My Laid-back Aussie Life

オーストラリア、アデレード発のオージーライフ、家族、看護などについて~

中国獅子舞@Primary School

2010-02-23 18:52:22 | 日常あれこれ
今日、朝次男を小学校のクラスに送っていって彼のテーブルの上を見て、おもわず笑ってしまった。週刊のクラス便りに私が獅子の頭を持って獅子舞をしている写真が載せてあったのだ。


先週水曜日、彼の担任の先生に頼まれてなぜか「中国式獅子舞」の説明をクラスの子供達にすることになった。こういう話が私のところに来るたびに、時間の折り合いが付く限りは引き受けることにしている。結果、本来は人前に出ること、自分の意見を言うこと自体が恐ろしく怖いものだったのに、自分の持っているものがほかの人と共有できることを単純に楽しく感じるようになっていった。そして、私自身それによってかなりたくさん学んできた。今回も例にもれず…。

一応、我が家が中国人一家だと思っているらしき先生のためにも(あとでしっかり私達の文化的人種的背景を説明しておいたが)、中国の獅子舞について下調べをしていった。なんとなく、あの武術系の学校の生徒がいつもしているパワフルな動きと銅鑼と爆竹のコンビネーションが好きでよく見てきたが、結構何も知らないことに気づく。たとえば、あの怖いししの顔と恐ろしくうるさい爆竹の音は、新しく来る年に向けて何か不幸なことを追い払うとか、そして、あの獅子が踊っている合間にいつもばくばくと食べるまねをするレタスの意味は、青菜=緑=新鮮さ・若さの象徴で、それを取り入れようという意味だとか。それに縁起物の好きな中国の旧正月はいろんな習慣があって面白い。

とりあえず、朝一に獅子舞を練習なしの本番ぶっつけで隣のクラスも入れて合計50人の5歳児と数名の先生と母親達の前で披露する。何か楽団がいないとノリが出ないので、仲の良いクラスのお母さん2名に半分強制的に鐘を打つ役を引き受けてもらった。拍子は適当にでっち上げて、「5・5・7」みたいな感じ?お面は姑からの台湾お土産。車庫に眠っていたのが日の目を見ることができてよかった。そして、動きやすいようにジーンズと縁起のよい赤のタンクトップ、そしてヒスイの「福」という文字が金で入っているこれまた縁起のよいペンダントをつけ、いきなりクラス中走り回り出し、椅子の上に飛び乗ったり跳ねたりと、数分たっぷり楽団つきで楽しく舞った。で、あとは中国の正月の祝い事の習慣と意味(旧正月に台湾にいたことがあるのでこれも役に立った)、そしてクラスの子供のある本物の上海出身のお母さんから足りない情報はその場で聞いたりとして、クラスはかなりうまくいった。子供達もかわいい質問を、先生達もかなり興味深々で多くの質問をしてくる。先生の中には「わたし、中国では旧正月には髪を一ヶ月洗わないって聞いたんですけどー?」という面白い質問もあった。「いえ、それは女性が子供を出産したあとのことです。全く違います。」と即答する。で、話がそれて出産したあとの数ある決まりごとに話が及んでしまう…。ともかく楽しく意義あるクラスになった。緊張しまくりながら楽団を一生懸命にしてくれたおかあさん達、真剣に見てくれた子供達、そしてこの機会を下さった先生達に谢谢!!