤彦造

2009-06-24 04:24:45 | 街頭紙芝居「黄金バット」と『冒険活劇文庫』の時代
今日の画像は、伊藤彦造の

待て 父の仇(少年倶楽部昭和4年1月号初出)


である。
(待て父の仇。)鋭く叫んで車をさえぎった少年武士。
腰の刀に反りをうたせてつめよった。
(少年倶楽部名作選 絵画編・昭和42年7月17日講談社より)


昭和の少年少女を熱狂させた不世出ペン画挿絵の巨匠伊藤彦造先生の一枚。


少年画報大全(2001年7月発行)では


特集06 伊藤彦造の世界
阿修羅天狗と彦造傑作名画集

と題して3ページの特集を組んだ。

以下その本文より。


昭和を代表する挿絵画家


戦前少年倶楽部の豹の眼や角兵衛獅子天兵童子の挿絵で全国の少年達にその名を知らしめた彦造。
敗戦後、彦造は戦犯容疑を受け、米軍座間キャンプに収容された。
その際に牧師から洗礼名アーサー・ガブリエルを授けられるが、キリスト教に帰依したわけではない。
挿絵画家伊藤彦造の復活は昭和24年からであるが、なかでも冒険活劇文庫誌上の作品群が秀逸である。
97歳を迎えた現在、町田市でご健在である。(本間)


DATE


彦造傑作名画集
S.24.8~S.26.10月号(全31集) *但し剣豪名画集にて25~28集を発表


阿修羅天狗
原作・野沢純
S25.1~S26.6月号(全19回)

変幻修羅八荒
原作・相模小次郎
S.26.7~10月号(未完)


荒野の決闘
原作・相模小次郎 画・アーサー・ガブリエル名義
別冊付録(冒険活劇文庫)
S25.8~S26.4月号(全10回)

魔界の征者
原作・相模小次郎
画・伊藤新樹名義
S.25.7月号


時代活劇 阿修羅天狗
S26.1月号 少年誌への連載とは思えない程の本格的時代活劇物語
祗園の名妓である幾松など妖艶なおとなの女性までもが登場する


時代活劇 変幻修羅八荒
S26年10月号 阿修羅天狗の続編ともいうべき白頭巾の大活躍を中心として描かれた
惜しくも4カ月で未完


西部活劇 荒野の決闘
S26年1月号 別冊付録(冒険活劇文庫)の柱としてアーサー・ガブリエル名義で全回にわたり連載された彦造異色の西部活劇


冒険探偵 魔界の征者
S25年7月号 伊藤新樹名義の短編現代劇


S26年4月号 口絵 初陣 彦造傑作名画集は額面用特別口絵として折込まれた
全三十一集
掲載画は進学、就職の春に際し、読者である少年達へのはなむけとして描かれた


さて、以上のように(少年画報大全)で紹介させてもらった伊藤彦造先生だが、その後、2004年9月9日100歳の生涯を閉じる。
弥生美術館では、
伊藤彦造追悼展
天才絵師100年の軌跡
2006年7月1日(土)~9月24日(日)

が開催された。
河出書房新社からは、
(伊藤彦造イラストレーション)新装・増補版!
定価2800円(税別)が発売された。

初版発行 1999年8月16日
再版発行 1999年9月30日
新装増補版2006年6月30日
もちろん(待て 父の仇)も収録されているのだが、カラーでなく、白黒なのが残念である。
2001年の(少年画報大全)発売後、(冒険活劇文庫)の看板作家として特集を組んだ(黄金バット)の永松健夫先生、(地球SOS)の小松崎茂先生、(彦造傑作名画集)の伊藤彦造先生と三人共皆、再ブームが起き、逓信総合博物館、弥生美術館などでの展示会が行われたことを特記しておきたい。
監修者として、私の眼に狂いはなかったのである。
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冒険活劇文庫小松崎茂の地球SOS

2009-06-23 01:34:06 | 街頭紙芝居「黄金バット」と『冒険活劇文庫』の時代
冒険活劇文庫創刊2号目に登場したのが、皆さんご存知の小松崎茂先生・地球SOSである。
今日の画像は、少年画報大全の特集05
小松崎茂地球SOS
21世紀を予言した空想科学の世界
と題した4ページのうち最初の2ページである。

小松崎茂先生は、3月のご自宅でのインタビューから9ヶ月後におなくなりになられてしまわれたが、少年画報大全の中では、いつまでも変わらぬ現役の姿のまま絵を描き続けている。


私のインタービューに対して、


いい少年雑誌が出来れば・・・


と日本のモラルについてや、当時の読者に対する思いを語ってくれました。
以下(少年画報大全・2001年7月発売)より。


(地球SOS)
昭和23年2号(10月号)~昭和26年10月号(全38話未完)
(草原の覇者)
昭和29年1月号~昭和30年1月号(全11話途中2回休載)
(氷獣ドライス)原作/久米元一
昭和32年4月号~昭和33年3月号(全12話)


懐かしき空想科学の絵物語

挿絵画家として戦前から活躍した小松崎茂は、(冒険活劇文庫)が創刊されると第2号から(地球SOS)の連載を開始。
21世紀を舞台に描いた(地球SOS)はまたたく間に少年読者の心を捉え、毎号巻頭2色を飾る人気作となる。
(黄金バット)の毎回4P連載に対し、(地球SOS)は当初から6~7P、多い時には13~14Pにも渡って話が進んでいく。
敗戦間もない日本の子ども達にとって21世紀の未来は科学が発達した文明社会であり、自分達がその世界を築いていく夢や希望にあふれていた世界としてうけとめていたのだろう。
当時の新聞にUFOの目撃談が掲載され、(地球SOS)のなかにも紹介されたバグア彗星人の存在は、よりリアルに感じられたことだろう。
人類がまだ月や火星へ到着する前の話である。
(草原の覇者)は(大平原児)など西部劇をも得意とした小松崎の知られざる名作のひとつである。
(氷獣ドライス)は小説の挿し絵であり、以降は長期間に渡り巻頭の(少画シネラマ画集)などで活躍していくことになる。
86歳を迎えた現在も尚、現役である。(本間)
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刑事一代と父の故郷・庄内本間家

2009-06-22 04:44:32 | NHK「ファミリーヒストリー」、東北庄内「たそがれ清兵衛」「おくりびと」
昨日は、(刑事一代~平塚八兵衛の昭和事件史~後編)が面白かった。
戦後の日本を揺るがした大事件の裏側には、必ずこの男がいたーー。

のコピー通り、戦後重大事件の捜査に関わった男の生涯。


私も、漫画史の研究者として見習うべき点が多数あった。

ところで、最近私の父の故郷である庄内地方が何かと話題になることが多くなってきているようで非常に喜ばしい。
来週の金曜ロードショーは、庄内藩がモデルの海坂藩が舞台の藤沢周平原作作品映画(たそがれ清兵衛)だし、今回のアカデミー賞受賞の映画(おくりびと)も我が父の故郷である庄内地方が舞台である。
今日の画像は、サラリーマン金太郎や、硬派銀次郎などで知られる漫画家本宮ひろ志先生が庄内の本間家をモデルに描いた作品(俺の女たち)。
戦前戦後の庄内地方と本間家の一族を、農地改革をまじえて本宮流に描こうとしたようだが・・・


私の父の実家は、庄内酒田の本間家三代目光丘の時に庄内藩の城下町がある鶴岡に武家として分家して以来従兄弟の長男が10代目と続く旧家である。
庄内藩のサムライから明治維新以降は地主となり、戦後のGHQによる農地改革の際、農家となった。
藤沢周平の小品、(龍をみた男)の舞台となる善宝寺近くの父の実家の風景は、自然が今もそのまま残された、日本の美しい故郷の原風景だ。
地主の息子でも8人兄弟の8男であり、農地改革により残されたのは僅かばかりの土地となった故郷庄内を成長すると父は離れた。
我が一族の菩提寺となり、代々檀家の代表を務める善宝寺の本山である総持寺のある横浜鶴見を父は活動拠点としたのだが、私には子供の頃から京浜工業地帯の一角となるこの鶴見の地はどうしても好きになれなかった。
子供の頃、父と母そして姉の家族4人で訪れる鶴岡市郊外の自然に囲まれたあの風景がすきだった。
私が中学2年生となった頃より父は体調を崩しはじめ、私はいつのまにか梶原一騎先生原作ながやす巧先生絵の漫画(愛と誠)に出てくる太賀誠のような不良少年へと変わってしまい、父の運転により家族揃って鶴岡にある父の実家へ行くことも出来なくなってしまった。
私の祖父は、父が10歳の時に亡くなってしまったため、長男である伯父が親代わりとなり、父を育ててくれたのだが、その伯父も今年で90歳になる。

私が17歳で父を癌で亡くしてからは私の父親代わりともなった。



そうだ、今年こそ鶴岡へ帰ろう。


善宝寺の我が一族代々の墓には、父の遺骨も分骨されているし、子供の頃冬になると、両親が共働きのため鍵っ子であった私の面倒をみるために毎年上京してきてくれたお祖母さんの墓参りもしたい。
伯父さんや従兄弟にその長男。

