名馬電機社長の事業報告という名の日記

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矢作厩舎の件

2014年11月06日 | 競馬
私はJRAの人間でもなければ厩舎事情に精通したものでも馬主関係者でもなく、競馬ファンである。
以下に書くことはファンの立場からの憶測が多分に含まれていることを最初に断っておく。

矢作厩舎に所属していた林正道オーナーの所有馬3頭が一度に転厩した。

ネオアトラクション 牡2 →角居
ガンジス 牡5 →大久保龍
ヘニーハウンド 牡6 →吉村

これを「バンデの海外遠征が失敗したことによる両者の絶縁が理由」という憶測をちらほら見かけた。
矢作厩舎くらいの規模になると成績が上がらない馬の転厩はよくあることだが今回はデビュー前の「2歳馬」と「OPでそこそこ走っている馬」であるから「何かあるのでは?」と連想するのもわからなくもない。

しかし本当にそうだろうか、というのが個人的な意見である。
疑問に思う理由は

・もし絶縁なら全馬引き上げても良さそうなのに4頭が2014年11月6日現在矢作厩舎所属である。
・バンデの遠征失敗が原因でオーナーが怒ったのなら真っ先にバンデや遠征に帯同したライザンを転厩させそうなものなのにこの2頭は矢作厩舎のままである。

というあたり。
で、この転厩が円満(という表現が正しいかどうかわからないが)なもの、少なくともやむを得ない事情によるものではないか、と推測する理由は

・転厩した馬のうち古馬2頭は矢作厩舎の現役林馬の中で年齢の上位2頭であった。(絶縁なら先の長い若い馬から優先的に転厩させるのでは?)
・JRAでは今後6年かけてトレセンの馬房を東西200ずつ削減する計画である(矢作師の著書にも記されているし一部スポーツ紙でも報道されている)。その中で既存の厩舎の馬房数が徐々に削減される可能性が高い。
・上記事項に関係有るのか不明でかつ私が直接聞いたわけではないが今年20馬房から22馬房に増えた栗東の厩舎が来年2馬房削減されるという話を調教師本人がトークショウでしていた。
もしそうだとすると現在22馬房以上の厩舎も当然対象となってくるはず。現在1厩舎で管理出来る上限は「(馬房数)×2.5」であり、馬房数の削減はすなわち管理可能頭数の削減に直結する。
馬房数の増減が行なわれるのは通常競馬界の年度替わりである2月末であるが、そこでいきなり「減らします」と言われるというのは無理があるので事前に削減される厩舎には何らかの通達があったと考えるのが自然。
そこで栗東で24馬房以上の厩舎の2014年11月6日現在の管理馬頭数を調べてみるとどの厩舎も
「([現在の馬房数]-2)×2.5」(馬房数を2減らした場合の管理可能頭数)
を下回る管理頭数になっていた。ちなみに矢作厩舎は現在の28から2を引いた26に2.5をかけた65頭。
もちろん未登録の預託予定2歳馬がこの時期なら何頭かいると推測されるのでその分余裕があるのだろうが、もし仮に未登録2歳馬がまだいて2月に馬房数が2減らされることが事実だと仮定した場合、預託馬の削減は厩舎として急務であると推測され、よって「懇意にしておりかつ登録されている預託馬の中で最も預託数が多かった(7頭)」林オーナーにお願いして転厩させてもらったのでは、という推論に至った。
・2歳馬であるネオアトラクションが転厩対象となった理由としては「現在登録されている矢作厩舎の2歳馬の内林オーナーだけが2頭を預託していたので」と推測する。ちなみにもう一頭はデビュー済みである。


しつこいようだが私はJRAの人間でもなければ厩舎事情に精通したものでも馬主関係者でもないので上記のようなことが真実であると主張する気は全くない。そして、流れている「絶縁説」が本当である可能性もあるし、そういう憶測を言ったり書いたりすることを非難するつもりはない。

ただ応援している厩舎が憶測でボロカスに言われているのを黙って見ているのが忍びなかったので、私も「憶測」で「こうであったらいいな」という希望を書かせてもらった。

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