ジムである女子と雑談していたなかで、何のためにジムに来ているかってな話題になって、彼女は「体重を維持するため」って言った。そして、「で、そっちは？」って言うから、冗談のつもりで「オリンピック」って言った。いわばボケをかましたつもりだったんだけど、彼女は間髪をいれず「じゃあ、種目は？」ってマジな顔で訊いてきた。想定外の反応だったのでぼくは3秒くらい固まってしまって、思ってもいない種目を答えてしまった . . . 本文を読む
いつも通っているジムのスタジオで「キャッ！」っていう声が聞こえた。最前列の左にいち早く陣取った顔見知りの30代の女性が、さらに左横に入った中年男性の姿を見て声を挙げたのだ。
ジムのスタジオは、並んだ順に入っていく。ぼくもその男性の5，6人後ろから入って、その男性の2列後ろに座ろうとしていたので、音楽が流れていたにもかかわらず聞こえた。それほど大きな声ではなかったけど、それほど小さな声でもなかった . . . 本文を読む
スポーツ選手には、「自分を変えてくれた人」「自分を変えてくれた言葉」なんてフレーズを口にする人がいる。長い時間、勝利のために時間を共にし指導してくれた人からのひと言なんて、すごい力を持つんだと思うし、誤解を恐れずに言えば、狭い世界に自分を追いつめている人には、精神的に強烈なカリスマ性のある誰かの存在が必要であるからだと思う。これは仕事なんかできつい思いをしている人なんかの場合にもあてはまるのではな . . . 本文を読む
先日お会いした友人の職場の男性のことが頭に残っている。旅好きな人の旅は、それぞれとても個性的でどっちがいいとか言うのはまったくナンセンスなんだけど、その動機は基本的に「○○を見たい。ｘｘを食べたい」というのと、移動していくこと自体に楽しみや安らぎを求める人に分けられるように思える。もちろん両方を強く意識しながら旅を楽む人も少なくないだろう。
ぼくは明らかに後者なんだけど、かつて若いころにバルセロ . . . 本文を読む
友人とのお酒の席に50代アルバイト男性が来た。
彼は毎年約9カ月働いて2か月ほど海外に出るという生活を続けているという。高校時代にいじめで不登校→ひきこもりとなり、30歳ごろから今のライフスタイルが定着した。彼曰く、「初めての海外一人旅は台湾で、言葉が通じない不便や失敗はあったものの、外国人でいることが居心地良ったんで、止められなくなった。安いホテルを見つて、そこを根城にひたすら街を歩 . . . 本文を読む