MELANCOLICO∠メランコリコ!

ゆめと心理と占いのはなし
Por donde, amor, he de ir?
 Rosalia de Castro

永遠の少年puer aeternus

2009-12-21 00:26:48 | 日記
ユングが挙げる元型の一つに「永遠の少年」というのがある。この元型が強いと、大人の世界を汚いと見て、自分はいつまでも清らかな子どもでいたいと考えるようになる。そして、大人の世界に入って責任を負わされたり職をもって毎日働くことを嫌い、自由を好み、責任とか義務とかを極力避けようとし、面白いことがあればすぐにとびつき積極的になるが、結果的には何ひとつものにできない。つまり、ある意味で「収穫はしない」人たち . . . 本文を読む

退行

2009-12-17 00:18:49 | 日記
ふと自分内面のどこかがツッぱっているというか、固くしこりになって全体の動きの障害になっているように感じるときがある。たぶん、そのしこりの成分は自分の幼少期や思春期で解放されてこなかった抑圧された未分化な情動なんだと思う。そして、大人になってしまうと、いまさらそのしこりを表に出して揉みほぐすなんて恥ずかしくてできなかったり、あまりに強く抑圧してきたので、どこにそのしこりがあって、何が原因だったのかも . . . 本文を読む

逃避行動

2009-12-15 19:31:21 | 日記
やらなければならない重要なことの期限が迫っていて、それが心身ともにとても労力のかかることであった場合、突然、急を要しない単純な作業を思い出し、それをやり始めたりすることがある。 期末試験が明日なのに、急に部屋の掃除をしないではいられなくなったり、机の引き出しののなかの雑然さに耐えられなくなって中味を取り出したり、勉強しなくちゃならないのに溜まったダイレクトメールの処理をしはじめたりするのがそのい . . . 本文を読む

塗り絵

2009-12-11 17:42:19 | 日記
『臨床心理学』という雑誌のバックナンバーを読んでいたら、F先生が統合失調症の若い女性患者に対する治療の一環に塗り絵を使い、その有効性について論じていた。基本的に1事例研究で風景構成法の絵が2枚と、この塗り絵が3枚しか紹介されていなかったので、果たしてこの効果がほかでも現れるものなのか疑問だけど、Fが「塗り絵法では風景構成法や箱庭などのように患者自身がさまざまなものをひとつの全体として結び付け統合さ . . . 本文を読む

解離性障害dissociated disorder

2009-12-09 18:45:19 | PSYCHOLOGY2
解離とは意識、記憶、同一性、または環境の知覚といった通常は統合されている機能の破綻と定義される現象である。 歴史的には、催眠療法の全盛期にフランスの精神病理学者ジャネがヒステリー性のもうろう状態(twilite state)を説明するために用いた概念で、心的葛藤に基づく意識野の狭窄のために、意識の高級な上部構造と低級な下部構造との統合が失われる過程(横分割)という。 解離性障害は一過性に意識の . . . 本文を読む