196万PV達成!漫画史研究家・本間正幸監修【少年画報大全】(少年画報社・現在三刷)更新復活

【20世紀冒険活劇の少年世界】メトロポリス漫画総合研究所(since1997)から、昭和の映画、出版美術、音楽を!

もう間に合わない? 村上もとか【フイチン再見! 】を2倍楽しむ為の上田トシコ略年譜・主要連載作品年表

2013-05-07 00:25:59 | 「フイチンさん」「お初ちゃん」「ぼんこちゃん」(コミックパーク)上田トシコ
今日の画像は、上田とし子先生の初期書き下ろし附録の傑作【少女三銃士】と、杉並アニメーションミュージアムで開催された上田トシコ先生追悼展の際にパネル展示された略年譜・主要連載作品年表の原本、【少年画報大全】(少年画報社)、前回発売された『ビッグコミックオリジナル』(小学館)。

『ビッグコミックオリジナル』創刊40周年記念年間開始!!

と共に、テレビコマーシャルなど鳴り物入りで始まった村上もとか先生の巨弾新連載【フイチン再見!】。

2頁見開きの連載予告に始まり、

第一話掲載の7号、巻頭カラー4ページ、白黒24頁、合計28頁。

第二話掲載の8号、白黒24頁。

そして前回の第三話掲載の9号、巻頭カラー4頁、白黒18頁、合計24頁と話が進んで来ている。

少年時代の村上もとか先生が、上田としこ先生が描いた不朽の少女漫画の名作【フイチンさん】に出会った昭和34年から物語は始まり、昭和33年の上田家にて登場人物紹介、そして上田としこ先生の視点で、前回迄に戦前の満州の暮らしへと時代が遡ってきた。

これから、どのようにして波瀾万丈な上田としこ先生の人生が展開していくのか、私はほんのチョッピリだけ知っている。

何故なら、杉並アニメーションミュージアムで、上田トシコ先生の追悼展を企画した際、略年譜・主要連載作品年表を構成したのは、メトロポリス漫画総合研究所を主宰する漫画史研究家の本間正幸、私なのだから。(*´∀`)♪

これから【フイチン再見!】を人より2倍楽しむためには、上田としこ先生の正確な略年譜・主要連載作品年表を参考に【フイチンさん】を読むことをお勧めしたい。
私は、2001年春に上田トシコ先生にインタビューする幸運に恵まれた。
幻のお嬢様雑誌として、それまで漫画評論家の間では、あまり語られることのなかった『少女ロマンス』(明々社)での活動を中心に、戦前戦後の上田トシコ先生の人生にいち早く触れることが出来た。
偶然にも同時期、2001年夏に弥生美術館で「倉金章介・上田としこ・今村洋子」展が開催された。
展示会での解説書や、上田としこ先生のインタビューと、三谷薫氏のデータを元に、私が主宰するメトロポリス漫画総合研究所と、杉並アニメーションミュージアムで、略年譜・主要連載作品年表を作成。
再度読み返される需要の少ない多くの漫画評論家の文章と違い、実証的なデータに基づき社会学的な視点で漫画史研究家の手により作られた史料は、こういう時にこそ役に立つのだ。(*´∀`)♪
【フイチンさん】【お初ちゃん】【ぼんこちゃん】【ぼくちゃん】など主要作品の単行本や附録、上田としこ先生関連書籍の大半は既に私の手中にある。
小学生の頃から35年以上のコレクター歴となる昭和時代の少年少女漫画コレクターであり、2001年には【少年画報大全】で漫画史研究家としてメジャーデビューを飾り、チクマ秀版社の「もん・りいぶる」シリーズにて水木しげる先生の【河童の三平】、水野英子先生の【ハニーハニーのすてきな冒険】、望月あきら先生の【ゆうひが丘の総理大臣】、近年再映画化され話題を呼んだ【愛と誠】のプロトタイプとなる梶原一騎先生原作・かざま鋭二先生作画【朝日の恋人】、青春漫画の巨匠・永島慎二先生の短篇を集めたアンソロジー【永島慎二の世界】、【750ライダー】で知られる石井いさみ先生が描いたサッカー漫画の元祖【くたばれ!涙くん】など数々の名作漫画を厳選し出版プロデュースしてきた出版プロデューサーとしての自負が私にはある。
2001年にメジャーデビューを飾った昭和時代の少年少女漫画史研究家の成果、及び評価については、これから時が過ぎていけばはっきりしていくことだろう。

以下の文章は、関連記事の再録です。


本日の画像は、今日発売されたばかりの【ビッグコミックオリジナル】5月増刊号と、4月5日に発売された『ビッグコミックオリジナル』8号、そして藤子不二雄先生の【海の王子】の新連載が開始された記念すべき『週刊少年サンデー』(小学館)創刊号(1959年・昭和34年)と、『週刊少年マガジン』(講談社)創刊号復刻版。


現在、在野にいる数少ない漫画史研究家として活動する漫画コレクターの私に大きな影響を与え、その後の人生を大きく左右させた運命的な漫画がある。

藤子不二雄A先生の【まんが道】だ。

私が最初に読んだのは、1977年に『コロコロコミック』に連載された吉田忠先生の【藤子不二雄物語 ハムサラダくん】。
直ぐに『週刊少年キング』(少年画報社)で藤子先生本人による【まんが道】が連載されていることに気づき、三巻目まで発売されていた単行本を購入し、それ以降、単行本が発売される度に買い揃えてきた思い出深い作品で、出逢ってから37年になる。

作中に紹介されていた手塚治虫先生の【新宝島】や初期SF三部作の【ロストワールド】【来るべき世界】【メトロポリス】や、足塚不二雄名義で描き下ろされ鶴書房から発行された【UTOPIA 最後の世界大戦】の作品が読みたくて単行本を探したけれども、実物は中々見つからなかった。
当時は、漫画を専門に扱う古本屋も殆んどなく、神保町の中野書店だけが別格だった。
1978年11月に現代マンガ図書館がオープンした際、開館記念の漫画大即売展が行われたが、小学生の小遣い(当時で月に600円)では横浜からの往復の交通費だけでもばかにならず、購入出来た本は、貸本上がりでボロボロに痛んだ本数冊くらい。
いつの日にか、一度でいいから【まんが道】に紹介されている手塚先生の初期作品や、【UTOPIA 最後の世界大戦】を読んでみたい。
そう夜空の星に願ったものだ。


【ビッグオリジナル】8号本誌では、ビッグコミックオリジナル増刊号連載 藤子不二雄@氏『愛・・・しりそめし頃に・・・』完結直前記念メッセージ企画!!

として、各界著名人84名のメッセージが寄せられている。

先ずは中綴じのカラーページに色紙で

一ページ目。
高橋留美子、水島新司、やまさき十三+北見けんいち、弘兼憲史の4枚。

二ページ目。
ちばてつや、あだち充、浦沢直樹、赤塚りえ子(フジオ・プロダクション社長)、加藤山羊、村上たかし、やまあき道屯、7枚までが紹介されている。
*敬称略、順不同。なお漫画家及び原作者の方々の肩書きは省略させていただいております。

三ページ目から白黒で活字のみ。
黒鉄ヒロシ、北原雅紀、魚戸おさむ、あおきてつお、安倍夜郎、吉田戦車、長崎尚志、テリー山本、森栗丸、村松誠、野村知紗、西岸良平、高橋遠州、永松潔、14枚。
*藤子不二雄A氏の本名は、安孫子素雄。

4ページ目。
村上もとか、尾瀬あきら、業田良家、イシデ電、大橋巨泉(タレント)、ロドリゲス井之介、かざま鋭二、坂田信弘、内田かずひろ、小田扉、花輪和一、山川直人、寺沢大介、12枚。

5ページ目。
いとう耐、杉作、相場英雄、くじらいいく子、宮崎克、石塚真一、田中むねよし、古谷三敏、井浦秀夫、中山昌亮、つのだじろう、武論尊、さいとう・たかを、青木朋、14枚。

6ページ目。
鴻上尚史(作家・演出家)、大平透(声優)、石坂浩二(俳優)、王貞治(福岡ソフトバンクホークス取締役会長)、関口宏(司会者)、西原理恵子、秋本治、林家木久扇(落語家)、星野之宣、大野智(「嵐」)、バッファロー吾郎A(お笑い芸人)、青木功(プロゴルファー)、伊集院光(タレント)、13枚。

7ページ目。
とがしやすたか、かわぐちかいじ、藤田和日郎、荒木飛呂彦、江口寿史、萩尾望都、ハロルド作石、あらゐけいいち、山本おさむ、竹熊健太郎(漫画評論家)、長友啓典(グラフィックデザイナー)、11枚。

8ページ目。
浜田ブリトニー、中村真理子、戸田利吉郎(少年画報社社長・元「少年キング」編集長)、有間しのぶ、鈴木伸一(杉並アニメーションミュージアム館長)、京極夏彦(小説家・妖怪研究家)、島本和彦、そして一丸のみ文字主体でイラスト付き、8枚。

それぞれの思いに、昭和から平成にかけての43年に及ぶ【まんが道】の歴史が感じられる。


はじめに

手塚治虫に憧れる少年・満賀道雄は、同級生の才野茂と共に漫画家になるため富山から上京した。
手塚の紹介で入居した「トキワ荘」には寺田ヒロオがおり、その後、石森章太郎、赤塚不二夫も入居する。
この物語は、漫画を愛し全てを賭けた、彼らの『まんが道』の記録である。
前作『まんが道』から43年。
満賀道雄と才野茂が駆け抜けてきた「漫画一色の青春」が今、終わりを告げる・・・・・・
"まんが道"を歩む、巨匠達の青春群像!!
漫画を心から愛し
そして、愛された男たちがいた・・・万感胸に迫る最終話・・・!!
夢の99 あたらしい出発!

登場人物

満賀道雄。
手塚治虫に憧れ上京、才野とコンビを組んでいる。

才野茂。
満賀と共に富山から上京。
コンビを組んで漫画家として活動。

赤塚不二夫。
石森のアシスタント的存在だったが、一躍売れっ子作家に。

石森章太郎。
トキワ荘の若き天才漫画家。

つのだじろう。
満賀たちと共に新しい漫画を作ろうとする仲間。

手塚治虫。
満賀たちが憧れ、目標とする大漫画家。満賀をトキワ荘に導いた恩人。

白黒20ページと、ラストがカラーで4ページ。

扉でなく、ラストをカラーページで飾るのは、『月刊少年画報』(少年画報社)の看板作品だった【怪物くん】のラストと同じで素晴らしい。


現在、第11集が大人気発売中!!

漫画に全てを賭けた男たちの、熱き青春群像劇!!
時は昭和30年代。
東京・椎名町にあった「トキワ荘」では漫画界の未来の巨匠たちが、熱き青春時代を送っていたー。
名作『まんが道』の続編ともいうべき本作。
最新11集では、実写映画化もされた『怪物くん』誕生秘話や、長嶋茂雄選手の伝記漫画執筆など、知られざるエピソードが満載!
巻末特別付録として、藤子不二雄Aの作品としては珍しいスポーツ・ノンフィクションもの『負けてたまるか 松平康隆』を、ファン待望の単行本初収録!!
特報!!最新第12集、6月下旬発売予定!!


