2003-2010 東京芝2400
※数字は確定着順ベース
※前走成績のからむ項目は前走日本のレースに出走していたケースのみ対象
・3歳馬はG1連対実績が必須。
・日本の4歳馬【4.3.3.7】23.5% 41.2% 58.8% 328-117。このうち前走1着だった馬は【2-1-3-0】ですべて馬券に絡んでいる。
・7歳以上【0-0-0-15】
・外国馬【1-0-1-40】。馬券になったのはフランキーが騎乗したウィジャボードとアルカセットのみ。
・外国人騎手が乗った日本馬【3-3-3-10】15.8% 31.6% 47.4% 248-115
・1番人気【3-2-3-0】で必ず馬券になっている。
・父と母父の組み合わせが広義のSS系?広義のミスプロ系もしくは広義のミスプロ系?広義のSS系の組み合わせの馬【3-1-2-4】30.0% 40.0% 60.0% 224-151。
・前走10着以下【0.0.0.24】
・前走1秒以上負け【0.0.0.31】
・日本馬が前走4着以下から巻き返すパターン(8年間で6例)
→秋初戦のG2で連対し、叩き2走目のG1を負けた(4着)後での巻き返し(コスモバルク、ポップロック、オウケンブルースリ)
→秋初戦のG1(天皇賞秋)で負けた後(6着)での巻き返し(ハーツクライ、アドマイヤムーン)
→前走海外(ヴィクトワールピサ)
・1度馬券圏内に来た馬で翌年以降馬券になるにはG1を2勝以上している事が最低条件。
まず海外馬から。過去傾向からフランキー乗ってる馬がいないだけに全消しにしてもいいと思ったが、今年の凱旋門賞は1997年に樹立されたレコードタイムを更新する速い時計の決着だった。1997年の凱旋門賞勝馬はパントルセレブル、そしてその2着だったピルサドスキーはその年のジャパンカップに出走してエアグルーヴ、バブルガムフェローを抑えて優勝。時計の速い凱旋門賞の結果は素直に評価していいのかもしれない。
サラリンクス
父Montjeuという字面の重さから感じ取る通り、日本の馬場適性はないと見る。前走カナダに遠征してG1勝ちを果たしているが重馬場で時計がかかった上にそもそも北米芝路線のレベルの残念さを考えると評価はできない。
シャレータ
アガ・カーン殿下が久々にJCに参戦というだけでも嬉しいんだが、それが凱旋門賞2着馬というのだからテンションが上がる。父Sinndarはダンチヒ系であるし、凱旋門賞の結果から時計の出る馬場への適性も見込める。
デインドリーム
凱旋門賞を制した3歳のドイツ娘が来日。血統的にはニジンスキー系のLomitasが父で若干重い気がしないでもないがアレだけのタイムで凱旋門賞勝つんだからあまり気にしなくてもいいだろう。
ミッションアプルーヴド
毎度おなじみ「適性は一番あるんだけど全体のレヴェル自体が残念な感じなので買えない北米芝路線組」だが、今年もそんなうまがやってきてくれた。そもそもケープブランコ(これも十分強いけど欧州で絶対的存在ではない)にホームで3タテ食らってる馬がアウェイの日本でどれだけやれるか考えたら掲示板乗ったら一大事くらいに思ってる。
ということで外国馬の中から買うのは速い時計への対応が見込める凱旋門賞の1,2着を買いたい。
以下、日本馬を枠順に。
ジャガーメイル
7歳、前走1秒以上負けで日本馬が馬券圏外から巻き返す条件も満たしておらず消し。
ブエナビスタ
前走国内では初めて馬券圏内を外したが、休養明けや太目残りもあったのだろう。叩き2走目の上積みもあるだろうし巻き返す余地は十分。秋初戦のG1負けてここというステップは日本馬が巻き返すパターンの一つでもあるし、JC馬券圏内経験馬が再度馬券になるG1を2勝以上の条件もクリアしている。
ローズキングダム
前走10着、1秒以上負けという時点で消しとしたいのだが、「秋初戦のG2連対→G1負けからの巻き返しパターンに当てはまる」「外国人騎手騎乗の日本馬」「ミスプロ?SSの組み合わせ」と他に買い材料が複数存在しており、ヒモの端っこ評価にすることで手を打った。
