福山電機 MULTI-700s
昔懐かしい無線機のジャンク品が出ていたので1,000円で購入しました。当時モービル機で爆発的に売れていたTRIO TR-7500に対抗するために販売された無線機でメインダイヤルとは別に,4チャンネルのメモリースキャン機能があるのが特徴です。1978年ごろの製品です。
フロント ツマミの破損はありません。ボリュームなどの可動部分も特に違和感はありません。
リア
取り付け用ブラケットが付いていました。
上のパネルを取ったところ。 デジタル表示関係がスペースを取っています。
下のパネルを取ったところ。
メモリースキャン用モジュール
足を切って設定するようです。
パワー部分と電源部分
電解コンデンサーの足が腐食しています。この部分は熱を持つので劣化がしやすいようです。
受信回路 見た目コンデンサーは大丈夫なようです。
送信関係基板 取り付け用ビスが1個ついていませんでしたので手持ちのビスで取り付けました。
フロントパネルを取ったところ
パネルはアルミダイキャスト製でがっちりしています。
特殊なボリューム関係は洗浄しておきます。ボリュームが大きいので耐久性はありそうです。
足の腐食したコンデンサーを取り外すと基板の色が変色しています。
コードに付いていたヒューズはなんと20A。足の腐食したコンデンサーの劣化による電流の増加があったのかもしれません。5Aと交換しておきます。
メーターのランプはLEDに交換しておきます。光の拡散をするため拡散用キャップを取り付けます。
受信をするとメーターが動きません。アナログテスターを繋ぐと針が動くので信号は来ています。そうなると断線かなーと思い分解すると断線ではなく制御用ばねが斜めになって他の線に接触して動かなくなっていたので直しました。
交換部品
組み上げて調整中 ボリュームやスケルチは雑音も無くスムーズに動きます。受信は感度が良かったのでそのまま送信はトリマーを調整しました。
送信周波数を調整
パワーは最大12W
最小で0.9W
アナライザでチェック
完成 デザインも良く感度も良くガッチリとしたシャーシやメンテナンスしやすい構造なので中々良い無線機のような気がします。福山電機が今もあったらどんな無線機を出していたのでしょうか?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます