RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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エル・グレコ展

2013-02-03 21:30:00 | 美術
見てきました

東京都美術館

会期は2013年1月19日から2013年4月7日。

エル・グレコ(1541~1614)
来年、没後400年を迎えます。
16世紀から17世紀にかけてのスペイン美術の黄金時代に活躍。
ベラスケス、ゴヤとともにスペイン三大画家の一人に数えられます。
そんな、エル・グレコ。
生まれはギリシャのクレタ島。
本名はドメニコス・テオトコプーロス。
エル・グレコとは「ギリシャ人」という意味。。
さて。
頭にいくつかの疑問符も浮かぶかと思いますが(笑)
ギリシャ人だけどスペインの画家。
しかも三大画家。
スペインにはピカソやダリもいるのに!!

さて、エル・グレコといえばマニエリスム。
マニエリスムの代名詞的存在の画家です。
マニエリスムとは、人体をあえて曲げたり引き伸ばしたり、不自然に描く芸術様式のこと。
その独特の肖像画は当時の宗教関係者や知識人から圧倒的な支持を受けます。
今回は、世界の名だたる美術館や、エル・グレコが後半生を送ったトレドの教会群から油彩51点が集結。
注目作ばかり、国内史上最大の回顧展なのです。

さて。
そのマニエリスムさと、派手目な色彩、劇画チックな画風で……な印象をお持ちの方。
大丈夫、十分楽しめます。
なぜなら私がそうだったから(笑)
今年の注目展示であることは分かっていましたが、いまいちなんとな~く、、な気分でしたが実物目の前にすると変わるね。

「白貂の毛皮をまとう貴婦人」
これだけ画風が違うように見えてしまい気になって気になって。
美しくきりりとした表情の女性がこちらを見ています。
エル・グレコの特徴があまり出ていないから気になったのかな。。
またエル・グレコの描いた女性の肖像は現在2点のみしか確認されていません。
そう、そのうちの1点なのです。
とっても貴重なものを前にするとため息しか出てきません。。

「悔悛するマグダラのマリア」
エル・グレコの代表作のひとつ。
荒野で座っている女性といえばマグダラのマリア。
胸に手を当て斜め上を見上げています。
衣服の明るい青~紫のグラデーションや、雲の隙間から洩れる一筋の光などもあって、さわやかな印象です。

「無原罪のお宿り」
今回の目玉。
チラシやポスターにも使われています。
最晩年の傑作といわれています。
後半生を過ごしたトレドのサン・ビセンテ聖堂の礼拝堂のために描かれたもの。
3mを越える大作です。
昨年までリニューアル工事をしていた東京都美術館。
リニューアル前とリニューアル後で天井の高さが3.2mから4.5mへと高くなりました。
なぜかって??
これを展示したいから。
もうこれが来日するってことがいかにすごいかっていうことです。
とにかく圧倒されます。
天使たちがらせん状に配置されているため見ていると引き込まれそうです。
これは見に来てよかった!!

とっても充実した内容でした。
初期から晩年まで、さまざまな作品が見れたこと、
そして「無原罪のお宿り」が見れたこと。
見逃してはいけない、そんな展示です。



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