パイソンがクロコダイルを呑みこむ映像を見てから、それを連想させるような食物が食べられなくなった。もともと肉食とかしない人なんだけど、唯一抵抗なく食べていた豚肉も辛くなって、ニンジンの切れはしでも、その固い食感がクロコダイルのウロコを連想させて、手が止まる。
続報で、自然公園の人が、大型の餌を捕食したあとは、摂りすぎのミネラルをボール状にして排便するという話や、当然、動きが悪くなるのでディンゴに襲われる危険も大きくなるという。パイソンとディンゴがまともに渡りあってどっちが勝つのか知らないけど、ワニの体重を引きずっている蛇ならディンゴの牙に軍配が上がるのは想像に難くない。実際、パイソンとクロコダイルのファイトの最中が最も危ない時間だったと言う。
ディンゴで思いだしたのはストラスドゥーン・ディンゴ・キラーだ。、オーストラリアのニューサウスウェールズ州原産のサイトハウンド犬種で、二重純血犬種にも分類される犬で、ディンゴ狩りのためにオーストラリアで広く飼われるようになった犬だ。ディンゴはアジア系の犬種だといわれるが、いわゆる野犬なので、入植者にとっては家畜を襲う悪者以外の何者でもなく、ディンゴをやっつけるために調教されたこの大型犬が重宝されるようになった。でも、交配の初期でストラスドゥーンにはディンゴの遺伝子も入っているとされ、愛犬家からは、同種での殺し合いは受け入れられないと、このディンゴ狩りは世界で忌み嫌われるようになった。
ストラスドゥーンは首が長く顔が小さく、優雅な灰青色の長い毛におおわれ、体高も70センチ以上あって美しい外見をしている。もともとは温厚な性格だと言われ、ディンゴを見ると襲いかかるという習性は、人間によって刷り込まれるものだと言われる。
こうした殺し合いの世界を考えると、あんな映像でニンジンすら食べられなくなる人はひ弱だとつくづく思う。人間も、自分の命を守るためとか、自分の民族の生存のために他の民族の人間を殺してしまうことだってあるのに・・・。
クリミアでウクライナ軍とロシア軍が交戦しないままにらみ合ったままでいるのは、民族が近いからなのか、言葉が通じるからなのか、もともと友軍として長い歴史を持っているからか、もっと政治的な背景があるのか・・・。このまま血が流れないでいてくれると嬉しいが、クリミアのニュースを聴いていると、パイソンとクロコダイルの映像が浮かんでくる。
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