トロのエンジョイ! チャレンジライフ

「人生で重要なことはたった3つ。どれだけ愛したか。どれだけ優しかったか。どれだけ手放したか」ブッダ

ちょっとだけ「存在と無」

2020-09-04 14:22:56 | 哲学

以前、当ブログにてご紹介しましたが、

難攻不落の哲学書、サルトルの「存在と無」について、

「読み終わったら解説してほしい」といったお声をいただきました。

 

しかし、難解なうえに内容が膨大であり、

全部というのは僕の頭脳ではとても無理ですので、

まず、冒頭の文を引用して、ほんのちょっとだけ解説してみたいと思います。

 

「現代思想は、存在するものを、それをあらわす現われの連鎖に、還元することによって、いちじるしい進歩をとげた」

これが冒頭です。昔はこれだけで拒否反応が出てしまいましたが(笑)

 

ここでいう「存在するもの」というのは…たとえば「リンゴ」としましょう。

そして「それをあらわす現われ」、つまり「リンゴ」を表す、「赤い」「丸い」「甘酸っぱい」…いろいろ。

そうしたものは、古い哲学では「現象」といって、「リンゴ」の本質とは別だと考えられていた、というわけです。

つまり、赤い、丸い、甘酸っぱいといった「現象」の奥には、手の届かない「リンゴ」の本質がある、

いうなれば「現象」と「本質」の二元論です。

 

そのようなやり方で、「存在するもの」をとらえていた、

そーゆーのはもう古いのでやめましょう、というわけです。

そして、いままで「現象」と考えられていたものを、「連鎖に、還元する」、

すべてひっくるめて「リンゴ」ととらえることにしましょう、と言っているのです。

 

これが、冒頭の解説ですが…お分かりいただけたでしょうか?

興味をもたれた方は、やはり実際に読んでみることをお勧めします。

 

追記

すいません。コメントを「許可しない」と誤って設定しておりました。

いつもどおりコメント大歓迎ですので、よろしく~。

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 瓷娃娃 | トップ | 時代の変わり目 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