そしてまだ私があったことのない伯父さんにとっては曾孫となる小さな子供達。
私にとっての庄内鶴岡は今もあの頃となんら変わることのない心の故郷でもあるのだから。


追伸

本間ゴルフ創業者一族と、酒田の本間家との関係はいくら調べても良く分かりません。
以前、テレビ番組の(バリバリバリュー)の取材に対し、後に放火事件をおこし逮捕された社長本人が、そのことを番組内で白状していました。
私の伯父達が戦後皆、上京してきた際、総持寺との関係で鶴見に滞在したことや、私の父が鶴見に住んだことと、偶然鶴見や川崎辺りに住んでいた本間ゴルフ創業者一族が、庄内の本間家の関係者と勘違いされてそのまま利用したという事実をテレビの再現ドラマで見ましたが、何か関係があるのかも知れません。
ちなみに、庄内空港開港の際の整備対策委員長は私の伯父が務めており、庄内空港が酒田市と鶴岡市の中間の山あいに位置しているのは、伯父の働きかけにより、用地買収が容易であった地域が選らばれたからなのかも知れませんね。
ネット上では、いまだに本間ゴルフ創業者一族が、酒田の本間家の直系やまつえいとする説が多数あるようなので一言。
ちなみに、私の父の実家と酒田の本間家とは現在行き来はありません。
ただ、父の実家に裏紋として残され使っている紋が本間家の正式の分家のひとつの証明であることを、私が明治学院大学在学中、ゼミで(菊と刀)をテーマに講義をされていた川本教授から教わりました。((ルパン三世・カリオストロの城)の指輪のエピソードと似ている)


善宝寺近くにある君の父の実家には、昭和40年頃山形大学との共同研究で調査のため、訪ねたことがある。その際の資料が山形大学に残されているハズだ。
君の家の歴史は、調べて見るととても面白いぞ。
酒田の本間家が武士として鶴岡に分かれたことや、GHQの農地改革の際、酒田の本間家がモデルケースとされたことなどまだまだ世間には、知られていない事実がたくさんあるからな。
調べて見るといい。


川本教授はゼミの中だけでなく、その後の一般授業である農村社会学の中でも庄内の本間家について1コマ講義をされました。
私は、少年時代に父から教わった先祖の話と、川本教授の話が一致していることが嬉しくて、嬉しくて、夜空を見上げながら一人帰ったことをいまでもはっきりと憶えています。
私の武家である本間家と父に対する思いは、スタジオジブリの宮崎駿監督作品、(天空の城ラピュタ)に出てくるパズーの天空の城ラピュタと父に対する思いと同じでした。
あれから20年間、少しずつではありますが関東武士集団としてサムライの発祥から続く本間家千年の歴史について調査を続けています。

最近、相場の神様として話題になっている本間宗久は、9代前の先祖本間光丘の叔父にあたりますので私とも少し繋がりがあることになりますね!
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美空ひばりと刑事一代昭和事件史

2009-06-21 04:51:16 | 2001年夏「少年画報大全」(少年画報社)監修者への道
昨日は、テレビ朝日で
(美空ひばり旅立ち20年初公開!プライベート超秘蔵フィルムを発掘)
と、
開局50周年記念渡辺謙ドラマ特別企画
(刑事一代~平塚八兵衛の昭和事件史!戦後最大のミステリー吉展ちゃん誘拐、三億円事件、日本縦断3000キロ捜査・・・母の涙、妻の愛)
を見た。


今日の画像は、刑事一代の新聞一面広告。


美空ひばりの秘蔵映像、初の出演映画捜索のところでマツダ映画社のフィルム保管場所と、応対する松田豊さんが出てきた。

松田豊さんとは?

我が師・故松田春翠先生の次男であり、無声映画鑑賞会の事務局をしている。
いま、私が店長を勤めるショッピングサイト漫画の匠を運営するパインウッドカンパニーは、東京都中央区新富町に事務所があり、故松田春翠先生の長男である誠さんが社長である。

私が興味あるのは、美空ひばりが出演した映画(黄金バット摩天楼の怪人)なのだが、このフィルムも現存しておらず、幻のフィルムとなっている。
(詳しくは、私の6月9日のブログ冒険活劇文庫と黄金バットとは?
を御覧下さいね!)


大正・昭和の大衆文化に興味のある私としては、戦前の少年小説の大家であり、梶原一騎先生に影響を与えた佐藤紅緑先生の息子であり、詩人のサトウ・ハチローと美空ひばりとの確執と和解のエピソードも興味あるのだが、昨日は、晩年にかけてのエピソードを中心に秘蔵フィルム発掘ありの企画であった。
篠山紀信が写した美空ひばりの自宅での写真が良かった。
仏壇の前で両親と兄弟の遺影の前に佇む美空ひばりさん。
誕生日を息子である和也さんと二人だけで祝う美空ひばりの姿を見て、涙ぐむ和也さんの姿。
秘蔵フィルムを発掘のタイトルに偽りはない番組だったし充分楽しむことが出来た。


続く刑事一代~平塚八兵衛の昭和事件史は、二夜連続なので見応えがありそうだ。

私は、大正・昭和の大衆文化を研究テーマのひとつとしている。

更に、人間の善悪、偽善や犯罪社会学、心理学にも興味があるのでこの手の実録ドラマは気になってしまうのだ。

偽善者や犯罪者達は平気で嘘をつき、罪も犯すし自らの行いを反省するとは限らない。

物事の真実は、自分の眼で確かめないうちは半信半疑である。

日本の漫画評論家達の言っていることは、たとえ有名な賞をもらってテレビに出ていたり、大学教授の肩書きやマンガ学会の理事だとしても人間として信用出来ない人物が多いことは、6月14日の私のブログだけでなく、いままでもたびたび書いてきた通りである。

自らの利害のため、漫画を利用したり、自分自身では現物にあたり実証的に調査せず、無知のため誤った情報の引用を繰り返す有名大学院卒の研究者の言うことなど、どうして皆信用してしまうのだろうか?

