私の通っている道場はかなりアットホーム。先生は在豪25年以上のイギリス人。霊気なんかもするらしい…。ユーモアのセンス抜群で、厳しい練習の中にも時々笑いがこぼれる。そして、時々ちょっと考えなければわからないジョークとかも言う。いわゆるイギリス人特有の「クレバー・ジョーク」ってやつ?ただでさえ、型やら何やらと覚えることが多いのに、なんとも頭の使う道場だ。
先生は型が得意で、特に型の分解(各挙動の意味を理解しながら組手で実際に使えるように応用に発展させていくというもの)に熱心。前の道場では余りしなかったことだ。前の道場は基本重視で、基本の組手と数少ない型を集中して学んで、それで看護学校を卒業でタイムリミット。3年間という期限付きだったが、今でも現役で活躍している凄い先生や、大会でもかなり活躍した人たち、そして上級生の黒帯の先輩たちに基本をバッチリ仕込まれて幸運だったとおもう。今はそれを土台にまた築き上げていく時。
前の道場は大学の部活だったため、生徒の年齢は20~26歳位。指導してくださった先生は30~50歳代。今の道場は、生徒の年齢層がかなり幅広く、私の練習している中級~上級者クラスでは、
10代-9人 20代-4人 30代-4人 40代-3人、50以上-4人
となっている。最高齢は65歳の看護師の男性。先日数年頑張ったかいがあり黒帯を取得したばかり。奥さんもナースで茶帯。息子(初段)が空手を始めてから面白そうだと家族そろって道場に通うことになったそうだ。この旦那さんのほうは練習中にまじめな顔を崩さず、私にだけ聞こえるようにジョークを時々かましてくる。たとえば、彼の型(鉄騎初段)を見ていて「もろ手受けをサイドにするとき、腰をもっと使ってすると切れがある受けになるとおもうよ。」とまじめにアドバイスすると、「僕の腰は随分と前に固まったまま癒着してしまったんだよ。」とか生真面目な顔をしながら言う…。思わず、「ぶっ!」とか噴出してしまう。練習中にやめろつーの!傍から見ていると、私だけがふざけているみたいじゃないか!
あるときは、練習の合間の休憩が終わって練習を再開するとき整列をして「先生に礼!」と誰かが言う直前に私の隣に整列していた甘いマスクをした背の高い高校生の黒帯君が「げふっ!」っと私のちょうど耳の辺りでわりにはっきりとしたげっぷをかました。休憩時間にスポーツドリンクを飲みすぎたらしい…。その絶妙なタイミングが余計おかしくってもう、笑い出したら止められない。そして、まじめな顔を作って笑いを止めようとすればするほど、余計に止まらないのが常。もう涙が出る…声を出せないのが余計辛い!そうすると隣の本人と、その横の別の高校生の黒帯君にも笑いが伝染して、じろりとこちらを見ている先生を意識しながらしばらくは精神統一に時間を要することになった。それが収まったとおもったら次は型を余りスペースに余裕が無い所でしていたとき、さきほど笑っていた別の高校生の黒帯君が、げっぷの方の黒帯君の男性の急所(金的ってやつ)に鉄騎初段の下段払いでかなり危うい角度で当ててしまった。もう勘弁して欲しい!!また3人で笑うことになり、精神統一の苦行を強いられることになった。
練習を見ている観客も結構いる。高校生の生徒を送り迎えしている家族がそのまま見ていることも多いし、母親と3人の男の子も一緒に空手をしていて、お母さんが練習をしているのを終わるまで良い子に見学している子供達とかもいる。あと、空手に興味があって自分・又は子供のためにとりあえず練習風景の見学にしている人もたまに見かける。皆仲が良く、道場はとても和気藹々としている。黒帯だけの練習時間はさすがに先生は厳しいけどね。
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先生との組手のデモンストレーション-1つの受け技と反撃技から色々な応用をきかせることが出来ると説明している。道場は余り大きくないが、清潔でちゃんと壁一面全面の鏡が貼ってある。バックには、大きな野原にある神社の鳥居と桜の木の絵がある。随分前に生徒さんの1人で絵描きでも会った人が描いてくれたらしい。
この日の組手の相棒は黒帯三段のインド人の彼。細身で身長が私と同じくらいなのでとてもやりやすい。オージーは背が高くて幅もある人が多いからね。標準的な日本人サイズの私にはちょっと不利なこともある。でも、気合とスピード・小回りの聞く身体でカバー。
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毎回学ぶことがとても多い。若いときには我武者羅にただひたすら努力すれば上達すると信じていた。若いときに気がつかなかったことが見えるようになってきた。そうそう、永遠に高くなっていく山を上っていくようなものだと-空手とは。武道の奥はとても深い。が、この黒帯を取って十数年、まともに練習を再開して3ヶ月余り。私の果てしない山登りは、今始まったばかり…。
