196万PV達成!漫画史研究家・本間正幸監修【少年画報大全】(少年画報社・現在三刷)更新復活

【20世紀冒険活劇の少年世界】メトロポリス漫画総合研究所(since1997)から、昭和の映画、出版美術、音楽を!

サザエさん幻の一巻と、第17 回手塚治虫文化賞と、現代マンガ図書館・内記稔夫さんの一周忌

2013-06-03 02:08:41 | 2001年夏「少年画報大全」(少年画報社)監修者への道
在野にいる一介の漫画コレクターに過ぎなかった私が、1997年にマンガ喫茶メトロポリスを開業し、2001年に【少年画報大全】を監修したのは、運命的なものだった。

2001年から在野にて漫画史研究家として活動を続ける私がブログを始めたのが2009年3月。

子供の頃から人一倍感受性が強く、喜怒哀楽など感情の起伏が激しかった私が、漫画史研究家の日々の暮らしの中で、ささやかな幸せを感じる時がある。
子供の頃から今も変わらぬファンであり、交流や面識のある大好きな漫画家さんたちの展示会や企画展の案内状が、銀座近くにある新富町の事務所や、横浜の自宅に届いた時だ。
ネットやメールでの報せでなく、昭和時代の昔と何ら変わらずに葉書や封書で届く案内が私には嬉しいのだ。(*´∀`)♪

私のところに届いた主な展示会やイベントと、私の感想は次の通り。

銀座や築地は、新富町にある私の所属事務所パインウッドカンパニーのオフィスから歩いて行ける距離なのでとても便利。(*´∀`)♪


松本零士 漫画家生活60周年記念展
松本漫画の華麗なる宇宙

パート1.松本漫画の原点
2013年4月27日(土)~6月29日(土)

パート2.松本零士と小松左京ー日本SFの出発ー
2013年7月6日(土)~9月28日(土)

パート3.松本零士とメディアミックス作品
2013年10月5日(土)~12月21日(土)

開館日時/水、木、金、土、13時-17時、金曜のみ19時まで

入館料(オリジナルパス)/各パート1000円、3パート通しパス2000円

主催/若山美術館
後援/小学館クリエイティブ
協力/日高 敏、安田 勲、零時社

業界関係者向けに内覧会・レセプションが火曜日に有り、参加して来ました。

郵便番号104-0061
東京都中央区銀座2-11-19 国光ビル4・5階

TEL.03-3542-3279

http://www.wakayama-museum.com/

画像はコレクター心をくすぐるデザインの3パート通しパス。
会期中は、何度も来館自由となるので、松本零士ファンなら早目に来館して繰り返し展示を観てはいかが?(*´∀`)♪

内覧会・レセプションには展示企画者の日高敏さん、松本零士先生本人も来館され、会場を移しての松本零士先生、日高敏さんお二人を囲んでのささやかながら心のこもったpartyに参加出来たことは、子供の頃からの【銀河鉄道999】【漫画歴史大博物館】ファン冥利に尽きるもの。
【漫画歴史大博物館】が発売された時の定価が何と5800円。
発売当時の私は中学2年生で、毎月の小遣いが2000円。
高額すぎてとても中学生の小遣いで買える本ではなかった。
仲の良かった友達のお兄さんが【手塚治虫の奇妙な世界】共々所有していたが、高価でとても大切な本なので一度だけ30分だけ見せて貰えたきり、高校三年生の頃、古本屋で再会し4500円で購入出来るまで憧れ続けた本だった。
そして・・・。
1999年5月にTVチャンピオン少年マンガ王選手権の撮影に際して、松本零士先生のご自宅で初対面。
【漫画歴史大博物館】にサインをいただく。
その後、2000年秋から2001年春までの間、【銀河鉄道999】が最初に連載された『週刊少年キング』の発行元である少年画報社の資料室に通い、光栄にも社史ともいうべき【少年画報大全】監修者の栄誉を賜り2001年の夏に発行。
現在、若山美術館理事長である若山さんに資料協力していただく。
様々な人達の協力により、34歳にて最年少プロの漫画史研究者としていち早くデビューを飾る幸運にも恵まれた。
2006年には、逓信総合博物館での企画展松本零士コレクションでつづる漫画誕生から黄金バットの時代展に協力。
日高敏さんと初対面となる。
この時の図録は、今回、若山美術館でも見本が展示されており2000円で購入が出来る。
何故なら、この時の企画展担当者が、現在の若山美術館館長である。
少年の日から憧れ続けた松本零士作品の数々。
私の世代には圧倒的にファンの多い不朽の名作【銀河鉄道999】。
星野哲郎にとって、夢の超特急銀河鉄道999号に乗車出来る高価なパスポートのように、少年の日の私にとって、高価で直ぐに手に入れることが出来なかった【漫画歴史大博物館】。
少年の日の私に、