せめて私だけでも平塚八兵衛のようなプロフェッショナルな研究者になりたいと思う。

漫画バカ一代の私としては、刑事一代、今日の放送も楽しみである。
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石森史郎先生のシナリオ塾その4

2009-06-19 03:30:59 | 映画「銀河鉄道999・愛と誠・同棲時代」脚本家石森史郎の「新宿伝説」(論創社)
昨日は、石森史郎先生のシナリオ塾4回目。


今日の画像は、会場である江東区古石場文化センター1Fロビーでの一枚。


来月7月1日(水)からは

無声映画鑑賞会創立50周年記念事業A~展覧会~


無声映画鑑賞会50周年記念展

が入場無料で7月31日(金)まで開催される。

会場/江東区古石場文化センター エントランスホール
(〒135ー0045
東京都江東区古石場2ー13ー2
TEL 03ー5620ー0224
FAX 03ー5620ー0258)

開館時間 9:00~22:00
休館日 第1、3月曜日(7/6、20)

第1回例会からの(クラシック映画ニュース)、会報(活狂)、初期の頃の例会で使用していた映写機、記念上映会ポスター、写真パネル、収集した古典映画関連資料、御支援頂いた映画人の色紙や書簡・・・・・・
無声映画鑑賞会50年の歩みを辿ります。


記念事業B
~弁士付無声映画上映会~
活弁大獅子吼大会(5公演・入替制)
~朝から晩まで活動写真!~
1.猛進ロイド
弁士/斎藤裕子

2.渋川伴五郎
弁士/坂本頼光

3.ダグラスの海賊
弁士/片岡一郎

4.生れてはみたけれど
弁士/澤登 翠
楽団カラード・モノトーン生演奏付

5.ウィンダミア夫人の扇
弁士/桜井麻美


開場9:30開演10:00
20:15 終演予定

*プロジェクターによる上映となります。


7月18日(土)会場:大研修室

料金1.2.3.5
前売・800円/当日・1000円
4.
前売・1200円/当日1500円
5公演通し券 2500円


お問合せ
古石場文化センター
03ー5620ー0224

無声映画鑑賞会事務局
03ー3605ー9981

主催 無声映画鑑賞会
共催
財団法人江東区地域振興会江東区古石場文化センター

おすすめは、5公演通し券。
五人の弁士で5公演、観られる機会は滅多にありません。


さて、古石場文化センターには、小津安二郎紹介展示コーナーが、1階展示室内にあり、江東シネマプラザと題して毎月日本映画の名作上映をしております。 上映作品の解説・紹介を兼ねた江東シネマ倶楽部だよりは、5月で第140号を数えます。
6月27日(土)は、田中絹代監督の恋文が昼の部:午後2時開演/夜の部:午後6時30分開演となります。


また、2009石森史郎・青春脚本塾では、
CINEMA!CINEMA!CINEMA!と題して、今年は、木下恵介特集として木下恵介監督作品を毎月皆で見る会を続けております。
第11回6月28日楢山節考

第12回7月19日笛吹川
など高田馬場で午後1時30分開場、午後2時開演、作品鑑賞に際して石森史郎先生の解説ありです。

参加希望者がいるようでしたらメール、コメントなどで御連絡下さいね。
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先週・今週・来週の予定について

2009-06-18 00:52:14 | 2001年夏「少年画報大全」(少年画報社)監修者への道
先週の金曜日は、日本漫画家協会の通常総会と協会賞贈賞式、懇親会へと続きました。
昨日は、講談社で打ち合わせと、資料室で月刊少年雑誌ぼくらの調査。
今日は、石森史郎先生のシナリオ塾があります。
これからは、永島慎二先生の遺作展を始め、興味ある展示会が多数あるのでそれぞれの見学レポートをブログで書けたらと考えています。
来週24日(水)は無声映画鑑賞会もあります。
それでは、又明日。
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日本漫画家協会賞歴代作品・後篇

2009-06-17 03:10:33 | 2001年夏「少年画報大全」(少年画報社)監修者への道
今日の画像は、社団法人日本漫画家協会の会員名簿と会員バッチです。
会員は、イベントなどに出席する際、バッチを胸につけることによって、お互いに会員であることがわかります。


日本漫画家協会賞規約

(名称並びに目的)
第1条
社団法人日本漫画家協会は、日本漫画界の向上発展をはかる目的のもとに、優秀作品を顕彰するため(日本漫画家協会賞)(略称・協会漫画賞)を設ける。