さて、漫画好きな少年だった私が【まんが道】に出会ったことで、読者として37年間もの長きに渡り幸せな人生を歩んで来れたことを藤子不二雄A先生に感謝したい。

そして、これからの人生を生きる上で楽しみとする漫画は、『ビッグコミックオリジナル』7号から、村上もとか先生が新連載を始めたばかりの【フイチン再見!】に期待していきたいと思う。



2008年3月7日、上田としこ先生が亡くなられた。
享年90歳。

2008年夏、私は、杉並アニメーションミュージアムの鈴木伸一館長の要請により、【フイチンさん】上田としこ先生の追悼展に【フイチンさん】のアニメを製作したあにまる屋(現・エクラアニマル)さんと共に協力。

2009年3月、元『少女クラブ』(講談社)編集長・丸山昭さんからの協力要請により、上田としこ先生を偲ぶ会の発起人の末席に名を連ねる。

偲ぶ会の報告をするため、gooでブログを開始。
ブログ開始当初より、現在も一日100人前後の変わらぬ訪問者があります。
そして、コミックパークからオンデマンド出版の書籍として、上田としこ先生の代表作【フイチンさん】全三巻【ぼんこちゃん】【お初ちゃん】を編集し、B6版並製1050円にて販売開始。

今年は電子書籍として、大日本印刷のhontoから、525円で販売開始。

上田としこ先生が亡くなられて早5年、3月5日に発売された『ビッグコミックオリジナル』(小学館)の次号予告に、

「龍-RON-」終了より約7年、「JIN-仁-」終了より約2年

村上もとかが描く、漫画の青き春!!!
巻頭カラー!!巨弾新連載

彼女の前に道はなかった。
彼女のあとに道はできた。
漫画家・上田としこ。
2008年没、享年90歳。
彼女を主人公に、
漫画の・・・・・・
いや、日本そのものの
青春を描く!

【フイチン再見!(ツァイチェン)】村上もとか


が発表されると、たちまちネット上で話題沸騰となっている。

私が上田としこ先生の【フイチンさん】に出会ったのは、今から35年以上昔の小学生の頃。

2001年夏、【少年画報大全】(少年画報社)で、私が漫画史研究家としてメジャーデビューを飾る際には、念願叶って初対面となる上田としこ先生の貴重なインタビューと、お借りした数々の写真が彩りを添えて出版界で評判を呼びます。

弥生美術館での展示会、2004年、関係者向けに行われたエクラアニマルの【フイチンさん】アニメ完成試写会には、未だ無名に近い、駆け出しの漫画史研究家だった私を、招待客の一人に加えてくださった上田先生の優しさに僕は・・・。



「フイチンさん」

日本の少女マンガの黎明期からパイオニアの一人として活躍を続け、名実ともに常に第一人者であり続けた上田トシコさん。

今回、その代表作である「フイチンさん」「ぼんこちゃん」「お初ちゃん」の三作品を初の電子書籍化しました。
「フイチンさん」は、『月刊少女クラブ』(講談社)に昭和32年1月号~昭和37年3月号まで連載された作品。

満州(現在の中国東北部)を舞台にハルピン一の大金持ちリュウ家の門番の娘である少女フイチンさんを主人公に満州で暮らす人々の生活を暖かい目線で描いています。                          昭和35年上田トシコさんは「フイチンさん」「ぼんこちゃん」ほかで第5回小学館漫画賞を受賞しています。

2004年には、あにまる屋(現在のエクラアニマル)制作のアニメとして下北沢トリウッドでロードショー上映されました。

新たなファン層を拡大し続けている少女漫画世界不朽の名作であり、上田トシコさんの代表作として四度の単行本化。

2009年のオンデマンド化を経て、今回満を持して初の電子書籍化が実現したのです。                         
上田トシコさんの人生は、波乱万丈でありNHK朝ドラの主人公のようなものでした。
ドラマ化もされた医療漫画『JIN-仁-』の村上もとかさんの新作は、上田トシコさんをモデルにするという話ですから、少女漫画ファンだけでなく自他共に漫画好きを自認する皆さんには必読の書となること間違いなしですね!
「正ちゃんの冒険」から始まる日本の少年少女マンガ史90年の歴史の中で最重要作品とも云える「フイチンさん」「ぼんこちゃん」を皆さんも是非この機会に御一読いただけたら幸いです。
漫画史研究家 本間正幸
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続・東京国際アニメフェアパブリックデーと、村上もとか【フイチン再見!】テレビCM!!

2013-03-23 23:56:35 | 「フイチンさん」「お初ちゃん」「ぼんこちゃん」(コミックパーク)上田トシコ
21日から東京国際アニメフェアが始まった。
木曜と金曜はビジネスデー。
本日23日と明日24日の土日はパブリックデーとなり、前は毎年大変な混雑だったのだが・・・。

2004年ぐらいから2010年までの私は、出展ブースの手伝いに参加していたので、ビジネスデーと、パブリックデー4日間通っていた。
昨年は、初日のビジネスデーのみプレスとして参加。

今年は、ビジネスデー初日の4時からと、パブリックデーの初日、午後3時から6時まで二日間参加してみた。

今日の画像は、左・公式ガイドブックと、タイバニグッズ。
右に東京アニメアワード・功労賞の監督、故・石黒昇さんのページ。
2012年3月20日死去。享年73歳。

私は、2010年の東京国際アニメフェアの出展ブースにて、石黒さんとゆっくり話をしたばかりなので、去年新聞記事にて訃報の報せを見た時は、とても悲しかった。
『漫画少年』への思いや、貸本漫画時代の交友関係について、【鉄腕アトム】や手塚治虫先生の人柄についてなど、インタビュー並みに詳しく、直接長時間に渡り話を聞くことが出来たのだ。
「あの頃、そして今」と題して、私の最も信頼するアニメ研究者である星まことさんが、入院先の病室で見つかったメモをリライトされているので、功労賞の展示ブースで確認していただけたら幸いである。
今回の選考委員には、辻真先先生や、笹川ひろし先生、綿引勝美さんや、原口正宏さんなど、私も面識のある実績を残されている方達が務められているので、信頼がおける。
さて、展示内容や、会場の雰囲気など、思ったよりも良いバランスとなり、パブリックデーは、これはこれでありだと思えた。
一日で充分全体を見て回れる。
詳しい感想は、後日改めまして。

以下、ビジネスデーの感想です。



さて、今年の見所は何処になるのだろうか?
と、イベントブースに対する期待と、コスプレのイベントギャルに対する下心でりんかい線国際展示場のホームを降りて、エスカレーターの壁を見た途端にある種の不安がよぎった。

「あれっ?日にちを間違えちゃったかな。」

既に電車内で、ビジネスデーのみ今年から1時間短縮され5時までの開催時間になったことには気付いていた。
駅到着時間が4時と遅くなって会場に向かう人が少ないのもあるが、帰ってくる人も少なく国際アニメフェア特有の荷物を持っている人が殆んどいない。
更に、途中の看板など、いつもの派手さがまるで感じられないどころか殆んど何もない。

事前登録の受付も並ばず、会場の人影もまばら。
お目当ての手塚プロ、虫プロ、タツノコプロブースは縮小され、スタジオジブリのブースは見あたらない。
辛うじて【フイチンさん】のアニメを作ったエクラア二マルさんと、今年の功労賞顕彰者である故・石黒昇監督のアートランドさんが所属するアニメーション事業者協会のブースを発見し挨拶を済ます。

後は、私個人の興味があった事柄についてだけ紹介していきたい。
功労賞展示コーナーは必見。
テレビアニメ50周年展は、今一つ。
画業60周年記念松本零士作品展は、最近デパートなどでよくある5万2500円~23万1000円する版画やグッズなどの展示販売だ。
チラシをみると、先ずは東京アニメアワード・功労賞、クリエイターズワールド。

今年主催者側が力を入れているのは

ガイナックス流アニメ作法と、劇場版TIGER&BUNNY。

TAF波津!コスプレエリアを設置!
キッズコーナーも充実!
2013年はテレビアニメ50周年!!

去年より分裂開催となった悪影響が、早くも出だしたようだ。
私の趣味は、東京国際アニメフェアなのだが、最新のアニメの情報なども気になるところだ。
私の漫画やアニメに対する思想はアナーキーなので、もっと以前の混沌とした状態の方が良かった気がするのだが・・・。
23日土曜日のパブリックデーにも参加して、様子をみることにしよう。

さて、3月19日発売のビッグコミックオリジナル4月5日号にて、創刊40周年記念新連載!巻頭カラー!!【フイチン再見!】村上もとかが始まった。

テレビCMまで放送されているので、力の入れよう、期待の高さが判る。
1999年8月まで、池袋で私がやっていた漫画喫茶メトロポリス閉店以来、『まんだらけZENBU』を除き、『ビッグコミックオリジナル』を含め、市販されている雑誌の定期購読をあまりしなくなった私だが、久しぶりに『ビッグコミックオリジナル』を定期購読したい気分にさせてくれる出だしだった。
これからは、私のブログでも、定期的に【フイチン再見!】に出てくる人物や漫画の解説をしていこう。
上田トシコ先生と代表作である【フイチンさん】については、以前のブログで書いた記事があるので、再録したい。
【ぼんこちゃん】と、【お初ちゃん】【ぼくちゃん】に関しては、後日改めまして。(*´∀`)♪


2008年3月7日、上田としこ先生が亡くなられた。
享年90歳。

2008年夏、私は、杉並アニメーションミュージアムの鈴木伸一館長の要請により、【フイチンさん】上田としこ先生の追悼展に【フイチンさん】のアニメを製作したあにまる屋(現・エクラアニマル)さんと共に協力。

2009年3月、元『少女クラブ』(講談社)編集長・丸山昭さんからの協力要請により、上田としこ先生を偲ぶ会の発起人の末席に名を連ねる。

偲ぶ会の報告をするため、gooでブログを開始。
ブログ開始当初より、現在も一日100人前後の変わらぬ訪問者があります。
そして、コミックパークからオンデマンド出版の書籍として、上田としこ先生の代表作【フイチンさん】全三巻【ぼんこちゃん】【お初ちゃん】を編集し、B6版並製1050円にて販売開始。

今年は電子書籍として、大日本印刷のhontoから、525円で販売開始。

上田としこ先生が亡くなられて早5年、3月5日に発売された『ビッグコミックオリジナル』(小学館)の次号予告に、

「龍-RON-」終了より約7年、「JIN-仁-」終了より約2年

村上もとかが描く、漫画の青き春!!!
巻頭カラー!!巨弾新連載

彼女の前に道はなかった。
彼女のあとに道はできた。
漫画家・上田としこ。
2008年没、享年90歳。
彼女を主人公に、
漫画の・・・・・・
いや、日本そのものの
青春を描く!