「お前は将来、この本で紹介されている人たちや、多くの作品と出逢える運命にあるんだよ」

と、教えてあげたい。(*´∀`)♪


併せてオススメなのが

高橋真琴個展
海のファンタジー~人魚の世界~

2013.5/28(火)~6/8(土)

Open 11:00~18:30

公開中無休 入場無料

銀座ギャラリー向日葵

TEL[事務所]03-3573-1680
[会場]03-3572-0830

東京都中央区銀座5-9-13
銀座菊正ビル2F

地下鉄 銀座駅 A3出口 徒歩2分

真琴画廊 http://www.macotogarou.net/

6月1日(土)、朝一番11時に会場に訪れると、今回も、展示されている絵の殆んどが初日で完売状況だったとのこと。
初日のオープン前に並んで、会場にて即決で購入しなければ、高橋真琴先生の原画入手は出来ない。
価格は、5万円~から購入可能。
私は、2001年の個展から通い続けているのだが・・・。

昨日は日暮里ラングウッドにある日暮里サニーホールで無声映画鑑賞会に参加。

恒例となった第17回手塚治虫文化賞

贈呈式・記念イベントに今年も参加。(*´∀`)♪

日時 2013年5月31(金)
会場 浜離宮朝日小ホール(東京都中央区築地5-3-2朝日新聞東京本社新館2階)

◇贈呈式

マンガ大賞 『キングダム』(集英社)原泰久氏

新生賞 山本美希氏『Sunny Sunny Ann!』(講談社)

短編賞 『機械仕掛けの愛』(小学館)業田良家氏

◇大賞受賞記念トークイベント

原泰久氏×永井豪氏(選考委員・マンガ家)、中野晴行氏(選考委員・マンガ編集者)

主催 朝日新聞社

*毎年、受付に参加証を渡すと貰えるバッチや小冊子を集めていくのが楽しみだ。(*´∀`)♪
今年のバッチは、少女漫画の名作リボンの騎士からサファイア。
築地市場駅から会場に向かう途中で、1998年以前からの古い知り合いであり、1999年、2000年、2001年には三年連続して現代マンガ図書館で待ち合わせて一緒に贈呈式の会場まで行ったこともある内記ゆうこさんと、古くからのスタッフである旧知の男性に遭遇し、軽く会釈。
会場では、元少女クラブ編集長で、リボンの騎士編集担当だった丸山昭さんの隣の席に座る。
今年は贈呈式が長引き、式次第に予定されていた休憩無しで記念イベントに突入。
随分久し振りに京都精華大学の吉村和真氏と再会。
吉村氏は、マンガ学会設立のため準備段階から奔走し、京都から東京のマンガ史研究会参加メンバーに熱弁を奮われた時の姿が印象深い。
あの時の吉村氏の姿を知り、贈呈式の会場に来ているメンバーと言えば、審査員の一人となるヤマダトモコさんと、斎藤宣彦氏ぐらいだろうか。
13年という時の流れは、それぞれの人の立場と関係すら変えていってしまう。
私自身のスタンスは、少年画報大全発売前と現在もさほど変わってはいないのだが、かつて周りにいた人達の環境は、明暗はっきりと分かれてしまったし、今後の将来性すら見えない人達、今がピークで堕ちていくだろうと想像がつく人達もいるのだが、個人名は出さずにおこう。
生まれ育った環境や境遇など、人には運不運があるのだ。
私自身の天命は、少し皆とは違う次元にあり、残してきた実績の周りからの評価や環境、待遇にも、ほぼ満足した日々を幸せに過している。
同志社大学教授の竹内オサム先生に挨拶。
会場には、ちばてつや先生の姿も。

