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新型ウィルスを逆手に 中国 新ビジネスに活路

2020-04-28 16:56:49 | 報道/ニュース

4月7日 NHKBS1「国際報道2020」

感染が最初に広がった中国では
企業活動に再開の動きが見え始めている。
多くの人は今も外出を控えていて家で過ごす時間が長くなっているが
こうした状況を逆手にとって活路を見出す企業が増えている。

北京市内にあるスポーツジム。
普段なら会員たちが一緒に汗を流すスタジオに特設セットが組まれ
インストラクターの指導を中継している。
運営会社が所有する約500のジムは2か月間にわたって閉鎖。
再開の見通しが立たないなか
専用のアプリを使った有料のレッスンを打ち出した。
レッスンの合間には会員から反応や質問が寄せられ
インストラクターと交流できる“双方向性”も特徴である。
「参加してくれてありがとう。
 見て!
 この汗。」
料金は4週間で約4,500円。
利用者は2万人にのぼる。
会員は外出しなくても家でレッスンを受けられることに安心したという。
(会員)
「ジムに行けないので太るのが心配。
 質問があればすぐに聞いて解決できるのでいい。」
これまで収入の85%をジムに通う会員からの利用料に頼っていたという運営会社。
今後こうしたオンラインのレッスンをさらに増やすことにしている。
(ジムの運営会社 社長)
「感染拡大の中で乗り出したオンライン事業ですが
 今後もっと力を入れて
 ジムとオンラインの事業を両立させ
 企業としてのリスク対応能力を高めていきます。」
現在の状況をチャンスととらえ
収益を伸ばしている企業もある。
動画で料理のレシピを紹介するアプリ。
運営会社は
外出を控え自炊する人が増えることを見込んで
2月から新たに“免疫力を高める”特別メニューの紹介を始めた。
“貝柱としいたけのおかゆ”。
メニューは栄養士をアドバイスを受けながら簡単に手に入る食材で作れるよう工夫している。
このサービスを始めてから1日20万人程度だった利用者が50万人に増加。
広告の掲載を依頼してくる企業も増えたという。
(アプリ担当者)
「広告収入は倍増しました。
 この期間 家での料理に時間を費やす人が増えたので
 多くの企業が商品やブランドを宣伝する絶好の機会とと会えています。」
北京に住むアプリ利用者。
食事はデリバリーに頼っていたが
健康への不安もあり
このアプリを使って自炊に挑戦するようになった。
作った料理をSNSで発信することもやりがいにつながっているという。
(アプリ利用者)
「アプリのメニューには栄養バランスのアドバイスもあり
 安心して利用することができます。
 新型コロナウィルスの終息後も
 この経験を生かして
 好きなメニューを学び続けたい。」
感染拡大の影響で経済の冷え込みが続くなか
新たな発想でピンチをチャンスに変えることができるのか。
企業の対応力がいま試されている。
  

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