【フイチン再見!(ツァイチェン)】村上もとか


が発表されると、たちまちネット上で話題沸騰となっている。

私が上田としこ先生の【フイチンさん】に出会ったのは、今から35年以上昔の小学生の頃。

2001年夏、【少年画報大全】(少年画報社)で、私が漫画史研究家としてメジャーデビューを飾る際には、念願叶って初対面となる上田としこ先生の貴重なインタビューと、お借りした数々の写真が彩りを添えて出版界で評判を呼びます。

弥生美術館での展示会、2004年、関係者向けに行われたエクラアニマルの【フイチンさん】アニメ完成試写会には、未だ無名に近い、駆け出しの漫画史研究家だった私を、招待客の一人に加えてくださった上田先生の優しさに僕は・・・。



「フイチンさん」

日本の少女マンガの黎明期からパイオニアの一人として活躍を続け、名実ともに常に第一人者であり続けた上田トシコさん。

今回、その代表作である「フイチンさん」「ぼんこちゃん」「お初ちゃん」の三作品を初の電子書籍化しました。
「フイチンさん」は、『月刊少女クラブ』(講談社)に昭和32年1月号~昭和37年3月号まで連載された作品。

満州(現在の中国東北部)を舞台にハルピン一の大金持ちリュウ家の門番の娘である少女フイチンさんを主人公に満州で暮らす人々の生活を暖かい目線で描いています。                          昭和35年上田トシコさんは「フイチンさん」「ぼんこちゃん」ほかで第5回小学館漫画賞を受賞しています。

2004年には、あにまる屋(現在のエクラアニマル)制作のアニメとして下北沢トリウッドでロードショー上映されました。

新たなファン層を拡大し続けている少女漫画世界不朽の名作であり、上田トシコさんの代表作として四度の単行本化。

2009年のオンデマンド化を経て、今回満を持して初の電子書籍化が実現したのです。                         
上田トシコさんの人生は、波乱万丈でありNHK朝ドラの主人公のようなものでした。
ドラマ化もされた医療漫画『JIN-仁-』の村上もとかさんの新作は、上田トシコさんをモデルにするという話ですから、少女漫画ファンだけでなく自他共に漫画好きを自認する皆さんには必読の書となること間違いなしですね!
「正ちゃんの冒険」から始まる日本の少年少女マンガ史90年の歴史の中で最重要作品とも云える「フイチンさん」「ぼんこちゃん」を皆さんも是非この機会に御一読いただけたら幸いです。
漫画史研究家 本間正幸
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東京国際アニメフェアと、村上もとか【フイチン再見! 】新連載開始!!

2013-03-22 02:49:10 | 「フイチンさん」「お初ちゃん」「ぼんこちゃん」(コミックパーク)上田トシコ
昨日から東京国際アニメフェアが始まった。
木曜と金曜はビジネスデー。
土日はパブリックデーとなり、前は毎年大変な混雑だったのだが・・・。

さて、今年の見所は何処になるのだろうか?
と、イベントブースに対する期待と、コスプレのイベントギャルに対する下心でりんかい線国際展示場のホームを降りて、エスカレーターの壁を見た途端にある種の不安がよぎった。

「あれっ?日にちを間違えちゃったかな。」

既に電車内で、ビジネスデーのみ今年から1時間短縮され5時までの開催時間になったことには気付いていた。
駅到着時間が4時と遅くなって会場に向かう人が少ないのもあるが、帰ってくる人も少なく国際アニメフェア特有の荷物を持っている人が殆んどいない。
更に、途中の看板など、いつもの派手さがまるで感じられないどころか殆んど何もない。

事前登録の受付も並ばず、会場の人影もまばら。
お目当ての手塚プロ、虫プロ、タツノコプロブースは縮小され、スタジオジブリのブースは見あたらない。
辛うじて【フイチンさん】のアニメを作ったエクラア二マルさんと、今年の功労賞顕彰者である故・石黒昇監督のアートランドさんが所属するアニメーション事業者協会のブースを発見し挨拶を済ます。

後は、私個人の興味があった事柄についてだけ紹介していきたい。
功労賞展示コーナーは必見。
テレビアニメ50周年展は、今一つ。
画業60周年記念松本零士作品展は、最近デパートなどでよくある5万2500円~23万1000円する版画やグッズなどの展示販売だ。
チラシをみると、先ずは東京アニメアワード・功労賞、クリエイターズワールド。

今年主催者側が力を入れているのは

ガイナックス流アニメ作法と、劇場版TIGER&BUNNY。

TAF波津!コスプレエリアを設置!
キッズコーナーも充実!
2013年はテレビアニメ50周年!!

去年より分裂開催となった悪影響が、早くも出だしたようだ。
私の趣味は、東京国際アニメフェアなのだが、最新のアニメの情報なども気になるところだ。
私の漫画やアニメに対する思想はアナーキーなので、もっと以前の混沌とした状態の方が良かった気がするのだが・・・。
23日土曜日のパブリックデーにも参加して、様子をみることにしよう。

さて、3月19日発売のビッグコミックオリジナル4月5日号にて、創刊40周年記念新連載!巻頭カラー!!【フイチン再見!】村上もとかが始まった。
1999年8月まで、池袋で私がやっていた漫画喫茶メトロポリス閉店以来、『まんだらけZENBU』を除き、『ビッグコミックオリジナル』を含め、市販されている雑誌の定期購読をあまりしなくなった私だが、久しぶりに『ビッグコミックオリジナル』を定期購読したい気分にさせてくれる出だしだった。
これからは、私のブログでも、定期的に【フイチン再見!】に出てくる人物や漫画の解説をしていこう。
上田トシコ先生と代表作である【フイチンさん】については、以前のブログで書いた記事があるので、再録したい。
【ぼんこちゃん】と、【お初ちゃん】【ぼくちゃん】に関しては、後日改めまして。(*´∀`)♪


2008年3月7日、上田としこ先生が亡くなられた。
享年90歳。

2008年夏、私は、杉並アニメーションミュージアムの鈴木伸一館長の要請により、【フイチンさん】上田としこ先生の追悼展に【フイチンさん】のアニメを製作したあにまる屋(現・エクラアニマル)さんと共に協力。

2009年3月、元『少女クラブ』(講談社)編集長・丸山昭さんからの協力要請により、上田としこ先生を偲ぶ会の発起人の末席に名を連ねる。

偲ぶ会の報告をするため、gooでブログを開始。
ブログ開始当初より、現在も一日100人前後の変わらぬ訪問者があります。
そして、コミックパークからオンデマンド出版の書籍として、上田としこ先生の代表作【フイチンさん】全三巻【ぼんこちゃん】【お初ちゃん】を編集し、B6版並製1050円にて販売開始。

今年は電子書籍として、大日本印刷のhontoから、525円で販売開始。

上田としこ先生が亡くなられて早5年、3月5日に発売された『ビッグコミックオリジナル』(小学館)の次号予告に、

「龍-RON-」終了より約7年、「JIN-仁-」終了より約2年

村上もとかが描く、漫画の青き春!!!
巻頭カラー!!巨弾新連載

彼女の前に道はなかった。
彼女のあとに道はできた。
漫画家・上田としこ。
2008年没、享年90歳。
彼女を主人公に、
漫画の・・・・・・
いや、日本そのものの
青春を描く!

【フイチン再見!(ツァイチェン)】村上もとか


が発表されると、たちまちネット上で話題沸騰となっている。

私が上田としこ先生の【フイチンさん】に出会ったのは、今から35年以上昔の小学生の頃。

2001年夏、【少年画報大全】(少年画報社)で、私が漫画史研究家としてメジャーデビューを飾る際には、念願叶って初対面となる上田としこ先生の貴重なインタビューと、お借りした数々の写真が彩りを添えて出版界で評判を呼びます。

弥生美術館での展示会、2004年、関係者向けに行われたエクラアニマルの【フイチンさん】アニメ完成試写会には、未だ無名に近い、駆け出しの漫画史研究家だった私を、招待客の一人に加えてくださった上田先生の優しさに僕は・・・。



「フイチンさん」

日本の少女マンガの黎明期からパイオニアの一人として活躍を続け、名実ともに常に第一人者であり続けた上田トシコさん。

今回、その代表作である「フイチンさん」「ぼんこちゃん」「お初ちゃん」の三作品を初の電子書籍化しました。
「フイチンさん」は、『月刊少女クラブ』(講談社)に昭和32年1月号~昭和37年3月号まで連載された作品。

満州(現在の中国東北部)を舞台にハルピン一の大金持ちリュウ家の門番の娘である少女フイチンさんを主人公に満州で暮らす人々の生活を暖かい目線で描いています。                          昭和35年上田トシコさんは「フイチンさん」「ぼんこちゃん」ほかで第5回小学館漫画賞を受賞しています。

2004年には、あにまる屋(現在のエクラアニマル)制作のアニメとして下北沢トリウッドでロードショー上映されました。

新たなファン層を拡大し続けている少女漫画世界不朽の名作であり、上田トシコさんの代表作として四度の単行本化。

2009年のオンデマンド化を経て、今回満を持して初の電子書籍化が実現したのです。                         
上田トシコさんの人生は、波乱万丈でありNHK朝ドラの主人公のようなものでした。
ドラマ化もされた医療漫画『JIN-仁-』の村上もとかさんの新作は、上田トシコさんをモデルにするという話ですから、少女漫画ファンだけでなく自他共に漫画好きを自認する皆さんには必読の書となること間違いなしですね!
「正ちゃんの冒険」から始まる日本の少年少女マンガ史90年の歴史の中で最重要作品とも云える「フイチンさん」「ぼんこちゃん」を皆さんも是非この機会に御一読いただけたら幸いです。
漫画史研究家 本間正幸
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村上もとか【フイチン再見! 】。上田としこ【フイチンさん】を知ってるかい?

2013-03-07 22:06:07 | 「フイチンさん」「お初ちゃん」「ぼんこちゃん」(コミックパーク)上田トシコ
2008年3月7日、上田としこ先生が亡くなられた。
享年90歳。

2008年夏、私は、杉並アニメーションミュージアムの鈴木伸一館長の要請により、【フイチンさん】上田としこ先生の追悼展に【フイチンさん】のアニメを製作したあにまる屋(現・エクラアニマル)さんと共に協力。

2009年3月、元『少女クラブ』(講談社)編集長・丸山昭さんからの協力要請により、上田としこ先生を偲ぶ会の発起人の末席に名を連ねる。

偲ぶ会の報告をするため、gooでブログを開始。
ブログ開始当初より、現在も一日100人前後の変わらぬ訪問者があります。
そして、コミックパークからオンデマンド出版の書籍として、上田としこ先生の代表作【フイチンさん】全三巻【ぼんこちゃん】【お初ちゃん】を編集し、B6版並製1050円にて販売開始。

今年は電子書籍として、大日本印刷のhontoから、525円で販売開始。

上田としこ先生が亡くなられて早5年、3月5日に発売された『ビッグコミックオリジナル』(小学館)の次号予告に、

「龍-RON-」終了より約7年、「JIN-仁-」終了より約2年

村上もとかが描く、漫画の青き春!!!
巻頭カラー!!巨弾新連載

彼女の前に道はなかった。
彼女のあとに道はできた。
漫画家・上田としこ。
2008年没、享年90歳。
彼女を主人公に、
漫画の・・・・・・
いや、日本そのものの
青春を描く!

