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“きつ音の大統領“ 就任に期待寄せて

2021-01-29 07:16:10 | 報道/ニュース

2021年1月5日 NHK「おはよう日本」


アメリカのバイデン次期大統領の就任を特別な思いで見守っている人たちがいる。
それはきつ音に悩む人たちである。
会話の際に言葉が出てこなかったり詰まったりするきつ音。
バイデン氏も子どものころから向き合ってきた。
バイデン大統領の誕生に希望を見出している。

バイデン氏のビデオメッセージを送る少年。
「バイデンさんは
 僕たちは同じクラスの仲間だと教えてくれました。
 僕たちはきつ音なんです。
 ぼくと同じような人が副大統領になったなんてすごい。」
2020年8月 民主党全国党大会で紹介され全米に発信された。
メッセージを送ったハリントンさん(13)。
幼い頃からきつ音に悩んできた。
そのハリントンさんがバイデン氏と知り合ったのは2020年2月。
父親に連れられて訪れた集会でバイデン氏から声をかけられたのである。
(バイデン氏)
「私もきつ音のとき
 こういうふうに話していた。
 練習が必要だったが約束する。
 君にはできる。
 きつ音に将来を決めさせてはいけない。」
これをきっかけにバイデン氏との交流が始まった。
(バイデン氏)
「何万人もの人々の前に立ち
 私に話しかけ励ましてくれることがいかに難しいか。
 きつ音でなければわからない
 とても勇気がいることだ。」
ハリントンさんがバイデン氏からすすめられたことがある。
詩の朗読である。
バイデン氏が子どものころ重いきつ音に苦しんでいたときに実践した発声の練習法だった。
それ以来ハリントンさんは詩の朗読を続けている。
交流を通じてきつ音と向き合う勇気をもらったというハリントンさん。
将来 同じ悩みを抱える子どもたちを助ける仕事に就きたいと考えている。
(ハリントンさん)
「将来は言語聴覚士になりたいと思っています。
 きつ音の子どもたちを助けたいからです。」
バイデン大統領の誕生に社会の変化の兆しを感じる人もいる。
雑誌記者のララットさん(44)。
きつ音が原因で
仕事で出演していたラジオ番組の放送中に突然追い出された経験があり
社会に受け止められていないと感じてきた。
以来 SNSなどできつ音のことを発信してきたララットさん。
バイデン氏の存在は大きなたすけになるという。
(ララットさん)
「彼は我々に誇りを与えてくれました。
 きつ音のことをまだ多くの人が知らないのが現状ですが
 きつ音を抱えるバイデン次期大統領のおかげで認識が高まりつつあります。」
支援の現場でも変化への期待が高まっている。
きつ音の研究者でセラピーを行なっているテキサス大学のバード博士は
これが正しい理解を広げるきっかけになればと願っている。
(セラピーに参加した学生)
「きつ音についてみんなに分かってもらいたいのは
 その人の知性や学習能力とは関係がないことです。」
(テキサス大学オースティン校 バード博士)
「見方を変えて
 きつ音は障害とみなされる必要はないと理解することです。
 私たちは今
 きつ音者が大統領になる世界を目の当たりにしています。
 私がバイデン氏で伝えてほしいメッセージは
 きつ音があってもいいということです。」
きつ音と向き合う多くの人たち。
アメリカを率いることに安るバイデン氏の姿にいま
新たな希望を見出している。



 

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土俵の技術で水不足の農家を救え!

2021-01-28 07:04:38 | 報道/ニュース

2021年1月4日 NHK「おはよう日本」


受賞者は日本
世界各地から寄せられる水にまつわる環境保護の研究で
ストックホルム水大賞はその中の優れた研究に贈られる。
20歳以下の高校生などの部門で
大賞は
名久井農業高校のチームである。

チームの研究は
アフリカなどの広い範囲でトウモロコシなどの栽培に使われる方法の改善につながるものだった。
“ザイ”と呼ばれ
乾燥した地域に導入されているこの栽培方法。
雨の多い雨季
地面に掘った穴に雨水をため作物を植えて育てる。
チームのメンバー 宮木さん。
授業で知ったこの栽培方法について興味を持った宮木さん。
水の流出を食い止めることで改善できないかと考えていたとき
固い土でできた祖母の家の土間のことを思い出したという。
(名久井農業高校3年 宮木さん)
「床が土でできているということを聞いて
 “たたき”という技術を使って作っていると知って
 使えると思って参考にした。」

江戸時代には“たたき”の技術で作った土がセメント代わりなどとして使われていた。
相撲の土俵も“たたき”で作られている。
土を固めるこの技術
水と石灰を土に混ぜたたいて固める。
こうすると土は水を通しにくくなる。
宮木さんはこれを使えば“ザイ”の課題を解決できるのではないかと考えたのである。
“たたき”を研究してその成果を世界中の人たちに知ってもらいたい。
宮木さんはストックホルム水大賞を目指してチームメイトたちと実験を始める。
ザイで掘られた穴から水の流出を防ぐためには
“たたき”でどれくらいの土を作ればいいのか。
何度も確かめていく。
実験を重ねるなかで
“たたき”で作った土に肥料を混ぜることになった。

水に溶けだした養分で作物の成長を促していこうという狙いである。
そして臨んだ大賞の審査。
water collection technology using Ta-Ta-ki.
If you place water catchment wings made of Tataki ー
貯めることができた水の量は従来の方法の3倍。
土に肥料を混ぜるとトウモロコシの収穫量は4倍にもなった。
伝統的な技術を農業に応用し

その効果を科学的に証明したことは高く評価された。
宮木さんたちは日本の高校としては16年ぶりに大賞を獲得したのである。
and solve the water and food problems around the world.
快挙を成し遂げた宮木さんたち。
“たたき”の技術を広めるため
技法について英語でまとめたマニュアルを作り海外の農家に配り始めている。
(名久井農業高校3年 宮木さん)
「“たたき”は材料が揃えば
 混ぜてたたいて
 あとは乾燥させるだけの簡単な作業なので
 世界の環境問題の解決に貢献できると考えている。」



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訪れた人の心に残る“絶景ピアノ”

