名馬電機社長の事業報告という名の日記

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最初で最後の石橋守騎手通信

2013年02月21日 | 競馬
◆今週の予定
2月23日(土)
阪3 新馬 ダ1400 スマートピアス 牝3 (栗)安達
阪5 未勝利 芝1800 メイショウキョトウ 牡3 (栗)河内

2月24日(日)
阪12 1000万下 ダ1200 メイショウカルロ 牡5 (栗)松永昌

というわけで今週が石橋守騎手最後の騎乗となります。
そのラストウィークに用意されたのがこの3頭。

スマートピアスはデビュー戦。祖母にエイシンバーリンをもつゴールドアリュール産駒の牝馬です。

メイショウキョトウはこれが3戦目となる牡馬で父アグネスタキオン、母ランフォザドリーム。管理する河内調教師に父母とも縁のある血統で、姉は引退が発表されたばかりのオウケンサクラ。引退後石橋さんが技術調教師として学ぶ河内厩舎の馬ですし、一番期待できる馬ではないでしょうか。

日曜一鞍のメイショウカルロは父オペラハウスのメイショウ馬ということでメイショウサムソンと同じ。(馬主名義は息子さんですが)前走、そして新馬戦でも石橋さんが手綱を取っている馬です。ダートで3勝を挙げていますからダート替わりも問題ないでしょう。



で、石橋さんの思い出を少々。

以前メイショウサムソンが菊花賞に出走する前にも書いたことがあるので、古い読者の方は覚えておられるかもしれないが、私が石橋さんを応援するようになったきっかけは1996年の10月。
当時中学生だった私は縁あって栗東の境直行厩舎を訪れる機会を得て、その時境厩舎の調教を手伝っていた石橋さん(元所属で当時はすでにフリー)にサインをしてもらった。
ライブリマウントが平安Sを勝った際の写真が使われたトレーディングカードにサインをしてもらったのだが、その時の石橋さんは非常に丁寧に応対してくださり、洗っていた手をしっかりとタオルで拭き、「カードの裏の方にサインした方がいい?」と尋ねる気配りまでしていただいた。
私はその丁寧かつ誠実な応対に感動し、当時は漠然と存在を認識していただけだった石橋守という騎手を応援していこうと思った。

その96年にはゴッドスピード、98年にはマチカネワラウカドで重賞を勝つなど、それなりの成績を収めていたが、それ以降重賞の勝ち星はなくなり、G1に騎乗することも少なくった。
応援し始めて10年がたち、そろそろG1は勝てないまま引退するのかな、と私も思い始めた2005年、石橋さんが夏の小倉で出会った1頭の牡馬。当初は福永騎手が騎乗する予定だった所、新潟遠征のために乗れず、次候補の武豊騎手も他の騎乗予定馬があったため石橋さんに白羽の矢が立ったその馬こそメイショウサムソンだった。
当時まだ体質的にしっかりしておらず頼りない部分の多かったメイショウサムソンに石橋さんはつきっきりで調教をつけ、徐々に競走馬としての形を作っていった。それに応えるかのようにメイショウサムソンは徐々に力をつけ小倉の3戦目で初勝利を挙げると、そこからは一進一退を繰り返しながらも翌年皐月賞、日本ダービーの二冠を制するまでの馬となった。
ちなみにメイショウサムソンの皐月賞は私が人生で見てきたレースの中で最も感動したレースであり、初めて競馬を見て自然と涙が出たレースでもある(今でも泣ける)。

石橋さんが騎手を志し、一期生として競馬学校に入学したのが1982年。ちょうど私が生まれた年である。
それから30年が経ち、石橋さんはステッキを置き、調教師という新たな道を歩もうとされている。
競馬学校時代を含めるとまるまる私の一生分、騎手という職業を目指し、戦ってきたわけであり、偶然とはいえなにかめぐり合わせなのかな、などと勝手に思ったりもする。

調教師になられてももちろん応援するつもりであるが、ひとまずはお疲れ様でした。

そしてなにより、さまざまな思い出をありがとうございました。

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