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「ご当地ゲーム」でまちの活性化を

2021-07-05 07:49:10 | 報道/ニュース

2021年6月12日 NHK「おはよう日本」


新型コロナウィルスの感染拡大で県をまたぐ移動の自粛が呼び掛けられるなど
地域の観光業は苦境に立たされている。
こうしたなか
独自に開発したご当地ゲームを
地域のPRや感染収束後の観光の復活に生かそうという動きが出ている。

西日本初の「地方創生RPG」がついに誕生。
淡路島と神話を、
守れ。
淡路島が舞台のご当地ロールプレイングゲーム
「はじまりの島」。
スマートフォンで無料ダウンロードできる。
現代の淡路島に住む主人公が
歴史をゆがめる魔物と闘う物語。
実在する観光スポットや文化財も登場し
仲間とともにモンスターを倒していく。
闘うモンスターはトラフグやタマネギといった島にゆかりのもの。
市民からのアイデアが数多く盛り込まれている。
発表から2年での累計のダウンロード数は3万3,000件余にのぼる。
ゲームには実際に島に足を運んでもらうための仕掛けが。
観光施設で使える割引クーポンや
現地だけで手に入れることができるゲームの特別アイテムもある。
家族や身近な人と
密を避けながら楽しめるこの仕掛け。
多い日にはゲームを楽しむ客が近隣などから1日30組訪れた施設もある。
(うずの丘大鳴門橋記念館 広報 宮地さん)
「ゲームということで最初はどうなるのかなと思っていたんですけど
 思ったよりお客様がこのゲームをしていたので
 効果あるなと思っています。」
ご当地ゲームを起ち上げた淡路島の観光協会。
地域ぐるみで盛り上げようと
子どもたちが地元の歴史を学ぶ教材にもゲームのキャラクターを登場させた。
(淡路島観光協会 観光戦略室 松田室長)
「ゲームそのもの(リリース)だけではなく
 1つのアイテム ツールとして町づくりに生かしていけたかなと思っています。
 もうしばらくの間はおうちでスマホでゲームをしていただいて
 コロナが落ち着けば淡路島に来ていただければと思います。」
一方
ご当地ゲームを震災からの復興に生かす動きも。
宮城県石巻市は2021年春
スマートフォン用のゲームを新たにリリースした。
自然災害をきっかけに荒れてしまったまちを救うストーリー。
震災後に変わるまちの様子を発信したい狙いである。
東日本大震災の津波の被害を受けた船。
ゲームの主人公はこの船に乗り旅をする。
被災した観光地や新たにできた施設も登場。
淡路島にならってキャラクターのアイデアは一般公募した。
(石巻市産業部商工課 高橋主事)
「全国各地から応募いただいて
 市の特産を知ってもらうきっかけになったかなと非常にうれしく思っています。
 震災後にできたものもありますので
 そういったところの情報発信も踏まえて
 ちょうど10年の節目の年にこういう大きな取り組みをできたのは
 運命じゃないですけど
 すごく良かった。」
ご当地ゲームの可能性。
ゲームが経済に与える影響に詳しい専門家は
(立命館大学ゲーム研究所 映像学部 中村教授)
「コロナ禍において
 なかなか観光地に行けないとなったときに
 まずゲームをプレイして
 じっくり場所について理解をする機会を得るのは
 巣ごもりをしている我々にとっては
 非常に思いをはせられるいいチャンスではないか。
 とりわけ今この時期 時代においてマッチしている施策じゃないかと感じます。」
ご当地ゲームから始まる町おこし。
コロナ後も見据えた地域活性化のヒントになりそうである。




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