2021-01-25 07:03:25 | 報道/ニュース

2020年12月25日 NHK「おはよう日本」


誰でも自由に演奏することができるストリートピアノ。
三重県では
ちょっと変わった場所にお目見えして
癒しの空間として人気を集めている。

美しい音色を響かせる1台のグランドピアノ。
誰でも自由に弾くことのできるストリートピアノである。
人が集まる理由は
(訪れた人)
「海がすごくきれいで気持ち良いですね。」
「景色に没頭しながら気分良く弾ける。」
山の上に静かにたたずむ三重県の鳥羽展望台。
標高約160mの箱田山の山頂である。
施設の一角に置かれた
“絶景ピアノ”と呼ばれている。
新型コロナウィルスの感染が広がるなかピアノの音色で訪れた人を元気づけようと
2020年の夏この場所に設置された。
(鳥羽展望台スタッフ 野村さん)
「コロナのニュースもあって暗い雰囲気になっていたので
 気分が明るくなってほしいなと。
 なるべくお客さんに絶景を見せてあげたい。」
ピアノのもとには毎日多くの人が訪ねてくる。
京都府からやってきた女性。
この日は家族旅行である。
♪ アラベスク第1番 ドビュッシー
中学生の時に発表会で弾いた曲。
(母親)
「懐かしかったですね。
 昔 練習してた曲だなと思って。」
春には実家を離れ社会人に。
三重県多気町から訪れた男性。
ここで弾くのは3回目である。
♪ 幻想即興曲 ショパン
ピアノは高校時代から独学で。
“絶景ピアノ”が唯一の披露の場。
「一番印象に残るような舞台というか
 景色を含めてこういう空間は他にはない。」
ピアノに感謝したいという女性もいる。
亀山市でピアノ教室を開いている。
絶景ピアノで演奏したことがコンクールでの金賞受賞につながったという。
「ピアノに本当にありがとうと伝えたい。」
♪ 前奏曲集第1巻から 第5曲 アナカプリの丘 ドビュッシー
イタリアの青い空と海をモチーフにした曲。
このピアノに出会う前は演奏に“もの足りなさ”を感じていた。
鳥羽の景色や海の輝きを曲の表現に取り入れた。
「以前は下に落ち気味な音になっていたが
 景色を見てからは上向きの音に輝いたと思います。」
“絶景ピアノ”は訪れた人の心に残る特別な場所となっている。

この“絶景ピアノ”は当初は年内いっぱいで終了する予定だったということだが
利用客からの要望を受けて
常設が決まったということである。



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台湾 メガソーラー建設 生態系に影響も

2021-01-24 07:13:07 | 報道/ニュース

2020年12月24日 NHKBS1「キャッチ!世界のトップニュース」


台湾の蔡英文総統は2016年の就任以来
脱原発を掲げ
再生可能エネルギーへの転換を積極的に推し進めている。
特に力を入れているのが太陽光発電で
「メガソーラー」と呼ばれる大規模な太陽光発電所が続々と作られている。
環境に優しいはずのこの太陽光発電だが
一部の地域では生態系や環境に悪影響を及ぼすことが懸念されている。

台南市にある台湾最大級のメガソーラー。
214ヘクタール
サッカーコートが300面とれる広さに46万枚を超える太陽光パネルが敷き詰められている。
2020年9月から試運転を開始していて
電力会社によると
将来本格的に稼働すれば
5万~6万世帯分の年間消費電力を賄えるという。
かつてこの地域一帯には塩田が広がっていたが
天日で乾かす塩づくりは産業として成り立たなくなり
今世紀の初めにすべての塩田が廃止された。
あとに残された広大な土地はこれといった使い道がなかったが
当局の新しいエネルギー政策により一気に脚光を浴びることになった。
(台湾電力 経理)
「塩田があった場所なので日差しがたくさん降り注ぎます。
 太陽光発電所の建設で荒れ果てた土地を活用できます。」
しかし塩田の跡地を先に利用していた生き物がいる。
クロツラヘラサギである。
東アジアに4,800羽ほどしか確認されていない希少な鳥で絶滅のおそれがある。
全体の半数以上が台湾で冬を越し
このあたりの湿地だけで400羽前後飛来する。
ここで保護活動を続けている台湾クロヘラサギ保護学会の陳さん。
日本など各国の保護団体と連絡を取りながら個体数の増減を毎年観察している。
陳さんによると
今シーズン初めの9月下旬~10月上旬にかけて飛来したクロツラヘラサギの数は
去年の同じ時期より大幅に減った。
ここ1か月ほどは平年並みの数に戻ったが
以前は3か所に分かれてエサを捕っていたクロツラヘラサギが
今はほぼ1か所に集中しているという。
メガソーラーの建設が関係しているのではないかと推測している。
(台湾クロツラヘラサギ保護学会理事 陳さん)
「鳥は飛来する場所に変化がない限り毎年そこにやってきます。
 太陽光パネルがもっと増えればエサが減り鳥の数も減るでしょう。」
メガソーラーの間近にある頂山里という集落。
塩田が閉鎖された後は目立った産業がなく
若い世代を中心に人口が流出している。
一方 湿地には今の季節クロツラヘラサギの他にもいろいろな野鳥が集まってきて
その姿をカメラにおさめようとする人が少なくない。
集落のトップである里長の陳さん。
自然豊かなふるさとが無機質な太陽光パネルで覆われることにが違和感をおぼえている。
メガソーラーをこれ以上増やすよりも
渡り鳥を生かす方が自地元のためにもなるのではないかと考えている。
(頂山里 里長 陳さん)
「製塩をやめたあと雇用機会が全くなくなりました。
 もし現状を維持できれば
 エコ観光に活路を見出せるかもしれません。」