【フイチン再見!(ツァイチェン)】村上もとか


が発表されると、たちまちネット上で話題沸騰となっている。

私が上田としこ先生の【フイチンさん】に出会ったのは、今から35年以上昔の小学生の頃。

2001年夏、【少年画報大全】(少年画報社)で、私が漫画史研究家としてメジャーデビューを飾る際には、念願叶って初対面となる上田としこ先生の貴重なインタビューと、お借りした数々の写真が彩りを添えて出版界で評判を呼びます。

弥生美術館での展示会、2004年、関係者向けに行われたエクラアニマルの【フイチンさん】アニメ完成試写会には、未だ無名に近い、駆け出しの漫画史研究家だった私を、招待客の一人に加えてくださった上田先生の優しさに僕は・・・。



「フイチンさん」

日本の少女マンガの黎明期からパイオニアの一人として活躍を続け、名実ともに常に第一人者であり続けた上田トシコさん。

今回、その代表作である「フイチンさん」「ぼんこちゃん」「お初ちゃん」の三作品を初の電子書籍化しました。
「フイチンさん」は、『月刊少女クラブ』(講談社)に昭和32年1月号~昭和37年3月号まで連載された作品。

満州(現在の中国東北部)を舞台にハルピン一の大金持ちリュウ家の門番の娘である少女フイチンさんを主人公に満州で暮らす人々の生活を暖かい目線で描いています。                          昭和35年上田トシコさんは「フイチンさん」「ぼんこちゃん」ほかで第5回小学館漫画賞を受賞しています。

2004年には、あにまる屋(現在のエクラアニマル)制作のアニメとして下北沢トリウッドでロードショー上映されました。

新たなファン層を拡大し続けている少女漫画世界不朽の名作であり、上田トシコさんの代表作として四度の単行本化。

2009年のオンデマンド化を経て、今回満を持して初の電子書籍化が実現したのです。                         
上田トシコさんの人生は、波乱万丈でありNHK朝ドラの主人公のようなものでした。
ドラマ化もされた医療漫画『JIN-仁-』の村上もとかさんの新作は、上田トシコさんをモデルにするという話ですから、少女漫画ファンだけでなく自他共に漫画好きを自認する皆さんには必読の書となること間違いなしですね!
「正ちゃんの冒険」から始まる日本の少年少女マンガ史90年の歴史の中で最重要作品とも云える「フイチンさん」「ぼんこちゃん」を皆さんも是非この機会に御一読いただけたら幸いです。
漫画史研究家 本間正幸
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明日から国会図書館の蔵書配信実験。祝!! 【フイチンさん】( 上田トシコ) 電子書籍発売開始!! 【永遠...

2013-01-31 23:14:25 | 「フイチンさん」「お初ちゃん」「ぼんこちゃん」(コミックパーク)上田トシコ
2013年1月29日、文化庁は国立国会図書館の蔵書データを大日本印刷が電子書籍の形にして、紀伊国屋書店の電子書店を通して無料配信する実験を、2月1日から3月3日まで行うと発表した。

配信対象の13作品※かっこ内は出版年

浪花禿箒子著、石川豊信画「絵本江戸紫」(1765)
住吉内記写「平治物語絵巻 第一軸」(1798)
グリム著、上田万年訳「おほかみ」(1889)
竹久夢二「コドモのスケッチ帖 動物園にて」(1912)
芥川龍之介「羅生門」(1917)
芥川龍之介「河童」(1927)
酒井潔「エロエロ草紙」(1930)
柳田国男「遠野物語」(1910)
夏目漱石「硝子戸の中」(1915)
永井荷風「腕くらべ」(1918)
宮沢賢治「春と修羅」(1924)
宮沢賢治「四又の百合」(1948)
写真絵本「きしゃでんしゃ」(1953)

やはり、今年の出版界を読みとくキーワードは、温故知新と電子書籍のようだ。
著者が故人となった出版物の電子書籍化実現には、様々な困難が伴う。
近年では、今回のリストにも名前がある明治の大文豪・夏目漱石の遺族、親族同士による利権をめぐる確執と争いが、マスコミやネットを騒がし物議を醸したことも記憶に新しい。
作品の素晴らしさと、作家の人格は別であり、更に作家の遺族と出版交渉をすることは、非常な困難を伴うことがあるのが事実である。

その為だろうか?

昨今の出版不況に伴い、昭和時代の漫画史を代表する名作漫画の復刻については、現在、ごく一部の有名作家の作品を除き、大手出版社による商業出版の道は、ほぼ閉ざされた状態が続いている。

在野にいる数少ない漫画史研究家である私・本間正幸は、現状を憂い続けていました。
国会図書館や、膨大な蔵書量を誇る関西・関東にある有名マンガ図書館に比較すると、一個人の蔵書数二万冊というのは、蟷螂の斧のごとくあまりにも儚い僅かばかりの蔵書量に過ぎないのかも知れません。
けれども、日本の昭和の漫画史を代表する名作アーカイブの確立、復刻事業の礎となるために、粉骨砕身精一杯努力し、頑張っていきたいと常日頃から考え続けていました。
昨年の秋口、私は大日本印刷の電子書籍に対する真摯な姿勢に共感し、微力ながらも株式会社パインウッドカンパニーを通じて、慎重に作品の検討、選択をし、統一定価525円にて、2013年1月28日より一足早く次の作品の復刻、電子書籍化出来たことを正式に発表します。

配信対象の五作品※()内は連載年。

上田トシコ「フイチンさん1」(1957~1962年)
上田トシコ「フイチンさん2」(1957~1962年)
上田トシコ「フイチンさん3」(1957~1962年)
上田トシコ「ぼんこちゃん」(1955~1962年)
上田トシコ「お初ちゃん」(1958~1969年)

以下、続々と電子書籍化予定です。


田河水泡・のらくろ館特別展

「永遠の少女マンガ展」


会期:2013年1月19日(土)~2月11日(月・祝)※1月21日(月)2月4日(月)は休館

時間:午前9時~午後9時

会場:森下文化センター一階展示ロビー【入場無料】

東京都江東区森下3ー12ー17

TEL03(5600)8666

主催:公益財団法人江東区文化コミュニティ財団
江東区森下文化センター

■原画'(ダッシュ)

出展作家

松本かつち゛、上田としこ、わたなべまさこ、今村洋子、高橋真琴、巴里夫、水野英子、牧美也子、あすなひろし、北島洋子、上原きみ子、竹宮惠子、佐藤史生、花郁悠紀子

■三原順原画展示

■編集者・小長井信昌の仕事

小長井さんが、長年、編集者・編集長として関わってきた美内すずえさん、和田慎二さん、成田美名子さんのカラー原画や作品等も展示します。

■田河水泡と弟子たち

「のらくろ」の作者として有名な田河水泡は、戦前、『少女倶楽部』でも作品を発表しています。
本展では、水泡の作品を展示するとともに、弟子である、長谷川町子さん、倉金章介さん、永田竹丸さん、山根赤鬼さん、山根青鬼さんたちの少女マンガ作品を紹介します。

■おことわり

株式会社パインウッドカンパニーでは現在、昭和を代表する少女マンガのアーカイブ化事業に取り組んで来ました。

先ずは上田トシコ先生の代表作【フイチンさん】【お初ちゃん】【ぼんこちゃん】の三作品をコミックパークからオンデマンドで販売。


大好評につき、三作品全てを電子書籍化し、2013年1月28日より定価525円にて販売を開始致しましたので、併せて購入を御検討いただけましたら幸いです。

また、少女まんが史を理解する上において、私は二上洋一先生が残された【少女まんがの系譜】(ぺんぎん書房)の入手をお薦めしたい。
発売後、直ぐに出版社が倒産の憂き目に遇ってしまいましたが、二上洋一先生こと、集英社の名編集者であった倉持功さんの少女まんがに対する深い愛情が伝わってくる一冊です。
「西の新井善久(講談社)、東の山本順也(小学館)」と云われる少女まんがの名編集者の歴史において、第三の男とも言うべき集英社を代表する少女まんがの名編集者であった倉持功さんの少女まんがに対する考え方が理解出来る一級品の資料です。
今日的少女まんが史研究の視点からすると、別人の手による巻末のデータベースの不備、未成熟度は、その時代における少女まんが史研究最前線の遅れを顕著に示しています。
米澤嘉博さん亡き後の、正当な少女まんが史研究家の長き不在。

私共、株式会社パインウッドカンパニーでは、これからも絶版のため、長らく入手困難だった昭和の少女マンガ史を代表する名作群の電子書籍化に取り組んでまいります。

少女マンガ史を代表する名作群を、実際に読みこむことによって、一日も早い実証的な少女まんが史研究家の登場が待ち望まれます。


以下の文章は、今年の二上洋一先生の命日に際しての私の思いを再録しましたので、参考までに。


2009年1月16日、私が大変お世話になった二上洋一先生が亡くなられた。享年71歳。

鮎川哲也監修、芦辺拓編【少年探偵王】(2002年・光文社)の目次をみると、はじめに 芦辺拓、秋山憲司「回想の乱歩・洋一郎・峯太郎」、二上洋一「吸血魔」解説、山前譲 鮎川哲也氏の年少者向け推理小説、本間正幸「ビリーパック」解説、解説 僕らも少年探偵団!

とある。

私と二上先生の名前が一緒に出てくる最初の本だ。

【少年画報大全】(2001年・少年画報社)監修後、当時フリーの編集者だった中野晴行さんの紹介により、芦辺拓先生と御逢いできた私は、芦辺先生の依頼により、光栄にも漫画【ビリーパック】の解説者に大抜擢してもらった。

その後、【少年画報大全】監修の実績により、弥生美術館の日本出版美術研究会へ学芸員以外の研究者では、最年少で私の入会が認められ、会合の時に長老格の二上先生に初めて御逢いすることが出来た。

二上先生は、当時出版関係者の間でのみ高い評価を受けていた【少年画報大全】を発売と同時に購入していただいていた。

そして、親子ほど年の離れた漫画史研究家として、まだメジャーデビューしたての私の才能を、いち早く見極めてくれていた。(実際、二上先生は私の亡き父より一歳年下だったので、酒好きの父が生きていたなら二上先生と同じくらいの年頃になるんだろうな。)

プロの評論家として活動するには、文章が下手だが、新たな分野のパイオニアとなる漫画史の研究者としての才能なら突出していることを見抜いてくれていたのだ。

そして、現在の一億総評論家時代の到来に伴い評論家の肩書きや、大学教授、大学講師の地位待遇が今のように凋落してこそ初めて、在野にいる数少ない漫画史研究家としての私の稀少価値が認められるようになり、活躍する場も増える筈だが、その時が訪れるまではまだまだ時間が掛かることも予見されていた。

私は、二上先生から将来、漫画史研究家のパイオニアとして活動するための覚悟や心構え、人としてのあり方を学ぶようになり、少年小説研究について師事するのだが、師事した矢先に二上先生は急逝されてしまった。

だが、私の手元には、二上先生の残された著書がある。

スタッフとして関わられた【少年小説大系】の膨大な作品群(昨年やっと全巻購入出来た)がある。

私は、二上先生から直接、少年小説大系に懸けた情熱を何度も何度も繰り返し聞くことが出来た。

後は、私自身の才能と努力の問題である。

街頭紙芝居の研究や、無声映画時代の映画やアニメーションについては、マツダ映画社に、我が師匠である故・松田春翠先生が終生情熱を持って集められた膨大なフィルムが残されているので、毎月の無声映画鑑賞会に参加して、私は自分の才能と、独自の視点を持って研究を進めればよい。

漫画史研究家である私が、師事し最も影響を受けた人物は、マツダ映画社を創立し今日まで残る無声映画の発展普及に尽力し続けた故・松田春翠先生と、少年小説大系編纂に関わった故・二上洋一先生の二人である。


さて、昨晩は、江東区森下文化センターで、辻真先先生と唐沢俊一さんの対談を聴くことが出来た。

詳細は、又、後程。


大雪の日の出来事。

東京、横浜在住の新成人の皆さんは、成人式に参加されたでしょうか?