贈呈式・記念イベント終了後は、地方から参加してきた知人達を、銀座・若山美術館・松本零士展へ案内。
図録二千円と、小野佐世男展特製絵ハガキ16枚セットを千円で購入。

ファミレスで一緒に夕食を食べた際、翌日の都内各所への案内を私からかって出る。

6月1日土曜日、朝11時に銀座・高橋真琴展会場で待ち合わせ。
新橋で地下鉄の一日乗車券710円を購入し、銀座へ。
会場で高橋真琴先生に挨拶。
昨年亡くなられた東浦美津夫先生の訃報と、三鷹にある御自宅で撮られた東浦先生晩年の御写真をお見せしてから、現在銀座で開催されている松本零士先生個展の案内、知人達を先生に紹介していると、直ぐに会場は女性ファンで一杯になってしまった。
高橋真琴先生と東浦美津夫先生、松本零士先生、水野英子先生、牧美也子先生、ちばてつや先生は、昭和30年代当時の親しい仲間なのだ。
次に桜新町にある長谷川町子美術館へ移動。
4月27日、長谷川町子美術館発行の噂のサザエさん一巻復刻本1500円を購入して、桜新町駅前で昼食。
神保町に移動。
中野書店の西山さんなど、お気に入りの古書店からの情報収集と、復刻本などの新刊の状況を見てまわる。
東京駅と、新宿駅で知人たちとそれぞれ別れて、一人荻窪駅から歩いて杉並アニメーションミュージアムへ。
鈴木伸一館長と、8月に東京都江東区森下文化センターで開催される無声映画鑑賞会久し振りのアニメ特集について相談と報告。
鈴木伸一館長が監修と装画を担当した縁だろうか、ミュージアム売店で販売していた講談社発売、幸森軍也さんの【ゼロの肖像】(ミュージアムで購入すると、何とスタジオゼロ原稿用紙がオマケで貰えるのだからファンにはたまらない。)を1785円で購入してから東横線経由で横浜の自宅へ帰宅。
伝説のスタジオゼロは、どうなったのか?
この本を読めば全ては判るだろう。
私の口からは、今は未だ何も言えない。

さて、6月1日は、昨年亡くなられた現代マンガ図書館・内記稔夫館長の命日であり一周忌となるので、縁の人たちの多くがblogやTwitter、イベントなどで集まり故人を偲んだことだろう。
未だ駆け出しの漫画コレクターとして、少年の日に現代マンガ図書館のオープン記念の即売展に駆けつけ、内記さんに初めて出逢った頃を思い出すような一日を過ごせた。
かつて手塚治虫文化賞の会場などで、逢う機会が多かった米澤嘉博さん、内記稔夫さんと先人である日本有数の大漫画コレクター達が続けて鬼籍に入られてしまったが、在野にいる漫画コレクターとして私は私独自のまんが道を歩み続けていきたいと考えている。


漫画史研究家

本間正幸


最終回 永島慎二遺作展

2013年6月13日(木)~6月25日(火)
AM10:00~PM8:00まで

*6/19(水)のみ定休日

今年お休みさせていただくつもりでしたが、長年にわたり展覧会をさせて下さいました「喫茶室Cobu」が2013年8月31日をもって閉店する事となり、急ではありますが最後の遺作展をさせて頂くこととなりました。
三上勉氏のコレクション展も同時開催ですので、お時間ございましたら皆さまお気軽にお出かけ下さいませ。
コーヒーやケーキのとても美味しいお店です。

阿佐ヶ谷喫茶室「cobu」にて
(*「三上勉コレクション展」の作品販売はございません)

喫茶室Cobu ご案内
郵便番号166-0004
杉並区阿佐ヶ谷南1-36-12

TEL(03)3316-0241

最寄り駅/中央線「阿佐ヶ谷駅」丸ノ内線「南阿佐ヶ谷駅」

*阿佐ヶ谷駅南口を出て商店街「パールセンター」中ほどの左側にある婦飾雑貨店「スミレ」店内を奥に入った小さな喫茶店です。
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