台湾当局が策定した計画では
2025年の太陽光発電の設備容量を2,000万kwになっているが
業界関係者や専門家からは野心的な目標だという声が聞かれる。
つまり高い目標だということである。
2020年末までに6050万kwに達するはずだったが
当局はこれが2021年前半まで遅れることを認めた。
また計画では当初2,000万kwの内訳は
太陽光パネルを地面の近くに設置する地上型が1,700万kw
建物の屋上に設置する屋上型が300万kwとなっていたが
現在は修正されていて
地上型が1,400万kw
屋上型が600万kwとなっている。
地上型は立地によっては農業や生態系に影響への影響が懸念されて
思ったほど簡単ではなかったようである。
(経済部エネルギー局 李副局長
「目標への道筋を変えないというわけではありません。
 環境も変化しますし
 実際にやってみないとどんな困難があるか分からないからです。」
台湾では一部の例外を除いて太陽光発電所の建設を前に環境アセスメントの必要がない。
このことが各地で住民や環境保護団体との対立につながった要因の1つだと言える。
メガソーラーの近くにある別の塩田の跡地でも
野生生物の保護を担当する部門が生態系が影響を受ける恐れが高いという線引きをしているにもかかわらず
エネルギー局は太陽光発電所の建設計画の申請を受け付けていた。
この計画は結局2020年11月に退けられたが
住民たちが不信感を抱いても不思議ではない。
エネルギー局は
漁業に影響が出る可能性がある水面での太陽光発電所の計画について
地元の住民から意見を聞いたか
野生動物の保護区などに面していないかといったチェックリストを作って
民間の専門家を交えた会議で審査する制度を作った。
一歩前進と言えるが
こうした審査に透明性を持たせて
影響を長期的に検証できるようにしていくことが課題となる。

 

 

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“隊員の食事に” ジビエ新戦略

2021-01-21 07:09:22 | 報道/ニュース

2020年12月19日 NHK「おはよう日本」


新型コロナウィルスの影響で外食業界の低迷が続くなか
シカなど野生動物の肉を使ったジビエ料理の需要も落ち込んでいる。
長野県ではジビエの消費拡大にと新たな販路を開拓する動きが出ている。

サックサクのメンチカツ。
使われているのはシカの肉である。
陸上自衛隊松本駐屯地の給食として提供された。
日々厳しい訓練を行なう自衛隊。
激しく体を動かす隊員にとって
食事は重要な要素である。
タンパク質や鉄分が豊富なシカ肉は疲労回復や筋力アップにもってこいだという。
(松本駐屯地の隊員)
「激しい訓練をするわれわれにとって
 たんぱく質など含まれているのは非常にありがたい。」
「生臭いとか独特なにおいがある印象だったが
 食べてみてそんな印象もなかった。
 午後の活力になった。」
シカ肉のメンチカツを自衛隊に提案した日本ジビエ振興協会代表理事の藤木さん(59)。
フランス料理店を営む藤木さんはシカ肉などジビエの普及に努めている。
(藤木さん)
「シカ肉の背ロースと言われる一番柔らかくておいしいところ。
 赤みが多いということは鉄分が多いので
 持久力
 疲れづらいとか疲労回復
 そういったところに優れているのでは。」
自衛隊にシカ肉を提案したきっかけは新型コロナウィルスだった。
外食の自粛が広がるなか
一般になじみの薄いジビエ料理の需要は落ち込み売り上げは大きく減少。
企業相手に㏚したが大量の消費にはなかなかつながらない。
そこで目にとまったのが自衛隊だった。
全国の自衛官の定員は約25万人。
1食当り80gとすると
約20tの消費につながる巨大マーケットである。
(藤木さん)
「ものすごい数の消費が生まれる。
 どうやったら採用いただけるか。」
全国で増え続けるシカなどによる農作物の被害。
農林水産省によると平成30年度には約158億円にのぼる。
消費が落ち込んでも捕獲の手をゆるめることはできない。
その結果
行き場をなくしたジビエが大量に余る状況が生まれている。
(信州富士見高原ファーム)
「せっかくいただいた命が消費されず残っているのは苦しい。」
長年ジビエの普及に取り組んできた藤木さん。
消費拡大に向けて起ち上がった。
自衛隊が地産地消の食事に力を入れていることを知り
それならばと防衛相に提案した。
するとさっそく試食会が開かれることになったのである。
コストを抑えつつ
ジビエの魅力が伝わる新たなメニューの開発に試行錯誤した。
「肉肉しいというのがシカ肉の特徴。
 その肉感をいかに出すか。
 1食にかけられる給食の費用があるので
 費用に収まるよう肉感・味を工夫するのが大変。」
用意したメニューはシカ肉を使ったメンチカツやマーボー豆腐など12種類。
料理の特徴を分かりやすく示したランチョンマットも用意。
全国の駐屯地で採用してもらえるよう
調理方法や栄養価などもあわせて紹介した。
「和洋中・ハム・ソーセージ
 いろいろな食べ方があるんだねということを見てもらいたかった。」
試食会には当時の河野防衛大臣も出席。
好評だったという。
手ごたえを感じた藤木さん。
いまも防衛相に通い
全国の駐屯地での提供を目指して交渉を続けている。
(藤木さん)
「いまは防衛相・自衛隊で使ってもらえることを目標にやっていくが
 家庭の食の中にジビエが根付いていくことが最終的な目標。
 そこまでは道遠いですがやっていく必要があると思う。」


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市場拡大するフェムテック最前線

2021-01-20 07:08:58 | 報道/ニュース

2020年12月18日 NHKBS1「国際報道2020」


生理や不妊 更年期症状など
女性特有の体の悩みをテクノロジーで解決しようというグッズやサービス
Female と Technologyと を合わせて
FemTech “フェムテック”と呼ばれ
いま世界中で開発が進んでいる。
女性の社会進出などを背景に投資や起業が相次いで
世界の市場規模は2025年には5兆円にのぼるという試算もある。
市場拡大をけん引する国の1つ
アメリカの最前線はー。