私が新成人の頃の横浜では、成人式に参加するのは、あまりお洒落ではないという考えが一部に根強くあり、私は参加しませんでした。

そのことが、今になって考えると高校時代の悪縁を全て断ち切ることに繋がり、その後の幸せな人生へのステップアップに繋がった気がします。

さて、大好評のうちに終了した第六回江東シネマフェスティバル。

12日(土)

13:00~【憧れのハワイ航路】

15:40~【川の底からこんにちは】

13日(日)

10:00~【運が良けりゃ】

13:30~無声映画特集 弁士・楽団(カラード・モノトーン)付フィルム上映

【争闘阿修羅街】弁士・松田貴久子

【雄呂血】弁士・澤登 翠

16:50~【お早よう】

14日(月・祝)

10:00~【ゴジラ】フィルム上映

13:30~【愛妻物語】フィルム上映

16:20~【晩春】フィルム上映


私は、3日間通し券を購入していたので、日曜日の朝【おしん】の再放送を観て、午後の無声映画特集から、3日目は朝から終日会場におりました。
無声映画特集には、脚本家の石森史郎先生夫妻が観にいらっしゃったので、新年の御挨拶。

今回の目玉は、何といっても【ゴジラ】のスクリーン上映とトークイベント。

前売りは完売で、会場も大雪なのに満員状態。

上映後のトークイベントは、「ゴジラ誕生秘話」で、俳優の宝田明さんと、本多猪四郎監督の長男、本多隆司さんが登場で満員の会場は大盛り上がり。
幾つも取材カメラがあるだけでなく、マスコミだけでなく観客も撮影OKのフォトセッションタイムがあり、ビックリ!

更に宝田さんは、会場にいるファンの希望者まで壇上に登壇OKの記念写真タイムを作ってくれたのだからそのお人柄に感心してしまいました。

その後、【ゴジラのトランク 夫・本多猪四郎の愛情、黒沢明の友情】本多きみ 著、取材・構成・文 西田みゆき(宝島社)定価1300円+税に、希望者は、本多隆司さんのサインを入れて貰える販売タイムがあり、私も勿論購入してサインを入れてもらいました。
その際、先日のNHKBSの番組で放映されたラストに、本多監督の生まれ故郷が、私の父の故郷である庄内地方鶴岡市にある地元の有名なお寺であり、少年時代に私は家族と一緒にそのお寺にお参りしたことがあるので、訊ねてみたらドンピシャリ。
せっかくの機会なので私が漫画やアニメ、特撮や映画を研究していること、父の実家が庄内鶴岡にある本間家の中でも指折りの旧家であり、庄内地方に将来漫画やアニメ、映画に関する総合的な観光施設を作ることが出来たらいいなと考えていることなど、簡単に自己紹介することが出来ました。

同行されていた株式会社本多フィルムの副社長からは名刺をいただき、やはり庄内地方に本多監督の記念館が出来たらいいのにと、話題になりました。

本多猪四郎監督と私の間には、不思議な縁があるようなので、これを機会に父の故郷出身の偉大な先人である本多監督の作品とその生涯についても今後はより一層研究を深めていきたいと考えています。

また、この三連休には漫画やアニメ、特撮や映画に関する様々なイベントが開催されていたようです。

各々のイベントにおいて、各々のイベントに関係する人達や、興味がある人達が集まる訳ですが、正に類は友を呼び朱に交われば赤くなるといいますが、まさにその通りだったのではないでしょうか?

マンガ評論家でなく漫画史研究家として活動を続ける私の場合、大正・昭和時代の漫画を中心とした映画やテレビ、アニメ、特撮、街頭紙芝居、絵物語、少年小説、挿絵など研究対象となる範囲が広く、交流する人々も多くなります。

漫画や映画などジャンルが異なるイベントが同じ日に重なることが日常茶飯事となるため、より良い縁である所に顔を出すように心掛けています。
不思議と良い縁のイベントに集まる人達は、良い人達が多いため居心地が良く段々と栄えてくるようになります。
ところが、栄枯盛衰とは大変不思議なもので、悪い人達が集まる縁やイベントには、内容はどうあれ、段々と人が集まらなくなってくるのですから驚くばかりです。
私のブログは、私と縁のある良い人達やイベントを中心に紹介しています。
かつて、私と縁があった人達や団体で、現在、私のブログで話題となったり、登場してこないものの殆んどは、私にとって悪縁と思われるから、敢えて話題から避けてます。
その人物が亡くなり、その人物と関係する著作権上、大問題がある書籍を数年前に出版した出版社が、その問題ある書籍を出版した後、大手からの資本提携を解除された上、再度別の問題を起こし、出版した本の回収騒ぎの後、昨年末にあえなく倒産。

三連休中に行われた追悼イベントは、大雪のため人が集まらなかったようなのに、世間的には肩書きのある著名人の関係者二人が「たくさんの人に集まっていただき」とTwitterし、人柄の良い善良な関係者の一人が、「最悪、スタッフだけのイベントになるかと思われたが、こじんまりとした集まりぐらいの人が来てくれたので良かった」と、同じくTwitter上で呟く別の関係者の矛盾に、故人と関わりの強い関係者三人の人間性まであからさまに露呈してしまったようです。
内容に自信さえあれば、イベントに人が集まっていなくても、たくさんの人が来たような嘘をつく必要はないと私は思うのですが・・・。
亡くなってからも、肩書きだけ立派な故人の悪い人間性が、(私は、漫画史研究家として、この人物の生き方や人柄を反面教師として肝に刻んでいる)謀らずも関係者によって鮮やかに受け継がれている負の遺産を垣間見た瞬間でした。
全ては因果応報であり、自業自得。
改心しない限りこれからも悪縁や、負の遺産は、故人の関係者の手により受け継がれていくことでしょう。
虚しくはないのかな?(笑)


さて、私は今、アニメと映画、漫画史を皆で語れるオフ会の設立を考えています。
題して【アニメと映画、マンガ史研究会】(笑)。
参加資格は、アニメor映画orマンガが好きな人。
私がブログなどで紹介するアニメ、映画、マンガが好きだというのなら、誰でも参加OK。
イベントの前後、会場などで御会いしましょう。
入会希望者は、会場で一声かけて下さいね。
会員証は【少年画報大全】ということでよろしく。

漫画史研究家である私、本間正幸の今年の年賀状は


臥薪嘗胆の時を経て、2013年は温故知新の志で

「ことしも元気でいこう!!福井英一・画」

『冒険王』(秋田書店)1954年新年号付録【イガグリくん】年賀状を発掘!!

故・上田トシコ先生の【フイチンさん】を始め、昭和時代の名作漫画を続々と電子書籍化します!

【まぼろし探偵】【月光仮面】(原作・川内康範)【8マン】(原作・平井和正)で知られる桑田次郎先生、少女漫画の名作で知られる故・東浦美津夫先生、【ゆうひが丘の総理大臣】【サインはV!】(原作・神保史郎)で知られる望月あきら先生作品版権管理窓口

株式会社 パインウッドカンパニー

郵便番号104-0044
東京都中央区明石町1-3-404

Tel:03-5939-6991

『漫画の匠』
http://www.manganotakumi.com

漫画史研究家 本間正幸


今年も、私が大ファンである漫画家の先生方を始めその遺族の方たち、アニメーション業界の方、作家の先生、児童文学の研究者の先生、編集者など出版業界の人たち、女優さんに至るまで、様々な業種の方たちから、沢山の年賀状の返事をいただいております。
毎年恒例となっております漫画家さんからの年賀状の返事をいくつか紹介してみますね!

先ずは、スタジオ・ゼロのアニメーターであり、ラーメン大好き小池さんのモデルとしてもあまりにも有名な杉並アニメーションミュージアムの鈴木伸一館長からの年賀状を紹介させて貰いましたが、鈴木伸一館長とは、毎年、東京国際アニメフェアの功労賞でのパーティ会場や、手塚治虫文化賞で御一緒させていただいております。

次の年賀状は、手塚治虫先生作品の版権管理をされている手塚プロダクションさんからのもの。

2013年は【リボンの騎士】連載60周年。

【鉄腕アトム】放送50周年。

【ブラック・ジャック】連載40周年を迎えます。

【リボンの騎士】は、虫プロのテレビアニメの再放送から、音楽、漫画と全て私好み。

【鉄腕アトム】は、漫画からリバイバルのカラー放送を見て。

【ブラック・ジャック】は、『週刊少年チャンピオン』の連載時からリアルタイムで、初出のカラー扉も楽しむことが出来ました。
「沈む女」の二色ページは美しく、ストーリーはあまりにも物悲し過ぎて・・・。

手塚先生の作品やアニメは、私より上の世代に圧倒的にファンが多く、私の世代では好きな人が意外に少なく、石森ファン、豪ちゃんファン、松本ファンが圧倒的に多かったものです。
藤子ファンや、宮崎駿ファンも、私より少し下の世代に圧倒的に多いような気がします。
私は、多くの手塚治虫作品の中でも初期SF三部作の【メトロポリス】が大好きで、アニメ化され再評価される前に漫画喫茶の店名をメトロポリスと名付けたほど。

漫画と映画、アニメ好きの私が、漫画史研究家としてメトロポリス漫画総合研究所を主宰しているのは、大の手塚ファンの証でもあるのです。

今年の元旦の朝に私は、定期購読している読売新聞だけでなく東京新聞、朝日新聞、毎日新聞の三紙を自宅近くのコンビニで購入。
私が政治や宗教、思想、スポーツについてブログで滅多に話題にしないのは、自分の考えを他人に押し付けることが嫌いだからです。
脚本家の石森史郎先生は、毎年元旦の朝になると新聞の朝刊各紙を購入し、その年の動向についての情報を得ているとのことなので、弟子筋となる私も今年は真似をしてみました。
元東映の名プロデューサー平山亨さんは、付き合いで赤旗を取ったところ、知らないうちに共産党の党員に登録されていたことがあり、吃驚したとのこと。
東京新聞が一番偏りがなく、芸能面なども充実しているので、業界内の友人などに意外と講読者が多いと話してくれたことがあります。
今回、東京新聞には「アニメ50年いつもそばに」と題する記事がカラー画像付きでありました。
朝日新聞では、「アトムからコナン、その先へ」50年の厳選50本ー脚本家・辻真先さんと歩く

と言う記事がありました。
辻先生へのインタビューは、正に我が意を得たりという感じで、今年の元旦は石森先生の真似をして、四紙読み比べて大正解だったといえるでしょう。

漫画史研究家であり、アニメーション史研究家でもある私は、在野にいる数少ない研究者の立場から、なるべく偏った思想でなく独自の社会学的視点から漫画やアニメの歴史について実証的な資料を踏まえて今年も皆さんに紹介していきたいと考えています。
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【永遠の少女マンガ展】森下文化センターと、【少女まんがの系譜】

2013-01-29 21:56:28 | 「フイチンさん」「お初ちゃん」「ぼんこちゃん」(コミックパーク)上田トシコ
田河水泡・のらくろ館特別展

「永遠の少女マンガ展」

が開催されているようです。


会期:2013年1月19日(土)~2月11日(月・祝)※1月21日(月)2月4日(月)は休館

時間:午前9時~午後9時

会場:森下文化センター一階展示ロビー【入場無料】

東京都江東区森下3ー12ー17

TEL03(5600)8666

主催:公益財団法人江東区文化コミュニティ財団
江東区森下文化センター

■原画'(ダッシュ)

