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映画たそがれ清兵衛について!!

2009-06-27 15:51:52 | NHK「ファミリーヒストリー」、東北庄内「たそがれ清兵衛」「おくりびと」
昨日の金曜ロードショーは、庄内藩がモデルの架空の海坂藩が舞台の藤沢周平原作・山田洋次監督作品・映画(たそがれ清兵衛)だった。
今回のアカデミー賞受賞の映画(おくりびと)も我が父の故郷である庄内地方が舞台だったし、最近なにかと庄内地方が話題となって嬉しい限りである。
今日の画像も昨日に引き続き、ビデオのパッケージから。今日は裏面。


昨日の表面


そんな父のことを、私は誇りに思っておりますーー


のコピーがこの作品の本質を語っている。


裏面には、


日本映画史に残る時代劇の最高傑作!


時代小説の第一人者
藤沢周平作品初の映画化


山形県庄内地方を中心に、長野県望月町、秋田県角館町など日本の原風景を丹念にロケーション。
"海坂藩"を見事に描く。


のコピーが踊る。
庄内藩は、城下町がある鶴岡と商業都市であり、港がある酒田とに分かれている。
たそがれ清兵衛は、庄内藩のサムライをモデルに架空の藩である海坂藩を舞台にサムライの生きざまを描いている。
藤沢周平の小品、(龍を見た男)の舞台となる善宝寺近くの父の実家の風景は、自然が今もそのまま残された、日本の美しい故郷の原風景だ。


昨今はサムライブームであり、猫も杓子も直ぐにサムライとなる。
けれども、本来のサムライの姿は、それほど格好良いものではなく、下級武士ともなれば、清兵衛のように生活も質素でつつましやかだ。
華々しい活躍などする機会も滅多にない。
サムライと言っても、戦国時代や幕末と江戸時代中頃とではその生きざまも変わってくる。
藤沢周平の作品は、そんな海坂藩の下級武士の生活を多く描いている。
たそがれ清兵衛は、幕末となるため、何かと周囲が騒がしいのだが・・・


戊辰戦争を描いた壬生義士伝と幕末が舞台となる、たそがれ清兵衛は共にサムライの悲哀を描いている。

庄内藩の戦いは、会津藩と違ってあまり知られていない。

西郷隆盛との逸話も残っているのだが・・・


お金などなく、貧乏でつつましやかな暮らしでも、誠実に生きてきた人達は素晴らしい。
この名作は、今更私が解説をするよりも、数々の受賞データがその素晴らしさを語ってくれているようだ。作品の鑑賞については、CMがはいり、一部場面や、エンドロールがカットされる事が多いテレビでの放送よりも、ビデオやDVDでの鑑賞を、そして、出来ることなら、スクリーンでの鑑賞を、おすすめしたい。


以下は、ビデオのパッケージから。


幕末の庄内、海坂藩。
平侍の井口清兵衛(真田広之)は妻を亡くし、二人の娘と老母のために下城の太鼓が鳴ると家路を急ぐ毎日。
同僚たちはそんな彼を"たそがれ清兵衛"と呼んでいた。
ある日、幼なじみの朋江(宮沢りえ)を救ったことから剣の腕が噂になり、上意討ちの討手として清兵衛が選ばれてしまう。
清兵衛は藩命に逆らえず、朋江への想いを打ち明け、切腹を不服とする余吾善右衛門(田中みん)が立てこもる死地に向かった・・・。


日本アカデミー賞最優秀賞

作品賞/監督賞/脚本賞/主演男優賞/主演女優賞/助演男優賞/音楽賞/撮影賞/照明賞/美術賞/録音賞/編集賞


キネマ旬報ベスト・テン


ベスト・テン第1位/読者選出第1位/監督賞/読者選出監督賞/脚本賞/主演男優賞/主演女優賞/新人男優賞


毎日映画コンクール


日本映画大賞/男優主演賞/女優助演賞/撮影賞/録音賞/技術賞


ブルーリボン賞


作品賞/助演女優賞


報知映画賞最優秀賞


作品賞/監督賞/主演女優賞

日刊スポーツ映画大賞


作品賞/監督賞/主演男優賞/助演女優賞


ベルリン国際映画祭 コンペティション部門出品


真田広之/宮沢りえ/田中みん/小林稔侍/岸恵子/丹波哲郎/大杉漣/吹越満/深浦加奈子/神戸浩/伊藤未希/橋口恵莉奈/草村礼子/嵐圭史/中村梅雀/赤塚真人/佐藤正宏/桜井センリ/北山雅康/尾美としのり/中村信二郎

松竹株式会社/日本テレビ放送網株式会社/住友商事株式会社/株式会社博報堂/日本出版販売株式会社/株式会社衛星劇場 提携作品

製作代表:大谷信義・萩原敏雄・岡素之・宮川智雄・菅徹夫・石川富康/プロデューサー:中川滋弘・深澤宏・山本一郎


原作:藤沢周平(たそがれ清兵衛)(竹光始末)(祝い人助八)新潮文庫/脚本:山田洋次・朝間義隆
撮影:長沼六男/美術:出川三男/美術監修:西岡善信/音楽:冨田勲/照明:中岡源権/編集:石井巌/録音:岸田和美/衣裳:黒澤和子/監督助手:花輪金一

主題歌:(決められたリズム)作詞・作曲・歌:井上陽水(フォーライフ ミュージックエンタテイメント)

撮影協力:山形県鶴岡市・羽黒町・櫛引町・長野県望月町・秋田県角館町/製作協力:松竹京都映画株式会社
監督:山田洋次


平成14年度文化庁映画芸術振興事業


2002年作品 カラー129分公開・収録:ビスタサイズ

コピーライト2002 松竹/日本テレビ/住友商事/博報堂/日販/衛星劇場
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