新しいフェムテックが次々と生まれているアメリカ シリコンバレー。
妊婦の悩みを解決するフェムテックで世界的に注目を集めるスタートアップ企業がある。
エリック・ディ代表。
2年前に開発したのが陣痛モニター。
お腹に貼りつけ子宮の動きと妊婦と胎児の心拍を計測できる。
妊娠後期になると時々子宮が収縮するが
それが出産につながる陣痛なのか
多くの場合 妊婦自身には分からず病院に行くのが遅れて胎児に危険が及ぶこともある。
このモニターを使うとスマホで子宮収縮の頻度を確認でき
それが規則的になると陣痛が始まった可能性があるといち早く分かるという。
(陣痛モニターを開発 bloomlifeエリック・ディ代表)
「女性たちが自宅にいながら自分の体に何が起きているか分かる初めての装置です。
 これによって妊娠中もより安心して過ごせます。」
このモニターを特に支持しているのが働く女性である。
パーキンスさんは去年 妊娠中にこのモニターを活用していた。
看護師として1日12時間以上働いてきたパーキンスさん。
14年前の1人目の出産は予定日より3か月早い早産だった。
長男は1500gで生まれ集中治療室で5週間治療を受けた。
(パーキンスさん)
「私のせいだと自分を責めました。
 私が仕事をしていたのがいけなかったのか。」
アメリカでは妊婦の10人に1人
年間38万人が早産している。
早産で生まれた子どもは病気や障害のリスクが高く医療コストもかかるため
大きな社会問題となっている。
去年 妊娠中にこのモニターを知ったパーキンスさん。
利用料は月額20ドルと手ごろで
安心して過ごせるならと使い始めた。
すると出産予定の2か月前
異変に気付いた。
(パーキンスさん)
「波形を見て驚きました。
 陣痛が始まっていることを示していたのです。
 病院に駆け付け医師に見せると
 急を要することがすぐに伝わりました。」
病院で子宮収縮を抑える薬を投与されたパーキンスさん。
なんとか早産を回避でき
その後 娘のアメリアちゃんを無事出産した。
(パーキンスさん)
「私たちの命を救ってくれました。
 これなしに妊娠生活を送ることはもう想像できません。」
ディさんがこのモニターを開発した背景には自身のつらい経験があった。
妻は1人目が生まれるまでに3回流産を経験。
その過程で
妊婦検診でしか胎児の状態が分からないなど
周産期医療のあり方に問題意識を持ったという。
(陣痛モニターを開発 bloomlife エリック・ディ代表)
「これほどイノベーションが起きていない医療分野は他にありません。
 この十数年 出産年齢の上昇など出産に関わるリスクは高まっていて
 解決すべき課題だと思いました。」
ディさんは今このモニターによって収集されたビッグデータの活用にも取り組んでいる。
「これが女性たち1人1人のデータです。
 子宮収縮が記録されています。」
このモニターを使った妊婦はこれまでに1万2,000人以上。
ディさんは蓄積された100万時間以上の記録をデータベース化している。
これをそのほかの医療データと組み合わせAIで解析することで
胎児の異常や突然死 早産などの兆候を早期発見できないか研究しているのである。
「モニターの電極を増やしました。
 これで妊娠初期から胎児の心拍のデータが取れ異常を早く検知出来ます。」
(提携する産婦人科医)
「すばらしい。
 周産期医療のあり方自体を大きく変えていきそうですね。」
このモニターが世界中に普及し新たな治療法などにもつながる可能性があるとして
投資家や大手製薬会社 海外の研究機関などが注目。
これまでに1,400万ドル超の投資が集まっている。
「こうしたデータには非常に価値があるということを彼らは知っています。
 投資家などが『女性の健康が巨大な未開拓市場だ』と気づいたことが
 資金の流入につながっているのです。」


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どうする集合美?新しい阿波おどり

2021-01-19 07:14:36 | 報道/ニュース

2020年12月17日 NHK「おはよう日本」


11月末
徳島市で行われた阿波おどり。
Withコロナ時代を見据え新たな開催方法を探るために行われた。
来場者は感染防止のため非接触型のチケットで来場。
消毒を徹底してから間隔を取ってから着席した。
踊り手もお互い2メートルの間隔をあけ列も減らした。
密集した踊り手たちが成す集合美が特徴の阿波おどり。
去年と比較するとー。
踊り手たちを見守る男性がいた。
“連”と呼ばれる踊り手グループの副連長の立川さん。
感染対策と阿波おどりの魅力を両立させようと奮闘し
この日を迎えた。
(阿呆連 副連長 立川さん)
「誰もが分からないことで難しい状況・ 内容だと思うが
 いろいろ考えて検証すべきではないか。」
感染対策を講じた阿波おどり。
前例のない難しい挑戦となった。
春先から中止していた練習を再開するために
さまざまな資料を集めて仲間とともにガイドラインを作成した。
(立川さん)
「何をしたらいいか分からないけど
 一般的に言われることを調べ上げて
 阿波おどりに適したものを作っていったという感じ。」
2020年10月
立川さんの所属する連では8か月ぶりに練習を再開した。
「今コーンを置いてます。
 横の間隔が3メートル間隔
 縦の間隔が4メートル間隔。
 前との間隔ね
 しっかり4メートルあけてください。」
最大の課題は踊り手の一体感をどう保つか。
間隔をあけることでお囃子の音と踊りが揃いにくくなり
集合美を失いかねない。
踊り手たちは戸惑うばかりだったが
感染防止のため対面を避け
低めの掛け声でリズムを合わせて一体感を保つことにした。
(踊り手)
「安全にみんなが楽しめるように
 見に来て良かったなと思えたらなお良いかなと思う。」
そして迎えた当日。
Withコロナ時代の阿波おどりを初めて披露する。
立川さんは踊り手同士の距離が確保されているか厳しく目を光らせる。
演舞の最後は阿波おどり最大の見せ場の1つ“総おどり”である。
14の連から約330人が参加し
間隔をきちんと保ちながら息の合った踊りを披露した。
(観客)
「久しぶりに見られて良かった。」
「魂が震えました。」
(阿呆連 副連長 立川さん)
「とりあえず何事もなく無事に終えられたことが1つの成功になったのではないかと。
 ぼくたちができることはしっかり準備して
 来年の夏に向けて準備していきたいと思う。」