出展作家

松本かつち゛、上田としこ、わたなべまさこ、今村洋子、高橋真琴、巴里夫、水野英子、牧美也子、あすなひろし、北島洋子、上原きみ子、竹宮惠子、佐藤史生、花郁悠紀子

■三原順原画展示

■編集者・小長井信昌の仕事

小長井さんが、長年、編集者・編集長として関わってきた美内すずえさん、和田慎二さん、成田美名子さんのカラー原画や作品等も展示します。

■田河水泡と弟子たち

「のらくろ」の作者として有名な田河水泡は、戦前、『少女倶楽部』でも作品を発表しています。
本展では、水泡の作品を展示するとともに、弟子である、長谷川町子さん、倉金章介さん、永田竹丸さん、山根赤鬼さん、山根青鬼さんたちの少女マンガ作品を紹介します。

■おことわり

株式会社パインウッドカンパニーでは、上田トシコ先生の代表作【フイチンさん】【お初ちゃん】【ぼんこちゃん】の三作品をコミックパークからオンデマンドで販売しております。
本来なら、会場に来場してくださる上田トシコ先生ファンの皆さまに、実物を手にとって見て、商品のクオリティを確認をしてから販売出来れば良いのですが、大変残念なことに今回私共のパインウッドカンパニーへ、事前に主催者側から正式な連絡は一切ありませんでした。
オンデマンドコミックは、注文生産方式なので、事前にご連絡をいただかないと大量に商品を御用意することが出来ません。
コミックパークでは、通常通りにオンデマンドにて、上田トシコ先生作品の販売をしております。
また、上田トシコ先生の著作につきましては、近日中、電子書籍として予価500円にて販売を開始致しますので、併せて購入を御検討いただけましたら幸いです。

また、少女まんが史を理解する上において、私は二上洋一先生が残された【少女まんがの系譜】(ぺんぎん社)の入手をお薦めしたい。
発売後、直ぐに出版社が倒産の憂き目に遇ってしまいましたが、二上洋一先生こと、集英社の名編集者であった倉持功さんの少女まんがに対する深い愛情が伝わってくる一冊です。
「西の(新井)善久(講談社)、東の(山本)順也(小学館)」と云われる少女まんがの名編集者の歴史において、第三の男とも言うべき集英社を代表する少女まんがの名編集者であった倉持功さんの少女まんがに対する考え方が理解出来る一級品の資料です。
今日的少女まんが史研究の視点からすると、別人の手による巻末のデータベースの不備、未成熟度は、その時代における少女まんが史研究最前線の遅れを顕著に示しています。
米澤嘉博さん亡き後の、正当な少女まんが史研究家の長き不在。

一日も早い新たな少女まんが史研究家の登場が待ち望まれます。


以下の文章は、今年の二上洋一先生の命日に際しての私の思いを再録しましたので、参考までに。


2009年1月16日、私が大変お世話になった二上洋一先生が亡くなられた。享年71歳。

鮎川哲也監修、芦辺拓編【少年探偵王】(2002年・光文社)の目次をみると、はじめに 芦辺拓、秋山憲司「回想の乱歩・洋一郎・峯太郎」、二上洋一「吸血魔」解説、山前譲 鮎川哲也氏の年少者向け推理小説、本間正幸「ビリーパック」解説、解説 僕らも少年探偵団!

とある。

私と二上先生の名前が一緒に出てくる最初の本だ。

【少年画報大全】(2001年・少年画報社)監修後、当時フリーの編集者だった中野晴行さんの紹介により、芦辺拓先生と御逢いできた私は、芦辺先生の依頼により、光栄にも漫画【ビリーパック】の解説者に大抜擢してもらった。

その後、【少年画報大全】監修の実績により、弥生美術館の日本出版美術研究会へ学芸員以外の研究者では、最年少で私の入会が認められ、会合の時に長老格の二上先生に初めて御逢いすることが出来た。

二上先生は、当時出版関係者の間でのみ高い評価を受けていた【少年画報大全】を発売と同時に購入していただいていた。

そして、親子ほど年の離れた漫画史研究家として、まだメジャーデビューしたての私の才能を、いち早く見極めてくれていた。(実際、二上先生は私の亡き父より一歳年下だったので、酒好きの父が生きていたなら二上先生と同じくらいの年頃になるんだろうな。)

プロの評論家として活動するには、文章が下手だが、新たな分野のパイオニアとなる漫画史の研究者としての才能なら突出していることを見抜いてくれていたのだ。

そして、現在の一億総評論家時代の到来に伴い評論家の肩書きや、大学教授、大学講師の地位待遇が今のように凋落してこそ初めて、在野にいる数少ない漫画史研究家としての私の稀少価値が認められるようになり、活躍する場も増える筈だが、その時が訪れるまではまだまだ時間が掛かることも予見されていた。

私は、二上先生から将来、漫画史研究家のパイオニアとして活動するための覚悟や心構え、人としてのあり方を学ぶようになり、少年小説研究について師事するのだが、師事した矢先に二上先生は急逝されてしまった。

だが、私の手元には、二上先生の残された著書がある。

スタッフとして関わられた【少年小説大系】の膨大な作品群(昨年やっと全巻購入出来た)がある。

私は、二上先生から直接、少年小説大系に懸けた情熱を何度も何度も繰り返し聞くことが出来た。

後は、私自身の才能と努力の問題である。

街頭紙芝居の研究や、無声映画時代の映画やアニメーションについては、マツダ映画社に、我が師匠である故・松田春翠先生が終生情熱を持って集められた膨大なフィルムが残されているので、毎月の無声映画鑑賞会に参加して、私は自分の才能と、独自の視点を持って研究を進めればよい。

漫画史研究家である私が、師事し最も影響を受けた人物は、マツダ映画社を創立し今日まで残る無声映画の発展普及に尽力し続けた故・松田春翠先生と、少年小説大系編纂に関わった故・二上洋一先生の二人である。


さて、昨晩は、江東区森下文化センターで、辻真先先生と唐沢俊一さんの対談を聴くことが出来た。

詳細は、又、後程。


大雪の日の出来事。

東京、横浜在住の新成人の皆さんは、成人式に参加されたでしょうか?

私が新成人の頃の横浜では、成人式に参加するのは、あまりお洒落ではないという考えが一部に根強くあり、私は参加しませんでした。

そのことが、今になって考えると高校時代の悪縁を全て断ち切ることに繋がり、その後の幸せな人生へのステップアップに繋がった気がします。

さて、大好評のうちに終了した第六回江東シネマフェスティバル。

12日(土)

13:00~【憧れのハワイ航路】

15:40~【川の底からこんにちは】

13日(日)

10:00~【運が良けりゃ】

13:30~無声映画特集 弁士・楽団(カラード・モノトーン)付フィルム上映

【争闘阿修羅街】弁士・松田貴久子

【雄呂血】弁士・澤登 翠

16:50~【お早よう】

14日(月・祝)

10:00~【ゴジラ】フィルム上映

13:30~【愛妻物語】フィルム上映

16:20~【晩春】フィルム上映


私は、3日間通し券を購入していたので、日曜日の朝【おしん】の再放送を観て、午後の無声映画特集から、3日目は朝から終日会場におりました。
無声映画特集には、脚本家の石森史郎先生夫妻が観にいらっしゃったので、新年の御挨拶。

今回の目玉は、何といっても【ゴジラ】のスクリーン上映とトークイベント。

前売りは完売で、会場も大雪なのに満員状態。

上映後のトークイベントは、「ゴジラ誕生秘話」で、俳優の宝田明さんと、本多猪四郎監督の長男、本多隆司さんが登場で満員の会場は大盛り上がり。
幾つも取材カメラがあるだけでなく、マスコミだけでなく観客も撮影OKのフォトセッションタイムがあり、ビックリ!

更に宝田さんは、会場にいるファンの希望者まで壇上に登壇OKの記念写真タイムを作ってくれたのだからそのお人柄に感心してしまいました。

その後、【ゴジラのトランク 夫・本多猪四郎の愛情、黒沢明の友情】本多きみ 著、取材・構成・文 西田みゆき(宝島社)定価1300円+税に、希望者は、本多隆司さんのサインを入れて貰える販売タイムがあり、私も勿論購入してサインを入れてもらいました。
その際、先日のNHKBSの番組で放映されたラストに、本多監督の生まれ故郷が、私の父の故郷である庄内地方鶴岡市にある地元の有名なお寺であり、少年時代に私は家族と一緒にそのお寺にお参りしたことがあるので、訊ねてみたらドンピシャリ。
せっかくの機会なので私が漫画やアニメ、特撮や映画を研究していること、父の実家が庄内鶴岡にある本間家の中でも指折りの旧家であり、庄内地方に将来漫画やアニメ、映画に関する総合的な観光施設を作ることが出来たらいいなと考えていることなど、簡単に自己紹介することが出来ました。

同行されていた株式会社本多フィルムの副社長からは名刺をいただき、やはり庄内地方に本多監督の記念館が出来たらいいのにと、話題になりました。

本多猪四郎監督と私の間には、不思議な縁があるようなので、これを機会に父の故郷出身の偉大な先人である本多監督の作品とその生涯についても今後はより一層研究を深めていきたいと考えています。

また、この三連休には漫画やアニメ、特撮や映画に関する様々なイベントが開催されていたようです。

各々のイベントにおいて、各々のイベントに関係する人達や、興味がある人達が集まる訳ですが、正に類は友を呼び朱に交われば赤くなるといいますが、まさにその通りだったのではないでしょうか?

マンガ評論家でなく漫画史研究家として活動を続ける私の場合、大正・昭和時代の漫画を中心とした映画やテレビ、アニメ、特撮、街頭紙芝居、絵物語、少年小説、挿絵など研究対象となる範囲が広く、交流する人々も多くなります。

漫画や映画などジャンルが異なるイベントが同じ日に重なることが日常茶飯事となるため、より良い縁である所に顔を出すように心掛けています。
不思議と良い縁のイベントに集まる人達は、良い人達が多いため居心地が良く段々と栄えてくるようになります。
ところが、栄枯盛衰とは大変不思議なもので、悪い人達が集まる縁やイベントには、内容はどうあれ、段々と人が集まらなくなってくるのですから驚くばかりです。
私のブログは、私と縁のある良い人達やイベントを中心に紹介しています。
かつて、私と縁があった人達や団体で、現在、私のブログで話題となったり、登場してこないものの殆んどは、私にとって悪縁と思われるから、敢えて話題から避けてます。
その人物が亡くなり、その人物と関係する著作権上、大問題がある書籍を数年前に出版した出版社が、その問題ある書籍を出版した後、大手からの資本提携を解除された上、再度別の問題を起こし、出版した本の回収騒ぎの後、昨年末にあえなく倒産。

三連休中に行われた追悼イベントは、大雪のため人が集まらなかったようなのに、世間的には肩書きのある著名人の関係者二人が「たくさんの人に集まっていただき」とTwitterし、人柄の良い善良な関係者の一人が、「最悪、スタッフだけのイベントになるかと思われたが、こじんまりとした集まりぐらいの人が来てくれたので良かった」と、同じくTwitter上で呟く別の関係者の矛盾に、故人と関わりの強い関係者三人の人間性まであからさまに露呈してしまったようです。
内容に自信さえあれば、イベントに人が集まっていなくても、たくさんの人が来たような嘘をつく必要はないと私は思うのですが・・・。
亡くなってからも、肩書きだけ立派な故人の悪い人間性が、(私は、漫画史研究家として、この人物の生き方や人柄を反面教師として肝に刻んでいる)謀らずも関係者によって鮮やかに受け継がれている負の遺産を垣間見た瞬間でした。
全ては因果応報であり、自業自得。
改心しない限りこれからも悪縁や、負の遺産は、故人の関係者の手により受け継がれていくことでしょう。
虚しくはないのかな?(笑)


さて、私は今、アニメと映画、漫画史を皆で語れるオフ会の設立を考えています。
題して【アニメと映画、マンガ史研究会】(笑)。
参加資格は、アニメor映画orマンガが好きな人。
私がブログなどで紹介するアニメ、映画、マンガが好きだというのなら、誰でも参加OK。
イベントの前後、会場などで御会いしましょう。
入会希望者は、会場で一声かけて下さいね。
会員証は【少年画報大全】ということでよろしく。

漫画史研究家である私、本間正幸の今年の年賀状は


臥薪嘗胆の時を経て、2013年は温故知新の志で

「ことしも元気でいこう!!福井英一・画」

『冒険王』(秋田書店)1954年新年号付録【イガグリくん】年賀状を発掘!!