(資格)
第2条
プロ、アマ、国籍、年齢、性別等一切を問わず、だれでも応募できる。

(表彰)
第3条
本賞は毎年1月から12月までに制作もしくは発表された作品を対象とし、次年度通常総会で贈賞する。

(実行)
第4条
本賞を円滑に運営するために理事長は実行委員を委嘱する。

(選考)
第5条
本賞は理事長の任命する選考委員会で審議し決定する。


日本漫画家協会賞および文部科学大臣賞受賞者ならびに受賞作品


第19回 (1990年度)
大賞
(アンパンマン)やなせたかし
優秀賞
(おかめはちもく)ささやななえ
優秀賞
(ひとコマワールド)深野正士
優秀賞
(HAT CAT BUT)マエダハルコ)
優秀賞
(ナムジ)安彦良和
文部大臣賞
(現在の漫画文化隆盛の礎を築いた全業績)手塚治虫

第20回 (1991年度)
大賞
(CARTOON COLLECTION)FECO NIPPON
優秀賞
(アルカサルー王城ー)青池保子
優秀賞
(あんにゃ もんにゃ)野崎慎一郎
優秀賞
(三国志)横山光輝
優秀賞
(東周英雄伝)鄭 問
選考委員特別賞
(歌舞伎・文楽に寄せて)榎その
文部大臣賞
(サザエさん)長谷川町子


第21回 (1992年度)
大賞
(極楽町一丁目)二階堂正宏
優秀賞
(親なるもの 断崖)曽根富美子
優秀賞
(ここだけのふたり!!)森下裕美
優秀賞
(僕とフリオと校庭で)(異界録)諸星大二郎
優秀賞
(政治漫画)山田紳
選考委員特別賞
(ぼくの細道)志村つね平
文部大臣賞
(日本の漫画文化に貢献した全業績)横山隆一


第22回 (1993年度)
大賞
(よう、怪!快?)モロズミ勝
優秀賞
(オフィ椅子シンドローム)クロイワ・カズ
優秀賞
(イカの墨)ハシヨシヒサ
優秀賞
((坊っちゃん)の時代)関川夏央/谷口ジロー
優秀賞
(闇の果てから)津雲むつみ選考委員特別賞
(ナンセンスに賭ける)峯島正行
文部大臣賞
(ユーモアに溢れた一連の作品)馬場のぼる


第23回 (1994年度)
大賞
(風の谷のナウシカ)宮崎駿
優秀賞
(ナンセンス・スポーツ)笠松洋
優秀賞
(絵ニマルズ)香取正樹
優秀賞
(緋の稜線)佐伯かよの
特別賞
(Qman 九州漫画家協会45周年記念)九州漫画家協会
文部大臣賞
(ドラえもん)藤子・F・不二雄


第24回 (1995年度)
大賞
(漫画(サンデーコンサート)展)小澤一雄
優秀賞
(ぐるぐるバイバイまた来てネ)田中智海
優秀賞
(ガラスの仮面)美内すずえ
優秀賞
(どんぐりの家)山本おさむ
選考委員特別賞
(多くの作家を育てた功績)長井勝一
文部大臣賞
(アンパンマン)やなせたかし

第25回 (1996年度)
大賞
(該当作なし)
優秀賞
(あっかんべェ一休)坂口尚
優秀賞
(カートゥーンコーナー)坂井せいごう
優秀賞
(男は肥料 女は天晴れ)ぬまじりよしみ
優秀賞
(20世紀の366日)橋本勝
優秀賞
(ペッパーミント物語)森雅之
選考委員特別賞
(箱絵)泉ゆきを
文部大臣賞
((ゲゲゲの鬼太郎)他一連の妖怪漫画)水木しげる


第26回 (1997年度)
大賞
(アタゴオル玉手箱)ますむらひろし
優秀賞
(AGON収録作品及び世相漫画)河原崎弘司
優秀賞
(越後屋小判)奈知未佐子
選考委員特別賞
(暢気な兵隊)青木久利
文部大臣賞
(不滅の多数のキャラクターに対して)赤塚不二夫


第27回 (1998年度)
大賞
該当作なし
優秀賞
(怪奇版画男)唐沢なをき
優秀賞
(新しい町古い町東京スケッチ)(てくてくスケッチ)鈴木太郎
優秀賞
(あじさいの唄)森栗丸
特別賞
(錦子の世界)高橋錦子
文部大臣賞
(全作品)石ノ森章太郎


第28回 (1999年度)
大賞
(絵で読む阿弥陀経)佐川美代太郎
優秀賞
(コボちゃん)(おとぼけ課長)植田まさし
優秀賞
(パタリロ!)魔夜峰央
優秀賞
(老いは愉し!老人漫画宣言)西澤勇司
特別賞
(名句のせかいを描く)漫画家の絵本の会
選考委員特別賞
(クリちゃんの動物園さんぽ)根本進
文部大臣賞
(まっぴら君)加藤芳郎


