My Laid-back Aussie Life

オーストラリア、アデレード発のオージーライフ、家族、看護などについて~

小学校教育~長男に対して願うこと

2006-09-29 13:52:36 | 家族について


〈3歳年上のお兄さんに見守られつつ校庭で遊んでいる長男。背後に次男が楽しそうに一緒に遊んでいる。〉

今日、長男の小学校のIntroductry Visit(全3回)の最終日だった。朝9時に始まり、9時半から新入生の保護者と先生が懇談会を兼ねて、生徒達がいろんなことをしているそばで持ち寄りモーニング・ティーが開かれた。生徒達は来週から始まる2週間の休みを前にして、すでにかなり開放的な気分に浸ってはしゃぎまくっている。11時半に長男は学校終了。2週間後に正式な小学生として、学校に通う予定。

この懇談会で、クラスの担任の先生とじっくり話す機会に恵まれた。彼女は30前半から後半で、とても落ち着いた知的な雰囲気を持っている人。厳しそうな感じではなくて、どちらかというととても母性を感じるやさしいタイプだ。でも、はっきりと指導することはし、きびきびとクラスを和やか且つまとまりのあるグループに導いている。私と話しながらも実によく各生徒の様子を見ている。生徒達もお互いとても親切でフレンドリーだ。長男がクラスに入るとすぐにあちこちから「Aくん、おはよう!こっちにきて一緒に座ろう!!」と声がかかる。彼も、私の手を離して自分から進んでクラスのアクティビティーにすぐに参加する。幼稚園では私が他の園児と彼の間をとりなさなくてはなかなか入って行かなかったのに…。

~~~~~~~~~~~~

小学校教育に親が望むものは、本当に様々だと思う。中にはかなり気合を入れて、公立・私立の小学校を色々調べたり説明会にいったりして、じっくり選ぶ親もいる。私達夫婦は(特に夫は)ほとんど頓着しない。私としてはあえて言うなら、公立の学校はその地域のカラーが生徒にも出るので、学習環境という面においてその地域が余り柄の悪い場所でない限り(例えば、低所得者ばかりが集まっている犯罪の多い地域)、まず学校の環境(緑が多いとか、十分な広さの教室・校庭があるなど。)と設備(教室の様子・図書館・PCその他の資源)が整っていて、その学校についての評判がある程度良ければOKだ。今の彼の学校は今のところ何の問題もないし、校長先生と他の先生達と話してみて、とても信頼できそうだと感じた。何より彼自身が新しい環境に安心している。私にとってもそれで十分だ。

小学校に通い初めてた日に、校長先生と保護者達の懇談会が開かれたときに、保護者から様々な質問が出た。これには、保護者、主に両親の教育観というか、教育に関して何に重きを置いているかが現れる。とても面白い…。まず、質問を最初にするのはオージーの人達。内容的には、「クラスサイズは?使っている教育アプローチは?もし、生徒が何かの教科で付いていけないようだったら、どのような個人的なサポートがされるのか?」などというような質問が多い。個人のニーズに合わせた教育が出来るか、ということがとても気になっているようだ。で、アジア人(特に中国系の黄色人種)の人からは、「宿題は学校始まってからすぐに出してくれるのか。どのくらいでるのか。最初から算数・読み書きを学ぶのか。」などという質問がでる。これは、オーストラリアとアジアの学校教育(小学校に限らず)の違いを親達の価値観を通して見ているようだ。長期的な長い人生の学習と人格の基礎固めとして捉えているか、教育の成果を教科書的な知識の量で計るか。それに加え、校長先生の話から分かったことだが、教育カリキュラムやアセスメントの方法をみても個人の持っている性格・才能に着目し、それらを出来るだけ伸ばせるような指導に力を入れている感じだ。Holisticなアプローチは、学校の要求する基準に生徒達をあわせるのではなく、とてもIndividualizedされていてオージー的だと思う。私的にはとても心強く感じる。私としてはすべては始まってみないことには分からない、と思っているので「へぇー、そうなんですかー。」と話に相槌をしつつ、他の保護者や先生達の観察をするにとどまる。

私が今の時点で息子に望むこと。多くのクラスメートや先生達の中で、人との健康的な係わり合いを学んでほしい。お互い助け合って協力し合って楽しいときを一緒にすごすことの大切さ、そして悪いことと良いことの基本的な区別を学んでほしい。そして、何かに興味を感じ、それを自分でいろんな手段を使って知識と視野をどんどん広げていける能力を伸ばすこと。いろんな国から来た色々な異なる価値観を持つ人達がいるということも。そして最後に、学ぶことはとても楽しいことだということを、学校の中で実際に体感してほしい。ただそれだけだ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

今日、初めて先生に対して「Good Morning」を彼は言ったそうだ。感動ものだ。実は一年以上通った幼稚園では一度も先生にこういった挨拶はまだしたことはなかった。このクラスと先生にとても会的に感じて安心している証だろうと思う…。実に良いスタートだ。この良い環境で、沢山のことを学んで楽しい学校生活を送っていってほしい。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。