198万PV達成!漫画史研究家・本間正幸監修【少年画報大全】(少年画報社・現在三刷)更新復活

【20世紀冒険活劇の少年世界】メトロポリス漫画総合研究所(since1997)から、昭和の映画、出版美術、音楽を!

ザ・ライバル、サンデーマガジン

2009-05-04 21:45:19 | 2001年夏「少年画報大全」(少年画報社)監修者への道
今日の午前1:15から2:00にかけて、NHKテレビ マンガのタカラの再放送を見た。本放送には気付かず、昨日の新聞のテレビ欄には、漫画・再・巨人の星原画としか書いていなかったので、あまり期待はしていなかったのだが、意外にも丁寧な番組作りをしていたので好感が持てた。
どうやら明日夜10時から放送されるNHKドラマ ザ・ライバル サンデー・マガジンの熱い闘いと抱き合わせて、制作され、番宣を兼ねて再放送をしたようだ。
タケカワユキヒデ、泉麻人、国生さゆりの3人で漫画のお宝の数々を紹介するだけでなく、関係者からのインタビューもキチンと取っており、いい番組だったと思う。
さて、今日の画像だが、3月の少年サンデー・少年マガジン大同窓会の際に引き出物として配られた復刻本である。
番組の中でも紹介されていた。
私のブログの中でも少年サンデー・少年マガジン50thのタイトルでこの本についても少し触れさせてもらっているのだが、まだその頃はブログを始めたばかりのため、画像の入れかたが良くわからなかった。
本当に同窓会に参加した人かそうでないかは、この本について触れているかいないかでも判断できる。
少年漫画史を語る上で欠かすことの出来ない重要な二冊である。
以前、私が冒険活劇文庫創刊から、少年画報休刊までの少年雑誌の歴史をまとめた少年画報大全を監修した時、付録として冒険活劇文庫の創刊号(1948年8月)復刻本を付けたことにより、二上洋一先生や小野耕世先生、清水勲先生などからも誉められた思い出がある。
漫画作品は、本来評論などで語るよりも、実物を見せることが一番であり、解説者の文章やデータは、その補足としてのみ有効であると私は考えている。

さて、昨日コメンテーターとして登場していたタケカワユキヒデさんだが、以前、小学館クリエィティブが赤胴鈴之助の復刻本を出した時、解説でご一緒させていただいたり、NHK熱中時間の番組制作の際には、私がプロデューサーに話した、赤胴鈴之助の原型となった、福井英一先生のよわむし鈴之助を見る為にわざわざ広島まで撮影に行かれたほどの漫画好きで、数年前に社団法人日本漫画家協会へも入会されている。
去年の漫画家協会のパーティーでは、初めてお話することも出来た。
本当に漫画に愛情を持っている数少ない研究者の一人だと言えるだろう。

さて、昨日の番組内で紹介されたお宝は次の通り。

墨汁一滴6号
巨人の星原画
おそ松くん原画
あしたのジョー原画
梶原一騎用箋に書かれた梶原一騎先生のあしたのジョーの生原稿

である。
愛と誠は、梶原一騎先生の生原稿をながやす巧先生が保存しており、風塵社より、豪華本として発売されたことがあるのだが、あしたのジョーの生原稿は最近発見された物だという。

インタビューでは、ちばてつや先生、藤子不二雄@先生、熊本にお住まいの川崎のぼる先生、トキワ荘記念碑がある公園で北海道にお住まいの横山孝雄先生、梶原一騎先生の奥様である高森篤子様、元週刊少年マガジン編集長で埼玉にお住まいの宮原照夫さんなど私も御会いしたことがある先生や関係者の方達からの貴重なお話を聞くことが出来た。

明日の放送が、今から楽しみである。

追伸
番組内で、当時の別冊付録の話題が出ていたが、通常は、文庫サイズではなく、B6判サイズの物が多かった。
次にA5判、B5判、そして文庫判といった感じだろう。頁数は、標準64頁or48頁。32頁もあれば128頁の物もある。
そういった付録が、当時の少年月刊誌の最盛期には各誌毎月10冊以上も付くのだから昭和の少年達を虜にしたのも頷ける。
コメント
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