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ウィーンの若手デュオ “歌の贈り物”を世界へ

2021-01-18 06:59:49 | 報道/ニュース

2020年12月16日 NHKBS1「国際報道2020」


ウィーンを拠点に活動する
ソプラノ歌手の森野美咲さん(32)と
ピアニストの木口雄人さん(31)。
森野さんは2020年9月
若手音楽家の登竜門として知られるヨハネス・ブラームス国際コンクールに出場し声楽部門で優勝。
伴奏を務めた木口さんも最優秀歌曲伴奏賞に選ばれた。
2人はともに岡山県出身で高校の同級生。
新型コロナウィルスの感染拡大で2人での練習が思うようにできず苦労を重ねてきただけに
喜びもひとしおだったという。
(ピアニスト 木口雄人さん)
「最優秀賞をいただいたこともデュオとして評価していただいたことだから2人で喜んだ。」
(ソプラノ歌手 森野美咲さん)
「これからももうちょっと頑張りなさいと勇気づけてもらったような気がした。」
コンクール優勝の快挙を受けて一層の活躍が期待された2人だったが
そこに立ちはだかったのが新型コロナの感染再拡大だった。
オーストリアでは11月から2度目の外出制限が始まり劇場なども閉鎖。
2人が計画していた受賞後初のコンサートなど公演はすべて中止となってしまったのである。
例年ならクリスマスシーズンでにぎわうウィーンの街も今年は閑散としている。
(森野さん)
「さびしいよね。
 ウィーンじゃないみたい。」
(木口さん)
「文化を奪われているような感じ 今は。
 悲しい。」
(森野さん)
「心が痛い。」
コンサートはできなくても自分たちの音楽で同じように苦しむ人たちを元気づけられないか。
2人が考えたのが“歌の贈り物”である。
自分たちの歌に冬の美しい景色などの映像をつけ
クリスマスイブまでの24日間
毎日1曲ずつをインターネットで無料で配信する取り組みである。
ヒントとなったのは
子どもたちがクリスマスに向けて1日ずつカレンダーの中のお菓子などを楽しむ
ヨーロッパ伝統の習慣である。
(森野さん)
「家で毎日1つずつクリスマスのプレゼントを開けていく楽しみは今年もできる。
 本当に楽しみのひとつ
 今日の占いみたいな感じで開けてもらえたらいい。」
過去のコンサートを映像に加え
今回 新たに日本語や英語 ドイツ語で冬の歌を収録することにした。
2人の思いに賛同したウィーンのベテランの録音技師も収録を手伝ってくれた。
「始まりの部分はこちらがいいよ。
 ピアノの音も静かに響いているし。」
さらにコロナ禍で仕事が減ってしまった友人のプログラマーやデザイナーが
動画の制作などをボランティアで引き受けてくれた。
(森野さん)
「それこそ仕事がなくなった方も中にはいる。
 最初始めたことはすごく小さかったけれど
 いろいろな方が関わってきて
 どんどん雪だるまみたいに大きくなってきて
 すごく幸せな気持ち
 ありがたい気持ちでいっぱい。」
準備を始めて約1か月。
みんなの思いが詰まった“クリスマスの贈り物”が完成した。
(ピアニスト 木口雄人さん)
「うれしい気持ちに音楽が持っている力でなってもらえることこそが喜び。
 温かいものが届いて
 気持ちよく聴いていただけたらと思う。」
(ソプラノ歌手 森野美咲さん)
「音楽
 歌うことは絶対私はやめることができない。
 どんな形でも届けたいという気持ちをずっと大切に持っていたい。」
 



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“大気汚染対策を” 訴え続ける少女

2021-01-16 07:00:00 | 報道/ニュース

2020年12月15日 NHK「おはよう日本」


インドの首都ニューデリー。
インドでは多くの地域で車の排ガスや野焼きが原因で大気汚染が問題となっている。
健康に深刻な被害が出ているものの抜本的な対策は採られていない。
こうしたなか
インド政府に対し大気汚染の改善を求めて1人の少女が声を上げている。

インド政府に対し声を上げたリシプリヤ・カングジャムさん(9)。
この日は深夜 議会の前に立って大気汚染対策の立法化を訴えた。
(カングジャムさん)
「昼間行っても指導者は聞いてくれないので
 夜に抗議しています。」
カングジャムさんの活動のきっかけの1つは
大学院で環境問題を研究していた父親からある話を聞いたことだった。
インドでは大気汚染によって呼吸器の病気を引き起こすなどして
毎年10万人以上の子どもが亡くなっていることを知りショックを受けたという。
(カングジャムさんの父親 シンさん)
「世界中で起きていることを彼女に話しました
 すると自然に質問をたくさんするようになったのです。」
カングジャムさんの活動は地元メディアに取り上げられ
次第に注目されるようになった。
去年は国連の会議COP25にも招かれ
各国の指導者に直接訴えた。
(COP25 カングジャムさん)
「指導者今すぐ対策をとるべきです。
 さもなければ私たちの将来はありません。」
この会場で出会ったのがスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんである。
世界を変えようとする姿に刺激を受けたという。
(カングジャムさん)
「彼女と議論できたことはとても光栄でした。
 私たちの活動方法は違うけれども目標は同じです。」
しかし環境問題の感染が高まらないインドで変化を起こすのはそう簡単なことではない。
議会前での抗議活動に対する当局の目も厳しくなってきた。
そしてこの日無許可で抗議したとして一時的に拘束された。
当局は9歳のカングジャムさんに“同じ場所で再び抗議すれば逮捕する”と警告し
約40分にわたって拘束した。
そこで力を入れるのがオンラインでの活動である。
この日は国連も協力する国際的な環境イベントに参加。
世界各国から参加した子どもたちに向けて語りかけた。
(YouTubeより カングジャムさん)
「皆さんに小さなお願いです。
 外出時に毎回車やバイクを使わないでと両親に話してください。」
さらに毎週
大気汚染対策として効果があると言われる植樹の様子を撮影してSNSに投稿。
国内外の9万人以上のフォロワーに参加を呼びかけたところ
世界各地で植樹の写真が投稿され始めている。
(カングジャムさん)
「環境問題を訴えるには若すぎるとよく言われますが
 年齢は関係ないということが示されたと思います。」
視界不良のスモッグのその先に明るい未来が広がっている。
カングジャムさんはそう信じて
前だけを見続ける。



