My Laid-back Aussie Life

オーストラリア、アデレード発のオージーライフ、家族、看護などについて~

Mannumでの日常~ある木曜日

2006-08-06 01:48:09 | カントリーサイド~Mannumにて
7:30
「ベロベロベロベロベロベロ~~~!!」という妙な、しかもボリューム大の騒音で意識が覚醒すると共に黒い瞳らしき物が2つドアップで視野に入る。どうやらまた下の2歳になる息子が早く目が覚めて私を起こしに来たらしい。彼は両親に似ず朝方人間。これは何度やられても心臓に悪い。朝一番に起きた後に心臓がバクバクしているなんて。慣れることは決してないだろう。しょうがなく起き出し、TVを付け、朝の子供専用番組(ABC KIDS)を見せながら身支度しつつ朝食(トースト・コーヒー)を食べる。

8:30
朝食はとらず時間ぎりぎりまでベッドでごろごろしている夫がしょうがなく起き出しシャワーを浴びて徒歩1分の家の目の前にある病院へ出勤する。夜型人間の上の5歳の息子が起き出してきたので、TVを見ながらの朝食(ピーナッツ入り蜂蜜味コーンフレークとミルク)を食べさせる。

9:00
たかだか徒歩5分の近所に在る幼稚園に、時間間際に車で行く。所要時間1分弱。土地は山ほどあるので車は好きに停め放題。決められている棚に彼のかばんを置き、幼稚園の巨大な冷蔵庫にランチとおやつを入れたバックを入れ、いつものように2歳のほうと私も他の園児と一緒に遊ぶ。まだ寒かったため、屋内で兄弟は車のおもちゃで喧嘩しつつも一緒にあそび、私はその横で話しかけてくる女の子3人組相手に折り紙を披露する。私は子供のときから子供によく懐かれた。私も子供が好きだ。子供を見かけると反射的に話しかけたりちょっかい出したくなってしまう。


10:00
屋内での遊びにあきて外に飛び出すチビ達のあとを追いかけて幼稚園の庭へ。いつも同じように子供達をみている他の園児のお母さんがたまたま来ていなかったため、園児数人と砂場やら滑り台で一緒にあそぶ。この幼稚園は屋内屋外共にスペースがかなりにゆったりとしていて、気を抜くと2歳の息子のほうがいつの間にかよく消えている。彼も、他の園児達と混じってとても楽しそう。束になった園児達の遊び相手はとても楽しいが体力勝負だと思う…。年のせいか?


10:30
幼稚園の先生と一緒にティータイム。勝手にお茶を入れて良いことになっているが、大抵は誰かがまとめて他の人の分も入れてくれる。片手でコーヒーを飲みつつ、息子達の朝のおやつを食べさせる。この日のおやつはオレンジ。近所に農家が多いせいか、この幼稚園にはいつも熟れたオレンジ・ぶどう・りんごなどの果物が山ほど積み上げられており勝手に食べて良いようだ。この日は何故か他の園児達の数人達にせがまれるままにオレンジを切り続けることになり、11:30になったところで慌ててストップ。「まだまだたべたいー!!」の声を「おひるごはんがたべられなくなるでしょ!」とあっさり切り捨てる。

11:30
「じゃあ3時にねー!」と上の子に見送られつつ幼稚園を出て、車で1分強のメインストリートにあるDeli(Fish&ChipsなどのTakeOutものを売っているお店)に寄って$2.50の揚げたてのChips(=ジャガイモのフライ。マックなんかで売っているフレンチフライよりかなり太く、量も見たただけで胃がもたれるほど多い。)を買って家に帰ってくる。下の子とChipsをつまみつつ、ツナとブロッコリーのパスタを作る。

12:30
ちょうど出来上がったところに夫が帰宅し、TVを観ながら一緒に食べる。Dr.Phillとかいう男性のカウンセラーに悩み事を抱えているゲストがスタジオの観客の前で自分の困った状態を何とかするためにアドバイスをしてもらうとか言うもの。そのアメリカのワイドショーを「くだらないー」とか「割とわかりきった普通のアドバイスだよねー」とか言いつつもみて夫の昼休み終了。ここにはPCもDVDもないため、ちょっと空いた時間の暇つぶしはTVくらいしかない。この町に住んでいる人たちにはどのような娯楽が他にあるのだろう?今度聞いて回ることにしよう。

13:10
下の子を寝かせようと頑張るも、疲れている様子なのになかなか寝付いてくれない。Cityにある住み慣れた自分の家ではないので、きっとなんとなく寝付きにくいのだろう。

14:45
ーと、気がついたら夫に起こされる。あれ?病院にいるんじゃなかったっけ?それにしても、いつものように子供を寝かしつけるよりも私のほうが早く寝入ってしまったらしい。夫いわく、病院の持ち物であるこの家(家賃はタダ!)のメインテナンスのために病院から人が来てドアをノックしていたらしいが誰もいないようだと言われ、うちの鍵を開けるためにわざわざ仕事を抜け出して来たとのこと。Sorry!

