「年に一千万つかっても、五十年!」
ジャンボ宝くじのCMである。
年収200、300百万円の庶民には、まさにドリームジャンボである。
でも、年収200、300百万円の人に、例えば今の自分に、5億円が当たったら、人生が狂ってしまうように思う。
働けど、働けどの毎日の中では、たくさんお金があったら一生遊んで暮らしたい!と思うのが人情だし、ある意味『夢』だけど、人はなかなか遊んでは生きていけない。
そもそも今の自分を例にすれば、毎年一千万のお金を五十年間も使い続ける知恵もパワーもない。
毎朝、さて今日は何をしようか?という日々を50年も送れたら、数年で病気になってしまうだろう。
毎日、毎日、雑用に追われて、やること、ゆくところがたくさんあるから元気でいられるのだと思う。
精々
投資に失敗!
詐欺に騙し取られる!
遺産相続で骨肉の争い!
そんな筋道だろう。
宝くじも、一定の収益を上げるからくりだから、こういう高額当選の方が良いのかもしれないけれど、もっと庶民的に当選金を少なくし、当りをたくさん出したらどうなんだろう。
家の残債が払えた。
子どもの学資ができた。
事情のあった借財が完済できた。
そんな結末の方が泥臭いけれど、ああ、ありがたい!と『夢』があると思う。
このごろ宝くじはめっきり買わなくなった。
その分、ユニセフやMSFに寄付している。