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カナダ 差別撤廃訴える日系人に名誉学位

2021-01-15 07:00:12 | 報道/ニュース

2020年12月14日 NHKBS1「国際報道2020」


カナダは“移民に寛容な国“と言われ
日系人を含むアジア系の移民は人口の6分の1を占めている。
しかし新型コロナの感染拡大以降
アジア系の人々に対する差別的な言動やヘイトクライムが急増している。
こうしたなかカナダの名門大学はこのほど
日系人への差別撤廃を訴えて活動してきた日系人女性に名誉学位を贈った。

カナダ西海岸の都市 バンクーバー。
11月 名門ブリティッシュコロンビア大学が
在校生や卒業生の手本になるような貢献をした人たちに名誉学位を贈った。
(ブリティッシュコロンビア大学 サンタ・オノ学長)
「メアリ・キタガワさんは公正と正義を訴え
 わが大学に変化をもたらした。」
日系3世のメアリ・キタガワさん(85)。
長年取り組んできた差別撤廃の市民運動が評価された。
(メアリ・キタガワさん)
「今後 行く手を遮られ回り道を強いられても
 勇気をもって前に進んでください。
 ガンバッテクダサイ!」
祖父母が移住したカナダ西海岸に生まれたキタガワさん。
7歳の時に太平洋戦争が始まり
日系人は「敵性外国人」と見なされるなか
収容所に送られ
戦後も差別を受けた。
(メアリ・キタガワさん)
「日系カナダ人の墓地はゴミ捨て場として使われ本当にひどかった。」
教師となったキタガワさんは差別撤廃を訴え活動してきた。
その1つが
ブリティッシュコロンビア大学で
戦時中 日系人というだけで退学処分にされた学生の名誉回復である。
大学側にかけあい
2012年 卒業証書の授与を70年ぶりに実現させた。
大学側は
差別の歴史を広く共有するためアジア系カナダ人の歴史と文化を学ぶ学部を新設。
キタガワさんは“生きた証人”として大学に招かれ教壇に立ってきた。
差別の解消に向けた社会の変化を肌で感じてきたキタガワさん。
しかしいま 再び人種差別が表面化していると危惧している。
(メアリ・キタガワさん)
「コロナ禍になって
 肩越しに誰かが攻撃してこないか振り返るようになった。
 アジア系の人たちへの暴力が増えている。」
カナダでは最初にウィルス感染が拡大した中国への風当たりが強まり
この春バンクーバーのチャイナタウンでは破壊行為が相次いだ。
(CTV News)
中国文化センターの窓などにヘイトメッセージがなぐり書きされている
店に入ろうとしたアジア系男性が追い出される事件も発生。
地元の警察は
アジア系移民へのヘイトクライムが去年と比べて8倍以上増加したと報告している。
(メアリ・キタガワさん)
「新型コロナウィルスはアジア系の人々をおおっぴらに攻撃する口実に使われている。
今こそあらためて人種差別の歴史を伝えるべきだと感じたキタガワさん。
若い世代の力を借りて新たな模索を始めている。
教え子のキャロリン・ナカガワさん(29)。
日系人の歴史や文化を発信する博物館に勤めるナカガワさんは
9月 キタガワさんたち日系人の半生を展示する企画に携わった。
さらにナカガワさんは若い人に向け展示物が見られるスマートフォン用のアプリを開発。
12月から利用を開始した。
(キャロリン・ナカガワさん)
「『こんなときキタガワさんならどう思うだろう』
 日系人の経験や遺産をどう生かすか問われている。」
(メアリ・キタガワさん)
「「私たちは声を上げ続けなければならないし
 沈黙はできない。
 息ができなくなるまで戦い続ける。」


 

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スポーツ大会 感染対策の最前線

2021-01-14 07:02:09 | 報道/ニュース

2020年12月10日 NHKBS1「キャッチ!世界のトップニュース」



2021年夏に延期された東京オリンピック。
11月にIOCのバッハ会長が来日し
大会の実現に向け
どのような感染対策が必要なのかを日本側の関係者と話し合った。
そうしたなか徹底した感染対策を取り感染者をゼロに抑えた日米のスポーツ大会が注目されている。

大規模な感染対策の成功例としてあげられるNBAアメリカプロバスケットボール。
フロリダ州のディズニーワールドに選手344人を集め
1か所で集中的に開催することで
3か月間1人の感染者も出さずにシーズンを乗り切った。
期間中 選手や関係者は施設内にとどまり
外部との接触を遮断。
観客は入れず
取材メディアの数も制限。
選手たちには連日PCR検査を実施。
腕には特殊な端末をつけ
どの場所に出入りしたのか
行動を細かく管理された。
NBAはこうした感染対策に約200億円
6,500人ものスタッフをかけ
ウィルスを抑え込んだのである。
長年NBAを取材し
今回日本人でただ1人内部の取材を許された杉浦大介さん。
関係者は資格に応じて黄色や緑といった色で区別され
互いに交わることが無いよう動線が細かく決められていたという。
さらに手渡された機械で他の人と近づきすぎるとランプの色や音で警告され
人が密集することはほとんどなかったという。
ただ唯一人が集まってしまったのが
(杉浦大介さん)
「トイレはスポーツ取材だと
 バスケの場合ハーフタイムやクオーターの合間に駆け込む。
 みんな慌てているので
 用を足している間にブザーが鳴ってしまい笑い合ったりしていた。
 ほぼ唯一トイレがソーシャル・ディスタンスが難しかった場所だった。」
日本でも2021年のオリンピックに向けた感染対策のモデルケースとして実施された大会があった。
11月に東京で開催された体操の国際大会である。
日本をはじめアメリカ・中国・ロシアの4か国の選手30人が参加。
大会の出場はほぼ1年ぶりという選手もいた。
アメリカ代表のユル・モルダウアー選手。
堂々とした演技で会場を沸かせた。
(アメリカ代表 ユル・モルダウアー選手)
「他国の選手と特別な時間を過ごせました。
 東京五輪に向けたすばらしい大会でした。」
大会前
モルダウアー選手は自宅のガレージを改装して練習を積んできた。
選手たちは日本へ出発する週間前から隔離が求められたためである。
(YouTube)
「僕のトレーニング場へようこそ。
 ここではあん馬やつり輪ができます。」
庭には特注のエアマットを敷き
すべての種目をカバーした。
韓国出身で幼い頃に養子として引き取られ
アメリカで育ったモルダウアー選手。
オリンピック出場は育ててくれた両親のためにも叶えたい夢だった。
夢の舞台を実現させるためならばと
モルダウアー選手は今回の国際大会への出場を自ら志願。
安全にスポーツが行えることを世界にアピールしたいと考えたのである。
(アメリカ代表 ユル・モルダウアー選手)
「私たちが安全に競技ができることを見せたいと思います。
 懸念を払しょくする良い機会になります。」
日本に到着してからはホテルと試合会場以外は外出は一切禁止。
PCR検査は毎日義務付けられた。
さらにチーム以外の人とは接触を禁じられ
ホテルでの食事も国ごとに仕切られている。
ホテルから一切出られず調整に苦しんだ選手もいたが
モルダウアー選手は苦にはならなかったという。
(アメリカ代表 ユル・モルダウアー選手)
「ホテルでは国ごとに部屋のフロアも別で
 他国の選手とは一切会いませんでした。
 さまざまなルールがありましたが私は負担とは思いませんでした。
 日本は安全コリンピックを開催できると
 この大会で示してくれました。」
こうした対策を取ったことで大会は1人の感染者も出さずに終了。
実施されたノウハウは今後さまざまな場面で生かされることになる。
多くの制約を受けながらも少しずつ動き出しているスポーツの現場。
オリンピックという巨大イベントの開催に向けて
限られた時間の中で
クリアすべきハードルをひとつずつ乗り越えようとしている。

