My Laid-back Aussie Life

オーストラリア、アデレード発のオージーライフ、家族、看護などについて~

Mannum周辺の写真集

2007-01-21 12:36:26 | カントリーサイド~Mannumにて
昨日、1泊2日で久しぶりにMannumへ息子達と食料を4WDに積んで行ってきた。もう来週半ばで、夫のMannumのGPクリニックとの1年間の契約が終わる為、病院から与えられている借家を掃除して、荷物をまとめるためだ。

今はAdelaideは年に一番暑い時期。先週も、最高気温が40℃にもなった。Adelaideに越してから数年の今までに43℃近くになったこともある。Adelaideは年間を通して湿気が無いため、夏は外を歩くとオーブンの中にいるようだ。Adelaideからハイウェイに入ってHarhndolfを過ぎると、何ーも無い潅木がまばらに生えている大小の丘が見えるだけ。暑く乾燥したこの時期は常緑植物の潅木以外はすべて枯れ果てて、茶色い大地が果てしなく広がっている。ある意味、凄い景色だ。自然の容赦無さを感じる。去年の冬は雨がほとんど降らなかったため、穀物や野菜を育てている農家の収穫はほとんど無かったそうだ。彼らの収入は天候にほとんど左右されるが、今年のように収穫がゼロに近い場合はその一年間はどのようにしてしのいで行くのだろう…。

今回のMannumへの道のりは、珍しく雨が降りっぱなしだった。しかもバケツの水ををひっくり返したような土砂降り。まだ午後の明るい時間だというのに、視界がとても悪く、運手にはひどく神経を使う。高速を降りてからは、道路が舗装されてはいても水溜りやちょっとのデコボコがあってもタイヤがすべる。しかも外灯は一切無し。怖いぞ、怖いぞっ!と思いながらスピードを落として慎重に走る。後で夫に言ったら、「2WDから4WDに切り替えればよかったのに。何のために4WDの機能が付いていると思ってんの?」といつものようにクールにあきれられた…。そうか、その手があったか!!というわけで帰り道にひどい通り雨にあったときにここぞとばかりに4WDの機能を運転歴6年目で始めて堪能する。さすが、4WDに切り替えると車が道路にしっかり張り付き、ハンドルを握っていても安定感がある感じがする。ふぅ~ん…。へぇー。

今までに何度もこの道を往復した。Harhndolf周辺の高い木が茂っているAdelaide Hill。そこを超えると冬の緑豊かな高速沿いの丘陵。その丘陵に沈む太陽と雲ひとつないくっきり鮮やかなAdelaide的夕焼け空。不気味なほど大きくオレンジ色をしたある夜の月(高速道路でカーブを回るたびに月の位置が動くのを息子達が面白がっていた)。周りには人家・車がなく、地平線をはさんで上は真っ青な空、下はなだらかになだらかに続く農場とただ真っ直ぐに続く田舎の公道。いろんな景色を見た。

そういえば、Mannumに通い始めた頃にちょっとした面白い体験をした。いや、面白いというかとんでもなく懐かしいというか、できればもうしたくないと言うか…。大抵は夕方にAdelaideを出発して夕食時にMannumに着くようにしていたので、その日も夕方で疲れていたため、珈琲を2杯分たっぷり淹れてそれを飲みながら運転をしていた。家を出てから30分位したとこで急にトイレに行きたくなった。あとどう頑張ってもMannumにつくまで45分かかる。Harhndolfのような大きめの町は通り過ぎてしまっていたため、後はトイレによれるようなところが全く無い。こちらでは私の知る限り日本の高速にあるようなI・Cにある休憩所のようなものが無い。長距離用のトラック用に高速の脇にちょっと止めて休憩できるようなスペースがあるだけ。途中にはStrathalbynとかCarllingtonとかの町が標識にあるが、これらの町は高速から降りても延々とまた走らなくてはたどり着けないか、町といえないような小さな集落かのどちらかだ。特にCarllingtonのほうは、高速から5キロも離れていないところにあるが、給油ポンプが1つしかないとてつもなく小さなキオスク兼ガソリンスタンドがぽつんと立っている、家が数件集まっているだけの町だ。何時だか、Monartoあたりでガス欠に気づき(それはもう、ホントすっからかん!)、急きょ寄ったことのある町。どちらかというとVillage(村)といったほうがしっくり来る様な。そこには公共トイレはないし、こういうところは5時きっかりには店をしまってしまう。一応、冷汗が出るまで頑張ってみるが、Monartoの高速出口で限界に達し出口を出てからすぐ停車する。高速から近い公道に車を寄せロックしてから、日はとっぷり暮れて辺りは暗く、全く何も見えないブッシュに数メートル入り込み、さっさとしゃがみこむ。外で用を足したのは30年ぶりくらいかなぁ、懐かしいなぁ、などと感慨に浸りながら用を足してほっと一息。外灯がほとんど(全く)無く空気が澄んでいるため夜空には星が一面に瞬いていて、空が大分近くに見える。感動ものだ。まぁ、こういうものをじっくり見ながら外でするのも悪くは無い。またしたいとは思わないが…。それ以来は眠気覚ましの珈琲は1杯のみにするか、家で飲んでから30分してトイレに行き、それから出発することにした。

…と、ともかくいろいろな思い出があるこの片道100キロの道のり。今まで2006年冬から2007年夏までパチパチと撮ったままのMannum周辺の写真をここにUpしておこうと思う。

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〈Mannum Outlookの丘の近くにあった花。冬に鮮やかなオレンジ色の花が咲くサボテン科っぽい木。私の背丈くらいある。〉



〈Mannumの町に沿って流れるMurray川の岸辺。〉



<Mannumの町から離れて5分くらいのところにあるReedly Creek。この自然にできた小さな丘の上の丸い大きな石の群れが、面白い景色を作っている。このすぐ隣は普通に農場の家。>



<Reedly Creekからさらに10分くらいAdelaideに向かって走ったところにある“Ruins(廃墟)”。何故か、この廃墟にはとても惹かれる…。なんかこう、インスピレーションがググッと沸くって言うか。場所からして随分前に農場の家族が使っていたのだろう。息子達も同じく興味があるらしく、通りかかるたびに「壊れたお家だ!!」と盛大にはしゃぐ。>



〈上の廃墟のそば。冬には黄色い菜の花のような花が一面に咲く。冬以外はただの荒地となる。〉



〈農場の低い丘にそびえ立っている巨大な石。こういう景色はとても南オーストラリアらしい。私的には…。〉



〈MannumからAdelaideに帰るハイウェイの入り口のそばにあるMonartoという地域の農場の馬達。MonartoにはWildlife Parkという、広大なサファリパークがある。毎回彼らを見るのが私と息子達の楽しみの一つ。何のための馬なのかな?競馬?食用(ではないと思うが…)?彼らも人間にとても興味があるらしい…。昨日見たら新しい家族がいた。新しく子馬が3頭、大人たちと一緒に草を食んでいた。>



<上の農場の近くの羊達。Mannumの近くは羊や牛達が沢山、そう、本当に沢山いる。彼らは馬と反対で、私達を見ると、警戒して距離を置こうとする。>

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かれこれ数十回も往復したAdelaideからMannumへの道。いよいよ、来週がMannumへの最後のTripとなる。