MELANCOLICO∠メランコリコ!

ゆめと心理と占いのはなし
Por donde, amor, he de ir?
 Rosalia de Castro

「鉄」という金属が喚起する侵入的不安

2012-11-01 17:57:49 | 日記
ふと幻想が頭に入り込んでくることがある。赤い鉄の板と板がぶつかって、跳ね返って自分の頭を強打するという瞬間的なイメージだ。最近は車に乗るとき、電車に乗るときにこのイメージが入りこんでくることが多い。つまり鉄の構造物を目の前にしたときの反応なのだ。音も、強打された後の自分の姿も見えたりする。

これまでそういった目に遭ってないので、これはフラッシュバックといえるものじゃないと思うけど、このイメージは侵入的で一瞬だけど他の思考が排除される。何かデジャヴーの一種なのだろうか。恐怖感はないけど漠然とした不安感が余韻として頭の中に数秒、数十秒?残ってくる。

さっき、あのサイコパスの○○の指示で暴行を受け、何度も逃走したけれども同じように洗脳された手下に引き戻されて、ついには殺されてドラム缶にコンクリート詰めされ海に投棄された被害者のニュースを見た。反射的に、彼が鉄のような金属で殴られているところのイメージや、彼の遺体を詰め込んだドラム缶が岡山まで運ばれていくときの作業で、車に載せたり降ろしたりしたときにしたであろうガンガンという鉄の音が聞こえてきた。

○○というサイコパスに体も心も侵襲されて殺されるとき、あの被害者は何を思ったのだろうか。他者が勝手な意思のもとに別の他者に入りこんでくるという構図は、例えば振り込め詐欺や詐欺的な悪質業者、通り魔などのケースにも端的に起こる。勝手に入れる人間の醜さと、入ってこられる人間の悔しさは何とも形容しがたい地獄絵的な壮絶なドラマだ。アウシュビッツの世界を連想させてくる。

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