今日の画像は、8月5日(水)、リーガロイヤルホテル東京・ロイヤルホールにて開催された無声映画鑑賞会の創立50周年を祝う会にての一枚。
映画が昔、無声であった頃、わが国の"活動常設館"では、それぞれに専属の弁士や和洋合奏団がいて、いわば手作りの楽しい上映をしていたのです。
トーキー化と共に失われてしまった、そんな映画のいろいろな楽しみ・・・・活弁という話芸や、西洋楽器と和楽器とのアンサンブルというなんとも前衛的であった試み等々は、大先輩の映画ファン達が活動写真への限りない愛情をこめて育てあげた、実にこれは、世界にも類のない、映画をより楽しむための演出であったのです。
今、埋もれ、見捨てられてしまったそうしたフィルムを発掘し、出来る限り当時の上映形態にそって毎月一回上映会を開いているのが、(無声映画鑑賞会)なのです。
会員の特典は(一般会員には、A会員とB会員がございます。)
A会員は・・・入会金500円・年会費10,500円
初年度合計11,000円(税込)*本人以外の方も御利用できる1年間有効の無料鑑賞券を12枚差上げます。
B会員は・・・入会金500円・年会費2,100円
初年度合計2,600円(税込) *本人以外の方も御利用できる1年間有効の優待券を12枚差上げます。
(一般1,800円を1,000円に割引)
A・B会員すべての方に・・*会員証を発行します。
*毎月、例会の御案内(会員通信)をお送りします。
*会報(活狂・カツキチ)を年4回(1・4・7・10月)お送りします。
*事務局で取扱う無声映画関係商品(書籍・DVD等)の一部が割引きになります。*例会のプログラムを兼ねた(クラシック映画ニュース・毎月発行一部150円)を送料とも年額2,000円で予約購読出来ます。
*無声映画鑑賞会と提携した映画会に会員証の呈示で割引き入場出来ます。(2年目から入会金は不要です。)
上映会場は
主に門仲天井ホール(地下鉄門前仲町駅・東西線出口三番徒歩三分・大江戸線出口六番徒歩一分)にて開催しております。
又、毎年一回程度、新宿・紀伊國屋ホールに於いても開催しております。
上映作品は
マツダフィルムライブラリーに保存されている作品を中心に、毎回趣向を凝らした番組を提供します。
又、当会ではいわゆる名作と呼ばれている作品だけでなく、大衆映画や珍品映画、それに部分的にしか残存していない作品なども積極的に上映しております。
地方にお住まいの方にも
例会になかなか参加出来ない地方にお住まいの方にも、会員通信、会報、クラシック映画ニュースなどで、出来る限り地方で開催される活動写真上映会や種々の情報をお伝えしております。
入会御希望の方は
A会員、B会員の別、クラシック映画ニュース購読の有無と、氏名、住所、年齢、電話番号を明記の上、郵送、FAX、又はE-mailにて、無声映画鑑賞会事務局宛にお送りください。
お申し込みいただいた方に振込用紙をお送りし、御入金確認後に会員証等をお送りします。
無声映画鑑賞会事務局
〒120-0003
東京都足立区東和3-18-4
㈱マツダ映画社内
Tel 03-3605-9981
Fax 03-3605-9982
E-mail
katuben@attglobal.net
以上最新のチラシより
おすすめは、まずB会員としての入会です。
門仲での上映会は、毎月25日前後の平日夜6時会場・6時30分開演予定となり、9時頃終演となるので、参加出来る方はどうしても限られてしまいます。
そのため、お客様の層も、大半は60歳以上となり、後は映画、マスコミなどの業界人や学生といった感じでしょうか?
毎回100名前後の観客となります。
今月の門仲での番組スケジュールは
8月27日木曜日
家族を考える"愛"の名作特集!
昭和9(1934)年松竹蒲田作品 監督/小津安二郎 主演/坂本武、八雲理恵子、飯田蝶子、坪内美子
浮草物語(87分)
昭和16(1941)年日活多摩川作品 監督/春原政久 主演/小杉勇、村田知英子、大泉滉、豊田耕路
愛の一家(42分)
浮草物語を澤登 翠さんが、愛の一家を斎藤裕子さんが、弁士をつとめた。
木戸銭 1800円
前売電話予約予約 1500円
会員優待券 1000円
会場/門仲天井ホール
地下鉄/門前仲町下車徒歩3分(出口3・6)
TEL 03-3641-8275
(問)電話 03-3605-9981
『浮草物語』は、クラシックニュースを引用すると、
小津安二郎監督の第32作。音楽と効果音のみがつけられたサウンド版として製作された作品であるが、保存フィルムは無声版のみ。
『生まれてはみたけれど』(1932年)『出来ごころ』(1933年)に続き、小津監督は三年連続でキネマ旬報ベストテンの第一位を獲得した。
(中略)
『出来ごころ』(1933年)や『東京の宿』(1935年)と同じく"喜八もの"であり、坂本武によって演じられる喜八は、同一人物ではないが、性格は一定している。
喜八ものとは、寅さんシリーズの元になった作品としてあまりにも有名である。
坂本武さん演じる喜八ものでは、主人公喜八や、飯田蝶子演じるかあやんが出てくるのだが、シリーズではない。
寅さんの名前である車 寅次郎は、斎藤寅次郎監督の名前からとられており、吉田松陰の本名・吉田寅次郎からではない。
寅さん映画が好きな上級者には、一度小津安二郎監督の喜八ものをみることをおすすめしたい。
門前仲町は、小津安二郎監督の記念館のある古石場からも近いので、開演直前には、客席はほぼ満席となった。
さて、次回第614回無声映画鑑賞会は、
結婚を考える"恋"の名作特集!
1924年米作品
監督/エルンスト・ルビッチ
出演/アドルフ・マンジュー、マリー・プレウ゛ォスト
結婚哲学(85分)
The Marriage Circle
昭和15(1940)年日活多摩川作品
無声版
監督/吉村廉
出演/中田弘二、村田知英子、見明凡太郎
結婚記(30分)
昭和13(1938)年朝日映画作品(オール・トーキー)
出演/霧島昇、松原操、マーガレット・シスターズ
愛染二重奏(9分)
出演弁士・澤登翠、桜井麻美
時間表
愛染二重奏 6:30
結婚記 6:40
結婚哲学 7:30
終演予定 9:00