故・上田トシコ先生の【フイチンさん】を始め、昭和時代の名作漫画を続々と電子書籍化します!

【まぼろし探偵】【月光仮面】(原作・川内康範)【8マン】(原作・平井和正)で知られる桑田次郎先生、少女漫画の名作で知られる故・東浦美津夫先生、【ゆうひが丘の総理大臣】【サインはV!】(原作・神保史郎)で知られる望月あきら先生作品版権管理窓口

株式会社 パインウッドカンパニー

郵便番号104-0044
東京都中央区明石町1-3-404

Tel:03-5939-6991

『漫画の匠』
http://www.manganotakumi.com

漫画史研究家 本間正幸


今年も、私が大ファンである漫画家の先生方を始めその遺族の方たち、アニメーション業界の方、作家の先生、児童文学の研究者の先生、編集者など出版業界の人たち、女優さんに至るまで、様々な業種の方たちから、沢山の年賀状の返事をいただいております。
毎年恒例となっております漫画家さんからの年賀状の返事をいくつか紹介してみますね!

先ずは、スタジオ・ゼロのアニメーターであり、ラーメン大好き小池さんのモデルとしてもあまりにも有名な杉並アニメーションミュージアムの鈴木伸一館長からの年賀状を紹介させて貰いましたが、鈴木伸一館長とは、毎年、東京国際アニメフェアの功労賞でのパーティ会場や、手塚治虫文化賞で御一緒させていただいております。

次の年賀状は、手塚治虫先生作品の版権管理をされている手塚プロダクションさんからのもの。

2013年は【リボンの騎士】連載60周年。

【鉄腕アトム】放送50周年。

【ブラック・ジャック】連載40周年を迎えます。

【リボンの騎士】は、虫プロのテレビアニメの再放送から、音楽、漫画と全て私好み。

【鉄腕アトム】は、漫画からリバイバルのカラー放送を見て。

【ブラック・ジャック】は、『週刊少年チャンピオン』の連載時からリアルタイムで、初出のカラー扉も楽しむことが出来ました。
「沈む女」の二色ページは美しく、ストーリーはあまりにも物悲し過ぎて・・・。

手塚先生の作品やアニメは、私より上の世代に圧倒的にファンが多く、私の世代では好きな人が意外に少なく、石森ファン、豪ちゃんファン、松本ファンが圧倒的に多かったものです。
藤子ファンや、宮崎駿ファンも、私より少し下の世代に圧倒的に多いような気がします。
私は、多くの手塚治虫作品の中でも初期SF三部作の【メトロポリス】が大好きで、アニメ化され再評価される前に漫画喫茶の店名をメトロポリスと名付けたほど。

漫画と映画、アニメ好きの私が、漫画史研究家としてメトロポリス漫画総合研究所を主宰しているのは、大の手塚ファンの証でもあるのです。

今年の元旦の朝に私は、定期購読している読売新聞だけでなく東京新聞、朝日新聞、毎日新聞の三紙を自宅近くのコンビニで購入。
私が政治や宗教、思想、スポーツについてブログで滅多に話題にしないのは、自分の考えを他人に押し付けることが嫌いだからです。
脚本家の石森史郎先生は、毎年元旦の朝になると新聞の朝刊各紙を購入し、その年の動向についての情報を得ているとのことなので、弟子筋となる私も今年は真似をしてみました。
元東映の名プロデューサー平山亨さんは、付き合いで赤旗を取ったところ、知らないうちに共産党の党員に登録されていたことがあり、吃驚したとのこと。
東京新聞が一番偏りがなく、芸能面なども充実しているので、業界内の友人などに意外と講読者が多いと話してくれたことがあります。
今回、東京新聞には「アニメ50年いつもそばに」と題する記事がカラー画像付きでありました。
朝日新聞では、「アトムからコナン、その先へ」50年の厳選50本ー脚本家・辻真先さんと歩く

と言う記事がありました。
辻先生へのインタビューは、正に我が意を得たりという感じで、今年の元旦は石森先生の真似をして、四紙読み比べて大正解だったといえるでしょう。

漫画史研究家であり、アニメーション史研究家でもある私は、在野にいる数少ない研究者の立場から、なるべく偏った思想でなく独自の社会学的視点から漫画やアニメの歴史について実証的な資料を踏まえて今年も皆さんに紹介していきたいと考えています。
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速報!【フイチンさん】アニメ上映会と本

2012-07-28 20:33:24 | 「フイチンさん」「お初ちゃん」「ぼんこちゃん」(コミックパーク)上田トシコ
>本間様

お世話様です、杉並アニメのFです。

上田先生用コミックの手配、ありがとうございます。
また、ぜひ見本用の本もお願いいたします。

売れるといいなあ…。
よろしくお願いいたします。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□
~日本のアニメは2017年に100周年!~
杉並アニメーションミュージアム
〒167-0043
東京都杉並区上荻3-29-5 杉並会館4階
               事務局 
TEL:03-3396-1510/FAX:03-3396-1530
■□■□■□■□■□■□■□■□■□

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ミュージアム 夏の企画展
『GONZO 20th ANNIVERSARY』
≪開催期間:2012年5月23日(水)~8月19日(日)≫
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
エクラアニマル・アニメ特別上映会
  親子で観るアニメーション『かっぱのすりばち』ほか
≪開催期間:2012年7月31日(火)~8月5日(日)≫
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

--------------------------------------------------
From: <@docomo.ne.jp>
Sent: Tuesday, July 24, 2012 9:36 PM
To: <@sam.or.jp>
Subject: Fw:RE: 【フイチンさん】杉並に

> ご担当者様
>
> お世話になっております。
> コンテンツワークスと申します。
>
> 弊社サポート宛にご連絡をいただきました件でご連絡致します。
> この度はコミックご注文いただきありがとうございます。
>
>> 【フイチンさん】
>> (一巻)五冊
>> (二巻)三冊
>> (三巻)三冊
>> 【お初ちゃん】
>> 二冊
>> 【ぼんこちゃん】
>> 二冊
>> 【山根青鬼・山根赤鬼漫画道中記】
>> 一冊
>
> 上記、計16冊のご注文を承りました。7月27日(金)ご指定先に納品致します。
> また御請求書につきましても承知致しました。発送後にご郵送させていただきます。
>
>
> 引き続き宜しくお願い致します。
>
> ++
>
>@contentsworks.co.jp
> 03-5227-3001
>
>> From: @docomo.ne.jp
>> To: support@comicpark.net
>> Date: Thu, 19 Jul 2012 15:46:45 +0900 (JST)
>> Subject: 【フイチンさん】杉並にてアニメ上映
>> ----
>>
>> いつも御世話になっております。
>>
>> 【杉並アニメーションミュージアム】
>>
>> にて、2012年7月31日(火)~8月5日(日)まで、
>>
>> 【フイチンさん】のアニメが上映されます。
>>
>> 売店にて【フイチンさん】など、上田トシコ先生関連著作本を
>> 販売してもらえるので、以下の数量の発送お願い致します。
>>
>>
>> 【フイチンさん】
>> (一巻)五冊
>> (二巻)三冊
>> (三巻)三冊
>>
>> 【お初ちゃん】
>> 二冊
>>
>> 【ぼんこちゃん】
>> 二冊
>>
>>
>> 【山根青鬼・山根赤鬼漫画道中記】
>> 一冊
>>
>>
>> 発送先
>>
>>
>> 杉並アニメーションミュージアム
>>
>>
>> 東京都杉並区上荻3ー29ー5杉並会館3階
>>
>> TEL.03ー3396ー1510
>> FAX.03ー3396ー1530
>>
>> 担当、Fさん
>>
>>
>> 前担当者より、版元注文分は、郵送料、
>> 印税は版元払いと聞いております。
>>
>> よろしくお願いします。
>>
>> 請求書は、
>> 株式会社パインウッドカンパニー
>> 〒104ー0044
>>
>> 東京都中央区明石町1ー3
>> 明石町ツインクロス404
>>
>> TEL.03ー5939ー6991
>> FAX.03ー5939ー6992
>>
>> 発行名義人・本間正幸
>> 携帯.090ー
>>
>> まで送って下さい。
>
>
> 【山根青鬼・赤鬼・漫画道中記】のみ、私・本間用です。(笑)
>
> 【フイチンさん】上映会終了後の最終日過ぎに、合わせて残部を引き取りに行きます。
>
>
> 見本用の本が必要でしたら、上映会初日に、校正刷りの本と、【お初ちゃん】【ぼんこちゃん】の商品各二冊ずつと併せてお持ち致します。
>
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フイチンさん復刊に際しての思い

2009-05-14 15:56:24 | 「フイチンさん」「お初ちゃん」「ぼんこちゃん」(コミックパーク)上田トシコ
ついに、悲願のフイチンさん復刊が実現!!
画像は5月11日夜6時30分に初めて見た試し刷り最終校正用の試作品。
発売元のコミックパークからは本日より発売開始。
実物を手にとってから買うか辞めるか判断したい方には、16日の午前に下北沢トリウッドへ商品が届きます。
お近くの方は是非一度ご覧になって見て下さいね。
とりあえず全三巻32セットを用意しました。
上田トシコ先生のフイチンさんは、日本の少女漫画史上に燦然と輝く不朽の名作です。
サザエさんで知られる長谷川町子先生と共に日本の女性漫画家の草分の一人として、わたなべまさこ先生やちばてつや先生、水野英子先生や竹宮恵子先生はじめ多くの漫画家の先生方からその作品と人柄が慕われており、社団法人日本漫画家協会では名誉会員でもありました。
今回5度目の単行本化となりますが初のオンデマンドによる復刊です。
普段は、コミックパークからインターネット上での受注生産方式なので、一般の書店の店頭に並ぶことはありません。
4度目の単行本化となるアース出版局の単行本はA5版上製、1992・1995年発売時で定価が一冊1800円。
三冊で5400円となり、最近では絶版の為、古書店などで見掛けると全三巻セットで15000円ものプレミアがついております。
今回の発売では、B6判サイズ並製で一冊300頁1050円、全三巻セットで3150円です。
是非この機会に昭和の少女漫画界の伝説となりつつあるフイチンさんをご覧下さいね。

