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中国が“脱ニセモノ”?広がる知的財産ビジネス

2016-06-15 07:15:00 | 報道/ニュース

5月31日 おはよう日本


上海ディズニーランドの近くにあるホテル。
名前に「ディズニー」を掲げたが
今は消えている。
「ディズニー」の名前を無断で使ったことが商標権の侵害にあたるとして
上海市当局がホテルに罰金を命じたのである。
動画配信サイトの運営会社でも
動画を違法にインターネットに載せる行為に目を光らせる。
専門の監視チームを起ち上げ
配信する権利を持つアニメなどの違法アップロードには
即座に削除を求め
応じない場合は訴訟も辞さないという。
(動画配信会社 監視チーム担当者)
「我々のコンテンツが侵害されたら大きな損失です。」
これまで模倣品や海賊版のアニメなどがあふれていた中国。
なぜいま知的財産の保護に乗り出しているのか。
国内外からの批判に応えるだけではない。
中国政府は今年の全人代で
知的財産の活用や取り締まりの強化を強調した。
付加価値の高い商品を創り出していかなければ
経済成長は望めない
という危機感があるからである。
中国で権利をめぐる訴訟などにかかわっている日本人の弁護士も
中国の変化を指摘する。
(IP FORWARD 総代表CEO 分部悠介氏)
「当局はどんどん摘発をして
 模倣品があった場合申し立てすれば動いてくれる。
 最先端のレベルでは
 知的財産ビジネスがバリバリに成立しつつある状況が生まれつつある。」
企業の間にデザインの重視する意識も広がっている。
スマートフォン用のゲームを開発している会社。
中国でも人気がある日本のキャラクター「ハローキティ」を
ゲームにする権利を獲得し
開発を進めている。
ゲームはキャラクターをイメージした遊園地をつくるというもの。
(ゲーム制作会社 秦智勇社長)
「日本のキャラクターを使ってゲーム化するのは初めてなので
 とても期待しています。」
現地のスタッフは中国らしい「ハローキティ」をデザインした。
パンダとコラボレーションさせ
手には鋭いツメをつけた。
しかし権利を持つ日本の会社の監視を受け
大幅に修正するよう指示された。
キャラクター本来のイメージ守るよう求められたのである。
修正後は
鋭いツメを無くして
パンダのデザインも変えた。
全体的に可愛らしい印象を意識したという。
(デザイン担当者)
「キティちゃんかわいいキャラクターなので
 怖いツメは無い方がいいと思います。」
ゲームの利用者を増やすため
ユーザー同士が交流できる機能を加えることを日本側に提案した。
(日本側責任者)
「基本的に賛成。
 これだけSNS機能を持ったゲームを作ると
 時に炎上したりとか
 中国でやる場合にも同じようなことがあるので
 そこだけはきちんと注意して。」
キャラクターの世界観を守るようクギを刺された。
しかし日本側は中国側のアイデアに前向きだった。
(ゲーム制作会社 秦智勇社長)
「私たちのアイデアを進めることに賛成してくれました。
 本来の世界観を守りつつ
 収益も実現していきたいです。」
ニセモノが横行してきた中国。
これまでのイメージを払しょくし
知的財産をビジネスの基盤として広げていけるのか。
これからの取り組みにかかっている。


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