ある知人がよくウラでの話しをしてくる。ウラでの話しとは本人に聞かれるとまずいことで、本人のいないところで伝わり、伝えることでその二人、ないしはそれ以上の人たちが固く共犯関係の心理をもつものである。
こうした共犯関係の心理を好むヒトは、どこか攻撃的で、中と外を明確に区別していて、「外」をやんわりと攻撃することで中の人間関係が強くなると信じている。でも、こうした行為はいつかは破たんする。繰り返してい . . . 本文を読む
上競技場のトラックのように、人生にも与えられたトラックがあって、「あなたは第1コース」と言われたら、もう1コースをはしるしかない。200m走だと内側を走ると実力が発揮できて、外側だとだめという選手がいるかもしれないけど、一定のルールで出走前に決められちゃうともう文句は言えない。つまりレースを終えるまでコースを外れることはできない。
これは格差の固定といった貧困問題の比喩にも使われることがある。貧 . . . 本文を読む
面談をすることになったある若い女性から敵意のようなものを感じた。会話がぎこちなくなって、シャッターを下ろされているような感じがして、スっと相手の胸に言葉が入っていかないもどかしさを感じるようになって、すごく気を使うようになって、終わってみると、かすかに怒りの感情があった。
久しぶりに転移と逆転移を強く意識したような気がした。二人の間には「意地っ張りな娘」と「理解のない父親」といった構図があったの . . . 本文を読む
入念に1時間のストレッチをしてからスタジオへ向かった。7月から通い出して、痛みが出て中断したあと、また10月から通っているBSだ。下半身にかなり効くものだけど、台を低くしてさらにジャンプしないという自分ルールを徹底して徐々に筋力の回復をめざしてきた。
このワークアウトは10時から始まるから参加者は少ない。広いスタジオに20人くらいか。メンバーがだいたい固定化されていて、女子の何人かはイントラさん . . . 本文を読む
ヘミングウェイに関する評論を何冊か読んでみた。高校生のときに『誰がために鐘は鳴る』を読んで以来、ずっと影響を受け続けていたので、行き詰った時にふと手に取る本が彼の著作だったりする。かつてスペインで生活したり、キューバに何度も出かけていったのも彼の影響だったりしたのかもしれない。決して彼を意識しながら選択したわけではないけど、結果として彼の行動の跡をたどるような行為をしていたことは否めない。
ヘミ . . . 本文を読む