先生は型が得意で、特に型の分解(各挙動の意味を理解しながら組手で実際に使えるように応用に発展させていくというもの)に熱心。前の道場では余りしなかったことだ。前の道場は基本重視で、基本の組手と数少ない型を集中して学んで、それで看護学校を卒業でタイムリミット。3年間という期限付きだったが、今でも現役で活躍している凄い先生や、大会でもかなり活躍した人たち、そして上級生の黒帯の先輩たちに基本をバッチリ仕込まれて幸運だったとおもう。今はそれを土台にまた築き上げていく時。
前の道場は大学の部活だったため、生徒の年齢は20~26歳位。指導してくださった先生は30~50歳代。今の道場は、生徒の年齢層がかなり幅広く、私の練習している中級~上級者クラスでは、
10代-9人 20代-4人 30代-4人 40代-3人、50以上-4人
となっている。最高齢は65歳の看護師の男性。先日数年頑張ったかいがあり黒帯を取得したばかり。奥さんもナースで茶帯。息子(初段)が空手を始めてから面白そうだと家族そろって道場に通うことになったそうだ。この旦那さんのほうは練習中にまじめな顔を崩さず、私にだけ聞こえるようにジョークを時々かましてくる。たとえば、彼の型(鉄騎初段)を見ていて「もろ手受けをサイドにするとき、腰をもっと使ってすると切れがある受けになるとおもうよ。」とまじめにアドバイスすると、「僕の腰は随分と前に固まったまま癒着してしまったんだよ。」とか生真面目な顔をしながら言う…。思わず、「ぶっ!」とか噴出してしまう。練習中にやめろつーの!傍から見ていると、私だけがふざけているみたいじゃないか!
あるときは、練習の合間の休憩が終わって練習を再開するとき整列をして「先生に礼!」と誰かが言う直前に私の隣に整列していた甘いマスクをした背の高い高校生の黒帯君が「げふっ!」っと私のちょうど耳の辺りでわりにはっきりとしたげっぷをかました。休憩時間にスポーツドリンクを飲みすぎたらしい…。その絶妙なタイミングが余計おかしくってもう、笑い出したら止められない。そして、まじめな顔を作って笑いを止めようとすればするほど、余計に止まらないのが常。もう涙が出る…声を出せないのが余計辛い!そうすると隣の本人と、その横の別の高校生の黒帯君にも笑いが伝染して、じろりとこちらを見ている先生を意識しながらしばらくは精神統一に時間を要することになった。それが収まったとおもったら次は型を余りスペースに余裕が無い所でしていたとき、さきほど笑っていた別の高校生の黒帯君が、げっぷの方の黒帯君の男性の急所(金的ってやつ)に鉄騎初段の下段払いでかなり危うい角度で当ててしまった。もう勘弁して欲しい!!また3人で笑うことになり、精神統一の苦行を強いられることになった。
練習を見ている観客も結構いる。高校生の生徒を送り迎えしている家族がそのまま見ていることも多いし、母親と3人の男の子も一緒に空手をしていて、お母さんが練習をしているのを終わるまで良い子に見学している子供達とかもいる。あと、空手に興味があって自分・又は子供のためにとりあえず練習風景の見学にしている人もたまに見かける。皆仲が良く、道場はとても和気藹々としている。黒帯だけの練習時間はさすがに先生は厳しいけどね。
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先生との組手のデモンストレーション-1つの受け技と反撃技から色々な応用をきかせることが出来ると説明している。道場は余り大きくないが、清潔でちゃんと壁一面全面の鏡が貼ってある。バックには、大きな野原にある神社の鳥居と桜の木の絵がある。随分前に生徒さんの1人で絵描きでも会った人が描いてくれたらしい。
この日の組手の相棒は黒帯三段のインド人の彼。細身で身長が私と同じくらいなのでとてもやりやすい。オージーは背が高くて幅もある人が多いからね。標準的な日本人サイズの私にはちょっと不利なこともある。でも、気合とスピード・小回りの聞く身体でカバー。
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毎回学ぶことがとても多い。若いときには我武者羅にただひたすら努力すれば上達すると信じていた。若いときに気がつかなかったことが見えるようになってきた。そうそう、永遠に高くなっていく山を上っていくようなものだと-空手とは。武道の奥はとても深い。が、この黒帯を取って十数年、まともに練習を再開して3ヶ月余り。私の果てしない山登りは、今始まったばかり…。