第29回 (2000年度)
大賞
該当作なし
優秀賞
(サラリ君)西村宗
優秀賞
(越後荒川堂夜話)石坂和道
優秀賞
("変身"杉本昭義まんが集)杉本昭義
選考委員特別賞
(のらくろ他一連の作品)田河水泡
選考委員特別賞
(冒険ダン吉他一連の作品)島田啓三
文部大臣賞
(小島功全作品)小島功


第30回 (2001年度)
大賞
(アサッテ君)東海林さだお
大賞
(こちら葛飾区亀有公園前派出所)秋本治
特別賞
(GOGOモンスター)松本大洋
文部科学大臣賞
(全作品)ちばてつや


第31回 (2002年度)
大賞
(ゴルゴ13)さいとう・たかを
大賞
(サンワリ君他一連の作品)鈴木義司
特別賞
(漫画新聞の発行、漫画家の国際交流推進などの活動)木村忠夫
新人賞
(ユキポンのお仕事)東和弘
新人賞
(神戸在住)木村紺
文部科学大臣賞
(全作品)わたなべまさこ


第32回 (2003年度)
大賞
(黄昏流星群)弘兼憲史
大賞
(一連の作品)いしいひさいち
優秀賞
(Cartoon 2003)菊池正文
特別賞
(その業績に対して)森熊猛
文部科学大臣賞
(全作品)上田トシコ


第33回 (2004年度)
大賞
(ほのぼの君)佃公彦
大賞
(ブラックジャックによろしく)佐藤秀峰
特別賞
(まんが紀行 奥の細道)すずき大和
文部科学大臣賞
(全作品)横山光輝


第34回 (2005年度)
大賞
(私の八月十五日)私の八月十五日の会
大賞
(失踪日記)吾妻ひでお
特別賞
(まんがマン復刻版)大坂ときを
特別賞
(画業半世紀一峰大二)一峰大二
特別賞
(漫画で描く日本の祭り)平野勲
文部科学大臣賞
(全作品)藤子不二雄@


第35回 (2006年度)
大賞
(赤い雪)勝又進
大賞
(秋竜山通信)秋竜山
特別賞
(ドキュメント 2005)チョン・インキョン
特別賞
(JAPON)JAPON 編集部
文部科学大臣賞
(全作品及び文化活動)里中満智子


第36回 (2007年度)
大賞
神聖喜劇大西巨人・のぞえのぶひさ・岩田和博
大賞
(タマちゃんとチビ丸)他一連の作品砂川しげひさ
優秀賞
(喰いしん坊!)土山しげる
特別賞
(2007 mamechan calendar)はまのゆか
特別賞
さいたま市立漫画会館
文部科学大臣賞
(全作品)水島新司


以上、社団法人日本漫画家協会2008年度版 会員名簿より


第37回 (2008年度)
大賞
(20世紀少年)/(21世紀少年)浦沢直樹
大賞
(ひなちゃんの日常)南ひろこ
優秀賞
(妖精国の騎士)中山星香
特別賞
(謎のマンガ家、酒井七馬伝)中野晴行
特別賞
(全業績に対して)橋爪まんぷ
文部科学大臣賞
(全業績に対して)成瀬國晴

私の日本漫画家協会賞への参加は、2001年からである。
最初の2年間は、少年画報大全の監修者として少年画報社への招待状にて参加。2003年には、正会員として入会が認められたので正会員としての参加である。
奇しくも2003年は、フイチンさんの上田トシコ先生が文部科学大臣賞を受賞された時であり、先生に受賞の御祝いの言葉を伝えに行き、私が研究者として日本漫画家協会へ入会出来たことを伝えると笑顔で


本当に良かったわね!


と、一緒に喜んで下さったことがいまも思い出されます。
今年の贈賞式と懇親会では、(フイチンさん)全三巻を協会へ寄贈し、上田先生と縁がある先生方や、講談社の五十嵐専務へも、私が発行人として(フイチンさん)全三巻を復刊させていただいたことを報告させて貰いました。
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永島慎二の世界と二つの展示会!

2009-06-16 03:45:37 | 2001年夏「少年画報大全」(少年画報社)監修者への道
今日の画像はチクマ秀版社から(もん・りいぶる)シリーズの中の一冊として2006年に刊行した(永島慎二の世界)です。
(もん・りいぶる)とは、私が明治学院大学在学中に在籍していた書評誌(もん・りいぶる)の名をリスペクトした名作漫画の復刊シリーズでした。
版元であるチクマ秀版社が解散したため、現在絶版となっており店頭在庫がなくなり次第入手困難になるかと思われますので興味のある方は早目の入手をおすすめします。
1962年から1972年に描かれた珠玉の短編集として代表作(青春裁判)(花いちもんめ)から1972年、女性誌に掲載された(井上陽子の場合)まで全11作を収録したアンソロジー!
(カリスマと言われた漫画家)と題して永島慎二先生最後の弟子であり、また漫画家であり、そして熱烈なファンである関口シュン先生の解説、装丁・デザインにより実現した一冊です。
収録作品
1962年
(にいちゃん)ゆめ・若木書房
1963年
(夏の終り)ゴリラマガジン・さいとうプロ
(道ずれ)ゴリラマガジン・さいとうプロ
1967年
(人形劇)COM・虫プロ
(青春裁判)COM・虫プロ
1968年
(ふるやのもり)ガロ・青林堂
1969年
(その周辺)ヤングコミック・少年画報社
1970年
(東京最後の日)明星・集英社
1971年
(花いちもんめ)少年サンデー・小学館
(オオカミのはなし)れお・虫プロ
1972年
(井上陽子の場合)女性自身・光文社


