橋下知事の欠点はやはり井の中の蛙であること。若くして弁護士となり、タレントとなり、政治家となって、国際的にニュースになる知事になって、少し周囲が見えなくなってきたように思う。ターニングポイントは石原さんと接近したあたり。あのあたりから本来の右翼的傾向が強くでてきてしまった。あの人のパワーがなければ大阪は今も役人天国だったし、地方分権論争もローカルニュース扱いのままだったから、彼の功績は超特大だと評価するんだけど、かつての戦争責任のこと、従軍慰安婦のこと、在沖縄米軍司令官に「風俗」の活用を提案したことに関しては、言えばどうなるかがわかっていなかった。
とくに、アメリカの司令官に風俗のことを話題にするというのは、ちょっと国際感覚がなさすぎる。彼は「風俗」って言葉や、その言葉によって分類される業態がアメリカにもあるものだと思っていたようだけど、それがいわゆる「彼の人つきあい」の狭さを浮き彫りにした。通訳がどういう言葉に置き換えたのかはわからないけど、アメリカ人は気心が通じた相手とでなければそれは話題にしない。初対面で、制服を着て、大勢の取り巻きに囲まれて、通訳も女性だったとしたら、絶対に口にしない話題だろう。米軍司令官は天王寺で立ち飲みしているおっちゃんとは、同じ人間だけど、立場が違う。橋下さん、ちょっと天狗になり過ぎ。
今日の橋下さんは、「私の発言を文脈でとらえてほしい」といったことを記者の前で言っていたけど、文脈をじっくり理解しながらでないとわからない発言は、政治家として避けるべきだ。それに、この件に関しては、日本のテレビはあまりに政治家の生のコメントを流す時間が短い。ほんの5秒、10秒で、アナウンサーがまとめに入ったりする。変にディレクターがまとめるより、生の発言をずっと流したほうが、視聴者は真実を読みとるものだ。ただ、日本の政治家は話し方がゆっくりでトロいから、確かに1分、2分かされると視聴者はダレてしまう危険性は高い。でもジャーナリズムの戦い方としてありなんじゃないかな。
一昨日は徹夜で、今日は朝4時に帰宅だ。車を運転していて、徐々に明るくなる空に小さな感動があった。橋下さんが何を言おうが、また明日は来る。
とくに、アメリカの司令官に風俗のことを話題にするというのは、ちょっと国際感覚がなさすぎる。彼は「風俗」って言葉や、その言葉によって分類される業態がアメリカにもあるものだと思っていたようだけど、それがいわゆる「彼の人つきあい」の狭さを浮き彫りにした。通訳がどういう言葉に置き換えたのかはわからないけど、アメリカ人は気心が通じた相手とでなければそれは話題にしない。初対面で、制服を着て、大勢の取り巻きに囲まれて、通訳も女性だったとしたら、絶対に口にしない話題だろう。米軍司令官は天王寺で立ち飲みしているおっちゃんとは、同じ人間だけど、立場が違う。橋下さん、ちょっと天狗になり過ぎ。
今日の橋下さんは、「私の発言を文脈でとらえてほしい」といったことを記者の前で言っていたけど、文脈をじっくり理解しながらでないとわからない発言は、政治家として避けるべきだ。それに、この件に関しては、日本のテレビはあまりに政治家の生のコメントを流す時間が短い。ほんの5秒、10秒で、アナウンサーがまとめに入ったりする。変にディレクターがまとめるより、生の発言をずっと流したほうが、視聴者は真実を読みとるものだ。ただ、日本の政治家は話し方がゆっくりでトロいから、確かに1分、2分かされると視聴者はダレてしまう危険性は高い。でもジャーナリズムの戦い方としてありなんじゃないかな。
一昨日は徹夜で、今日は朝4時に帰宅だ。車を運転していて、徐々に明るくなる空に小さな感動があった。橋下さんが何を言おうが、また明日は来る。
無哲学・能天気の輩には、大変な世の中になっている。
>日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は14日、在日米軍海兵隊幹部に風俗業者を活用するよう促し拒否されたことについて「だいたい、米国はずるい。一貫して公娼制度を否定するが、日本の法律で認められた風俗業を利用することに何ら問題はない」とツイッターに書き込んだ。
橋下徹大阪市長は理想 (非現実) に向かうのか、それとも現実の中に埋没するのか。
‘我々は、どこから来たか’、’我々は、何者であるか’、’我々は、どこに向かうか’ を考えるのが、英米人の教養である。
年中行事を繰り返して、何も変わらないのが、日本人の求める天下泰平の世の中である。
今の地球は英米の世の中。国際社会で日本人の態度が場違いであることが明らかになる。
>同時に「人間の性的な欲求解消策について、真正面から認めるのか、そこに目をつむるのかだ」と提示。「風俗業を活用したからといって、沖縄での米兵の性的事件が収まるかは分からない。建前論はやめてくれ」と投げかけた。
現実を直視することも必要、理想 (非現実) を求めることも必要。理想を基準にとって現実に善悪の判断を下して、日常の舵を取る。これは、思慮ある人の行いである。
建前 (規則) と本音 (恣意) の世の中は、未来 (理想) の世界につながっていない。我が国には何でもあるが、ただ、夢と希望が存在しない。
>第二次大戦中の慰安婦制度に関しては「人間、特に男に、性的な欲求を解消する策が必要なことは厳然たる事実」とし、あらためて慰安婦は必要だったとの考えを表明した。
事実・現実をのみを述べて、それでこれからどうする。
>さらに「今の視点で良いか悪いかと言われれば、良いことだとは言えない。ただ、世界各国を見れば、軍人の性的欲求の解消策が存在したのは事実」と強調した。
良いことを推進し、良くないことを抑制するのが人の一生の務めである。政治家とて、これは同じこと。
現実しか知らない子供にとどまるか。哲学を持つ大人に育つか。それが、日本人の問題である。