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米 年内利上げへ ①好調なアメリカ経済

2015-06-17 07:15:00 | 経済フロントライン

6月13日 経済フロントライン

 

好調なアメリカ経済を象徴する株式市場。
株価の値上がりはとりわけ富裕層の人たちに恩恵をもたらしている。
フロリダ州にある55歳以上の人のために開発された住宅街。
全米から11万人が移り住んでいる。
株式市場などで資産を増やした人たちが毎年2,000戸以上の新築住宅を購入し
町は人口増加率が全米1位(5万人以上の都市)と言われている。
この町に住むジョン・ミラーさん。
大学教授を退職したミラーさんは約6,000万円で家を購入。
夫婦で悠々自適の生活を送っている。
運用していた投資信託なども値上がりし資産は約1億8,000万円にのぼっている。
(ジョン・ミラーさん)
「FRBの政策は株価を押し上げてくれました。
 私たちはとても幸運です。」
さらに一時10%にまで悪化した失業率も5,5%にまで改善した。
テネシー州にあるアメリカ最大の自動車工場。
工場の生産台数はこの5年間で3倍以上に増加。
従業員も2倍以上に増やした。
(北米日産 生産担当 ランディ・ナイトさん)
「ここ2~3年で景気は回復してきました。
 私たちはその恩恵を受けているのです。」
しかし過熱の兆しも出始めている。
ニューヨーク市内の中古車販売店。
ひと月平均50台が売れている。
去年に比べて40パーセント増。
背景の一つに
信用が低く返済が滞る人向けの融資サブプライムローンが付いていることがある。
そのサブプライムローンの融資残高が全米で約30兆円に拡大しているとみられ
返済が滞るケースも増えている。
「前は信用が低くて車が買えなかったけど
 今は簡単さ。」
FRBも過熱の兆しを懸念している。
イエレン議長家連技巧は5月の公演で
利上げの時期が近づいていると述べた。
(FRB イエレン議長)
「金利の引き上げが遅れてしまうと景気過熱の恐れがある。
 今年どこかの時点で利上げするのが望ましい。」
しかし利上げには不安要素がある。
若者を中心とした中間層の賃金は回復していない。
モーガン・ジェイムソンさん(26)。
金融関係の仕事をしているが月収は20万円余。
学費などのローンの返済が終わっておらず生活に余裕はない。
(モーガン・ジェイムソンさん)
「私も私の友人も投資するお金がない。
 ウォール街や金融市場で起きていることは私たちの日常とはあまり関わりがない。」
景気が良くなり利上げに踏み切りたいFRB。
しかし賃金の回復が遅れるなかでいつ利上げを行うのか。
難しいかじ取りを迫られている。



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