画像右
表紙カバーイラスト(漫画家絵本の会)出展作品(2000年制作)
画像左
中表紙イラスト 銅版着彩画(1999年~2000年制作)


いま、二つの展示会が開催されているようです。


第4回永島慎二遺作展

日時/ 2009年6月11日(木)~23日(火)
場所/ 東京都杉並区阿佐ヶ谷南1ー36ー12
阿佐ヶ谷駅南口パールセンター中程の婦人雑貨の店(すみれ)店内奥の小さな喫茶店(cobu)。
電話/ 03ー3316ー0241
時間/ 10時~20時まで(6月17日(水)は18時まで)


永島慎二(三上勉コレクション展)開催


日時/2009年6月11日(木)~24日(水)
場所/東京都杉並区阿佐ヶ谷南2ー20ー10
阿佐ヶ谷:対山館という喫茶店


共にまんだらけZENBU 43
☆まんだらけトペスイシーダ☆氾濫する情報に突っ込め!☆カウント43 より


三上勉氏は、永島慎二先生のコレクターとして日本有数の人であり、まんだらけZENBU37号の(お宝さんいらっしゃ~い!!)で紹介されたほど。
対山館さんは、喫茶店好きだった永島慎二先生ゆかりの店でもありますので、遺作展を見た後に是非、珈琲でも楽しんで下さいね。


永島慎二先生作品については、関口シュン先生と一緒に、ジャニーズ嵐のメンバー二宮和也くん主演の映画「黄色い涙」の制作に協力した思い出があります。
千葉県市川市での鮫島先生宅の撮影の際には、先生役の小市慢太郎さんと、二宮和也くん、関口シュン先生と私の4人で一日二階の控室で撮影の合間にいろんな話しをしました。
撮影の打ち上げ会では、脚本家の市川森一先生や犬童一心監督の永島慎二先生の原作に対する熱い思いも聞けて楽しい会でありました。

映画・黄色い涙と原作漫画についてと、二つの展示会の参加レポートについてはまた後日改めてブログに書けたらと思います。
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日本漫画家協会賞歴代作品とは?

2009-06-15 01:34:36 | 2001年夏「少年画報大全」(少年画報社)監修者への道
日本漫画家協会賞規約

(名称並びに目的)
第1条
社団法人日本漫画家協会は、日本漫画界の向上発展をはかる目的のもとに、優秀作品を顕彰するため(日本漫画家協会賞)(略称・協会漫画賞)を設ける。

(資格)
第2条
プロ、アマ、国籍、年齢、性別等一切を問わず、だれでも応募できる。

(表彰)
第3条
本賞は毎年1月から12月までに制作もしくは発表された作品を対象とし、次年度通常総会で贈賞する。

(実行)
第4条
本賞を円滑に運営するために理事長は実行委員を委嘱する。

(選考)
第5条
本賞は理事長の任命する選考委員会で審議し決定する。


日本漫画家協会賞および文部科学大臣賞受賞者ならびに受賞作品


第1回 (1972年度)
大賞
(動物漫画百科)ヨシトミヤスオ
奨励賞
(ぐろう)佐川美代太郎
努力賞
(日本現人ドナイショーントロプス)木曽秀夫
努力賞
(人喰魚)辰巳ヨシヒロ


第2回 (1973年度)
大賞
(宇宙船ノア)畑田国男
優秀賞
(ミモザ館でつかまえて)大島弓子
優秀賞
(一連のタブロー作品)中島弘二
優秀賞
(そっくり)針すなお
優秀賞
(ドラえもん)藤子不二雄
優秀賞
(私の妖精たち)牧野圭一


第3回 (1974年度)
大賞
(元禄遊女伝)矢野徳
特別賞
(ある風俗絵巻)遠藤健郎
優秀賞
(ヒビスカス・エロティック)クミタ・リュウ
優秀賞
(漫画のおべんとう箱)永島慎二
優秀賞
(先祖をたずねて億万年)伊東章夫
優秀賞
(あの娘はだあれ)牧野和子
優秀賞
(緋紋の女)牧美也子


第4回 (1975年度)
大賞
(浜昼顔)キリコ・タク
優秀賞
(シャリバリ展出品作、その他)イワタタケオ
優秀賞
(つる姫じゃーっ)土田よしこ
優秀賞
(日本のまつり)平野勲
特別優秀賞
(ブラック・ジャック)手塚治虫


