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埼玉 医師に選ばれる県を目指せ

2019-06-08 07:00:00 | 報道/ニュース

5月22日 おはよう日本


国は全国の都道府県の中で人口当たりの医師の数が少ない16の県を「医師少数県」に指定することになった。
埼玉県北部と群馬県の一部の地域を医療を担う中核病院。
より重症な患者を受け入れる役割を担っているがこの病院でも医師不足が顕在化している。
特に深刻なのは小児科である。
常勤の医師が4人から2人に減った。
これまで群馬県の大学病院などから医師が派遣されていたが
群馬県でも医師不足が深刻で派遣が縮小したのである。
そのため夜間の小児救急が週3日しか開けなくなった。
(患者)
「すごく不安です。
 夜中に発作が起こった時などはこのへんでみてもらえないのは。」
「もっと先生の人数がいればしっかりみてもらえるのかなというのはある。」
さらに低体重などのハイリスクな新生児を診察できないため
早産の可能性がある妊婦の受け入れを制限せざるを得なくなった。
(深谷十字病院 院長)
「正常分娩じゃない早産などの方を受けられるのは小児科の先生がいないとできない。
 “ギブアップです”と簡単に言うつもりはない。
 なんとか小児科の先生を確保したい。」
なぜ医師を確保できないのか。
埼玉県の担当者は医学部のある大学の数が県内に少ないことを原因の1つにあげている。
(埼玉県医師確保対策担当)
「埼玉県の場合は医大が埼玉医科大学しかない。
 医大出身者はそこの医大の附属病院でそのまま研修をして1人前になっていくという要素が大きいので
 そうするとやはり医大が多い東京都に医師が集中してしまう。」
そこで埼玉県は
東京など他の都道府県で学んだ若手の医師に選ばれる県を目指すことを打ち出した。
県は一昨年 若い医師が自由にトレーニングできる施設の運営を全国に先駆けて始めた。
内視鏡検査を模擬体験できる機械や腹腔鏡手術など約100種類の練習機器をそろえた。
県内で働く医師であれば無料で自由に利用できる。
(研修医)
「医学の実習で見ていたけれどシミュレーターですら全然違う。」
「実際の患者を前にすると緊張してしまうので
 このように練習できる機械があるといいなと思った。」
研修医をもてなす県主催のパーディーが開かれた。
知事が自ら研修医に県内への定着を呼び掛けた。
留学支援の制度も始めるなど地道な取り組みで研修医は年々増え
今年度は最も多い340人を獲得した。
(研修医)
「埼玉は患者が医師を待ち望んでいるので
 医師をするのに最適な場所。」
(埼玉県 医師確保対策担当)
「こういうこともああいうことも埼玉県はやってくれていて
 “それだったらっ埼玉県に行こうかな”と思ってもらえる
 若手の医師が自然と集まってくる
 うまい流れをつくれたらいい。」
魅力ある取り組みで医師を集めたい。
脱医師少数県を目指す埼玉県の挑戦は続く。





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