14:55
確か今日は14:30から幼稚園の隣の体育館で扇と剣を使った太極拳の演武(演舞というのか?この場合は)があるとか先生が言っていたような。Mannumの人口は約3000人だがアジア人はそのなかで数人しかいない。そんな中、アジアの伝統文化に触れるめったにないらしい。そのまたとない機会に先生はちょっと興奮してたなぁ。この催し物について書いてあるビラを見る。扇子を持っての演武???前に、台湾のTV番組で観た、向こうのおばちゃんたちがよく朝の体操代わりにすると言う真っピンクのふわふわの扇子を持って踊る…ひょっとしたらアレか?後ろで流れていた強烈な音楽と共にそのとんでもなく強烈な画像がフラッシュバックする。この太極拳の演武者は、その名もThe Wild Lotus Arts` Group。なんだか怪しい…。面白そうだ。もう終わりに近いけど下の子を起こして一応行ってみる。
 
15:00
体育館は園児と小学生がみんな良い子に体育座りをしてその先生の話を聞いているところだった。うちの子は一番前に座っている。私がそろそろと目立たないように入って一番後ろに立ったら、野生の勘か、いきなり私のほうにくるりと振り返り、「こっちへ来て一緒に座れ。」と瞬きを信号のようにして訴えかけてくる。場所がないため、「そっちへ座ってなさい。」と身振りで返事をする。私が見たのは、最後の演目の剣を使った演武。なんでも、剣は中国ではもっともパワフルとされる想像上の生き物、龍を体現し、剣の動きはその龍のエネルギーを表していて云々…。その後は、空手を習っている小学生を募って組み手の相手をさせ、太極拳と空手との組み手の応用を教え、「種類は違っても同じ武道としてこのようにコミュニケーションが出来るということは素晴らしい」とか説いて締めくくった。個人的な感想としては…最後の10分しか観れなかったが、この太極拳の演武、とっても本物には見えなかった。演武者はオーストラリア人のやたら痩せている年齢不詳の男性。動きを見ればそれなりに経験を積んだ人なのは判るのだけど、何と言うか、ショービジネス的なものを感じた。うーん、正統派には見えないというか。でも、説明し慣れていて、サービス精神もなかなかあるようだった。幼稚園児は何が起こっているのかいまいちわかっていなかった様だが、小学生には結構受けていた。このおじさん、いや、先生に駐車場で帰るときにあって、記念に(何の?)写真を撮らせて頂いた。この人、話してすごく思ったが、とても浮世離れした雰囲気を持っている。聞くと、香港・上海・その他中国の町数箇所で修行をしたとか。写真を撮るというと、車にすでに積み込んでいた剣を出してきて、型まで決めてくれた。幼稚園の先生は、「余りAuthentic(正統派、由緒正しいという意味)には見えなかったように思うわ。」とちょっと期待はずれのようだった。ちなみに、私の息子のこの太極拳演武への反応はイマイチ。私としては、太極拳自体には興味があるので今度自分で調べてみようと思う。


15:30
幼稚園から帰宅。2人に私のお昼の取り分けてあったものをおやつ代わりに食べさせる。一休みしてから、メインストリートに散歩がてら肉屋に行く。肉屋で上の子が下のほうを突っついて泣かせる。その場でしっぺして言い聞かせていると、肉屋のお姉さんが「なんか一切れつまんでいくかい?」とちび2人にValoney(だっけ?)というかなりやわらかい巨大なソーセージを1センチくらいずつ切ってくれた。結構ジューシーでおいしい。酒のつまみというより、ランチ用にチーズと一緒にサラダに入れたいような感じ。いかにも子供がすきそうだ。これ一発で2人はしばらく嘘のようにおとなしくなる。巨大T-Boneステーキ450グラム×2枚($12.00)とベーコン3枚($1.70)買う。


そのあと、町に唯一在る川辺の公園に行って遊ばせる。このマレー川は水の流れがとても遅いけど、川辺に柵が全くないため子供を連れて行くときはちょっと気を使う。番いの黒鳥と灰色の雛達7匹をしばらく眺めて遊ぶ。雛といってもかなりでかいけど、まだピヨピヨ鳴いていてかわいい。



17:00
暇をもてあまして、夫を迎えがてら病院へ散歩に行く。待合室の一角には子供用の遊び場が特別に作ってあって、そこにはおもちゃやら本やらが置いてある。おもちゃに目が向くと思いきや、2人して待合室に備え付けてあるミネラルウォーターとカップで遊び始めたため、即取り上げる。2人からの文句を聞きつけたのか、夫がオフィスから顔を出して時間が空いているからこっちへ来いと手招きした。とその瞬間、2人して「ダディ!ダディ!ダディ!ダディ!」と絶叫を始めた。ちょっと恥ずかしい…。待っている患者さんたちは皆おもしろそうに笑っていたが。2人は夫のオフィスにある膝関節や股関節の模型と遊んだり、血圧計をいじったり、受付嬢やら看護婦さん達にひとしきり相手をしてもらったりした後で、皆で夕焼けを見ながら一緒に帰る。ああ、こんな時、本当に幸せだと思う。
 
18:00
作り置きのカレー(SBのカレーの元で作ったやつ。)で夕食。この家のキッチンにはガスコンロではなく電気コンロがついていて、しかもオーブンの調節がしにくいため、余りここでは料理はしないことにしている。煮込み料理とか、ステーキくらい?ちょっとわびしい…。早く週末のセントラル・マーケットへの買出しに行きたい。

19:30
ちび2人と風呂に入る。その後ぐったりとしてTVを観ている夫のそばで、チビ達があきもせずにソファーの上で騒ぎまくっている。一日中ああしていてちょっとは疲れないのか?子供はすごい…。

20:30
下の子を寝かしつける。私ではなく夫が…。

21:30-23:30
お茶を飲みながら、1週間楽しみにしていたアメリカのドラマ「24」の最終回を3人で観る。意地になって起きていた上の子は23時ころ陥落し、私の膝の上で寝息を立て始めた。アメリカをテロリストと悪徳大統領から守りきった主人公が何と最後の最後で中国政府の回し者(?たぶん…。)に誘拐されたところで「To Be Continued…」になって終わってしまいショックを受ける。このままあと半年後にならないと先を観れないなんて。くそぉ。

23:50
長い1日で疲れ果てていたためあっさり寝入る。それも上の息子が寒いといって私達のベッドにもぐりこんでくるか、下の子の「ベロベロベロ」襲撃を受けるまでのひとときだけ…。

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