 

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新指標「グリーンスター」 新たな道しるべに

2021-01-13 07:00:01 | 報道/ニュース

2020年12月10日 NHK「おはよう日本」


世界的なレストランガイドとして知られるミシュランガイド。
今年から
環境などに配慮した店を評価するグリーンスターという指標が
アジアで初めて導入されることになった。
コロナ禍で飲食業界の先行きが見えないなか
新たな活路になるのか注目されている。

今回新たに三つ星に選ばれた東京港区のフレンチレストラン。
環境などに配慮した「グリーンスター」も獲得した。
「すばらしい すばらしい。
 こんなおいしいもの食べられない なかなか。」
自慢の料理はカモのむね肉の一皿。
美味しさだけではなく
作り方にも評価ポイントがある。
その1つが薪をくべる釜である。
使っている薪は東京都桧原村でとれたミズナラの間伐材。
二酸化炭素の排出を減らすだけではなく
地元の林業を応援する狙いもある。
薪を使ったことで調理にもある変化がー。
炭火でじっくり肉を温めることでこれまでにない柔らかさと香ばしさを生むことができた。
「香ばしさが全然違う。」
「レフェルヴェソンヌ」のシェフ 生江さん。
新型コロナの影響を受ける今だからこそ新たな挑戦に取り組まなければいけないという。
(「レフェルヴェソンヌ」 エグゼクティブシェフ 生江さん)
「向かい風の時だからこそ前に進む。
 三つ星 グリーンスターという称号は
 未来への規範のひとつにならなければいけない。」
メインの肉料理の後に出されるのが
カモの砂肝やはつなどとトリュフを組み合わせたパスタ。
全体をまとめるスープに秘密がー。
スープのもとになっているのが
料理を作る際にどうしても出てしまう切り落としの肉や骨。
賄いや泣く泣く捨てていた部分を
野菜と一緒に煮込んでコンソメスープに生まれ変わらせた。
(「レフェルヴェソンヌ」 エグゼクティブシェフ 生江さん)
「かもは頭からしっぽまで全部使っている。
 残っている素材を有効活用して最後まで使い切って
 余すことなく作ることができるレシピを作る。」
有名レストランガイドが新たに採用した指標「グリーンスター」。
困難に直面する飲食業界を救う新たな道しるべとして期待が寄せられている。
(「レフェルヴェソンヌ」エグゼクティブシェフ 生江さん)
「今そして未来にとって
 僕らがとるべき食の選択は何なのか。
 個人的にも店的にも追及していきたい。」

 



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鋳物メーカーが旅行業に進出!?

2021-01-12 07:00:51 | 報道/ニュース

2020年12月10日 NHK「おはよう日本」


創業100年を超える富山県高岡市の鋳物メーカー。
さびにくく自由自在に形を変えられるすずの特徴を生かしたデザイン性の高い食器などを生産している。
会社が力を入れてきたのがものづくりの現場で制作体験などを行なう産業観光。
2020年4月には「旅行業」の認可も受けた。
県内のさまざまな観光資源を組み合わせるツアーを企画して
さらなる集客につなげる狙いである。
しかし団体客を中心に多い日には800人が訪れていた観光客の数は
新型コロナウィルスの影響で半分以下に減少。
そこでターゲットを団体客から個人客に移してツアーを企画した。
(鋳物メーカー 「能作」専務)
「個人向けのプランの中で家族やカプルに向けて
 どういったご旅行が提案できるか
 寄り添う形で提案させていただきたい。」
この日は東京の新婚夫婦が1泊2日のツアーに参加した。
ツアー第1弾のテーマは「思い旅」。
2人だけの制作体験や特別な宿に宿泊するオリジナルプランである。
(客)
「ことしの2月に婚姻届けを出した。」
「新型コロナで新婚らしいことを何もできていない。」
「国内でもこだわりのある旅行ができたら
 別に海外に行かなくてもいいんじゃないかな。」
ふたりはランチをとるために工場内に併設されたカフェへ。
「これもさあ すずじゃんね。」
食事はすべてこの工場で作られたすず製の食器に盛り付けられ使い心地を体感できる。
スタッフの指導を受けながら実際に鋳物づくりも体験。
約250度に熱されて液体になったすずを流し込む。
そして出来上がったのはふたりの名前と日付入りの箸置き。
「作られるところから使うところまでを一日で体験できたというのはすごく貴重なことだなと思っています。」
宿泊は木の伝統工芸が有名な南砺市井波の宿。
古民家をリノベーションした知る人ぞ知る宿である。
地元の陶芸家が製作した食器は食事で利用することができ
浴室は自然が感じられる半露天の釜風呂。
都会の喧騒を忘れてふたりだけのゆったりとした時間が流れる。
(古民家の宿を経営 Bwd and Craft 山川代表)
「団体で密になって移動することがはばかられるような世の中に
 物の価値に改めて気づいてもらう
 そんな旅にしてもらえたら。」
ツアーを企画したメーカーは
時代の変化に合わせてさまざまな旅行プランを打ち出していきたいとしている。
(鋳物メーカー “能作” 専務)
「家族できずなを深めたいとかカップルで思い出を作りたいという要望は
 コロナの前に比べるとさらに高まっているように感じています。
 富山の魅力を深く知っていただくとともに
 産業を楽しむきっかけになればいい。」

