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ゆめと心理と占いのはなし
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 Rosalia de Castro

冷やし中華と冷麺の向こう

2015-08-14 18:54:08 | 日記

遅ればせながら、昨日は今年初めて冷やし中華を食べた。甘酸っぱい醤油味にごまの香りがあって、麺の冷たさがとても舌に心地よかった。そうめんも夏を感じさせる食べ物で、家でも手軽にできるということで食べる頻度では上回るけど、個人的には冷やし中華が「夏食」のチャンピオンで、昨日はとても幸せだった。

冷やし中華を食べると、いつも思い出すのは、京都に住んだときにこれをみんなが冷麺と呼んでいたことだ。基本的に同じものだと言っていいのだろうけど、確かにたれの味や盛り付けの具材は違っていたかもしれない。もともとこのルーツは朝鮮半島にあるらしいが、中国でも似たものを見たことがある。南部の内陸部を旅した時、公園の屋台で売られていた。ガラスケースに茹でられた麺が押し込められていて、それを手でどんぶりに取り、刻まれたきゅうりのような野菜を乗せて、最後にかき小さなひしゃくのようなものでたれをかけるんだけど、味は、麺に歯ごたえがなく、たれが普通のラーメンの汁のようで、決して美味しいとは言えなかった。

食べ物の歴史は面白い。美味しいものは近隣に広がっていくけど、気候や調達できる食材や食習慣の違いでどんどん異なるものになっていく。そして、日本人は外国にルーツを持つ料理にどてもどん欲だ。


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