私が日頃、常々疑問に思うのは、フイチンさんのような名作が何故、長らく絶版のまま放置されてしまったのかという点です。
昨年話題となった少女マンガパワー展の中に、上田トシコ先生は紹介されておりませんでした。
著名な評論家のみならず、多くの漫画研究者達が名を連ねておりますが、私には、その人達の少女漫画史を見る視点に疑問が感じられます。
何故あの先生の作品が含まれているのに上田トシコ先生のフイチンさんは含まれていないのでしょうか?
チャコちゃんの日記の今村洋子先生や、あんみつ姫の倉金章介先生。
巴里夫先生に花村えい子先生。
サインはVの望月あきら先生など、せめて少女漫画史における重要な作家さんぐらいは紹介されてしかるべきだと思うのですが・・・
日本の少女漫画史研究の世界は、第一人者である米澤嘉博さんという大きな存在を失なってしまったんだなと痛感させてくれる展示会でした。
かつて日本の少年漫画の原点とも言うべき正ちゃんの冒険についても、若手の漫画研究者や漫画評論家の多くが全六巻とし、連載開始日を確認もせず図録を作るなどのいい加減さに、驚いたことがあります。
正ちゃんの冒険については、3月31日の私のブログでも、正ちゃんの冒険と樺島勝一展情報と題して書いたことがあるので詳しくはそちらをご覧下さいね。
上田トシコ先生のフイチンさんは、私が今更言わなくても皆が知っている女性が書いた日本の少女漫画の原点とも言うべき重要な作品なのです。

追伸
川崎市市民ミュージアムでの少女マンガパワー展のチラシに使われた水野英子先生の絵は、ハニーハニーのすてきな冒険です。
原画を使った初のカラーページ再現の単行本としてチクマ秀版社から私、本間正幸の監修で発行させていただきました。
私のようなアカデミズムの場ではなく、在野にいる漫画史の研究者にとっての勲章は、ひとつでも多くの名作の復刊に関わることだと考えております。
評論家や研究者として名のある賞を貰うことよりも、漫画家の先生方や一般のファンの皆様に喜んで貰える名作をひとつでも多く世に復刊させることの方がよっぽど大切だと考えております。
これからも私は、一冊でも多くの名作の復刊に人生を賭けて行きたいと思いますので皆様のご指導ご鞭撻ご協力のほどよろしくお願い致します。

社団法人 日本漫画家協会正会員
漫画史研究家

本間正幸


今日も何処かでデビルマン

誰も知らない 知られちゃいけない
デビルマンが 誰なのか
何も云えない 話しちゃいけない
デビルマンが 誰なのか
人の世に 愛がある
人の世に 夢がある
この美しいものを 守りたいだけ
今日も何処かで デビルマン
今日も何処かで デビルマン

作詞 阿久 悠


マッハバロン

悪の天才が 時に野心を抱き
世界征服を 夢みた時に
君はどうする 君はどうするか 君は
じゅうりんされて 黙っているか
今だ出撃 マッハバロン
スーパーロボット マッハバロン
マッハコレダー ぶっ放せ
来たぞ ララーシュタインのロボット軍団
頼む頼む 頼む頼む マッハバロン


悪のサイボーグ 悪のロボットの群れ
それを操って 挑んで来たら
君はどうする 君はどうするか 君は
悪魔の前に ひざまずくのか
今だ出撃 マッハバロン
スーパーロボット マッハバロン
マッハトリガー 決まったぞ
来たぞ ララーシュタインのロボット軍団
頼む頼む 頼む頼む マッハバロン

作詞 阿久 悠
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上田トシコ先生のフイチンさん!

2009-04-30 12:11:23 | 「フイチンさん」「お初ちゃん」「ぼんこちゃん」(コミックパーク)上田トシコ
前略

日本の少女漫画を代表する不朽の名作フイチンさん。サザエさんで知られる長谷川町子先生と共に日本の女性漫画家の草分の一人としても知られる上田トシコ先生の代表作です。
戦後、講談社の少女クラブに昭和32年1月号から昭和37年3月号まで連載されたこの名作は、1960年第5回小学館児童漫画賞を受賞しております。
少女漫画として初、女性としても初の受賞であり、次の受賞が水野英子先生のファイヤー!で第15回、わたなべまさこ先生のガラスの城が第16回の受賞だったことをみても、少女漫画史のみならず、日本の漫画史においても燦然と輝く不朽の名作なのです。
過去4度単行本化され、2003年にはオリジナルアニメーションとしてあにまる屋(現在のエクラアニマル)よりOVAとして製作されております。
昨年の3月、上田先生は90歳で急逝されましたが、フイチンさんの復刊を望む声は今も後を絶ちません。
今回5度目の単行本化としてオンデマンドによる出版が決定しました。
各巻定価1050円で全三巻。講談社から1953年にオリジナル単行本として全二巻
虫プロ商事から1969年に虫コミックス新書判として全一巻
講談社から1976・1977年に文庫判として全二巻
アース出版局から1992・1995年にA5判として全三巻
でておりましたが、今回の復刊は、収録話数が一番多い全三巻分の収録なので、新書判、文庫判をお持ちの方達にも、おすすめです。
第二巻の途中から、新書判・文庫判などに未収録の話が収録されております。
アース出版局の単行本が、定価1800円だったことを考えると、今回の定価1050円は、お求め易い価格設定かと思います。
各巻巻末には、新たに扉絵集、上田トシコ先生年譜、書き下し解説などを収録しております。
是非この機会に、少女漫画の不朽の名作を御覧下さい。
草々


発売日 2009年5月14日から発売開始
発行者 本間正幸
発行所 株式会社パインウッドカンパニー
お問い合わせ
コンテンツワークス株式会社 コミックパーク
http://www.comicpark.net/
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上田トシコ先生と僕( 再録)

2009-04-29 00:44:37 | 「フイチンさん」「お初ちゃん」「ぼんこちゃん」(コミックパーク)上田トシコ
自転車で立ち寄った本屋さんで(フイチンさん)を見つけた11才の少年の日からずっと憧れ続けていた上田先生。
あの日から数十年。
2001年春、3月にまだ無名の僕が先生のご自宅へインタビューの為、お訪ねしたら、第二応接室へ通され(いきつけの喫茶店のことを先生はそう呼んでいた)、心良く長時間にわたりお話を聞かせてくれた上田先生。
弥生美術館での展覧会、倉金章介・上田トシコ・今村洋子展開催の時、ギャラリートークの後、隣の喫茶店でお茶会が行われたときは、頌栄女学校時代の後輩の人達が
(在学中から上田さんは、下級生皆の憧れの先輩でした。)
と話してましたね。
先生のインタビューや、お借りした若い頃の写真を何枚も収録した(少年画報大全・少年画報社発売)がキッカケとなり、社団法人日本漫画家協会へ研究者として入会出来たことを、先生が文部科学大臣賞を受賞した協会のパーティーの席で報告した時、
(本当に良かったわね。) と笑顔で一緒に喜んでくれた上田先生。
(フイチンさん)のアニメが完成した時、渋谷のブルームホールでの完成試写会にまだ駆け出しの僕を一人前の研究者として認めて呼んでくれた上田先生。
お礼を兼ねた年賀状を送ると、いつも僕にまで丁寧な御返事を書いて下さる上田先生。
下北沢のトリウッドで、(フイチンさん)が上映された時、ファンが長い行列を作ってサインを頼んでも、全員へ笑顔でサインをしてあげていた優しい上田先生の姿が眼に焼き付いています。
2005年11月3日杉並アニメーションミュージアムで、まんがの日のイベントとして、(フイチンさん)の上映が行われた時、ゲストとして来て欲しいと鈴木伸一館長に相談され、そのことを伝えると心良く来ていただけた上田先生。
あの日が先生と御逢い出来た最後の日となりました。(幸運なことに僕は七回も先生に御逢いすることが出来ました。)
さようなら上田先生。さようなら。
いつもヒマワリのように明るくて、やさしくて、綺麗で、あたたかい上田先生だったから、僕は、こんなお別れの日がくるのは、まだほんのちょっぴり後の事だとばかり思っていたんだ。メイファーズ。
ツァイチェン。


上田トシコ先生は、2008年3月7日永眠されました。享年90歳。
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上田トシ子先生と僕

2009-03-10 16:53:17 | 「フイチンさん」「お初ちゃん」「ぼんこちゃん」(コミックパーク)上田トシコ
自転車で立ち寄った本屋さんで(フイチンさん)を見つけた11才の少年の日からずっと憧れ続けていた上田先生。
あの日から数十年。
2001年春、3月にまだ無名の僕が先生のご自宅へインタビューの為、お訪ねしたら、第二応接室へ通され(いきつけの喫茶店のことを先生はそう呼んでいた)、心良く長時間にわたりお話を聞かせてくれた上田先生。
弥生美術館での展覧会、倉金章介・上田トシコ・今村洋子展開催の時、ギャラリートークの後、隣の喫茶店でお茶会が行われたときは、頌栄女学校時代の後輩の人達が
(在学中から上田さんは、下級生皆の憧れの先輩でした。)
と話してましたね。
先生のインタビューや、お借りした若い頃の写真を何枚も収録した(少年画報大全・少年画報社発売)がキッカケとなり、社団法人日本漫画家協会へ研究者として入会出来たことを、先生が文部科学大臣賞を受賞した協会のパーティーの席で報告した時、
(本当に良かったわね。) と笑顔で一緒に喜んでくれた上田先生。
(フイチンさん)のアニメが完成した時、渋谷のブルームホールでの完成試写会にまだ駆け出しの僕を一人前の研究者として認めて呼んでくれた上田先生。
お礼を兼ねた年賀状を送ると、いつも僕にまで丁寧な御返事を書いて下さる上田先生。
下北沢のトリウッドで、(フイチンさん)が上映された時、ファンが長い行列を作ってサインを頼んでも、全員へ笑顔でサインをしてあげていた優しい上田先生の姿が眼に焼き付いています。
2005年11月3日杉並アニメーションミュージアムで、まんがの日のイベントとして、(フイチンさん)の上映が行われた時、ゲストとして来て欲しいと鈴木伸一館長に相談され、そのことを伝えると心良く来ていただけた上田先生。
あの日が先生と御逢い出来た最後の日となりました。(幸運なことに僕は七回も先生に御逢いすることが出来ました。)
さようなら上田先生。さようなら。
いつもヒマワリのように明るくて、やさしくて、綺麗で、あたたかい上田先生だったから、僕は、こんなお別れの日がくるのは、まだほんのちょっぴり後の事だとばかり思っていたんだ。メイファーズ。
ツァイチェン。
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上田トシコ先生を偲ぶ会

2009-03-07 17:09:14 | 「フイチンさん」「お初ちゃん」「ぼんこちゃん」(コミックパーク)上田トシコ
昨日、池袋で少女漫画の不朽の名作、フイチンさんで知られ、昨年九十歳でお亡くなりになられた上田トシコ先生を偲ぶ会が関係者の間で開かれました。発起人代表は漫画家のちばてつや先生。漫画家発起人として、今村洋子先生、里中真智子先生、鈴木伸一先生、竹宮恵子先生、田村セツコ先生、牧美也子先生、水野英子先生、みつはしちかこ先生、森田拳次先生、わたなべまさこ先生。出版社は、講談社、集英社、婦人之友社。他に団体として、松本かつぢ資料館、杉並アニメーションミュージアム、手塚プロダクション、日本漫画家協会、弥生美術館、個人として、丸山昭さん他五名などと共に私、本間正幸の名前も末席にまぜて貰いました。事務局として、フイチンさんのアニメを製作したエクラアニマルが実務を担当し六十名前後の参加者での盛会でした。
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