 

 

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“アートで世界を変える” 長坂真護さん

2021-01-11 07:00:00 | 報道/ニュース

2020年12月9日 NHKBS1「国際報道2020」


世界で活躍するアーティスト 長坂真護さん(36)。
アフリカのガーナの子どもをモチーフにした作品では
パソコンのキーボードやビデオテープなどが使われている。
これらはすべてガーナで集めた廃棄物である。
1点30万円のものから
オークションで1,500万円で落札された作品もある。
なぜ遠く離れたガーナの廃わって作品を作り続けるのか。

アーティストの長坂真護さん。
都内にあるアトリエ。
(アーティス 長坂真護さん)
「実際に捨てられています。
 日本からの廃棄物は本当にたくさんあります。
 もしかしたら自分が握ったものかもしれないという可能性もある。」
20代のとき独学でアートを始めた長坂さん。
しかし当時“人生に絶望しか感じられなかった”という。
(長坂真護さん)
「お金も稼げない
 税金も払えない
 保険料も払えない
 母親からは就職しろと。
 自分の人生って低迷した状態がずっと繰り返されると決めつけていた。
 本当に自信がなかったですね。
 生きがいがなかった。」
3年前の33歳のとき転機が訪れる。
雑誌で目にした1枚の写真。
スラムで暮らす子どもの姿だった。
(長坂真護さん)
「スラムでたくましく生きる子どもの写真だったんですけれど
 その写真見ただけで行かなきゃいけないと思って。」
たどり着いたのがアフリカのガーナだった。
長坂さんを追ったドキュメンタリー映画の映像ー。
(Still A Black Star)
覆い尽くすゴミ。
先進国で使われなくなった家電製品などが中古品としてこの国にたどりつき
リサイクルされずに捨てられていた。
(長坂真護さん)
「目的地に進めば進むほどスモークがどんどん濃くなって。」
廃棄物を燃やし取り出した金属を売って生計を立てる住民たち。
燃やした際に出る有毒ガスで若くしてがんで亡くなる人も相次ぐ現実を目の当たりにした。
(長坂真護さん)
「俺たちは死にたくないと言われて
 ガスマスクを持ってきてと言われた。」
厳しい現実を前に
自分に一体何ができるのか。
長坂さんはあらためてアートと向き合う。
(長坂真護さん)
「選択肢は僕の中には2つあった。
 世の中にはこういう世界もあるんだとフタをする。
 もう1つは
 アートで自分の持っている技術で少しずつ変える挑戦をしてみる。
 2択だったんです。」
先進国の暮らしがアフリカの人々の命を脅かす現実を伝えたいと
作品を作り始めた長坂さん。
しかし厳しい意見もあったという。
(長赤真護さん)
「言われましたよ 僕の友だちに
 『君の1枚の絵を売って何かが変わるの?』って。
 これは友人は愛情をもって僕に言ってくれたんです。
 『それが現実だよね いいことやっているのは分かるけど』
 でも めげなくて。」
(Still A black Star)
自分にできることをしようと
作品を売ったお金の約9割を現地の支援活動にもあてるようにもなった。
「ガスマスク持ってきたよ。」
これまでにガスマスク800個を届け
現地に子どもが無料で通える学校を建設した。
こうした取り組みを応援しようという人の輪も広がっている。
ベンチャー企業の経営者 北村さん。
1、500万円で作品を購入。
アートを通じた支援にビジネスとは違う可能性を感じたという。
(ベンチャー企業経営者 北村さん)
「絵の価値だけでなく
 絵を通じて
 人の動きを変える
 行動を変えるというのが彼の絵の本質。
 アートを使って課題解決をしているというのが彼の特徴というか魅力。」
長坂さんの活動は世界からも注目されている。
エミー賞受賞などハリウッドで活躍し
長坂さんのドキュメンタリーを制作した映画監督 カーン・コンウィザーさん。
監督を撮影に駆り立てたのは長坂さんの本気度だった。
ドキュメンタリーでは
長坂さんが世界の人たちに目を向けてもらおうと
住民を巻き込み廃棄物でモニュメントをつくる様子や
活動が現地の子どもたちの生きる希望にもなっている様子が盛り込まれている。
(Still A Black Star)
「長坂さんから学んでいる。
 機会があれば画材を買って絵で稼ぎたい。」
(映画監督 カーン・コンウィザーさん)
「世界中の人に映画を通じて伝えたいことは
 1人の芸術家が1本の筆で成し遂げられることの大きさです。
 それは彼だけができることなのではなく
 本来 私たちの誰もができることなのです。」
ガーナの現実を知ってから3年。
思いはますます強くなっている。
(アーティスト 長坂真護さん)
「僕は“アート”“経済”に“環境”や“社会貢献”をつけてサスティナブルで循環型にしたいんです。
 僕がやっているのは問題提起ではなく
 問題解決型のアートでありアーティスト。
 彼らがいたからこそ絵を描く力をいただいたものだから
 この幸せ
 この生きがいは絶対に彼らに返さなきゃいけない。」


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恩納村 琉球炉端デイゴ

2021-01-10 21:47:56 | 報道/ニュース

 

    
                        (食べログより)



沖縄県国頭郡恩納村冨着760-1

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