MELANCOLICO∠メランコリコ!

ゆめと心理と占いのはなし
Por donde, amor, he de ir?
 Rosalia de Castro

新しいものに席を譲る

2012-07-23 15:07:11 | 日記
ボーボワールの『第二の性』だったか、「…すべては新しい問題に席を譲る」とかいった言葉があった。新しい状況になれば、課題となることや、優先すべきことは変わってくるといった意味だったと思う。 人は状況に自らを投企することで自分を創っていく。実存は本質に先立ち、神に造られた人間は存在せず、自分の生きる世界の中で自らを投企することによって、自らの本質とか価値を形成していく。 サルトルやボーボワールの実 . . . 本文を読む

自己愛マザー

2012-07-21 04:09:07 | 日記
「わたしは寝室の鏡のまえに立ち、身支度をしている。苛立たしいほどのスローモーションでつぎつぎに着替えるが、どれを着ても似合わないかふさわしくないように思える。廊下でわたしを呼ぶ声がする。『ねえ、君はそのままでいいんだよ』」 ある友人に紹介されて読んだ、キャリル・マクブライドの『毒になる母親』(江口泰子訳)に引用されていた、ある時期に著者自身が繰り返し見たという夢だ。彼女自身も自己愛マザーの娘であ . . . 本文を読む

解散、解散、解散

2012-07-20 01:58:25 | 日記
野田首相が就任したのがいつだったか覚えていないけど、2009年8月に民主党政権になってから3人目の首相だ。その前の自民党時代の末期も首相がころころ替ったから小泉純一郎のあと、順番に首相の名前を言える人は日本にどれだけいるだろうか。そしてそれぞれの首相が内閣改造を乱発しているので、大臣と言われる人がいったい何人生まれたのか、これを言える人は、特殊な仕事をしている人しかいないだろう。 基本的に政治に . . . 本文を読む

ロサリア・デ・カストロ

2012-07-17 19:15:37 | El mundo de futbol
大学生の頃、詩が好きだった。たった数行の言葉で読む人を立ち止まらせ、何度も反芻して自分を考えさせるような言葉の力に魅せられた。ランボー、オーデン、田村隆一、マチャード etc.. 振り返れば中学の時に石川啄木に出会ったことが大きかった。中学で転校性として寂しい思いをしていたころ、啄木は唯一人の話し相手だったから。 昔、ある人から19世紀スペインの詩人、ロサリア・デ・カストロの詩集を贈られた。彼女 . . . 本文を読む

現金書留

2012-07-17 02:12:26 | 日記
ぼくはこれまで現金書留を受け取った経験がなかったけど、ある事情である人が現金書留を送ってきた。で、配達されたときは留守にしていたので、放り込まれていた「不在通知」と印鑑をもって真夜中の郵便局に受け取りに行ってきたら、夜間窓口で一人の知り合いに会った。 彼はあるところで働く20代の男性だけど、いつも誰ともほとんど口を聞かないという。今夜も彼に「おぉ、こんばんは」って言ったら、軽く会釈した後、表情が . . . 本文を読む