年老いた老夫婦の朝の会話
寝たきりの妻の身の回りの世話に忙しく動き回る夫に向って消え入るような小さな声で「すみません・・」を繰り返す妻。
その度に「気にするな」と繰り返す夫。
「この家で私は何の役にもたっとらん、早よう死にたか」
「ちゃんと話相手になっとる、心配するな」
「そんなこと・・何にもならんよ・・」
僕の母も同じだったことを思い出した。
主導権はしっかりバトンタッチしたはずなのに・・
息子の世話を受け続けることがとても辛そうだった。
まだ若く元気だった頃から子供の世話にはならないと言い続けていたものだった。
人は自分の存在意義を失うことは何よりも耐えがたいようだ。
明日は我が身。老いてなお生き甲斐を持ち続けることの難しさを考えた。
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