オウケンブルースリ
馬券圏内経験馬が翌年以降馬券になる条件であるG1を2勝以上、という条件を満たしておらず消し。復調してきたから、的な論調も見かけるがそもそも去年も京都大賞典2着からの臨戦過程で7着だったわけで特別今年が良くなっているという事でもないと思う。
トレイルブレイザー
今年唯一の「前走1着の4歳日本馬」に該当する。血統を見ても父SS系、母父ミスプロ系とこのレースに好相性な組み合わせだし、準オープンを2着→アルゼンチン共和国杯1着というローテーションはJCを制したスクリーンヒーローと同じ臨戦過程。アル共レース前に「G1馬を多数輩出している出世レース」みたいな煽りをしていた割に実際そこを勝ったこの馬をその調子で煽る感もなく人気しないと思うので穴馬として大変面白い存在。
トゥザグローリー
休み明けの天皇賞5着からの臨戦過程なので、巻き返す条件には当てはまる。ミスプロ×SSの組み合わせだし、雄大な馬体から広いコースの競馬はあってそうだし距離も前走の2000より今回の2400の方が良さそうで、更に上の着順を期待できる。
ペルーサ
特に割り引く材料はないが、切れる脚を使うには後方からの不安定な競馬をしないといけないし、逆に好位から競馬をするとなると末が甘くなる馬。どちらにしろ1着を取るのは厳しく、アタマで買うのはオススメできない。減点材料はないからヒモには抑えておかないといけないが。
ヴィクトワールピサ
昨年は上手く立ちまわって3着となったが本質的には2400は長いと思われる。なので人気ほどの信頼度はないと思うし、年内1走という予定だったのを「香港Cか有馬記念を使うかもみたいな方向に微妙に方針転換してきたのも、「ここは勝ち負け厳しいから有終の美を飾れない」と陣営が踏んでいるのではないかと想像する。また休み明けなので過去傾向からも減点。ただしローズキングダムと同じく外国人騎手の乗った日本馬、SS系とミスプロ系の配合、G1を2勝以上した「リピーター資格保持者」という点からヒモにはおさえる。
キングトップガン
8歳という年齢と、前走1秒以上負けの条件に引っかかるのでアウト。
ウインバリアシオン
ハーツクライ産駒は基本小回り1800向きだと思っているのだが、この馬含めて東京芝2400も得意条件。斤量の恩恵あるし、ヒモに抑える。3歳馬で馬券になる条件であるG1での連対もクリア。
エイシンフラッシュ
前走天皇賞はハイペースで完全前潰れの流れの中唯一先行して勝馬から1秒以内に収まった。日本馬馬券圏外から巻き返しのパターンにも当てはまる「前走休み明けでG1」でもあるしじっくり乗って差す競馬を得意とする鞍上への乗り替わりもプラスに働くのではないだろうか。
トーセンジョーダン
前走7番人気で天皇賞制覇。元々潜在能力は高い馬で東京コースは前走含めて【3-1-0-0】と大変安定しており連チャンがあってもおかしくない。外国人騎手が騎乗する日本馬というのも◯。
◎トレイルブレイザー
◯トゥザグローリー
▲エイシンフラッシュ
△トーセンジョーダン
注ブエナビスタ
☆ウインバリアシオン
☓ローズキングダム、ペルーサ、ヴィクトワールピサ、デインドリーム、シャレータ
図らずも3頭出しの池江厩舎の馬が上位4頭までに入るという予想に。トレイルブレイザーはG1ではどうなのよ、という風に見られる向きもおありだろうが、この馬の唯一のG1挑戦が今年の宝塚記念8着で、そのレースの9着馬が後の天皇賞勝ち馬トーセンジョーダンですよ、ということを見ればあながちなくはない話に見えてくる。「トレイルブレイザー」という馬名の意味は「先駆者」。G1連勝記録継続がかかる武豊騎手の記録継続を決めるにふさわしい名前にも思える。馬券はトレイルブレイザーの単複とトレイルブレイザーからの馬連ワイド。