第5回 (1976年度)
大賞
(マタギ)矢口高雄
優秀賞
(出発進行)泉昭二
優秀賞
(彩りのころ)津雲むつみ
特別賞
(京都精華短期大学美術科マンガクラス作品集)


第6回 (1977年度)
大賞
(北に住みて想う日々あれば)山村輝夫
優秀賞
(小さな恋のものがたり)みつはしちかこ
特別賞
(のたり松太郎)ちばてつや
特別賞
(がんばれゴンベ)園山俊二

第7回 (1978年度)
大賞
(動物シリーズ)田村久子
優秀賞
(田園ミステリー)島充
優秀賞
(戻って来た虫たち)近藤幸二
特別賞
(一連のSF漫画シリーズ)松本零士
新人賞
(マンガ・トリ)ひだ美恵


第8回 (1979年度)
大賞
(百馬鹿)横山隆一
優秀賞
(四季の女いろ色紙)中沢武子
優秀賞
(ピコラ・ピコラ)たちいりハルコ
優秀賞
(ゆかいなふたり)山根青鬼
優秀賞
(はちプラスむげんだい)ウノ・カマキリ


第9回 (1980年度)
大賞
該当作なし
優秀賞
(ムーン・ノンセンス)タナカミノル
優秀賞
(気ままな音楽家たち)大西ひろみ
優秀賞
(奥田怜子個展作品)奥田怜子
優秀賞
(オルフェウスの窓)池田理代子
選考委員特別賞
(まつやまふみおの世界)まつやまふみお


第10回 (1981年度)
大賞
該当作なし
優秀賞
(ビッグコミックの表紙およびサントリーの広告似顔絵)日暮修一
優秀賞
(まんだら屋の良太)畑中純
優秀賞
("I・N・R・I" "童夢"など一連の作品)大友克洋
優秀賞
(迷子)千葉督太郎
優秀賞
(AQUARIUM・X・・・水族館・X)森本清彦


第11回 (1982年度)
大賞
該当作なし
優秀賞
(絶対安全剃刀)高野文子
優秀賞
(絵巻えほん"川")前川かずお
優秀賞
(1コマ1/2ザ・ファミリー・オブ・マンガ)森田拳次
優秀賞
(パリと猫と)ナメ川コーイチ
優秀賞
(ハブ捕り)新里堅進
選考委員特別賞
("漫画少年史"の編さん)寺田ヒロオ


第12回 (1983年度)
大賞
(絵で見る日本ストリップ史)おのざわ・さんいち
優秀賞
(1丁目のトラ吉)セツコ・山田
優秀賞
(あんたが悪いっ)いがらしみきお
優秀賞
(吹けばとぶよな)鮎沢まこと
理事長賞
(不沈漫画艦)猪俣昭良


第13回 (1984年度)
大賞
(ユーモアけじめ症候群)西村晃一
優秀賞
(合葬)杉浦日向子
優秀賞
(速水空漫画集)速水空
選考委員特別賞
(日本のんびり旅行)秋玲二

第14回 (1985年度)
大賞
(改田昌直のアーバン世界)改田昌直
優秀賞
(ギリシア神話)嶌峰麻利子
優秀賞
(ENBAN USAGI)足立紀史
選考委員特別賞
(面影の女)杉浦幸雄


第15回 (1986年度)
大賞
(一朗忍者考)富永一朗
優秀賞
(見晴らしガ丘にて)近藤ようこ
優秀賞
(ユーモア・ポスター集)秋山孝
優秀賞
(餃子読本)山崎克己
選考委員特別賞
(近代漫画の調査・研究による長年の功績)清水勲


第16回 (1987年度)
大賞
(裏町セレナーデ)滝田ゆう
優秀賞
(駄菓子屋風にがおカタログ)関根義人
優秀賞
(鳥神話)岩本久則
優秀賞
(聖14グラフィティ)渡辺多恵子
選考委員特別賞
(漫画家生活50年の業績に対して)那須良輔


第17回 (1988年度)
大賞
(マンガ日本経済入門)石ノ森章太郎
優秀賞
("食後の毒薬""職人百づくし"など一連のイラストレーション)武田秀雄
優秀賞
(まんが5・7・5)山根赤鬼
選考委員特別賞
(福祉マンガ・みんないいひと)秋竜山


第18回 (1989年度)
大賞
該当作なし
優秀賞
(あこバアチャン)上田トシコ
優秀賞
(焼けあとの元気くん)北見けんいち
優秀賞
(一連のコミック作品)花村えい子
優秀賞
(少年の日)安藤勇寿
選考委員特別賞
(鄭辛遙漫画集)鄭辛遙


第19回 (1990年度)
大賞
(アンパンマン)やなせたかし
優秀賞
(おかめはちもく)ささやななえ
優秀賞
(ひとコマワールド)深野正士
優秀賞
(HAT CAT BUT)マエダハルコ
優秀賞
(ナムジ)安彦良和
文部大臣賞
(現在の漫画文化隆盛の礎を築いた全業績)手塚治虫
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